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Reboot 32

2019.07.15 01:47|Reboot
Reboot 32








「着いたぞ!この家だ」







俺は車を降りると走ってその家の玄関に行き躊躇なくドアを開けるとズカズカと中に入って行った





「何だ… これは…」






リビングには何人もの人がベッドの周りを取り囲みカメラを回している


そのベッドでは男同士が裸で交わっている…


思いもよらない光景に固まってしまった…






「ユノ、どうしてここに?」






後ろから声をかけてきたのはテファンだった






「テファン!! やっぱりお前だったのか!

チャンミンはどこにいる!!」






その俺の怒鳴り声に







「ちょっと! あんたたちそこで何してるの!今撮影中よ!」






「セジュ、ごめん〜 気にしないで続けて」






テファンはそう言って俺の腕を引っ張って廊下の奥へと引っ張っていった






「おい、テファン、撮影って… これAV撮影だろ?!

まさかチャンミンにもこんなことやらせたのか?!」






「ちょっと、騒がないでよ!

まだしてないからっ! 」






「まだしてないって…

こんなところに連れてきて無理やりチャンミンにさせるつもりだったのか!!

お前っ!! ふざけるな!!」






俺は怒りが抑えられずテファンの胸ぐらを掴み壁に勢いよく打ち付けた


痛そうに顔をしかめるテファンを見ても怒りは収まらず、もう片方の手を力強く握りしめ、今にもテファンを殴ってしまいそうだった


そんな俺の剣幕にテファンも恐れをなしたのか焦って言い訳をはじめた





「ちょっ… 待ってよっ! 無理やりじゃないよ!

チャンミンがやるって言ったんだからっ!」






「嘘だ!

チャンミンがやるなんて言うわけないだろ!!」






「本当だよ!!

お金になる仕事紹介してって言ってきたのもチャンミンだし!

僕は紹介しただけだよ!

チャンミンに聞いてみればいいじゃん!

奥の部屋にいるんだからっ!!」






チャンミン… そうだ、チャンミンを早くここから連れ出さないと!


怒りは収まらなかったがこれ以上テファンに構ってる場合じゃない


テファンを離して急いで奥に突き進み、ドアを開けた






「チャンミンッ!」






叫ぶと同時にチャンミンを押し倒していた男を掴んでソファーから床に投げ飛ばした


ソファーに横になっているチャンミンを抱き起こすと驚いた顔で俺を見ていた






「痛っ… なんだよお前…」






投げ飛ばした男が腰をさすりながら起き上がり床にあぐらをかいて座った






「お前っ… チャンミンに何をした!?」






「ユ… ユノさん… 」






チャンミンがそう呟くとその男はニヤッと笑って






「ああ… チャンミンの恋人か…」






「何をしたのかって聞いてるんだ!」






「まだ何もしてないって…

可愛い乳首は拝ませてもらったけどね

これからいろいろ練習するところだったんだよ

な?チャンミン、お尻も綺麗に洗ったしな?」






その言葉にショックと怒りで我を忘れた俺は抱きしめていたチャンミンを離し、そいつに殴りかかろうと腕を振り上げると





「ユノさんっ…ダメっ!!」






チャンミンが俺の腕に抱きつくように抑えつけた






「チャンミン離せっ!

こいつに無理やり嫌なことやられたんだろ?」






「違うっ… ソジュさんは悪くないよっ…

無理やりじゃないっ…」






チャンミンのその言葉に力が抜けた


無理やりじゃない?







「どういうことだ?」







「僕が… やるって言ったから…」






「それはテファンに騙されたからだろ?」






「違うよ… テファンさんは悪くないよ…

僕がお仕事したいって頼んだから…

だからここに連れてきてくれて…」





チャンミンが頼んだ?


そんなの信じられない…


俺はチャンミンに向かい合って両肩を掴み目と目を合わせた






「チャンミン、この仕事がどんなことをするか分かってやるって言ったのか?」







チャンミンは俺から目をそらしうつむきながら頷いた…






「ユノさん… ごめんなさい…」






消えるような小さな声で謝るチャンミン…


それを見ていたソジュが溜息をついた







「チャンミン、恋人も迎えに来てくれたことだし、今日はもう帰りな

セジュには俺が説明しておくからさ」







「はい… 」







頭の中がまだ整理できていない中、俺はチャンミンの腕を掴み引っ張るようにその家を出た



ヒチョルの車の前にはテファンが立っていて、俺が車に乗り込もうとする横で






「ユノ、チャンミンから聞いたでしょ?

