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君のいない夜 100

2016.09.17 00:50|君のいない夜

Y side







「ドンへ、悪いけど頼んだぞ…」






「ああ、任せろ。お前も頑張れよ。」






結局、チャンミンから連絡は来なくて、こっちから寮に電話してみたけどまだ着いてないらしい。


どうやらアメリカではハリケーンが来ているようで、乗り継ぎの飛行機が動いてなくて、足止めされてるんじゃないか?と言われた。


心配でシウォンさんの寮にも電話したけど、不在だった。

今日、ぼくは入隊してしまう…


仕方なく今後はドンへにチャンミンと連絡取ってもらうように頼んだ。


時差もあるし、訓練所から電話するのは無理だ…


チャンミンからも訓練所には電話できないし…


こんなことならもう少し入隊の日を遅らせればよかった…





「ユノ、ホジュンさん来たぞ!」





「あっ、本当だ。じゃあ行ってくるよ!」






ホジュンヒョンの車で一緒に訓練所に行くことになっていて、カフェまで迎えに来てもらった。


ドンへと拳をぶつけあって別れの挨拶をして外へ出ると





「お久しぶりです、ユンホ様。」





「あ、おはようございます。カンさん。」






カンさんはホジュンヒョン付きの運転手で、小さい頃から顔なじみだ。


カンさんにドアを開けて貰うとホジュンヒョンの隣りに座った。





「ヒョン、おはよう。」





「ユノ、荷物はそれだけ?トランクに入れる?」





「飲み物とかいろいろ入ってるし、ここでいいよ。」





そう言ってスポーツバッグを足元にバサっと置いた。





「なんか…顔色悪いね。どうした?」






「なんでもないよ。ちょっと寝不足だからかな?」






昨夜は留学先の寮に電話したり、チャンミンが今どこにいるのか心配で眠れなかった。


訓練所まで2時間ちょっと…少し眠ろう…


高速道路に乗って、ウトウトしだすと携帯電話のメール着信音が鳴った…





「ユノ、携帯電話持ってきたのか?

入隊する時の持ち込み禁止欄に携帯電話って書いてあったの読まなかった?」





「あっ、そうだった…」





チャンミンのことで頭がいっぱいですっかり忘れていた。





「カンさんに預けておけば?」





「じゃあ、そうするよ。休暇の時に取りに行くから。」





バッグを開けて携帯電話を取り出すと、知らないフリーメールアドレスからメールが一件…


開いてみると…





えっ…チャンミン?」






「ユノ?何?どうした?」





それはチャンミンからのメールだった…






『 ユノ


ぼくはもうユノとは会うつもりはありません。

なので今後一切連絡しません。

だからユノも連絡しないで下さい。

もうぼくのことは忘れて下さい。

さようなら


チャンミン 』







なんだよこれ…おかしい…


文章も何もかもおかしいよ…


こんな、無機質な感情の無いメール…


本心だとは到底思えないし、信じられない。


一体チャンミンに何があったんだ?






「おい、ユノ?」






「えっ?あぁ…チャンミンから…いや…違う…かな?なんだろ…これ…」






ぼくは相当気が動転していたのかもしれない。






「ユノ?大丈夫か?ちょっと見せろ。」






「あっ!ちょっとヒョン!」






ホジュンヒョンがパッと携帯電話を取ると、勝手に読み出した





「なんだ…あいつ意外といい奴だったな…」






ヒョンがメールを見てフッと笑って何か呟いたけどよく聞こえなかった…






「ヒョン、勝手に見るなっ!返せっ!」






携帯電話を奪うとぼくはすぐに返信を書いた






『本当にこのメールはチャンミンからなの?』






これだけ書いて返信したら、エラーになってしまった。


何度やってもエラーになって送れない。どうやらこのアドレスはすでに削除されたみたいだ。


何がどうなってるんだかさっぱりわからない。


連絡すら取れないのにどうすればいい?


チャンミン…


今すぐ会って話がしたいよ…


こんなの嫌だよ…


離れててもずっと想ってるって約束したよね?


