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君のいない夜 〜欠けた心 1〜

2017.03.05 00:00|未分類
このお話は「君のいない夜」→「君のいない夜〜サクラミチ〜」を先に読んでから読むことをお勧めします。











C side












「どうしよう…」








学校の帰り道、雷が鳴り響き嵐のような酷い雨が突然降り出した…


今日、雨降るなんて天気予報は言ってなかったのに…


しばらくしたら止むだろうとシャッターが閉まっている店の軒下で雨宿りをしていた…


だけど一向に止む気配はなく、逆に雨脚が酷くなり、強風がぼくの身体に雨を叩きつける…


こんなんじゃ雨宿りの意味がない…


それに今日は久しぶりにユノが帰ってくる…


3日ほど出張に行ってくると言ったのに何かトラブルがあったみたいで結局1週間も帰って来なくて…


1日だって離れたくないのに1週間も会えないなんて凄く寂しかった…


忙しいのか電話もあまりしてくれなくてたまに短いメールのみ…


だから今日は早く帰りたかった…


もしかしたらもう家についているかもしれない…


ぼくは意を決して雨の中勢いよく走り出した……











マンションのドアを開けると部屋の明かりがついていた…


ユノが帰ってるんだ!


それだけで嬉しくてぼくの胸はドキドキと高鳴る…


リビングに向かう途中、バスルームからザーザーとシャワーの音が聞こえて足を止めた…


ユノも雨で濡れたのか脱衣所に濡れたスーツが脱ぎ捨ててあった…


ぼくも全身水浸しで身体が冷えてしまっていたから急いで濡れた衣服を脱ぎ、全裸になった…


いつもは自分から一緒に入りたい…なんて恥ずかしくて言えないけど早くユノに会いたくて…そしてこの冷えた身体を温めて欲しくてそっとドアを開けた…


真っ白に立ち上がる湯気の中…背を向けて立ったまま頭を洗っている美しい後ろ姿にぼくは迷わず後ろから抱きついた…








「おかえり…ユノ…」








耳の後ろからそう囁くと一瞬ビクッと身体を震わせて…








「チャンミンって意外と大胆なんだな?」








その声に驚いてバッと身体を離す…


この声は…ユノじゃない!?








「ひゃあっ!!」








振り向いたその顔を見て叫ぶと同時にしゃがみこみ顔を両手で覆った…








「久々だな、チャンミン…

まさか裸でお出迎えとはな…」








なっ…何でグクデヒョンがここに?!


混乱しているぼくの耳にはダダダダダッと何かが突進してくるような音が聞こえてきて…


バンッとバスルームのドアを思いっきり開ける音に振り向くとユノがぼくを物凄い形相で見ていた…








「チャンミンッ!? 何やってんだっ!!」







「ユ…ユノ…っ…ちがっ…間違えてっ……」







慌ててバスタオルを持ってきてぼくに被せるとユノに抱き上げられてバスルームから連れ出された…







「おい、ドアくらい閉めてけよな〜」







そう叫びながらヒョンがドアを閉めると何事もなかったかのように陽気な鼻歌がバスルームに響いていた…


















「ごめんね…ユノ…」







「……………」








ダイニングテーブルの椅子に隣同士に座ってユノの顔を覗き込もうとしてもテーブルに頬杖をついてそっぽ向かれてしまった…


さっきから何度も謝ってるのに返事すらしてくれない…







「おいユノ、いい加減許してやれよ〜」







キッチンで夕ご飯を作ってくれていたグクデヒョンがテーブルに料理を並べ終わるとぼく達の向かいの椅子に腰を下ろした。


なぜヒョンが家にいたのかというと…


さっき料理を作りながらヒョンが話してくれた内容でなんとなくわかった。


今回の出張はヒョンの希望で小さい頃に住んでいた海沿いの祖母の家を取り壊し、そこに新しくレストランを作るために市場調査を兼ねて2人で下見に行っていたらしい…


レストランのオーナーシェフはグクデヒョンだけど、店の管理、運営はユノにまかせるとユノの父親に勝手に決められたそうだ…


ユノはググデヒョンがぼくのことをまだ好きなんじゃないかって疑っている。


それにぼくがやけにヒョンに懐いてるのも面白くないみたいで仕事の話でも滅多にヒョンの名前を出してこない…


今回の出張ももちろん2人で行くなんて聞いてなかった…


ここに来る途中でぼくと同じように雨に打たれてびしょ濡れになったからとヒョンがシャワーを借りていたらしいけど、そもそも何で出張の帰りにグクデヒョンを家に呼んだのかはわからない…