僕はただ紹介しただけで無理やりじゃないって

チャンミンがやりたいって言ったんだよ?

だから僕は悪くないよ!」






必死にそう言うテファンを無視して車のドアを閉めた


心配していたヒチョルは車を走らせながら話し出す







「おい、チャンミン大丈夫か?

何でこんなところに連れて来られたんだ?

あれ?バスローブなんか着ちゃって、服はどうした?

ユノ、チャンミンの服は?

テファンは何しようとしてたんだ?

ユノ、おい、ユノ?」







「ヒチョル… 悪い… 少し黙っててくれないか?」








「あ…

大丈夫じゃないのはユノの方か…」








不穏な空気を察したヒチョルはそう言って口を閉じた


チャンミンもそんな俺の様子に怯えているようだった


家に着くまでに少しでも気持ちを落ち着かせようと思って目を瞑る…


だけど、チャンミンが自分でAVに出ようとしたという衝撃の事実に心はどんどんネガティブになっていく…


どうしてそんなことをしたのか?


きっとチャンミンなりの理由はあるはずなのはわかってるのに


それでもそんな簡単に俺以外の男と簡単に寝ようとしたことがショックだった…


こんなにも大事にしていたまだ真っ白なチャンミンの領域を…


俺では無い他の誰かにもう少しで奪われ汚されてしまいそうだったなんて…


考えただけで気が狂いそうになる


チャンミンの俺への想いはやはり俺が想っているものとは違うんだろうかといつも不安だった…


チャンミンの俺への好意が恋愛の意味での「好き」であるのか…


好きだ… と必死になっているのは俺だけで、チャンミンにとって俺は特別でも何でもなくて


ドンソクやヒチョルに対する好意と大して変わらないんじゃないのか?と…


愛し合う行為もチャンミンにとっては快感に流されているだけだとしたら…


わからない…


わからない…


だけどわからせたい… 俺のチャンミンへの想い…


指一本たりとも誰にも触らせたくないこの独占欲の息苦しさや、チャンミンの心も身体も全てを俺で満たして少しの隙間も与えたくないこの強い欲求を…


そして… チャンミンの俺への本当の気持ちが知りたいんだ…













「じゃあ、何かあったらすぐ連絡しろよ?」








家のまで送ってくれたヒチョルが心配そうにそう言って走り去って行った


俺はチャンミンの腕を掴んでアパートの階段を無言で登っていく


アパートのドアを閉めたその瞬間… 我慢していた俺の想いが決壊し、チャンミンを抱きしめ激しくキスをした


そしてそのまま…




嫌がるチャンミンを無理やり抱いた…











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Reboot 31

2019.07.13 00:00|Reboot
Reboot 31










「ユノ、チャンミンから連絡があったぞ!

すぐに来い!」








ヒチョルから電話があってすぐに店に駆けつけた


店の前にはヒチョル自慢のBMWがあった







「早く乗れよ」







窓を開けて叫ぶヒチョルの言われるがままに助手席に乗りこみ、乗ったと同時に勢いよく走り出した







「チャンミンの居場所がわかったぞ!

郊外の別荘地にいるみたいだ

今から迎えに行くぞ!」







「別荘地に?本当なのか?」






「ああ、ほら見てみろよ」







ヒチョルの携帯画面にはチャンミンの居所を示す地図が表示されている






「チャンミンの携帯の紛失盗難用の位置情報を検索したんだ

電話してきた時は高速道路上だったから向かっている途中だったんだろう

誰かがチャンミンを車に乗せてそこに連れて行ったんだ」






「そんなのテファンしかいない

絶対にあいつだよ」







「だとしたらテファンの別荘にでも連れて行ったのか?

