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木枯らしが届く頃に 〜後編〜

2015.11.21 00:00|木枯らしが届く頃に









『俺たち…しばらく離れよう…』










何の前触れもなく発せられた言葉に、一瞬何のことかわからなかった…




でも、ユノヒョンの真剣な表情に、本気を感じてからは身体が震え、血の気が引いていった…




僕はみっともないほど取り乱して泣きながらユノヒョンに縋り付いた…










「やだよっ…ユノヒョン…何でっ…

離れるって何?ヒョンと会えなくなるの?

ちゃんと…ヒョンの言うこと聞くから…

何でもするから…

お願いだからっ…そんなこと言わないで…」












「違うよ、チャンミン…

俺の言うことに従うとか、そういうことじゃない。

それじゃあ駄目なんだ。

このままじゃ…俺がチャンミンを駄目にしてしまいそうで怖いんだよ…」











「ヒョン…意味がわからないよ…

僕のこと…嫌いになったの?もう…いらないの?」











「チャンミン…俺はチャンミンが大好きだよ…

今は意味がわからなくても、絶対にわかる時が来るから…

あの時、離れて良かったって…

だから…しばらくチャンミンとは会わない…」











何を言っても無駄だった…




合鍵を取り上げられてアパートから追い出された…




僕はもう大泣きで、ユノヒョンも泣いていた…




どうしてこうなったの?




僕が駄目な奴だったから?





塾サボったりして成績が下がったから?





それとも社会人になったら高校生の相手が面倒になった?




わからないよ…好きなのに…こんなに好きなのに何で…




携帯電話も変えられて、アパートに何度か行ったけど、いつもいなかった…




きっと、今は何をしても会ってくれない…そう思った…




ヒョンのバカ…ヒョンのバカ…




僕はそれから必死に勉強した…




ヒョンと同じ大学に入れば…




そうすれば駄目な奴だなんてもう思われない…




きっと元に戻れるはず…そう信じて…




そして、頑張った甲斐があって大学に合格した…




ユノヒョンと同じ建築学部…




同じ会社に入ってずっと一緒に働きたい…




仕事上でも、パートナーになりたい…




ヒョンにもずっと言っていたことだった…




大学に合格したって嬉しさより、これでヒョンも喜んでくれて、また前みたいに付き合えるかもしれないってそれしか頭になかった…




僕は合格発表を見届けたその足で久しぶりにユノヒョンのアパートへ行った…




でも、アパートから出てきた人はユノヒョンじゃなかった…









「あれ?君…もしかしてチャンミン君?」










「あ…はい…」










「俺、ユノの同僚。ユノから君の写真見せてもらったことあるよ。へぇ…実物のほうが可愛いな…

あ…ユノはここにはいないよ。去年の年末に転勤で引っ越したから。」








転勤…




僕と会わなくなってすぐに?




だから…離れようって言ったの?











「あの…どこへ行ったんですか?」










「ごめんね、教えるなって言われてるんだ…」










追いかけて来るなってこと?




そんなに嫌だった?




離れようって…しばらく会わないって…




本当は別れようって意味だったの?




まだ付き合ってるって思っていたのは僕だけだったの?



バカみたいだ…ヒョンはもうとっくに僕のことなんて忘れていなくなっていたのに…また元に戻れるだなんて期待して…









『チャンミンが大好きだよ…』










ユノヒョンの嘘つき…嘘つき…




僕は何のために頑張ったんだろう…




合格したのに泣きながら家に帰った…




周りの誰もがそんな僕を見て不合格だと思うくらいその後も酷く塞ぎ込んでいた…




そんな合格発表からすぐの僕の誕生日に一冊の本が届いた…



それは建築に関する専門書だった…




差出人は不明…でも、こんなの送ってくるなんて1人しかいない…ヒョンだ…ユノヒョン…




僕のこと…忘れてないの?




もっと頑張れってことなの?




頑張ったら…迎えに来てくれるの?