チャンミン…


信じてるからな…


絶対にまた会えるって…


信じてるよ…


れから…休暇をもらうたびに電話をかけたけどチャンミンは出てくれなかった。


あまりにしつこく何度もかけるから、そのうちぼくは寮の管理人からストーカー扱いされて取り次いでもくれなくなった。


シウォンさんにもかけたけど、チャンミンに言われて出ないのか、本当に不在なのか連絡は取れなかった。


ある日、休暇中にカフェにいたらキュヒョンが店の前を通るのを見つけてチャンミンと連絡取ってほしいと頼みこんだ。





「ユノさん、チャンミンのこと…そろそろ諦めて下さい。お願いします…」





そう言われた。



キュヒョンも理由はわからないけど、チャンミンがぼくと別れようとしているのは本当で、苦しんでると…

もう、苦しませないであげて下さい…と頭を下げられた…


こうしてぼくは納得出来ないまま連絡を取ることをやめた…


チャンミン…好きだよ…ずっと好きだから…


想いだけはそのままに、時間だけが過ぎていった………








君と過ごす夜に 感じたこと全てが
欠けた心に染み ずっと焼き付いたまま
愛おしき日々よ今 どこへ流れ行くの?
巡る風の様に 戻ってくる日はあるの?

君がいない夜は 夜空を見上げても
星なんて僕の目に 少しも届かない
広い空の下の 君はどこにいるの?
何を眺めてるの? 誰を想っているの?

君と過ごす夜は 優しい風の音
温もる街の色 すべてが僕を包んだ
まだ届くなら もう一度、、
wish upon a star





君のいない夜 第1章 fin…
fin…




※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



こんにちは。Monakoです。

君のいない夜 の第1章が終わりました。
長い!こんなに長くなるとは思いませんでした…。
ちょうど100話!びっくりです。

ここまで読んで下さった方、本当にありがとうございました。

もちろん、こんな哀しいまま終わりません〜〜。

次からは 第2章「君のいない夜 〜サクラミチ〜」として続きます。

今後ともよろしくお願いします♡




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君のいない夜 99

2015.06.28 08:00|君のいない夜








C side









始発の地下鉄に乗って空港に着いた。



チェックインして荷物を預けると、早々に出発ロビーへと向かった。



ユノはまだ寝てるのかな…それとも起きたらぼくがいなくて怒ってるかな…



汚れたシーツ…ちゃんとすぐに洗うかな…


朝ごはん作る時間なくて…


最後に作ってあげたかったな…


なんて、頭の中はずっとユノ、ユノ、ユノで無意識に俯いて出るのは溜息ばかり…



出発ロビーの前で立ち止まって鞄からパスポートを探していると







「チャンミン」







ビクッとして呼ばれた方にゆっくり振り返ると







「キュヒョン!」








「見送りに来てやったぞ。

1人じゃ寂しいと思ってさ…

それにしても、朝早すぎるだろ。」








「あ…ありがとう…」








そんな朝早い時間無理!行かないからっ言ってたくせに…



キュヒョン笑顔を見たらなんだか急に気が緩んで泣きそうになった。






「なんだよチャンミン、そんな顔して、腹減ってんの?

まだ時間あるよな?メシ行こっ。」






キュヒョンはぼくの肩をガシッと組んで歩き出した。


近くにあったカフェでモーニングセットを頼むと、量が少ないだの高いだのブツブツ文句言いながら食べている…


ぼくも朝ごはん食べていなかったから調度良かった。

確かに、もう少し量があるといいなぁ…なんて思っていると






「でさ、ユノさんにはちゃんと言えたの?」







急にユノの名前が出てハッとしてキュヒョンを見た。


キュヒョンにはついこの前会って、ユノと別れるって話をしていた。


別れる理由は話してないけど、もしぼくがアメリカに行った後にユノからキュヒョンに何か言ってきても心配しないよう先に言っておいたんだ。







「結局…ユノには言えなくて…

今日も寝てる間に黙って出てきちゃって…」







「えっ?黙ってって…じゃあどうすんの?