一体何のために?」







「ヒチョル… 悪いが急いでくれ…

チャンミン、俺が嘘ついてホストやっていたのを知ってかなりショックを受けていたんだ…

弱ってるチャンミンにあいつ… 何するかわからない…

嫌な予感がするんだよ…」






「わかってるって、任せとけ!」






ヒチョルは高速道路に乗るとさらにスピードを上げた…


チャンミン… 待っててくれ…


すぐに迎えに行くから…


頼む… 無事でいてくれ…













〜ソジュside〜









「で、こんな感じの流れだけど大丈夫?」







「……………」







チャンミンに今日の撮影の流れを軽く説明したけど話をしていくうちに真っ青になっていく顔を見て溜息をついた…


困ったな… 全然大丈夫ではなさそうだ


いつもこういう説明や打ち合わせは監督か助監督がするものなんだけど、監督は撮影入っちゃったし、助監督は休みだしで監督と友達でもある俺がやることになったんだけど、こんなド素人どうしていいのかわからないよ…


それも今にも泣きそうな顔して話を聞いているし…


こんな調子で撮影なんてできないんじゃないか?


これだけ可愛い子ならきっと売れっ子になるのは間違いないけど、こうも拒否反応が酷いと良い作品なんてできないよ


俺だってこの道のプロだし、中途半端な仕事はしたくない







「チャンミン、無理ならやめてもいいんだよ

まだ契約もしてないんだし、今なら間に合うから」







「だ… 大丈夫ですっ… 」







「本当に?

撮影始まってからやっぱり出来ませんは無しだよ?」






「はい… 」







「じゃあとりあえず準備してきてくれる?

シャワー室はこっちね」







そう言ってバスローブとタオルを渡した







「えっと… シャワーは朝に浴びました…」







「ああ、そうなの?

じゃあお尻だけ準備してきて」







「えっ…」







「お尻の準備、やったことあるよね?」






「あります… でもいつもユノさんが…」






「ユノさんって恋人?

恋人にしてもらってたんだ

じゃあ自分じゃできない?

できないならしてあげるけど…」







「大丈夫ですっ… 自分でやりますっ…」







慌てながらバスローブとタオルを奪うようにしてシャワー室に消えていった


あの反応といい… 売りをやっていたなんて嘘だろう


恋人もいるみたいだし、こんな仕事する子じゃないよな…


まあ… 大概この世界にやってくるのは金のためだからきっとあの子も相当金に困ってるんだろう


さっき監督にも金の話をしていたし


俺としてはああいう子と仕事するのは抵抗がある


嫌々やられるのはこっちだって気分が悪いし後で罪悪感が残るしな…


でも本人はやめる気はないみたいだし…


仕方ないな…


本番までにどうにかリラックスさせてあげないと…







「ここに座って」







手間取ったのかかなり時間が経過してからシャワー室から出てきたチャンミンを自分の座っているソファーの隣に座るように促した


バスローブ姿に髪の毛の先だけ水に濡れて滴る雫をチャンミンが持っていたタオルを取り上げて拭いてやった


正面から見ると可愛いのに横から見ると綺麗な顔立ちをしている


なで肩が華奢な長い首を強調し触りたくなるような白いうなじが美しく色っぽい


こんな魅力的な子はなかなかいない


これが仕事じゃなかったらとっくに口説いてただろうな






「じゃあ、リハーサルの前に少し練習しようか?

