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reboot 12

2018.10.27 00:21|Reboot
reboot 12










「ユ… さ…ん… ごめ… なさ…」








消えるような震える小さい声が聞こえてハッと我にかえった


チャンミンは身体を小さく震わせながらも俺の手を両手で握ってきた…







「ユ…さん…

きらいに… ならな… で…」







涙をボロボロと零しながら俺に許しを請う姿を見て思わず抱きしめた…







「ごめん… 怖かったよな?

大声出してごめんな… チャンミンは悪くない…

悪いのは俺なのに… 昨日ドンソクと帰らせなければ良かったんだ…

俺が悪かったよ…」







チャンミンも俺にぎゅっとしがみついてきた


その力強さに安堵した…


やっぱり俺はチャンミンに必要とされていると…







「ユノさんは… 悪くないよ…

それに僕ね… ちゃんと嫌って言ったよ…

もうやりたくないって…

それで逃げようとしたらね… 殴られたんだ…」








「ドンソクにか?」







「違うよ… お客さんに…」







やはりドンソクは帰って早々にまたチャンミンに売りをやらせようとしていた…


こんなにヒョン、ヒョンと慕っているチャンミンによくそんな酷いことを…


許せない…






「怖かっただろ?

でもちゃんと断って偉かったな。」







「だって… ユノさんがしたら駄目だって言ったから…

僕、ユノさんが好きだから…

だからもうあんなことしたくない…

やっぱり僕… ユノさんとここにいたいよ…」







その言葉を聞いて俺の迷いは無くなった


チャンミンをドンソクの元には絶対に返さない…







「チャンミン… 俺の恋人になってくれる?

これからもここで一緒に暮らしてくれないか?」







その言葉に驚いたのか少し離れて俺の顔をジッと見つめた






「僕… ユノさんの恋人になれるの?

ほんとに?」






「ああ… 本当だよ」







「だって… 僕… こんなだから駄目なんだって…

だからヒョンが帰って来たらあの家帰らなきゃいけないんだって思ってたから…」






「それで昨日ドンソクとすぐに帰ったのか?」






「うん… それにヒョンとユノさん喧嘩しそうだったし、これ以上ユノさんにもヒョンにも迷惑かけたくなかったから…」







「そうだったのか…」







「ほんとに… ほんとに恋人になってもいいの?

ここにいてもいい?」






信じられないと言うような顔をしているチャンミンが愛おしくてゆっくりと顔を近づけて唇に軽くキスをした






「ほら、これが恋人の証だよ」







チャンミンはあまりに急なキスにキョトンとした顔をしていた






「どうした? 嫌だった?」







「僕… 初めてで…

嬉しい…」







頰や耳がみるみる赤くなっていく…


売りをやらされていたのに心はこんなに純粋なままだ…







「好きだよ… チャンミン…」







そう言うと嬉しそうに微笑むチャンミンを再び抱きしめた…


好きになった人は今までに何人かいたけどこんなにも愛しくて離れたくないと思ったことはない…


何が何でもチャンミンを幸せにしてやりたい…


それにはドンソク… あいつをどうにかしなくては…


このまま黙ってはいないはずだ…


明日にでも話をつけに行こう…




そう思っていたのにドンソクは再び姿を消した…













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reboot 11

2018.10.25 02:31|Reboot
Reboot 11








目が覚めるといつも隣に寝ていたチャンミンの姿はない…


あの平穏で幸せな日々が突然終わってしまうなんて…


だけど家の所々に置き去りになったチャンミンの私物を見るとまだ実感がわかない…


今頃チャンミンはドンソクと何をしているだろうか…


まさか今日からまた売りをやらされるんじゃないのか?


