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君のいない夜 99

2015.06.28 08:00|君のいない夜








C side









始発の地下鉄に乗って空港に着いた。



チェックインして荷物を預けると、早々に出発ロビーへと向かった。



ユノはまだ寝てるのかな…それとも起きたらぼくがいなくて怒ってるかな…



汚れたシーツ…ちゃんとすぐに洗うかな…


朝ごはん作る時間なくて…


最後に作ってあげたかったな…


なんて、頭の中はずっとユノ、ユノ、ユノで無意識に俯いて出るのは溜息ばかり…



出発ロビーの前で立ち止まって鞄からパスポートを探していると







「チャンミン」







ビクッとして呼ばれた方にゆっくり振り返ると







「キュヒョン!」








「見送りに来てやったぞ。

1人じゃ寂しいと思ってさ…

それにしても、朝早すぎるだろ。」








「あ…ありがとう…」








そんな朝早い時間無理!行かないからっ言ってたくせに…



キュヒョン笑顔を見たらなんだか急に気が緩んで泣きそうになった。






「なんだよチャンミン、そんな顔して、腹減ってんの?

まだ時間あるよな?メシ行こっ。」






キュヒョンはぼくの肩をガシッと組んで歩き出した。


近くにあったカフェでモーニングセットを頼むと、量が少ないだの高いだのブツブツ文句言いながら食べている…


ぼくも朝ごはん食べていなかったから調度良かった。

確かに、もう少し量があるといいなぁ…なんて思っていると






「でさ、ユノさんにはちゃんと言えたの?」







急にユノの名前が出てハッとしてキュヒョンを見た。


キュヒョンにはついこの前会って、ユノと別れるって話をしていた。


別れる理由は話してないけど、もしぼくがアメリカに行った後にユノからキュヒョンに何か言ってきても心配しないよう先に言っておいたんだ。







「結局…ユノには言えなくて…

今日も寝てる間に黙って出てきちゃって…」







「えっ?黙ってって…じゃあどうすんの?

このままフェイドアウトするつもり?

まさか、もう連絡取らずに無視するとかじゃないよな?」








「どうすれば…いいかな?

もう…ユノとは電話でも直接話したくないんだ。

このまま…忘れてくれないかな…」







勝手なこと言ってる自覚はある。


でも、ユノと話してしまうとまた気持ちが揺らいでしまう…


別れて欲しいって言えずにズルズル甘えて…


そんなの目に見えてる。


だから、このまま消えてしまいたい…









「はあ?

チャンミン、いくらなんでも酷くない?

それはちょっと…ユノさん可哀想だよ。

それとも、そんなに酷いことされたわけ?」








「ユノは全然悪くないんだ。

ずっと優しくて、いつも大切にしてくれたのに…

本当…ぼくは最低だよ…」







キュヒョンに言われてあらためてユノを酷く傷つけるんだ…と思うと、勝手に涙がポトポト垂れて膝を濡らしていく……







「あ〜〜もう、泣くなよっ!

何があったか知らないけどさ、お前がユノさんと別れたいなんて本心じゃないことくらい分かってるよ。

それでもどうしても別れなきゃいけないんだろ?

意味わかんないけどさ、俺にできることがあったら協力するから、いつでも連絡しろ?なっ?」







「うん…ありがとう…キュヒョン…」






ぼくとユノのことを理解してくれていたキュヒョンの存在が凄くありがたかった…







「あっ…それ…」







キュヒョンはぼくがしているユノとお揃いのブレスレットを指を差して…






「お互い好きなのに別れるとか…辛いな…」






少し小さい声でそう呟いた…




その後は時間がないことに気がついて、急いで朝食を食べ終えると、キュヒョンに見送られながらぼくは出発ロビーへ入って行った…

















Y side








「嘘だろ!」






眼が覚めて携帯電話の時計を見ると、とっくにフライトの時間が過ぎていた…







「チャンミン!!」







叫びながら慌ててリビングへ行ってもチャンミンはいない。



玄関にあったスーツケースも靴も無いのを確認し、チャンミンが行ってしまったんだと分かった…






「なんでだよっ!なんで起こさないで1人で行っちゃったんだよっ!」






玄関に膝をついてあまりのショックに立ち上がれなかった。


起きられなかった自分を責めるのと同時に、何故起こしてくれなかったんだろう…って疑問とショックで混乱した…




朝早いから悪くて…とか?


良く眠ってたから起こしたくなくて…とか?



いや…違うよな…そんなんじゃない…



フッと思い出してチャンミンの部屋に走ってクローゼットを開けると、この間置いたチャンミンの私物が入った段ボール箱がない…



それから家中を確認したら、チャンミンの物は全て綺麗になくなっていた…






「チャンミン…なんなんだよ…」






チャンミンの考えてることが全然分からない…


昨日は離れたくないって泣いていたのに、まるで別れたみたいに痕跡を無くして黙って行ってしまった…





でも……



考え過ぎかな?





チャンミンがぼくを嫌いになったとか、別れたいとか思ってるようには少しも感じなかったし…



部屋を綺麗にして行きたいって言ってたから片付けただけかも。



ただ、少し様子がおかしかったのはずっと感じていたから不安は拭えない…



でも、明日には大学の寮から普通にごめんって電話が来るかもしれない…



うん、そうだ、きっと来るはず……



ぼくはリビングに行くとソファーに倒れ込んだ…






「はぁ………」






やるせない気持ちに力が出ない…



チャンミンが行ってしまっただけでも堪えてるのに、こんなふうに行っちゃうなんてさ…チャンミン…酷いよ…






「チャンミン……凄く会いたい……」





ぼくはもう何も考えたくなくて、そのままソファーで目を瞑った…








そして……



チャンミンからの電話は次の日も、そのまた次の日も来なかった…




















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プロフィール

こんにちは!Monakoと申します。 東方神起のユノ、チャンミンが大好きです。 好きってだけで始めた妄想小説ですので、文章が至らないところが多々あると思いますが、一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。 BLなR18も出てきますので、苦手な方はご遠慮くださいね☆彡 主人公は不死身、ハッピーエンド主義、ホミンラブです♡

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