恋人同士の初夜って設定だからチャンミンはそのまんまでいいから俺に合わせて?」







「はい…」







背中に腕を回してそっと肩を抱き寄せると身体がビクッと震えそのまま固まってしまった


顔を覗き込むと唇を噛み目をぎゅっと閉じていた






「そんなに怖がらなくていいから

いきなり何かしたりしないよ、練習だからね」







「ほんと?」







台本には特にセリフは無いけど


演技しているわけでもないのに本当に初夜のように初々しい…


可愛いな…


噛み締めて赤くなった唇を指でなぞった







「キスしてもいいかな?」







「えっ…」







「キスの練習…」







そう言って顔を近づけると仰け反るようにソファーに仰向けに倒れこんだ


バスローブがはだけて片方だけあらわになった小さな突起が可愛らしく顔を出す…


冷静に指導しなきゃいけないのにチャンミンの魅力に持っていかれそうになる


覆い被さりまた顔を近づけるとサッと顔を横に背けられた






「キスもできないんじゃ撮影は無理だよ?」







「まっ… 待って…」







「ほら、目を閉じてごらん」






チャンミンはぎゅっと目を閉じた






「そう… そのままリラックスして…」






力が入っていた目元がだんだんと緩んできたのを確認してまた顔を近づけようとした瞬間…







「チャンミンッ!!!」








ドアがバンッと開き突然男が飛び込んできた…













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Reboot 30

2019.06.12 00:00|Reboot
Reboot 30









〜テファン side〜










「早かったじゃない〜

やだ〜〜可愛い! その子がチャンミン?

入って、入って〜〜」







ドアを開けたのはセジュ

以前、僕の行きつけのゲイバーでバーテンのバイトしていた一回り年上のオネエだ








「セジュさん、もう準備できてるの?」








「だいたい終わったわ。

それより、見て見て!今日の子たち、みんな若くてカッコいいのよ」







セジュはチャンミンの腕を組みながら奥のリビングへと連れていった


広いリビングの真ん中に大きなベッドが置いてある


そしてその周りにはカメラ、証明、いろんな機材に数人のスタッフ…


そう… 今日はここでゲイ向けのAV撮影があるんだ


セジュは数年前にAV監督になったばかりなのに作品の評判が良くてこの世界ではちょっとした有名なAV監督だ


チャンミンはまだ何が何だかんだわからないという感じでセジュの勢いに押されて呆然としている


さらに連れていかれた奥の部屋は控え室のようになっていて、そこに今日の男優が3人ほど待機していた






「紹介するわね、バリタチのソジュ君とドユン君、

こっちがネコちゃんのジフ君よ」








「へえ… なかなかいいじゃん

いつもはイカツイおっさんが混じってたりするのに、今日はやけに若いカッコイイ子を揃えたね」






「今日の作品はね、いつものゲイ向けなだけじゃなくて腐女子でも観られるAVをコンセプトに綺麗で可愛いを前面に押し出した作品にしたいのよ!

だからできるだけ王子的イケメンを揃えたのよ〜〜」






「なんだかよくわからないけど凄そうだね…」






「だけどなかなかこれっていうネコちゃんがいなくてね〜 中世的なカッコいいけど可愛いって子が欲しかったのよ〜

チャンミンはもう理想的な子だわっ!」






それを聞いたジフがチャンミンを睨むようにジロジロ見ながら






「でもさその子、こういう経験あるの?ちゃんとできる?

本当なら僕今日2本撮りの予定だったのにさ…

その子のせいで一本に減らされちゃったんだけど!」






ああ… だからこいつさっきから不満そうな顔してんだ







「ジフ君、ごめんね〜

もちろんジフ君も最高に可愛いんだけどね

テファンが凄い可愛い子連れてくるって言うからついついOKって即答しちゃって…

またすぐ次の仕事回すから、ね?」






セジュがジフをなだめている後ろでいつのまにかチャンミンがソジュとドユンの2人に話しかけられていた







「チャンミン… だっけ?本当に可愛いね

君の相手役のソジュだよ、よろしく」







「ソジュ、いいなぁ〜

俺と代わってくれよ」







「やだね、ドユンはジフがいいってさっき言うから俺がチャンミンの相手役になったんだろ?」






「そうだけどさぁ〜

まさかこんな可愛い子が来るとは思わなかったんだよ〜

ね、チャンミンもソジュより俺と組みたいよな?」






そういってドユンがチャンミンの肩に手を置くとビクッと身体を震わせた






「あの… 僕… ここで何をするんですか?」






「何って…

AV撮影だよ。チャンミンは男優として出てもらうんだけど…」






「AV撮影…って何ですか? 男優って?」






「え… 本当に何も聞いてないの?」






「僕… テファンさんに良いお仕事紹介してくれるって言われて…

その男優ってお仕事って何をするんですか?」







「ソジュ… 何かまずくないか?」







「ああ… まずいよ…

ちょっと! 監督!

この子、今日ここで何するか聞かされてないみたいですよ!」







「ええっ!