そう思うとやはりあのままチャンミンを帰らせなければ良かったと酷く後悔した


俺はいつも通りに仕事に出かけたが、作業をしていても上の空で今日は何度もミスをしてしまった…


頭の中はチャンミンでいっぱいだ


あの時、俺よりドンソクを選んだことがショックで冷静になれず引いてしまったけど、やはりこのままチャンミンをドンソクの側に置いておくなんて耐えられない…


今日中に無理矢理にでも連れ戻したい…


だけどチャンミン自身が俺のところに来ることを拒絶したらどうしようもない…


警察に話したところでチャンミンはドンソクを庇って本当のことは言わないだろう…


でもこのままほっておくわけにはいかない…


とにかく仕事が終わったらチャンミンのアパートに行ってみよう…


焦る気持ちを抑えて目の前の仕事を黙々とこなした…










こんな日に限って仕事がいつもより長引き、ようやく終わって携帯電話を見るとヒチョルからの着歴が数回あるのに気がついた…


チャンミンのアパートに向かいながらヒチョルに電話をした







「ヒチョル、何度も電話くれただろ?
どうかしたのか?」







「ユノ、今からすぐ店に来い!」







「どうしたんだよ、俺これから…」







「チャンミンが怪我してるんだよ。」







「チャンミンが?!

怪我ってどういうことだよ!」







「落ち着けよ!!そんな大したことないから。

とにかく今店にいるからすぐに来い! わかったな?」








「おい、ヒチョル!!」








電話を切られ、掛け直すよりもとにかく早く店に行かなければと全速力で店まで走った


店のドアを開けると店内の奥の方でヒチョルが厳しい顔でこっちへ来いと手招きしてバックヤードに消えた


俺は後を追ってハアハアと息を切らせながらバックヤードに入り、休憩室に入るとソファーに座ってるチャンミンの後ろ姿が見えた…







「チャンミン!」








ビクッと身体を震わせ俺の方にゆっくり振り向くと頰を氷で冷やしているのが見え、急いで側に駆け寄った


目の前に膝をついてかがみ、そっとチャンミンの腕を掴みゆっくりと氷を退かして驚いた。

頰が赤く腫れ上がっている


泣いたのか目は真っ赤で潤んでいた…







「誰にやられたんだ? ドンソクか?」







チャンミンは頭を横に振り否定した







「じゃあ誰なんだ?」







「……………」








「チャンミン、黙ってちゃわからないだろ?

誰がこんなこと…」








「……………」








チャンミンは固く口を閉じて話そうとはしなかった


その様子を見ていたヒチョルは俺の腕を引っ張り休憩室から一旦出てドアを閉めた







「俺も何度も聞いたんだけどあの調子でさ…」







ヒチョルの説明では、チャンミンが仕事の時間になっても店に来ないし連絡もないからおかしいと思い電話したが繋がらず、何度もかけてやっと繋がったと思ったらなにやら様子がおかしいと気づいたらしい


それでとにかく店に来いと呼んだところ、頰を真っ赤に腫らせてやってきたらしい


いくら尋ねても腫れている理由は言わず、仕事に来なかったことを謝るばかりだったそうだ







「おいユノ、さっき言ってたドンソクってチャンミンが一緒に住んでいたって言う兄貴のことだろ?

そいつと何かあったのか?」








「ああ、昨日ドンソクがうちに迎えに来たんだ。

それでチャンミンはドンソクと帰ったんだよ…」







「ドンソクって、チャンミンに売りさせてた奴だろ?

お前、何で黙ってそいつのところに帰したんだ?」







「チャンミンが… 帰りたいって言ったんだよ。

俺と一緒にいるより、やっぱりドンソクと一緒にいたいのかと思ったらさ… 無理に引き止められなくて…」







「はぁ? なんだよそれ!

いつものお前だったらそんな危ない奴のところになんて帰さないで無理矢理にでも引き止めたはずだろ?

お前… チャンミンが好きすぎておかしくなったんじゃないか?

それとも自分じゃなくてドンソクを選んだチャンミンに腹立ってこうなることをわかっていてわざと帰したのか? 」






ヒチョルに責められて気がついた…


例えばこれが単なる学校の生徒で恋愛感情がない相手ならばもう少し冷静に対応できたはずだ…


俺はチャンミンのことが好きなあまりにドンソクに嫉妬したんだ… そして心の奥底でドンソクの元に帰ったチャンミンがまた困って俺を必要として頼って欲しかったのかもしれない… ドンソクじゃなくて俺だけを頼って欲しくて…