このままフェイドアウトするつもり?

まさか、もう連絡取らずに無視するとかじゃないよな?」








「どうすれば…いいかな?

もう…ユノとは電話でも直接話したくないんだ。

このまま…忘れてくれないかな…」







勝手なこと言ってる自覚はある。


でも、ユノと話してしまうとまた気持ちが揺らいでしまう…


別れて欲しいって言えずにズルズル甘えて…


そんなの目に見えてる。


だから、このまま消えてしまいたい…









「はあ?

チャンミン、いくらなんでも酷くない?

それはちょっと…ユノさん可哀想だよ。

それとも、そんなに酷いことされたわけ?」








「ユノは全然悪くないんだ。

ずっと優しくて、いつも大切にしてくれたのに…

本当…ぼくは最低だよ…」







キュヒョンに言われてあらためてユノを酷く傷つけるんだ…と思うと、勝手に涙がポトポト垂れて膝を濡らしていく……







「あ〜〜もう、泣くなよっ!

何があったか知らないけどさ、お前がユノさんと別れたいなんて本心じゃないことくらい分かってるよ。

それでもどうしても別れなきゃいけないんだろ?

意味わかんないけどさ、俺にできることがあったら協力するから、いつでも連絡しろ?なっ?」







「うん…ありがとう…キュヒョン…」






ぼくとユノのことを理解してくれていたキュヒョンの存在が凄くありがたかった…







「あっ…それ…」







キュヒョンはぼくがしているユノとお揃いのブレスレットを指を差して…






「お互い好きなのに別れるとか…辛いな…」






少し小さい声でそう呟いた…




その後は時間がないことに気がついて、急いで朝食を食べ終えると、キュヒョンに見送られながらぼくは出発ロビーへ入って行った…

















Y side








「嘘だろ!」






眼が覚めて携帯電話の時計を見ると、とっくにフライトの時間が過ぎていた…







「チャンミン!!」







叫びながら慌ててリビングへ行ってもチャンミンはいない。



玄関にあったスーツケースも靴も無いのを確認し、チャンミンが行ってしまったんだと分かった…






「なんでだよっ!なんで起こさないで1人で行っちゃったんだよっ!」






玄関に膝をついてあまりのショックに立ち上がれなかった。


起きられなかった自分を責めるのと同時に、何故起こしてくれなかったんだろう…って疑問とショックで混乱した…




朝早いから悪くて…とか?


良く眠ってたから起こしたくなくて…とか?



いや…違うよな…そんなんじゃない…



フッと思い出してチャンミンの部屋に走ってクローゼットを開けると、この間置いたチャンミンの私物が入った段ボール箱がない…



それから家中を確認したら、チャンミンの物は全て綺麗になくなっていた…






「チャンミン…なんなんだよ…」






チャンミンの考えてることが全然分からない…


昨日は離れたくないって泣いていたのに、まるで別れたみたいに痕跡を無くして黙って行ってしまった…





でも……



考え過ぎかな?