テファン、どういうこと?」






みんなが僕を一斉に見た






「説明するの面倒だったからさ、

現場を見ればわかるだろうと思って言わなかっただけだよ」






「見ても全然分かってないみたいだけど」






相手役のソジュが俺を責めるような口ぶりでそう言った


面倒だな… AVとか知らないってなんなの?


売りとかやってたくせに







「いい?チャンミン

ここでこの相手役のソジュとセックスするんだよ

それを撮影して映像を売るの

売りをやっていたチャンミンなら簡単でしょ?」







「… 撮影して売る?」







「そう、チャンミンがヤッてるところを世の中のみんなに観てもらうんだよ、わかった?」







チャンミンの顔がサーッと青くなるのがわかった


やっと理解したか…


セジュがそっとチャンミンの手を握って…







「テファン、この子震えてるじゃない…

うちはこれでもちゃんとした会社なんだから無理やりとかはやらないわよ…」







「もちろん、やるかやらないかはチャンミンが決めればいいし

でもきっと断らないと思うけど」






「チャンミン、テファンに何言われたか知らないけど、嫌ならやらなくてもいいのよ?」







「… 監督さん… この仕事ってお金… たくさん貰えるんですよね?」







「え?… まあ… そうね… ちゃんとできたらもちろんたくさんあげるけど…

でもよく考えて、一旦世の中に出まわっちゃったら取り消すことはできないのよ?

親とか、友達とか、恋人とかにも観られるかもしれないんだから…」







「…………」







チャンミンは黙り込んでしまった


ユノのためとか言ってたけど、所詮チャンミンのユノへの気持ちなんてこんなもんだったか


何だ… つまらない…







「監督、もう予定通り僕の2本撮りでいいじゃん!

まだ始まってもいないのに震えてるような子使えないでしょ?」






ジフがチャンミンの沈黙に痺れを切らしてそう言うと…







「…僕… やります… 」







「でも… 本当にいいの?」







「はい… 監督さん、お願いします…」







結局やるんだ… そんなにユノが好き?


だけどこんな形でユノを助けても捨てられるだけだよ?


何も無かったように付き合えると思ってるの?


思惑通りに事が運んだと言うのに何かイライラする…


何でこんなにスッキリしないんだ?







「じゃあ、とりあえずドユンとジフは撮影の準備して!リハ始めるよ

ソジュとチャンミンは2人の後に撮影だからソジュ、チャンミンに今日の台本見せて流れを軽く教えててくれる?」







「はい、分かりました

チャンミン、向こうの控え室に行こうか?」







「はい…」







チャンミンとソジュが2人で控え室に入って行った



さて… 僕は車で待機してようか


チャンミンがヤッてる姿なんて見てたくないし


全てが終わってこの車に戻って来た時、チャンミンは身体で稼いだお金を持ってどんな顔してユノに会いに行くんだろうね


そしてユノはそれにどう答えるのか…













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Reboot 29

2019.06.11 00:00|Reboot
Reboot 29








〜テファンside〜








マンションの前で車を降りてチャンミンとエントランスに入ろうとすると柱の影からスッと見知った男が出てきた






「よおテファン、遅かったじゃん」






こいつはバーで知り合ってこのマンションで遊んだ男の一人…


名前なんてもう忘れたけど


こいつ、何でいるんだ?


もう来るなって言ったのに…


面倒くさいな… 無視しよう…






「おっと… 無視はないだろ?

その子、今日の相手か?」






はっ?チャンミンのこと言ってんの?


こんな子全然タイプじゃないしあり得ない!






「違うよ!