だけどこんな怪我をさせたかった訳じゃない…


本気でチャンミンに傷ついて欲しいとなんて思った訳じゃないんだ…







「ああ… 嫉妬したんだよ… でもすぐに後悔したんだ… だからこんな事になる前に迎えに行くつもりで… なのに…」







「とにかく!お前の家に連れて帰ってちゃんと話しを聞いてやれよ。

いいか、絶対にそのドンソクってやつのところに帰すなよ?
お前が守れないなら俺がチャンミンを預かるぞ!
うちの大事な従業員なんだからな!」






「わかったよ…

ヒチョル… いろいろすまない…」














俺はチャンミンを家に連れて帰った


帰り道、手を率き前を歩く俺の後ろをとぼとぼと歩き、一言も話さない…


家に入ると部屋の隅に正座してずっと俯いたままだ…






「何か飲むか? ココアは?」







そう言うと小さく頷くのが見えた


ミルクを温めてチャンミンの好きなココアを作る…







「ほら、ココア… ぬるめにしておいたから…」







そう言って差し出すと、コップを受け取ろうと腕を伸ばした時、トレーナーの袖が上がり左手首に真っ赤な痣があるのが見えた…







「この痣…」







そう言うとチャンミンは急いで右手で腕を掴んで隠した…






「誰に何をされたんだ?!」







「ごっ… ごめんなさい…」







ココアをテーブルに置くとチャンミンの左腕を掴んで袖をめくり上げた


やはり誰かに強く掴まれた痕だ…







「もしかしてまたドンソクに売りをやらされたのか?!」






思わず声を荒げた…


連れて帰った次の日にもうそんなことさせるなんてっ…

俺はそのままチャンミンを押し倒してトレーナーをめくり上げた


お腹や胸に薄っすらと赤い痕がある…


やはり誰かがチャンミンに触れたんだ








「もう売りはやったら駄目だって言っただろ?!

チャンミンはこんなことをされてまで俺よりドンソクといたいのか?!」








俺はチャンミンへの想いと嫉妬と怒りで頭がグチャグチャになり、大声に怖がり震えるチャンミンに気がつかなかった…













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Reboot 10

2018.06.13 02:51|Reboot
Reboot 10









「ヒョン!どこ行ってたの?

どうしてずっと帰って来なかったの?!」







そう言ってチャンミンはドンソクに抱きついた







「それはこっちのセリフだよ!

お前、何で家にいないでこんなところにいる?」








ドンソクに会えて喜びを隠しきれないチャンミンとは対照的にドンソクは怒っているようだった


それに気が付いたチャンミンはドンソクから離れて俯いた







「ごめんなさい… 金がなくなっちゃって困ってたらユノさんが助けてくれて…

ヒョンが帰って来るまでここにいてもいいって言ってくれたから…

だからヒョンが帰ってきても分かるようにアパートのドアに張り紙しておいたんだよ?」







「金ならたくさん置いてっただろ?

それも使っちまったのか?」







「えっ?」








「ったく!

今回は少し長く家を空けるからお前の枕の中に多めに入れとくって言っただろうが!このバカ!」








「ご… ごめんなさい…」








階段を上りながらその会話を聞いていたユノは怒鳴られ、萎縮しているチャンミンを見てやはりドンソクの元に帰したくないと強く思った


チャンミンに近づくユノをドンソクが睨みつける







「お前がこの張り紙を貼ったチョン・ユンホか?」







ドンソクはユノが以前チャンミンのアパートに行った時に玄関ドアに貼った紙を持っていた


近づいてみるといかにもホストという感じの濃いブルーのスーツに金色に近い少し長めの髪、チャンミンから聞いた話では歳は22歳なはずでユノより年下なのに態度はまるで年上のように大きく、まるでわざとユノを怒らせようとしているようだ


そんな相手の挑発には乗らないよう、ユノは冷静に振る舞った






「そうだよ。俺がその張り紙をしたチョン・ユンホだ

君がチャンミンのお兄さん?」






「ああ…

チャンミンが随分世話になったようだな?

何日間ここにいたんだ?」








「ヒョンが居なくなって1ヶ月くらいしてからだから、2ヶ月とちょっとくらいだよ!」








チャンミンがそう答えるとドンソクはユノに手を差し出して







「120万だな」







「は?」







「チャンミンと楽しく暮らしてたんだろ?

こいつは人気があるから高いんだよ

だけど1日2万で安くしておいてやるよ」







「何言ってんだ?」







「そういう目的でここに置いてたんじゃないのかよ?