チャンミンがぼくを嫌いになったとか、別れたいとか思ってるようには少しも感じなかったし…



部屋を綺麗にして行きたいって言ってたから片付けただけかも。



ただ、少し様子がおかしかったのはずっと感じていたから不安は拭えない…



でも、明日には大学の寮から普通にごめんって電話が来るかもしれない…



うん、そうだ、きっと来るはず……



ぼくはリビングに行くとソファーに倒れ込んだ…






「はぁ………」






やるせない気持ちに力が出ない…



チャンミンが行ってしまっただけでも堪えてるのに、こんなふうに行っちゃうなんてさ…チャンミン…酷いよ…






「チャンミン……凄く会いたい……」





ぼくはもう何も考えたくなくて、そのままソファーで目を瞑った…








そして……



チャンミンからの電話は次の日も、そのまた次の日も来なかった…




















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君のいない夜 98

2015.06.27 00:01|君のいない夜








Y side









今日はどうしても奢りたいって聞かないチャンミンに根負けしてご馳走になった。




ビールで少し酔っ払ったチャンミンはご機嫌で、帰り道、急にペラペラと話し出した。




カフェの話や学校の話…




そして、2人の思い出…




4月から8月までしかないぼくらの思い出は、期間は短いけど内容はとても濃くて…




1日1日が大切で…毎日がドキドキだった…




全てが忘れたくない…忘れられないことだらけで…



チャンミンがそれをまるで日記を読むように詳しく話すから、自然とあの日、あの時の気持ちが次々と思い出されて…







「チャンミンに出会って…本当に良かった…

ぼくは…幸せだよ…」







そう話すとチャンミンは急に黙ってしまった…



しばらくすると…








「ユノは…

なんでぼくを好きになったんですか?」







マンションのエントランスを通ってエレベーターを待ちながら、何を今更?な質問に…








「ん…そうだな…

初めて見た時から目が離せなくて…

いつの間にか好きになってた…」







「それって…一目惚れ…ですか?」







「うん…多分、そうなんだと思う…」







「ぼくと…同じですね…」








「チャンミンも?」








「はい…」








「お互い一目惚れって…

なんか、凄くない?」







運命を感じる…なんて、照れ臭くて言えないけど、そう思えるくらいチャンミンとの出会いは特別だとずっと感じていた…







「そうですね…

でも…

一目惚れって、別れる確率高いって知ってますか?」







「そう…なの?」







「相手のことよく知らないで好きになるから後からいろいろと問題が出てくるんですよ…」







「うん…そういうのはあるかもしれないけど…

ぼくはチャンミンのことで困ったことなんてないよ…

逆にどんどん好きになることばっかりだったし…」







「ユノは…問題だらけですよ…」








「なんだよ〜酷いなぁ…」







真面目な顔してそんなこと言われるとさすがに凹むんだけど…







「ぼくは…その問題を解決できないんです…」







そう言うと、チャンミンはサッとエレベーターを降りた。



まただ…



チャンミンがまた変だ…




鍵を開けて家に入るとすぐに両肩を掴んでまっすぐチャンミンを見つめた。







「チャンミン…どうした?

なんか変だよ?」







「ちょっと飲みすぎて…」







俯いて視線を合わさない…







「ちゃんとこっち見て!」







少し声を荒げると、ゆっくりと顔を上げてぼくを見つめた…


その瞳は潤んで今にも泣きそうで…


下がった眉毛…トロンと垂れた目元…


歪んだ口もと…


こんな哀しそうな顔…


どうしたらいい?