それより何の用? もう来るなって言ったよね?」






「それ、本気だったんだ」

また気まぐれで言ってんのかと思ったよ

お前がもう遊びはやめたなんて、誰が信じると思う?」





まあ… 自分でもいつまで我慢できるか自信ないけど


でもこうでもしないとユノは僕のことまた好きになってもらえないだろうし

苦渋の選択だよ


それに今はユノのところのホスト通いで暇ないし






「本当にやめたんだって

分かったらもう帰ってくれない?」






「それならさ、そっちの可愛い子でもいいや

俺、超タイプなんだよね

ねえ、これから俺と遊ばない?」






僕の陰に隠れていたチャンミンの手をそいつが引っ張った

あ〜あ… オロオロしちゃって…






「この子はそういう子じゃないんだって!」






仕方なくチャンミンの腕を掴んで引き寄せた


世話がやけるな


掴んだままマンションへと入っていく


エレベーターに乗ると






「テファンさん… ありがとうございます」






「お礼言われるようなことしてないけど?」






「でもさっき、助けてくれたから…」






助けた? ただ面倒でさっさと立ち去りたいだけだったのに


鬱陶しいな






「はぁ…」






ため息をついてエレベーターを降りた


ドアのロックを解除して入るとまっすぐチャンミンを奥の部屋に連れていった






「今日はこの部屋使って


ここにあるもの何使ってもいいから


トイレもあるし、シャワー室もあるからちゃんと浴びてよ」






「こんな豪華な部屋…

僕… 使ってもいいんですか?」







「別に普通の部屋だし…

とにかく、僕はもう寝るから

用がない限りこの部屋から出ないでよ!」






「はい、おやすみなさい」






明日は僕の会社は休みだ


チャンミンを連れて行くにはちょうど良い日


連絡を取ってみたら向こうもチャンミンみたいな子を探しているところだったって


場所がちょっと遠いから早く出かけないと


あの子… あれをみたらどんな顔するだろう


楽しみだ


明日の予定を秘書に伝えてすぐに眠りに落ちた…











「テファン様、おはようございます」







「ん… 」







「朝ごはんの準備が出来ております」







「わかった… 今行く…

先にチャンミン着替えさせて食べさせといて…」






秘書は指定通りに朝早く来て朝ごはんの準備をしていた


チャンミンには新しい服も用意した


あんなヨレヨレのパーカーとジーンズ着姿の奴と一緒に歩きたくないし


何より見た目よくしないとね、な第一印象が大事だ


一応僕の紹介ってことになるわけだから中身はともかく、見た目変な子連れてきたって思われたくないし


リビングに行くとチャンミンが朝ごはんを食べていた


秘書に頼んだチャンミンの服、青い春物のセーターにチノパン… やっとまともになった


席に着いたのにチャンミンはすぐには気がつかずに目の前の朝食をガツガツ食べていた


食べ終わるとようやく







「あっ… テファンさん、おはようございます」







そういえば昨日、仕事帰りに連れ出したからチャンミンは夜ご飯食べてなかったんだった


相当腹が減ってたんだな


僕は昨日ちょっと飲みすぎて胃が気持ち悪いや…







「足りないならこれも食べれば?

なんか食べる気しないし」







僕の分もチャンミンに差し出すと







「いいんですか? ありがとうございます」







そう言ってあっという間にたいらげた


なんか犬みたいだな


それにしてもこの子、何でこんなに警戒心無いんだろう?


自分の立場分かってる?







「ねえ、チャンミンはさ、僕のこと嫌いじゃ無いの?

僕が元カレで今もユノのこと狙ってるのわかるよね?」






「はい… でも…

テファンさん、ユノさんのために僕に仕事紹介してくれるし…

それにいろいろ親切にしてくれるから…」







はっ? 親切?


そんなこといつした?


何か勘違いしてるんじゃない?


