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君のいない夜 89

2015.06.09 00:00|君のいない夜








C side







「チャンミンはこれが似合うと思うよ。」






そう言われて着てみたら、サイズはピッタリだった。

でも…






「こんな良いスーツ…借りてもいいんですか?」






ぼくが一生買わなそうな高級なブランドのスーツが何点もクローゼットにかかっていた…


あまりに無造作に置いてあったからそんなに良いものだなんて今まで気がつかなかった。






「チャンミン使ってよ。

親の付き合いで会社のパーティーとか行く度に母親が買ってきてさ。

今は親も海外だし、もう着る機会もそう無いだろうし…


うん、やっぱり白いスーツ似合うよ!やっぱりチャンミンはかっこいいなぁ…」






ぼくなんかより、スーツ姿のユノの方が何倍もカッコ良い…


本当に一緒に行っても大丈夫だろうか…


ユノならいくらでも綺麗な女の人を連れて行けるのに…


男のぼくなんかが行ったら変に思われないか心配だけど…








「そろそろ行こうか…」







ユノは嬉しそうに手を引いてぼくを車の助手席に乗せた。







「婚約式の会場はね、ぼく達が前に泊まったあのホテルなんだよ。


立食パーティー形式で、料理はうちのレストランが提供してるんだ。


ビュッフェだから、チャンミン沢山食べられるよ!」







「わっ!本当に?」







少し憂鬱だったのに、ちょっと楽しみになったりして…


ぼくって本当に食い意地が張ってる…



でも、ホジュンさんの婚約式の会場がユノとの思い出の場所だなんて…なんだか複雑…



このホテルの経営者の息子なんだからそこで式をするのは当然なんだけど…







「ユノ、一緒に沢山食べましょうね!」







ぼくは繋がれたユノの右手をギュッと握り返した。












想像以上の広い会場と沢山の人…


前の方にいるホジュンさんとその婚約者の顔が遠くてよく見えないほどに…


氷の彫刻がいくつも飾られ、テレビで見たことある大物政治家もちらほら見かけた…


とにかくぼくには場違いで足がすくんだ。


ユノは慣れた感じで受付をすませてどんどん人をすり抜けて進んで行く…


ユノを見失いそうになって焦っていると…







「チャンミン、こっち!」






振り返って手招きしてくれた。


やっとユノに追いつくと…







「こんなに人がいたらはぐれちゃいそうだな…」







そう言ってぼくの手首を掴んでまた歩き出した。


きっとここにはユノを知っている人が沢山いるはずなのに…







「ユノ…大丈夫ですから。ちゃんとついていきます。」







そう言ってユノの手をはずした。


ユノはそのまま歩いてホジュンさんのところに辿り着いて







「ホジュンヒョン、婚約おめでとう。」







「あぁ…ありがとう、ユノ。


チャンミンも来てくれたんだね。」







「はい…

婚約…おめでとうございます…」







まるで何もなかったように挨拶を交わす…


これでいい…このままもう忘れたい…







婚約者の女性はおとなしくてホジュンさんより歳上の品のあるお嬢様という印象…


にっこりと微笑んではいるけれど、2人ともなんとなくよそよそしい…


親が決めた結婚相手とは言っても、多少なりともお互いに好意を持っているはず…


なんだろう…この違和感…








「ユノ!やっと来たのね!」







いきなり後ろから声がして振り返ると少し派手なドレスを着たモデル並みの美人がいた。







「おっ!テヨン、帰ってきたのか!」







「そうよ!いきなりオッパが婚約式するって言い出してびっくりして急いで帰ってきたの!」







あ…留学中のホジュンさんの妹のテヨンさんか…


確か、ユノと同じ歳で…


とても活発そうで明るい感じの綺麗なお姉さんって感じ…






「学校が夏休みだったから良かったけどさ。

ユノ、さっきから母がユノに会いたいって言ってたのよ。ちょっと来てもらえる?」








「あぁ…わかった。


チャンミン、行こう。」








「あ…いえ、ぼくはお腹空いたので、あっちのテーブルで食べてますから…」








「じゃあ、たくさん食べてて。すぐもどるから。」







これ以上ホジュンさん達には関わりたくなくて、ビュッフェのほうへ足を向けた。












シェフがぼくの皿にローストビーフをのせる…


これで3回めだ。


他の料理もいろいろ食べたけど、分厚いこのローストビーフが一番気に入った。


席に座り、さっそく頬張っていると…







「よく食べるね。そんなにそれ、美味しいの?」







そう言ってぼくの隣に見知らぬ男の人が座った。



色白で整った綺麗な顔…



年齢は…ユノくらいだろうか?








「あ…はい…」







「食べ終わったら話しかけようかと思ってたんだけど、なかなか食べ終わらないからさ。

ちょっと、話があるんだけどいいかな?」







「え…話って…なんですか?」







「ここだと騒がしいから、ちょっと出よう。

出てすぐの所に座るところあるからさ。」







いきなり話しかけて来て、そんなこと言われても…

なんなんだろう、この人…







「いえ…同伴者にここで待ってるって言ってあるので…」







「ユノさんならしばらく来ないよ。ホジュンの母親、話が長いから。」








「えっ?」







「シム・チャンミンさんでしょ?ユノさんの恋人の。」







ぼくは驚いて立ち上がった。







「ここで話してもいいんだけど、どうする?」







「で…出ます…」







ぼくとユノとの話をするつもりなら、周りに聞かれたら困る…



ぼくは仕方なくその人について行った…



なんで…なんでこんな知らない人がぼくとユノのこと知ってるの?



ホジュンさん知り合い?



それしか考えられない…



またぼく達を引き離すようなことなんだろうか…



正直少し怖い…



でも、何を言われてもぼくはユノのことを自分からは絶対に諦めないし、離れない…



そう決めたんだ…



ユノがぼくから離れていかない限り…絶対に




そう強く思っていた…



その人の話を聞くまでは…



















いつも読んで頂きありがとうございます。
しばらく更新のペースが遅くなります。
アンコン後、またペースを戻せればと思っています。
いつも不定期で申し訳ありません…








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こんにちは!Monakoと申します。 東方神起のユノ、チャンミンが大好きです。 好きってだけで始めた妄想小説ですので、文章が至らないところが多々あると思いますが、一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。 BLなR18も出てきますので、苦手な方はご遠慮くださいね☆彡 主人公は不死身、ハッピーエンド主義、ホミンラブです♡

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