ねえ…ユノヒョン…今どこにいるの…














大学生になった僕はそれなりに学生生活を楽しんでいた…




ユノヒョンと一緒にいたいが為に入った建築学部も勉強しているうちにその面白さに目覚めていった。




そして、踊れもしないのにユノヒョンと同じダンスサークルにも入ってみた。




ユノヒョンがいた場所だからってだけで入ってみたけど、やってみたら意外と踊れて楽しかったんだ…




内向的だった性格も明るくなって友達も沢山出来た…




ダンスで人前に出るようになるといろんな学部の女の子から告白されたり…




きっとユノヒョンはもっとモテただろうに、何で僕を好きになってくれたんだろうって今更ながらに不思議に思った。




でも、せっかくいろんな子から告白されても、毎年誕生日に届く建築の専門書のせいで好きな人はできなかった…




僕はユノヒョンが忘れられなかった…




ヒョンにはもう恋人がいるかもしれない…




5歳も年上だから…もしかしたら結婚してるかも…




そう思いながらも…









『チャンミン大好きだよ…』








そう言いながら泣いていたユノヒョンが忘れられないんだ…








『しばらく離れよう…』









別れたわけじゃない…そう信じたかった…




バカみたいだけど…心がユノヒョンしかいらないって言ってるんだ…



寂しくて、辛くて泣きそうな時はユノヒョンから貰った専門書を読んだ…




その本を読んでいるとヒョンがここまでおいでって呼んでるような気分になるから…




そして時間は流れ…その専門書は4冊に増えていた…




大学4年になった僕は夏も終わり、就職活動真っ最中だった…




僕は決めていたんだ…




ユノヒョンと同じ会社を受けて、駄目だったらもうヒョンのことは諦めようって…




だから真っ先に受けたけど…結果は不採用だった…




あまりのショックにもう何もする気になれなかった…




僕は大学の講義の後、ベンチに座って項垂れていた…




今までユノヒョンに近づきたくて頑張ったんだよ…




でも駄目だった…




これで本当にヒョンとは終わりなんだ…




僕たち2人はもう…





その時、いきなり下から吹き上げる突風に落ち葉が舞い上がり、僕は手で顔を覆った…









「チャンミン…」








その声…




手を下すと僕の目の前にはスーツ姿のユノヒョンが立っていた…









「ユノヒョン…」









ヒョン…ヒョンだ…




会いたくて堪らなかったユノヒョンがいる…




どうして何も言わずにいなくなったの?




何で4年も会いに来なかったの?




あの本の意味は何…




聞きたいことは沢山あるのに涙が溢れるばかりで全く言葉にならなかった…









「チャンミン…迎えに来たよ…」









そう言われて、僕は堪らずユノヒョンに駆け寄って力一杯抱きついた…








「ヒョン…ヒョン…会いたかっ…うっ…うぅっ…」









「チャンミン…遅くなってごめんな…」









泣きじゃくる僕の頭を撫でながらあやすように微笑むユノヒョン…




その顔を見たら…




会えなくて辛かったことも何もかも許していた…








「チャンミン…これからはずっと一緒だよ…」








こうしてバラバラだった僕達はやっとまた2人に戻ったんだ…




そう…木枯らしが届く頃に…











僕は大学卒業後、ユノヒョンが立ち上げた建築事務所で一緒に働いている。



ヒョンは僕が卒業するまでに独立して迎えに行こうと寝る暇も惜しんで必死に働いていたらしい。




何であの時…ユノヒョンが僕の前からいなくなったのか…




今ならわかる…




あの頃の僕はユノヒョンが全てだった…




ユノヒョンに甘えて、好きって気持ちだけで生きていたんだ…




ヒョンさえいればいいと…完全に自分を見失っていた…



ヒョンはそんな僕を心配して、ヒョン以外の別の世界を見せてくれようとしたんだ…




ちゃんと一人前の自立した男になって欲しくて…




そしてユノヒョンは2人が将来ずっと一緒にいられるように会社を作る為に頑張ってくれていた…




ヒョンは離れている間も僕のことを考えてくれていたんだ…




ずっと会えなくて、辛くて、悲しかったけど、そのおかげで僕は今ユノヒョンと一緒にいられる…




これからはずっと公私ともにユノヒョンを助けられるパートナーとして…




だからこれで良かったと今は思える…









「ヒョン、4年も離れている間、もし僕に他に好きな人が出来たらどうするつもりだったんですか?」








「そんな心配全くしてなかったよ。

俺はチャンミンを信じていたからさ。」









図面を引きながら涼しい顔してそんなこと言ってるけど、この間サークルの先輩に聞いたんだ。




僕に好きな人がいないか先輩に探らせていたこと…




大学にもこっそり僕のダンスを見に来ていたって…




ユノヒョンはずっと僕を遠くから見守っていてくれたんだ…









「ヒョン…ユノヒョン…あのね…」









「ん…?」










ヒョンと視線が重なりあった瞬間…




開け放たれた窓から入り込んだ風が僕らを繋ぐように吹き抜けていった…













fin







※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


こんにちは!Monakoです!