なあ、チャンミン、お前こいつに何かされたんだろ?」






「ヒョン、違うよ!

ユノさんはヒョンが連れて来るお客さんみたいなことしないよ!

それにそんなことしちゃダメって言って僕にカフェの皿洗いの仕事も紹介してくれたんだよ?」







「はぁ? カフェの皿洗いだ?

そんなの大した金になんねーだろーが!」








「でも… ちゃんとしたお仕事だし楽しいよ?

お店の人もみんな優しくてくれるんだ!」







「金にならなきゃ意味ねーんだよ!

ほらっ!もう帰るぞ!明日からまた仕事だ!」







ドンソクはチャンミンの腕を掴んでアパートの階段を降りるためにユノの横を通り過ぎようとした


ユノはすかさずドンソクの肩を掴むと…







「ちょっと待て!

仕事って、君はチャンミンに何をやらせる気だ!

まさかまた…」







「お前には関係ないだろ?

それともチャンミンが男相手に稼ぐ代わりにお前が金払ってくれるのかよ!」







「男相手にって…

君がチャンミンにさせていることは犯罪だぞ?

またチャンミンにやらせるって言うなら警察に…」







「ユノさん! 離して!

ヒョンは悪くないんだよ。僕のためにやってるだけなんだから…

僕が全部悪いんだ… だからお願い… ヒョンを警察に連れていかないで…

ねえヒョン、早く家に帰ろう? 僕もう帰りたい!」






チャンミンが涙声になりながらドンソクをかばうのを見て俺はもうなにも言えなくなった…


やはりチャンミンは酷いことをされても俺よりドンソクといたいんだ…


チャンミンの俺を好きと言ったあの言葉はやはり大した意味はなかったのか… と思ったら自然とドンソクの肩を押さえていた手が緩み、2人が俺の横を通るのを黙って見送っていた


カンカンカンとアパートの階段を降りていく不規則な2人の足音と共に






「またチャンミンと会いたければ金持ってこい!

そしたら会わせてやるからよ」






そう背後からドンソクの声が聞こえたが振り返ることも言い返す気力も無くなっていた…











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Reboot 9

2018.06.06 00:20|Reboot
Reboot 9









「お前さ、明日がチャンミンの誕生日って知ってたか?」





昨日ヒチョルから電話をもらうまで俺はチャンミンの誕生日を知らなかった


俺と12日違いの2月18日だったなんて…


もともと誕生日や記念日をあまり気に留めない俺とは対照的にヒチョルは従業員の誕生日は必ずチェックしている


どうやらホスト時代の癖らしいが、友達や知り合いの誕生日をすべて覚えていて必ずプレゼントを贈る


今日のチャンミンの誕生日は従業員達と店で祝ってくれるらしく、俺は仕事終わりにプレゼントを買い、店に向かった


18時過ぎに着くとヒチョルの友達や常連のお客さんも招いて店内は貸切のパーティー会場と化していた


チャンミンはみんなの中心でニコニコと嬉しそうに笑っている


そんな幸せそうな姿を遠くから眺めているとチャンミンが俺に気がついた








「ユノさんっ!」








チャンミンが手に何かを持ってこっちに駆け寄ってきた







「あのね、ヒチョルさんが僕のために誕生日会を開いてくれたの!

あとね、ほらっ!!」







そう言って見せてくれたのは携帯電話だった








「ヒチョルさんからのプレゼントだって!

これでいつでもユノさんに電話できるよ!」








嬉しくて興奮しているチャンミンの後ろにヒチョルが近づき携帯電話をひょいっと取り上げた







「やっぱり携帯無いと不便でさ〜

急にシフト変えたりとかもあるから」







そう言ってヒチョルは自分の電話番号を登録しはじめた


どうにもヒチョルが携帯電話をプレゼントしたことが面白くない…


こんなふうにチャンミンを喜ばせてあげるのは俺だけにしたいという勝手な独占欲のせいだ…







「それなら言ってくれれば俺が買ったのに…」







「おっ?なになに?俺が買ったのが気に入らなかった?」







「そうだよ、気に入らない」







ヒチョルの冷やかすような言葉にムッとしているとチャンミンが…







「携帯電話… もらったらだめ?」







しょんぼりしてそう聞いてきた








「いや… そうじゃないよ…

携帯電話、貰って良かったな?」







「うん!すごく嬉しい!」







ヒチョルはニヤニヤしながらチャンミンに携帯電話を返すと







「チャンミン、裏でまだ作業してる従業員たちの番号も登録してもらってきな」







「うん!」








チャンミンは小走りでバックヤードに向かった


俺は盛り上がっているテーブル席には行かず、カウンター席に座るとヒチョルが俺にビールを出して話し始めた…






「ところでユノ、とうとうお前チャンミンに手を出したんだな」







「はっ?」







「お前ら付き合ってるんだろ?