仕事を紹介って言ったって、そんなすぐ稼げるような仕事がまともなわけないじゃん…


まあ、そう思ってるなら勝手にそう思ってればいいけどさ… 扱いやすいし


でもなんか調子狂うんだよ…







「騙されてるかもしれないとか思わない?」







「テファンさん… 僕を騙そうとしてるんですか?」







「どうだろ…

僕は仕事を紹介するだけだけど…

それをチャンミンがどう思うかによるかな」







そう、僕は仕事を紹介するだけ


それをやるかやらないかはチャンミン次第だし


強制はしないよ







「シャワー浴びてくる…」







シャワーを浴びて身支度を整えると秘書の運転する車にチャンミンと乗り込んだ


行き先は郊外の別荘地…


今日の仕事場はそこの一軒家でやるらしい


高速道路に乗った頃…







「テファンさん、携帯充電してもらえませんか?」







チャンミンがカバンからゴソゴソと携帯電話をとりだした







「スマホ持ってたんだ」







「はい、バイトしてるお店の店長さんから渡されて…

今日バイトあるから休むって連絡しないと…

でも充電切れちゃってて…」







「かして」







車のアダプターにつけてある充電コードにスマホを繋げて充電すると昨日まだ充電がある時に来たであろうユノからの沢山の着歴があった


きっと今も探してるんだろうな


チャンミンがバイト先に電話をしたらとりあえず無事なのはわかるよね


あまり騒がれても困るからちょうどいいかも


充電が済んだ携帯を返すと早速電話をかけ始めた







「あっ… ヒチョルさん… えっ… あ… はい…

大丈夫です… あの… 今日のバイトはお休みします…

急でごめんなさい… 明日も… えっ?今車に乗ってます…

どこ… かはわかりません… でも大丈夫です…

ユノさんにも大丈夫って伝えて下さい…

ごめんなさい… もう切ります」






相手の怒鳴るような大きな声が聞こえてきた


ユノ、この店長にチャンミンがいなくなったってもう話したんだ


電話を切ったチャンミンは落ち込んだようにガックリとしている







「ユノ、探してるみたいだね

帰りたくなっちゃった?」






チャンミンはしばらく考え込んで







「テファンさん…

今日のお仕事って、いくらもらえるんですか?」







「え… そうだな…

どこまでやるかにもよるけどチャンミンなら100万くらいかな?」







「ひゃ…100万円?」







想像以上の額だったのか驚いていた


そりゃそうか、一日で100万円だもんね







「お金は… 今日貰えるんですか?」







「ん… 普通は後で振り込みとかだけど、早く欲しいなら僕が立て替えてあげるよ」







「本当ですか?」








それ持って早くユノのところに帰りたいんだろうけど、それをユノは受け入れてくれるかな…







「うん、でも結構嫌な仕事だよ?

でもチャンミンなら今までもやったことあるから大丈夫だと思うけどね」







「やったことあるって… それってどんなお仕事なんですか?」







「まあ… それは見て判断してよ

嫌だったら無理にやらなくてもいいし」







「僕… がんばります!」







チャンミンは急に元気になった


100万あったらユノがホストをやめてくれると思ったんだろうけど、ユノのあの様子じゃそんな金額でどうにかなるような額じゃないって感じだったけど…


でも本当、あのユノが何のために借金したのか…


よっぽどのことだとは思うけど全く見当がつかない


チャンミンさえいなくなればユノも意地はらずに僕に頼ってくるはず…


そうしたらすぐにでも助けてあげるのに


ユノには僕しかいないんだから…


早くチャンミンに幻滅して別れちゃえばいいんだ


それがユノのためだよ








「テファン様、着きました」







いつのまにか真新しい綺麗な洋館風の別荘の前に到着していた


周りには何台かの車が停まっている







「降りて」







チャンミンを車から降ろすとキョロキョロしながら僕の後ろをついて来る


玄関の前まで来るとドアが開いた…













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Reboot 28

2019.05.30 00:04|Reboot
Reboot 28









〜テファンcide〜











ユノはあんな子のどこがそんなにいいんだろ


そりゃ、僕より若いし、目も大きいし、スタイルもいいかもだけどさ、僕だって容姿にはかなり自身があるんだ


お金だってあるし、セックスも相性良かったはず


そりゃ、ちょっと男遊びが過ぎたかもしれないけど、そんなの今時誰だってやってるでしょ?


