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君のいない夜 98

2015.06.27 00:01|君のいない夜








Y side









今日はどうしても奢りたいって聞かないチャンミンに根負けしてご馳走になった。




ビールで少し酔っ払ったチャンミンはご機嫌で、帰り道、急にペラペラと話し出した。




カフェの話や学校の話…




そして、2人の思い出…




4月から8月までしかないぼくらの思い出は、期間は短いけど内容はとても濃くて…




1日1日が大切で…毎日がドキドキだった…




全てが忘れたくない…忘れられないことだらけで…



チャンミンがそれをまるで日記を読むように詳しく話すから、自然とあの日、あの時の気持ちが次々と思い出されて…







「チャンミンに出会って…本当に良かった…

ぼくは…幸せだよ…」







そう話すとチャンミンは急に黙ってしまった…



しばらくすると…








「ユノは…

なんでぼくを好きになったんですか?」







マンションのエントランスを通ってエレベーターを待ちながら、何を今更?な質問に…








「ん…そうだな…

初めて見た時から目が離せなくて…

いつの間にか好きになってた…」







「それって…一目惚れ…ですか?」







「うん…多分、そうなんだと思う…」







「ぼくと…同じですね…」








「チャンミンも?」








「はい…」








「お互い一目惚れって…

なんか、凄くない?」







運命を感じる…なんて、照れ臭くて言えないけど、そう思えるくらいチャンミンとの出会いは特別だとずっと感じていた…







「そうですね…

でも…

一目惚れって、別れる確率高いって知ってますか?」







「そう…なの?」







「相手のことよく知らないで好きになるから後からいろいろと問題が出てくるんですよ…」







「うん…そういうのはあるかもしれないけど…

ぼくはチャンミンのことで困ったことなんてないよ…

逆にどんどん好きになることばっかりだったし…」







「ユノは…問題だらけですよ…」








「なんだよ〜酷いなぁ…」







真面目な顔してそんなこと言われるとさすがに凹むんだけど…







「ぼくは…その問題を解決できないんです…」







そう言うと、チャンミンはサッとエレベーターを降りた。



まただ…



チャンミンがまた変だ…




鍵を開けて家に入るとすぐに両肩を掴んでまっすぐチャンミンを見つめた。







「チャンミン…どうした?

なんか変だよ?」







「ちょっと飲みすぎて…」







俯いて視線を合わさない…







「ちゃんとこっち見て!」







少し声を荒げると、ゆっくりと顔を上げてぼくを見つめた…


その瞳は潤んで今にも泣きそうで…


下がった眉毛…トロンと垂れた目元…


歪んだ口もと…


こんな哀しそうな顔…


どうしたらいい?




そのままそっと抱き寄せて、チャンミンの肩に顔を乗せた。






「そんな顔されたまま…明日離れるなんて出来ないよ…

チャンミン…我慢しないで、言いたいことあるなら言って…」






しばらくの沈黙の後、だらんと垂れたチャンミンの両腕がぼくの背中に回る…



ギュッと背中に力が入って…



チャンミンの顔はぼくの首元に埋まる…



こ篭った震える声でゆっくりと…







「ぼくは…



ユノと…



離れたく…ない…」









「チャンミン!」







強く…息が出来ないほど強く抱きしめた…



チャンミンの涙がじんわりとぼくの肩を濡らしていく…



身体を引き離し、両手で頰を包みながら親指で涙を拭った…


その濡れた指で唇をなぞってそっと唇を重ねると、チャンミンの涙の味がした…
















C side









「あっ……ユ…ユノッ……もうっ……」







「チャンミン……好きだっ……んんっ…」










ぼくは馬鹿だ……



『ユノと別れたい…もう会わない…』



最後、そう言うつもりだったのに…




好きすぎる気持ちを抑えてなるべく1人で用事を作って出かけたり、敢えて不穏な空気を作ったりしたのが全て台無し…










「はぁ…はぁ…チャンミン…まだ…足りない…」






「ん…ユノ…して…」









ぼくは弱くて…


ユノ顔を見たら…優しい目を見たら言えなくて…


結局ユノを求めて、最後までユノに抱かれて甘えて…



それがさらにユノを苦しめることになるって分かっているのに…









「やぁぁ……ユノユノッ…あぁっ……」






「チャンミン……もっとぼくを感じて……忘れないで……」








ごめんね……


ごめんね……


ユノ……ごめん……



だって…好きなんだ…



別れたくなんか…ない…



綺麗に別れるなんて…そんな方法知らなくて…



傷つけることしかもうできない……



ごめん……もう…それしか言えない……














「はぁ……チャンミン…顔見せて…」







汗で顔に張り付いた髪をユノ手がかき上げる…







「チャンミン…笑ってて……

次に会う時まで…泣かないで笑っててよ…」







「ユノ……」







「泣くのは…ぼくの前だけにして…

チャンミンがどこかで泣いてるなんて、考えるだけで辛いから…」






「ユノ……ごめんね…

弱くて…ごめん……」






ユノ…ちゃんとさよならって言えなくて…


ごめんなさい……












ユノが眠った後、ぼくはユノに抱きしめられながらずっと寝顔を見ていた…




ぼくが好きになったこの人は本当に綺麗な寝顔で…


綺麗なのは顔だけじゃなくて心も澄んでいて、まっすぐで…


もともとぼくにはもったいない人……




このまま朝にならなければいいのになんて


そんなこと無理に決まってるのに本気で願って


でも、当たり前に朝はやってきて…



唇にそっとさよならのキスをすると、ユノを起こさないようにそっと抜け出して


ぼくは1人で空港へ向かった…


こんな弱くて卑怯なぼくを…






お願い…もう…忘れて……ユノ……




















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こんにちは!Monakoと申します。 東方神起のユノ、チャンミンが大好きです。 好きってだけで始めた妄想小説ですので、文章が至らないところが多々あると思いますが、一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。 BLなR18も出てきますので、苦手な方はご遠慮くださいね☆彡 主人公は不死身、ハッピーエンド主義、ホミンラブです♡

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