そのままそっと抱き寄せて、チャンミンの肩に顔を乗せた。






「そんな顔されたまま…明日離れるなんて出来ないよ…

チャンミン…我慢しないで、言いたいことあるなら言って…」






しばらくの沈黙の後、だらんと垂れたチャンミンの両腕がぼくの背中に回る…



ギュッと背中に力が入って…



チャンミンの顔はぼくの首元に埋まる…



こ篭った震える声でゆっくりと…







「ぼくは…



ユノと…



離れたく…ない…」









「チャンミン!」







強く…息が出来ないほど強く抱きしめた…



チャンミンの涙がじんわりとぼくの肩を濡らしていく…



身体を引き離し、両手で頰を包みながら親指で涙を拭った…


その濡れた指で唇をなぞってそっと唇を重ねると、チャンミンの涙の味がした…
















C side









「あっ……ユ…ユノッ……もうっ……」







「チャンミン……好きだっ……んんっ…」










ぼくは馬鹿だ……



『ユノと別れたい…もう会わない…』



最後、そう言うつもりだったのに…




好きすぎる気持ちを抑えてなるべく1人で用事を作って出かけたり、敢えて不穏な空気を作ったりしたのが全て台無し…










「はぁ…はぁ…チャンミン…まだ…足りない…」






「ん…ユノ…して…」









ぼくは弱くて…


ユノ顔を見たら…優しい目を見たら言えなくて…


結局ユノを求めて、最後までユノに抱かれて甘えて…



それがさらにユノを苦しめることになるって分かっているのに…









「やぁぁ……ユノユノッ…あぁっ……」






「チャンミン……もっとぼくを感じて……忘れないで……」








ごめんね……


ごめんね……


ユノ……ごめん……



だって…好きなんだ…



別れたくなんか…ない…



綺麗に別れるなんて…そんな方法知らなくて…



傷つけることしかもうできない……



ごめん……もう…それしか言えない……














「はぁ……チャンミン…顔見せて…」







汗で顔に張り付いた髪をユノ手がかき上げる…







「チャンミン…笑ってて……

次に会う時まで…泣かないで笑っててよ…」







「ユノ……」







「泣くのは…ぼくの前だけにして…

チャンミンがどこかで泣いてるなんて、考えるだけで辛いから…」






「ユノ……ごめんね…

弱くて…ごめん……」






ユノ…ちゃんとさよならって言えなくて…


ごめんなさい……












ユノが眠った後、ぼくはユノに抱きしめられながらずっと寝顔を見ていた…




ぼくが好きになったこの人は本当に綺麗な寝顔で…


綺麗なのは顔だけじゃなくて心も澄んでいて、まっすぐで…


もともとぼくにはもったいない人……




このまま朝にならなければいいのになんて


そんなこと無理に決まってるのに本気で願って


でも、当たり前に朝はやってきて…



唇にそっとさよならのキスをすると、ユノを起こさないようにそっと抜け出して


ぼくは1人で空港へ向かった…


こんな弱くて卑怯なぼくを…






お願い…もう…忘れて……ユノ……




















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君のいない夜 97

2015.06.25 14:09|君のいない夜







Y side









チャンミンが出発する日まで、ずっと2人でいようって言ったけど現実は違って…



公園に行った次の日から、留学前に会いたいからとキュヒョンに会いに行ったり、学校に置いてある私物の片付けやら、お世話になった先輩への挨拶やら…



とにかくチャンミンは忙しくて夕方まで帰って来なかったりで、ついに明日が出発の日…



今日は朝から家中片付けしてて、冷蔵庫を空にしたり、トイレ、バスルーム、キッチン、寝室、リビングと、全ての掃除をするつもりらしい。



もちろん、ぼくも一緒にやろうとしたけど…



ついついチャンミンにベタベタしちゃって







「ユノ、邪魔しないで下さい。」






って叱られた…







「ユノは掃除やらなくていいですよ。

ここに住まわせて貰ってお世話になったから、お礼に綺麗にしてから行きたいんです。

ユノも入隊するのにパッキングまだですよね?」








「軍の訓練所には持っていける物は限られてるからそんなに準備する物ないんだよ。スポーツバッグに服とかちょっと詰めて終わりだから。」







「じゃあ、それを準備してて下さい。」







「えっ?今?」







掃除の邪魔するな…ってことだよな…



仕方なくぼくも準備することに…



こんなのチャンミンがいなくなってからやってもいいのに…




そんなことより今日はずっとチャンミンを抱きしめていたいのに…





すでにパッキングされたチャンミンのスーツケースが置いてあるのを見て思い出した…






「チャンミン、そういえばなんで朝一番早い便にしたの?」







「それが1番安かったんです…」







早いってことは、別れるのも早いってことで…



往生際が悪いけど、数時間でも数分でも
長くいたいのになぁ…



一緒に行くと思っていたシウォンさんはすでにアメリカへ行ってしまって、一緒にじゃないだけちょっとホッとした。



だって、もし同じ飛行機で隣の席だったら何時間も隣に一緒にいるとか、寝ちゃって肩にもたれちゃったりとか、想像しただけで倒れそうだし…



それと、嬉しいことに大学生と大学院の寮は別の棟らしい!



シウォンさんとチャンミンが同室になったら寝込むとこだった…



まあ、違った意味でチャンミンが1人だと心配だったりもするから複雑な気持ちなんだけど…



とりあえず、明日はギリギリまで一緒にいたいから…







「空港まで車で送るよ。」







「えっ…でも…早いからぼく1人で地下鉄で…」







「駄目だ!絶対に送るからな!」








1人でって…なんだよ…



チャンミンもギリギリまで一緒にいたいとか思わないの?