「ユノ…ヒョンが作ったカルボナーラ凄く美味しいから食べようよ…ね?」








「…………」









はぁ…やっぱり何を言ってもだんまりだ…


驚かせてしまったのは悪かったけど、ぼくだって全裸でユノ以外の人に抱きついてしまってショックだったし、めちゃくちゃ恥ずかしかったし、グクデヒョンにも申し訳ないしでかなり落ち込んでるのに、まるで浮気現場を見たかのような怒りようでどうすればいいかわからない…


ぼくがヒョンをユノだと間違えてバスルームに勝手に入ったってちゃんと説明したのにぼくだけじゃなくて何も悪くないヒョンにまで怒ってるし…


せっかく1週間ぶりに会うからと楽しみにしていたのにまだまともな会話もしていない…








「チャンミン、ユノの機嫌直るの待ってたら料理が冷めちゃうぞ?

もう先に食べようぜ?」








「はい…でも…」








「グクデ!!」








ユノはいきなりグーでドンッとテーブルを叩いて名前を呼んだ…







「何だよ」








「チャンミンの…見たのか?」







「ちょっと!ユノ!!//////」







「ははっ!!

残念なことに振り返ったらすぐにしゃがんじゃって見えなかったよ」







「ヒョン…残念って…」







良かった…見られてなかったんだ…


ユノも少しホッとしたような表情を見せ、これでやっと機嫌が直るかと思ったのに…







「あ〜でも、チャンミンに後ろから抱きつかれて耳もとで囁かれた時はドキッとしたなぁ…」







「はっ?何だよそれ…チャンミン、どういうこと?」







ヒョン…余計なことを…


せっかくユノの機嫌が直りそうだったのにさっきより怖い顔になっちゃったじゃないか…








「だっ…だからそれは…

ユノだと思ったからで…」







「チャンミンはぼくとグクデの見分けもつかないの?」







「だって…後ろ姿だったし、背丈も体格も似ていて…

それに…ユノが帰ってきてるんだって思い込んでたから…」







「だけどいつもは一緒に入るのも躊躇ってる癖に自分から入っていってさ…それもいきなり抱きつくとかあり得ないし!」








「そ…それは…」








「おいおい、痴話喧嘩は俺が帰ってからにしてくれよ」







ヒョンが呆れたようにそう言い放つとユノの顔がさらに険しくなって…








「じゃあグクデ、もう帰ったら?」








「あのなぁ…お前が来いって言ったんだろ?」







「そうだけど、今はチャンミンとグクデが一緒にいるところ見たくないんだよ!

だから帰ってくれよ!」







「ユノ…そんな言い方…ヒョンは悪くないのに…

それにせっかくご飯作ってくれたんだよ?

ヒョン…まだ全然食べてないのに…」








「わかった。もういいよっ!

2人で好きにすればいいだろっ!」








ユノは席を立つと引き止める間も無く自分の部屋へ行ってしまった…


おかしい…何か変だ…


ぼくのことを心配して怒ることはよくあるにしても、幾ら何でもこんな理不尽な怒り方…ユノらしくないよ…


それも2人で好きにすればいいだなんて、そんなこと今まで冗談でも言わなかったのに…


突き放されたようで胸がジワリと痛んだ…


まさか…本気で嫌になったりしてないよね?


ユノと間違えて他の人に裸で抱きつくようなぼくに幻滅したとか…そんなことないよね?







「ったく…しょうがないなぁ…」







あんな失礼な態度を取られたにもかかわらずヒョンは怒っていなかった…


それが余計に申し訳ない気持ちになって…







「ヒョン…ごめんなさい…

ユノ…どうしちゃったんだろう…」







「ああ…出張先でいろいろあったからなぁ…

それでまだ頭の中が整理できてなくていろいろ混乱してるんだと思う…

まあ、チャンミンのことで過剰反応起こすのは通常運転だけどな?」







「いろいろって…何があったんですか?」







「う〜ん…勝手に話しちゃってもいいもんかな…

でもチャンミンには話すって言ってたし、自分で話すのは辛いかもしれないしな…」








「ヒョン…お願い…教えて下さい…

ユノがもし何か悩んでることがあるなら知っておきたいんです…

ぼくなんかじゃ何もできないかもしれないけど…」








「わかった…

でもこれは俺とユノとチャンミン、3人だけの秘密だからな?」








「3人だけの秘密……」








そして…ヒョンが淡々と話し出した内容に言葉を失った…


















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こんにちは!Monakoと申します。 東方神起のユノ、チャンミンが大好きです。 好きってだけで始めた妄想小説ですので、文章が至らないところが多々あると思いますが、一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。 BLなR18も出てきますので、苦手な方はご遠慮くださいね☆彡 主人公は不死身、ハッピーエンド主義、ホミンラブです♡

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