それに僕の秘書になるのを断るなんてどうかしてるよ


あんな安給料の教師の仕事より、僕の秘書になったほうがずっと稼げるし、何しろ僕って言う恋人とずっと一緒にいられるってのに教師の仕事にこだわって断るユノがおかしいんだよ


目を覚ましてあげようと思ってちょっとやり過ぎたのは認めるけど、こんな拗れるとは思ってなかった


少し時間が経てばまた元に戻れるって思ってたのに、僕が仕事で海外研修に行ってる間にあんな子拾ってきちゃってさ


なんなの?あの溺愛ぶりは


僕のことも大事にしてくれてたけど、それとはなんか全然違うんだよね


ムカつく…


チャンミン… あの子がいなければ今ユノと一緒にいたのは僕だったはず…


邪魔なんだよね、ホント… チャンミン…


どうにかしてやりたい…


そう思ってチャンミンをユノが務めているホストクラブに連れてくるように秘書に頼んだんだ


ユノのことだからきっとチャンミンにはホストになったなんて言ってないはずだってね


ほらね、やっぱりそうだった、チャンミン泣いてるし、ユノ焦ってるし


ああ可笑しい〜


このまま揉めて別れればいいのに…


とりあえずユノがチャンミンを追いかけて外に出てる間に裏口から出なきゃ


きっと僕のこと凄い怒ってるはず


でも内緒にしてたユノが悪いんだ


僕に怒りの矛先向けられるなんてまっぴらだよ


通りの向こうで車を待たせてるから早く行かなきゃ…





裏口から出ると車が2台止まっていた


僕が帰るために待たせていた車と、チャンミンを送っていくはずだった車… 何でここにいる?


秘書が車から降りてきて







「チャンミンさんがテファン様と話がしたいと言っています…」






「えっ?僕と?」






予想外の展開…


何であのまま帰らなかったの?


まさか、僕に文句いいたくて待ってたとか?


面白い、聞いてやろうじゃない


チャンミンのいる後部座席に乗り込むと急いで涙を袖でゴシゴシと拭いていた






「話って何?」







「あの… ユノさんの借金は僕が返します…

だから… テファンさんは… その…

お金… 出さなくて大丈夫です…」







「返すって… 借金が幾らかもわからないのに?

それにどうやって?

他にもバイトするって言ってたけど、それで払えると思ってるの?」







「さっき… テファンさんが僕にもできるいいお仕事があるって…

それならすぐにたくさん返せますか?」






「はっ?

まさか僕に話があるって仕事紹介して貰いたいってこと?」






「はい… ダメですか?」






「くっ…っ…」







ちょっと… 面白過ぎて笑っちゃったよ


まさかそう来るとは思わなかった…


一応僕、元彼で今も恋敵なんだけど… そんな僕に頼むなんてこの子どうかしてる


どんな仕事させられるかもわからないのにさ


でも… これ、面白くなりそう…


別れさせるチャンスじゃないか?







「いいよ、紹介してあげる

でもその仕事、結構大変だよ?

できるかどうか明日一緒に見に行く?」







「はい、行きます」







「明日朝早く出るからさ、今日はこのまま僕の家に泊まりでいいよね?

ユノには連絡しておくから」







「あのっ… ユノさんには言わないで下さい…」







「どうして? 」







「たぶん言ったらダメって言われちゃう…

そうしたらユノさんずっとホストのお仕事辞めないから…

だから… そのお仕事が終わるまでは内緒にしたくて…」







「そうか… そうだね、黙っておこうか」







これでしばらくユノは真っ青になってチャンミンを探すんだろうな


悪いけど、僕のせいじゃないからね


チャンミンが言い出したんだからさ


ああ… 楽しい…


もし本当にチャンミンがあの仕事をやったらユノはチャンミンのこと好きでいられるのかな?


普通なら別れるよね


ユノがそれを知った時、どんな顔するのか早く見たい…







車の外で待たせていた秘書を呼んで車を出させると秘書が尋ねてきた







「テファン様、どちらの家に向かいますか?」







「黒のマンションに行って」







「かしこまりました…」







僕が一人暮らししてるマンションはね、真っ白の内装の明るいマンションなんだ


だけどもう一つ、男たちと遊ぶために黒のモノトーンの内装のマンションも持ってる


それを黒のマンションって呼んでるんだけどそこはユノには知られてないんだ


だからいくら探したって


チャンミンは見つからないから…














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こんにちは!Monakoと申します。 東方神起のユノ、チャンミンが大好きです。 好きってだけで始めた妄想小説ですので、文章が至らないところが多々あると思いますが、一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。 BLなR18も出てきますので、苦手な方はご遠慮くださいね☆彡 主人公は不死身、ハッピーエンド主義、ホミンラブです♡

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