チャンミンがそんなようなこと言ってたけど」







「チャンミンが?」







「違うのか? ユノと結婚するにはどうすればいいのかなんて聞いてきたからさ。

とりあえず18才にならないと結婚はできないし、男同士はこの国では結婚できないから外国に行かなきゃ無理だって言っといたんだけど

お前、もう結婚の約束なんかしたの?」







チャンミンは勘違いをしているようだ


俺に対する好意が恋愛感情があるかを確かめたくて結婚というわかりやすい例えを出しただけなのに…


ヒチョルに結婚のことを聞いたりするなんて、どういうつもりなんだろう…







「いや… 約束してないし、付き合ってもいないよ

ただ、チャンミンが俺の恋人になりたいなんていい出してさ…」







「恋人に? チャンミンからか? へぇ〜〜

ユノ、良かったじゃん

でも何で付き合わないんだよ

お前もチャンミンのこと好きなんだろ?」







ヒチョルには俺がチャンミンのこと好きだなんて言ったことはなかったけど、当たり前のように俺がチャンミンのことが好きだと思われていた…


さすがヒチョル… 何でもお見通しか…







「ああ… 好きだよ…

だけどチャンミンの言う俺への気持ちが恋愛感情なのかわからない…

そこがハッキリしないのに恋人にするわけにはいかないだろ?」







「そんなの、やることやっちまえばわかるんじゃないの?」







「何言ってるんだ!

駄目だろ、そんなの。」







「堅いなぁ〜

もう今日で18歳なんだし別にお前の生徒なわけでもないんだしさ、チャンミンがいいならいいじゃん

男との経験は豊富なんだろ?」







「ヒチョル!!」







俺が一番気にしていることをさらっと言われてカッとなり、つい大声を出してしまった

そのせいで一瞬店がシーンと静まり返ったが、ヒチョルがみんなに何でもないというジェスチャーをするとまたすぐにもとの騒がしさに戻った





チャンミンは男との経験がある…

それも何人もだ…

だから余計に簡単にはそういうことをしたくない…







「悪い悪い、それ地雷だったな…

だけどさ、チャンミンだって恋人の意味くらいわかってんじゃないか?

ちゃんとユノのこと恋愛対象としてみてるって。

じゃなきゃ恋人になりたいなんてわざわざ言わないだろ?

それに、恋人になって一緒にいてやるだけじゃだめなのか?

そんな深く考えないでさ、好きなんだったら今のありのままのチャンミン全てを受け入れてやれよ」







ありのままのチャンミン…

ヒチョルの言う通りかもしれない…

俺は恋人という意味を何もわかっていないと勝手に決めつけて、そんなチャンミンと付き合うことに少なからず罪悪感を覚えて躊躇してしまっていた…

でもチャンミンなりに俺に好意を抱いていることは間違いない

それがもし俺がチャンミンを想う気持ちとは違うとしても、一緒にいたい… 幸せにしてあげたいと思う気持ちは変わらないなら、形だけでも恋人としていてもいいだろうか…

今夜、チャンミンの気持ちをもう一度聞いてみよう

そして俺もチャンミンのことが好きで付き合いたいとちゃんと伝えよう…


そう気持ちが固まると早くチャンミンと2人きりになりたくてパーティーが終わるまでずっとソワソワしていた





ようやくパーティーが終わったのは23時過ぎ…

店からの帰り道、暗い夜道を沢山のプレゼントが入った段ボール箱を一つづつ抱え、2人並んで歩いていた







「僕、こんなにプレゼント貰ったの生まれて初めて…」







「ヒチョルの友達や客は40〜50人くらいいたしな。
従業員もほぼ全員参加したんだろ?