なんだかぼくばっかりな…







「チャンミン…冷たいな…」







「えっ?」







「何でもないよ…」







本当に冷たい…だなんて思ってないけど、忙しいからか、留学前でナーバスになってるからか、ここ数日ちょっと元気がないし、なんだか変なんだ…


夜もさっさと寝ちゃうし、会話も少ないし…



明日から会えなくなるんだよ?



どうしたんだよ?




チャンミン?


















「ユノ、掃除終わりましたよ!

何か食べに行きましょう!」







「ん……チャンミン…?」







ぼくは掃除するチャンミンを眺めてるうちにソファーですっかり寝てしまっていた。



チャンミンの掃除をやりきった達成感からくるテンションの高さに、寝ぼけたぼくはついて行けずにボーッとしていると







「ユノ!お腹空きましたっ!

早く行きますよ!」







と、手を引かれて起こされて、近所の焼肉屋に連れて行かれた…













「チャンミン…まだ食べるの?」







「全然まだまだ足りませんよ。

ユノももっと食べて下さい。

もうお腹いっぱいですか?」







もうって…3人前は食べたけど…



チャンミンはこんなに食べるのに、全然お腹が出ないんだよな…一体どこに入ってるんだろう?







「しばらく焼肉屋食べられなくなるもんな?

いっぱい食べな。」







そう言うと嬉しそうにパクパクと…



ビールもどんどんおかわりして…



久々に笑顔なチャンミンが見られて嬉しい。



美味しそうに食べるこの顔もしばらくは見納めだからずっと顔を眺めていた。







「ユノ…明日から入隊するまで、ちゃんとした物食べて下さいね。

お菓子とか、アイスだけとか駄目ですよ?」







「うん…でも、作れないからまた買った物ばっかりになっちゃうな…

チャンミンが作るご飯…本当に美味しかったよ…

帰ってきたらまた食べさせて?」







ぼくの顔を一瞬見ると、すぐに目線をはずして伏し目がちに…






「ユノも…少しは料理できるようになった方がいいですよ…」






「えっ?」






そんな風に言われると思わなくてちょっと固まると…






「ユノの将来的に…

料理のこともっと知っていた方がいいんじゃないかなって…」







「あ…うん…そうだけど…」






確かに…レストラン経営者が全く料理出来ないのはどうかと思うよな…


でも、なんでそんなに哀しそうな顔して言う?







「ん〜わかった!

じゃあ、チャンミンが帰って来る頃には少しはできるようにしておくかな?

そしたらチャンミン食べてくれる?」








「あ〜〜!!肉こげた!」







チャンミンはまた肉に集中しだしてぼくの問いには返事はなかった。





一種線を引かれたような感覚…



なんだろう…



なんか変なんだ…



チャンミン?














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君のいない夜 96

2015.06.24 12:00|君のいない夜







C side









「チャンミン…やっぱり我慢できない…」







「えっ?」






さっき、我慢するって言ってから5分も経ってないよ?



暗くて広い道の端の方だけど…


人通りは結構あるからちょっと無理…



なんて伝える間もなく塞がれた唇…



いつもより少し情熱的で…



声を漏らすユノ…







「んっ……んふっ……」






恥ずかしい…



この暗闇なら見られてもきっと誰だかわからないだろうけど人の気配がする中キスするなんて…


せめてチュッと音をたてないようにゆっくりと離すと…






「外だとなんか興奮しない?」







って…もう、ユノ!やめて!恥ずかしすぎるっ!


そんな空気に耐えられなくて







「ユノ、なんかここ、お化けでそうじゃないですか?

ほら、あの木の所とか揺れてるし…」






なんて思いっきり雰囲気ぶち壊すこと言って牽制…


ぼくの腰を掴んでる手に力が入って







「チャンミン、脅すのやめろよっ!」







えっ?


ユノ?本当に怖がってる?