「木枯らしが届く頃に」はいかがでしたか?

初めての短編ものでした。

昨日、「今日、チャンミンが行ってしまうんだ…」

と、朝思いながら「木枯らし…」を鬼リピしていて
急にこの話が浮かんで無性に書きたくなってしまいました…

本当は「君のいない…」を終わらせるまでは他のは書かないつもりだったんですが…σ(^_^;)

チャンミンの行ってらっしゃいの気持ちを込めてアップしました。

このお話しを書いていて、昔チャンミンが『ファンの方々には僕を絶対的な存在にしてほしくない。全生活を費やすような無理をしてほしくないんです。極端な言い方をすれば応援してくれなくてもいいから自分の生活を大切にしてほしい。』って話していたのを思い出しました。

ユノが好き過ぎて自分の事が何も手につかなくなってしまったチャンミン…

ユノはもっと自分を大切にして欲しくて、優しく、厳しい愛をもって離れて見守っていたんですね。

チャンミンはユノへの想いをバネにユノに甘えるだけじゃなく、支えられる素敵な大人になりました。

私も2人がいない間、このお話のユノとチャンミンみたいに「2人が好き」な気持ちを原動力に頑張っていけたらと思います!

ユノとチャンミンが遠くから見守ってくれていると妄想しながら…\(//∇//)\

読んで頂き、本当にありがとうございました(o^^o)




※トップの画像は読者のうさこさんの作品です。
イメージにぴったりな素敵な画像ありがとうございました♡





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木枯らしが届く頃に 〜中編〜

2015.11.20 05:08|木枯らしが届く頃に











僕は高校2年生、ユノヒョンは大学4年生になった…





僕はますますユノヒョンが好きで好きで、毎日がユノヒョンのことで一杯だった…




でもヒョンはダンスサークルに入っているし、その上4年生だから就職活動も忙しくて僕と過ごす時間は以前より減ってしまっていた…








「チャンミンも俺とばっかりいないで友達と遊びなよ。高校生活の思い出も作らないと。」









それが最近のヒョンの口癖だった…




でも、僕はヒョンといたいんだ…




友達とは学校で会ってるんだし、学校が終わったら恋人と会いたいのは普通のことでしょ?




僕は学校が終わって塾の無い日はヒョンのアパートに行って合鍵で中に入る。




洗濯したり、掃除したり簡単な物しか作れないけど夜ご飯を作って待っているんだけど…




でもヒョンは最近いつも遅くて、会えずに僕は家に帰るんだ…




ヒョンはそんなことしなくていいからって言うんだけど、僕が好きでやってるから気にしないでって言っている…




本当はね…不安で…不安で仕方ないんだよ…




だからこうして少しでもヒョンの中に入り込みたいんだ…



帰ってきてご飯を見たら僕を思い出すでしょ?




洗濯物も洗ってあったら僕を思い出すよね?




部屋が綺麗だったら…僕がいたんだなって入ってすぐにわかるよね…?




重いかな…重いよね…





でも、こんな僕にでも会えば凄く優しくしてくれて…




甘やかされて、可愛いって沢山キスをくれるんだ…





ぼくはそれだけで幸せだった、それが欲しくて僕はにここにいたんだ…





やっとヒョンの就職活動が終わって、無事に希望の建築会社に内定が決まった時は2人でお祝いしたよね…




会社はここから近くて引っ越さなくてもいいから僕は本当にホッとしたんだ…




これからもここでユノヒョンをずっと待っていられるから…







でも…僕が高校3年生、ヒョンが社会人になってから…




ヒョンは新入社員だから忙しくて、いつも残業で夜遅くて、土日も休日出勤でなかなか会えなくなったんだ…




僕も受験生で塾も平日はほぼ毎日になって、アパートにも行けなくて…





電話やLINEは毎日していたけど、ユノヒョンは夜はすぐに寝落ちしちゃうし、LINEもなかなか既読にならなかった…





分かってる…大変なんだって…





それでも僕の寂しさは膨らんでいったんだ…





僕は耐えきれなくなって、塾をサボって久々にアパートで待っていた…





夜の10時…ガチャッと扉の開く音に心が踊る…





久々だった…やっと会える…やっとユノヒョンに…









「えっ?チャンミン?」









「あら?弟さん?」










「ん…そう。弟みたいなもん…」










ヒョンは女の人を連れていた…





僕は弟じゃないよ…ヒョンの恋人だよ…





そんなこと、人には言えないのは分かっていても胸がチクッと痛む…





あぁ…お酒飲んだんだ…ここまで匂いがする…





何だか急にヒョンが遠くに感じた…





女の人はトイレを借りたらすぐに帰って行った…




今日は会社の飲み会があって、その同僚の女の人と帰り道が同じで一緒に帰っていたらトイレを借りたいって言われたと…




本当に?