何個貰ったんだ?60個はあるよな?」






「うん、ヒチョルさんのお友達とお客さんは54人いたよ。

あとお店の人もいれたら76人、プレゼントは2つくれた人もいたから83個あるよ」






「凄いな、それいつ数えたんだ?」






「数えた訳じゃないけど… なんとなく見たらわかったよ」







「チャンミンは数字に強いなぁ…

っていうか、数えないのにわかるってどうなってるんだ?」






「僕にもわからないよ…

みんなは何で見ただけじゃわからないの?」






ヒチョルからチャンミンは数字に強いとはきいていたけど計算が早いというだけじゃなくて見ただけでわかるってかなりの特殊能力なんじゃないか?






「本当だな、何で俺らは見ただけじゃわからないんだろうな?」






チャンミンは自分が他の人よりも優れているものを持っているのにそれに気づいていない


得意な数字の分野で何か活躍できるものはないだろうかとここ最近ずっと考えていた


ずっとヒチョルの店にお世話になるわけにもいかないだろうし、俺が見つけてやらないと…







「あの… ユノさん…」








「ん?」








「このプレゼントの中に… まだユノさんからのプレゼントがない…」







「ああ、そうだったな。

あまりにも沢山貰ってるから俺のなんていらないんじゃないかと思って。」








「いっ!いるよ!

ユノさんのが一番欲しいのに!!」








「多分みんながくれた物の中で一番つまらないぞ?」







「何? 早く見たい!」







「もうすぐアパートだから帰ったらな?」







「わかった!じゃあ早く帰ろう!!」








チャンミンは待ちきれないのか走り出した







「チャンミン!危ないからゆっくり…」







「わあっ!!」








アパートの前の道で持っていたダンボール箱を放り投げるように転んでしまい、プレゼントをぶちまけてしまった…


ユノも駆け寄ると持っていたダンボール箱を置いて地面に倒れているチャンミンを起こした







「大丈夫か?怪我はないか?」







「うん… 僕は大丈夫だけど、プレゼントが…

マグカップとかもあったのに…

割れちゃったかな?」







「かなり派手にぶちまけたからな…

とりあえず拾わないとな」







俺とチャンミンはプレゼントを拾い、ダンボール箱に入れていた


すると…








「チャンミン!!おいっ!チャンミン!」








声の聞こえる方向を見るとアパートの二階、俺の部屋の扉の前にいる男が俺たちを見下ろして叫んでいた


その男の方を見たチャンミンが…








「ヒョ…ン…?

ドンソクヒョン?!」







「お前、こんなところで何やってんだ!」








「ヒョン!! 」







チャンミンは道に散らばったプレゼントを放置してドンソクのいるアパートの二階へと駆け上がって行った…










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Reboot 8

2018.05.25 00:11|Reboot
Reboot 8










「チャンミン…」








「ごっ… ごめんなさいっ…」








チャンミンは布団を被って怯えているようだった。


俺が怒鳴ったことで工場で暴力を受けたことを思い出したのかもしれない







「怒鳴ったりしてごめんな?

でもあれはテファンに怒ったんだ

チャンミンは何も悪くないんだから謝らなくていいんだよ」







「でも……」








「どうした?言ってみな?」







穏やかにそう言うとゆっくりと布団から顔を出した







「僕… 自分の家に帰る…」








「帰るって… 急にどうしたんだ?」








チャンミンは黙り込んでしまった…


もしかして俺がテファンと以前恋人同士だったことを知って男が恋愛の対象な俺に対して嫌悪感を抱いてしまったのか?