それからは暗い道は早歩きになって、あっという間にぐるっと回って渡ってきた橋の近くに戻ってきた。


お化けが怖いとか、高い所苦手とか、見た目とのギャップがありすぎて本当、ユノって可愛い…







「もっとゆっくり散歩したかったのに。」







ってわざと意地悪言うと







「チャンミンが脅すからだろっ!」







って、ユノ、ごめん、でも好きだよ。







「あ〜もうっ!せっかく…」







その先のユノの言葉はわかってるよ…


ぼくだって本当はもっとしたかったから…




腰にあったユノの手を剥がして…







「ユノ…手…繋ぎたい。」







「あ……うん。」







パッと笑顔になったユノ…本当…その笑顔大好きだ…






手を繋ぎながら仙遊橋を渡る…



アーチ状の橋の真ん中、1番高い所まで歩くと、来る時は俯いていたから気がつかなかったけど、夜景がとても綺麗で足を止めた。






「わぁ…向こうの橋、ライトアップされててすごく綺麗ですね。」






「あれは城山大橋って言って、ライトアップが綺麗で有名な橋なんだよ。」






やっぱりここは有名な夜景スポットだけあって夜遅い時間なのに人が沢山いて各々夜景を楽しんでいて…



来た時より人が増えてる…ほとんどカップルだけど…



こんな人が多い所で手を繋いでたら本当は駄目なんだけど…



いいよね?あと少しだから…



すぐにいなくなるからいいよね?








「この公園、知ってはいたけどこんなに人気あるって知らなかったな…

それも、こんなに夜景が綺麗とか…

もっと早くチャンミンと来たかった。」







「ユノは来たことあるんじゃないかって思ってたんですけど…

デートスポットだし…」






ソウルの人はこの公園は一度はみんな来たことあるんだろうなって勝手な思い込み…

とくにモテるユノなんて…


ぼくと来たのが初めてって知ってちょっと嬉しかった…







「来たのは今日が初めてだよ。

ソウル育ちだけど、あんまり出歩かないしな…

ソウルタワーにも行ったことないし。」







「えっ?本当?」







更にびっくりした。







「チャンミンは行った?」







「ぼくもまだ行ったことないです。」







「じゃあ、先に勝手に行ったら駄目だよ!

行く時は一緒に行こう!」






「はい…」






約束しちゃったからソウルタワーはユノとしか行かないよ。



だから…一生行けないんだ…



そんな風に考えてたら…なんだか急に辛くなって…


柵にもたれながら漢江を眺めて泣きたくなるのを堪えていると、繋いでいた手を解いて肩をグッと抱き寄せられた…






「チャンミン?なんか哀しそうな顔してる…」







そう言いながらぼくを覗き込むユノの顔が凄く近くて…


数㎝先の唇に一瞬だけ唇を重ねた…



すぐに離れるとユノが柵に顔を伏せて…






「はぁ…もう…チャンミン…言ってることとやることが違う…」






物凄く照れてるユノ…



どうしたんだろ?






「ユノ?」







「チャンミンからのキスは別物なんだよ。

好きですって告白された気分になる…

とくにこんなシュチュエーションとか、反則。」






それを聞いて余計泣きたくなった…



どうしよう…



ユノを傷つけたくないのに…



きっと深く傷つける…







「たまにチャンミンの気持ちがわからなくて不安になるから…凄い嬉しいんだ…」






そんな目を細めて嬉しそうに笑わないで…



これ以上はもう無理だ…



一度泣いてしまったらきっともう止まらない…







「ユノ…そろそろ帰りましょう…

ちょっと冷えてきたし、電車無くなります…」







「そうだな…行こうか…」







再び自然と繋いだ手が温かくて…


今しかない幸せを心に刻んだ…















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プロフィール

こんにちは!Monakoと申します。 東方神起のユノ、チャンミンが大好きです。 好きってだけで始めた妄想小説ですので、文章が至らないところが多々あると思いますが、一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。 BLなR18も出てきますので、苦手な方はご遠慮くださいね☆彡 主人公は不死身、ハッピーエンド主義、ホミンラブです♡

Monako

Author:Monako
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