でも、もし僕がいなかったら?




考えるだけで怖くて不安で…










「チャンミン…受験生なんだから塾サボったらダメだろ?

もう遅いから…送っていくよ。」









「やだよ…帰りたくない…久々に会ったのに…

ユノヒョンは…嬉しくなかった?迷惑だった?」









「嬉しいに決まってるだろ?でも明日学校だしな。

本当は帰したくないよ…」








ユノヒョンは抱きしめてキスをしてくれた…




いつもの優しいヒョン…




こうして抱きしめてくれていると安心できる…





なのに…少し離れただけで…会わないだけでいつも不安と寂しさに襲われるんだ…






それから、僕は度々塾をサボってユノヒョンのアパートで待っているようになった…




この間の女の人を連れ来たのを見たのがトラウマになって、心配で不安で、信じたくても信じられなくなっていた…




その度にヒョンからサボるなと叱られるんだけど、僕はそれでもサボってアパートに行った…




それは日を追うごとに多くなって…




学校の成績も落ちていった…




頭で駄目だとわかっていても、心が寂しくて寂しくてもう限界だったのかも知れない…





子供だった…子供だったんだ…





そして…ユノヒョンがとうとう…











「チャンミン…俺たちしばらく離れよう…」











そう告げられたのも木枯らしが届く頃だった…


















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木枯らしが届く頃に 〜前編〜

2015.11.19 20:13|木枯らしが届く頃に
「木枯らしが届く頃に」を聴いて、どうしても書きたくなりました…

前編、中編、後編になります。

チャンミンに行ってらっしゃいの気持ちを込めて…

















「チャンミン…俺たちしばらく離れよう…」









貴方がそう言って僕から離れて行ったのは秋が終わる頃…そう…ちょうど4年前の今頃だった…



出会いは高校一年生の夏…



貴方が大学3年生の時、塾の夏期講習の先生のバイトをしていた貴方に僕は一目惚れしたんだ…



綺麗に整った小さな顔に男らしいガッチリとした上半身…それでいてスラリとした長い脚…



もう釘付けだった…モデルでも芸能人でもこんなかっこいい人見たことない…



そして、心も美しくて、優しくて、温かい人…



少しでもいいから貴方に近付きたかった…








「ユノ先生…ここがわからないんです…」








先生と2人きりになりたくて、話したくて、授業が終わった後に必ずわからない問題を無理やり見つけては話しかけた…




話す度にどんどんユノ先生への想いは強くなっていく…




勉強以外にもユノ先生の好きなゲームや音楽の話をして気を引いたり…




人との関わりがあまり得意じゃない僕がこんな積極的な行動をする自分に驚いた…




あの時はそれだけユノ先生に夢中だったんだ…




夏期講習の最後の日…それはユノ先生とはお別れの日だった…




もう会えないなんて…嫌だ…




ぼくは授業が終わった後、ユノ先生に…








「先生…今度一緒に…ゲームしませんか?」








僕にとってはデートの誘いみたいなものだった…




断られたらもう2度と会えない…




クーラーが効いてる教室で僕は汗だくだった…




声も上擦っていたかもしれない…




手も震えていたかも…








「いいよ。じゃあ、今度うちに来る?」







今なら空を飛べるんじゃないか?くらい嬉しかった…



またユノ先生に会える…




家に遊びに行ける…




夢のようだった…




ユノ先生にとってはただゲームがしたかっただけかもしれないけど、それでも嬉しくて嬉しくて…




LINEを交換して、早速その週の日曜日にゲームソフトをありったけ持って遊びに行った…




それからは週末はユノ先生の家でゲームするようになって、もう先生じゃないからって言われて、ユノ先生からユノヒョンに呼び方が変わった…




一人暮らしのユノヒョンのアパートは狭くて物がごちゃごちゃしていた。だから座る場所も狭くてすぐ隣りにユノヒョンが…



たまに僕が片付けたりしたけど、敢えて座る周りはごちゃごちゃにしていたんだ…




お互いあぐらをかいた時…膝と膝がぶつかるだけで嬉しかったから…




ユノヒョンはスキンシップが多いから、ハグしてきたり、手を掴まれたり、頭を撫でられたりされるとそれだけで耳まで真っ赤になるくらい意識してしまっていた…




はじめは一緒にいられるだけで良かった…




話せるだけで良かったのに…