チャンミンはドンソクに男相手に売りをやらされていたから俺もその客と同じような人間だと思われたとか…


チャンミンがここからいなくなるなんて嫌だ…


サァッと冷や汗が出るような焦りを感じた…


一時的に保護してあげていたつもりがいつのまにかこんなにも俺の中に入り込んで離せない存在になっている…


もう認めざるを得ない… 俺はチャンミンが好きなんだ…







「俺のこと… 嫌いになったのか?」








チャンミンはフルフルと頭を横に振った







「だって… 僕がここにいるせいでテファンさんと喧嘩してるんでしょ?」








「テファンがそう言ったのか?」







「うん…

テファンさんがいない間に僕がユノさんを誘惑したって怒ってた…

仲が悪くなったのは全部僕がここにいるからだって…

ユノの恋人はテファンさんで、僕はテファンさんのいない間のただの暇つぶしの相手だって…

だからもう必要ないからすぐに出て行けって言われて…」








俺が風呂に入っていてすぐに出られなかったその間にテファンはチャンミンにそんな勝手な作り話しをしていたのか…







「チャンミンが暇つぶしの相手だなんて、そんなわけないだろ

テファンの言ってることは全部嘘だよ

確かに数ヶ月前まであいつとは恋人同士だったけど、そんな関係はもうとっくに終わっているんだ

だからチャンミンのせいで喧嘩しているわけじゃないし、出て行く必要なんてないよ」







「テファンさんは今は… 恋人じゃないの?」







「ああ… そうだよ」







「じゃあ… 僕… 出て行かなくてもいいの?」







「チャンミンはどうしたいんだ?

出て行きたいのか?」







「行きたくない…

ここにいたい… ユノさんと一緒にいたい…」







「そうか… ならここにいていいんだよ。」







俺は心底安心した…


冷静なふりをしながら、内心ビクビクしていた…


もし出ていきたいと言われたら止めることはできない…


だけど離れて暮らすなんてもう考えられないくらいチャンミンがいる今の穏やかな生活が幸せでずっとこのまま一緒にいたいと思っている


例え恋人同士になれないとしてもせめてチャンミンがここにいたいと言ってくれている間は…







「ねえ、ユノさん… あの…」







「ん?どうした?」







「テファンさんって… 男の人… だよね?

男の人同士でも… 恋人になれるの?」








「ああ… チャンミンには混乱させてしまったよな…

恋人って言ったら男の人と女の人がなるのが普通だけど、世の中には男の人が男の人を好きになってしまうこともあってね…

俺は生まれつき男の人しか好きになれないんだよ

だから恋人はいつも男なんだ…」







「……………」







チャンミンは黙り込んでしまった


男同士だなんてチャンミンには理解できないかもしれない…


理解できなくても不安にならないようにしなくては…と考えているとチャンミンは意外な言葉を発した…







「じゃあ… 僕とユノさんも恋人になれる?」









「えっ?」








「だって、男の人同士でも恋人になれるんでしょ?

僕… ユノさんのこと好きだから…

恋人になりたい…」








「いや… チャンミンの好きはそういう好きじゃないだろ?」







「そういうって?」







チャンミンは被っていた布団から出て俺の前に正座して顔を覗き込んだ。


チャンミンから恋人になりたいなんて言われて嬉しくないはずはない…


このままキスしてしまいたい衝動に駆られるが、どうみてもチャンミンの俺を見るその眼差しは恋しているというより大好きなお兄さんといった感じにしか思えない…


恋人になるという意味をチャンミンはどこまでちゃんと理解しているのか…







「そうだな… 男女で言えば、結婚してずっとそばにいたいとか… そういう気持ちだよ」







「結婚… 」







「そのくらいの気持ちってことだよ

だけどチャンミンはドンソクのことも好きだろ?」







「うん… ヒョンのことも好き…」







「ドンソクが帰ってきたらどうするんだ?

ドンソクとあのアパートに帰る?

それとも俺とここにいたいか?」







「…… どうしよう……」








やっぱりな…


迷ってしまうということは俺を特別とは思ってないってことだ…


わかってはいてもやっぱりショックだった…






「ほら、もうそんなことで悩まなくてなくていいからご飯にしよう

ハンバーグ、一緒に作るんだろ?」







そう言ってチャンミンの頭をクシャクシャっと撫でると俺は立ち上がってキッチンへと向かった…













※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

こんにちは!お久しぶりです!

もう更新されないんじゃ…って思うくらい遅くなりましたm(_ _)m ごめんなさい

もうすぐ日産、楽しみですね!





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プロフィール

こんにちは!Monakoと申します。 東方神起のユノ、チャンミンが大好きです。 好きってだけで始めた妄想小説ですので、文章が至らないところが多々あると思いますが、一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。 BLなR18も出てきますので、苦手な方はご遠慮くださいね☆彡 主人公は不死身、ハッピーエンド主義、ホミンラブです♡

Monako

Author:Monako
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