触れたい…




触れて欲しい…




キスしたい…




そんなことばかり考えるようになっていた…




僕は完全にユノヒョンに恋していた…







そんなある日…いつものようにユノヒョンの家でゲームしていると、女の人が来た…







「何?この子なの?男じゃないの!」







ユノヒョンは彼女をすぐに追い返した…




あ…やっぱり…彼女…いたんだ…




今まで怖くて聞けなくて…




でも、いつも週末はぼくといることが多かったから…すっかり安心していたんだ…




こんなにかっこいいんだからいないはずないのに…




綺麗な人だった…ヒョンにお似合いだった…




今日…こんな風に急に失恋するなんて思わなかった…



想いも伝えられないまま…









「チャンミン…何で泣いてるんだよ?」









僕は悲しくて…悲し過ぎて涙が次々と溢れだして止まらなかった…



こんなんじゃ…もう会ってもくれないだろうな…




ユノヒョンとはもう今日でお別れなんだ…




そう考えると余計に涙が止まらなくて…









「チャンミン…何でそんなに泣くんだよ…

何とか言えよ!」









ユノヒョンが強い口調で僕の両肩を掴んで揺さぶるからビックリして顔を見ると、怒っているのか、困っているのか、真剣な顔して僕を見つめていて…




言ってしまおう…




もう…どうせ終わりなんだから…




そう思って…









「僕は…ユノヒョンのことが…

ずっと…ずっと…大好きで…っ…」









最後まで言い終わる前に…




僕はユノヒョンにキスされていた…




初めてだった…




ファーストキス…




それなのにヒョンは初めから激しく深いキスをしてくるから、もう訳がわからなくて、息をするのがやっとで…




そのまま隣の部屋の敷きっぱなしの布団の上に押し倒されて…




勢いよく脱がされるのを抵抗することもできず、ユノヒョンのなすがままだった…




ユノヒョンが…ユノヒョンじゃないみたいに強引で…怖くなって泣いてしまった…




まさか…そんなところを…









「ヒョン…やっ…怖いよ…やだよ…」









「チャンミン…大丈夫…優しくするから…」









「やだ…やだ…ヒョン…痛い…痛いよぉ…」









ヒョンは本当に優しくしてくれたけど、怖くて痛くてずっと泣いていた…




全てが終わって、ヒョンは泣いてる僕を抱きしめながらずっと…








「チャンミン…ごめん…ごめんな…」








ずっと謝っていたんだ…





何で謝るの?





彼女がいるのに…好きでもないのに僕を抱いたから?




それでも…怖くても…痛くても…僕は嬉しかったんだ…



だから…これからもユノヒョンと一緒にいたくて…









「僕のこと…彼女の次でもいいから…

好きじゃなくてもいいから…

これからもヒョンの側にいても…いいですか?」









そう言ったらユノヒョンが悲しい顔をしたんだ…








「馬鹿っ…

好きじゃないのに抱くわけないだろ?

俺…ずっとチャンミンが好きだったから我慢できなくて…

痛くしてごめんな?」










驚いて…嬉しくて…幸せでまた泣いてヒョンを困らせた…




ヒョンは夏期講習の時から僕のことが気になっていて、家に遊びに来るようになって本気で好きになって、好きな子ができたからと言って彼女と別れたらしい…




彼女はなかなか納得してくれなくて、どんな子か合わせろとずっと言っていたみたい…




まさか…両想いだったなんて信じられなかった…





ユノヒョンはそっと優しいキスをして…










「俺もチャンミンが大好きなんだ…

だから…恋人になって…」











夏に始まった僕の恋は…




木枯らしが届く頃にユノヒョンの恋人になった…



















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プロフィール

こんにちは!Monakoと申します。 東方神起のユノ、チャンミンが大好きです。 好きってだけで始めた妄想小説ですので、文章が至らないところが多々あると思いますが、一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。 BLなR18も出てきますので、苦手な方はご遠慮くださいね☆彡 主人公は不死身、ハッピーエンド主義、ホミンラブです♡

Monako

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