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君のいない夜 〜サクラミチ〜 34









グクデ side










『僕が働いているカフェのオーナーの息子が先輩にそっくりなんですよ!』








昨日、配達中にバッタリ会った調理師学校時代の後輩にそう言われて驚いた。




チョン・ユンホ…




大手レストラン経営者の一人息子…




チャンミンと同じ大学に通い、現在、国内ホテル最大手のソングループの1人娘と婚約中…いわゆる政略結婚ってやつらしい…



なるほど…




聞いてもいないのにペラペラと話す後輩のおかげでなんとなくわかった…



チャンミンも大変な奴に惚れたもんだな…




昨日のあれは…やっぱり婚約者側の嫌がらせだろうか?



いや…嫌がらせレベル超えて犯罪だしな…




あの時のチャンミンを思い出すとまた怒りがこみ上げてくる…もっとボコボコに殴っておきゃよかった…




そんなことを考えて悶々としていると朝の静まり返った部屋に隣から微かに聞こえる声…










「チャンミン?」










玄関のドアを開けて廊下に出ると俺ん家からチャンミンの泣き叫ぶような声が聞こえた…










もしかして…




急いでドアを開けるといきなり殴りかかってきた奴をなんとか避けた…




やっぱり!!










「ユノ!お前…」










真っ赤になって涙を流しながら凄い形相で俺を睨んでいる…




これ…完全に誤解してないか?!











「よくもっ!!チャンミンをっ!!!」












「ちょっ…待てって!!誤…」











取り付く島もなく回し蹴りが頬を掠める…




ヤバい…こいつ…強い……




俺も喧嘩はかなり強い方だけど…こいつ…何かの有段者か?動きが違うし!









「ユっ!!…や…やめっ…」









泣きすぎたのか声にならないチャンミンがオロオロドアから顔を出す…



チャンミン!…こいつこんなになっちゃって!なんて言ったんだよ!!



完全に戦闘モードじゃねーかよ!










「お前っ!絶対許さない!!」










殴りかかってきたユノの腕を掴んだ途端、俺の腕を取られてうしろに捻り上げられた…









「痛っ!!やめろっ!!折れるって!」










「腕一本じゃ足りないっ!!」











げっ!こいつマジで折る気か??










「ユっ…違うっ!グクデさんじゃっ…ないっ!

グクデさんはっ…助けて…くれたんっだっ…うぅ…」








何とか絞り出した言葉と駆け寄ってユノと俺の腕を掴んで泣きながら引き離そうするチャンミンを見てやっとユノの力が抜けて…









「え……?」










俺の腕を離したユノは呆然と立ち尽くしていた…

















Y side













「お前…ほんっと!ふざけんなっ!」










「ごめん……」










今、ぼくは店の方の部屋にグクデと2人、ソファーで向かい合わせで座っている…











「俺、料理人だぞ?なのに腕っ!

あ〜〜もう、腕痛てぇ〜〜」











「だから…悪かったって…ごめん…」











肩を回しながらずっとブツブツ文句言われてる…




もう少しで勘違いで腕折るところだった…




だから相当痛かっただろうし…




謝るしかない…





チャンミンにはこんなに謝っている姿見せたくなかったからベッドで休ませておいて本当良かった…











「あのさ…昨日…チャンミンのこと…

助けてくれたんだろ?」










「あ?…ん…まあな…」











「でさ…その時…チャンミンは……」










怖い…聞くのは怖いけど…でもちゃんと聞いて受け止めないと…









「助けに行った時…どんな状況っ…」









あぁ…駄目だ…涙出る…




俯いて膝の上に置いていた手を握りしめた…









「お…おい…ユノ…泣いてんのか?

大丈夫、ズボンはギリギリ脱がされてなかったから。」










「よかった…」










身体の力が抜けた…




あの赤い痕を見た時…窒息しそうだった…




もしかしたらって最悪の事態を想像していた…









「チャンミンを…助けてくれて…ありがとう…」









「やけに素直だな…」









素直に感謝した…




初めてグクデの存在がありがたいと感じた。








「未遂で終わったとはいえさ…

あいつ…かなりショック受けてたぞ?

震えてたし、歩けなかったし…

ちゃんとフォローしてやれよ?」












きっと凄く怖かったはずだ…




なのにあんなに泣いて謝って…




チャンミンは何も悪くないのに…




守ってやれなかった…




謝るのはぼくの方だ…




その上あんな酷い勘違いして傷つけて…










「チャンミン…連れて帰るよ…」










「ああ…そうしな。

あのアパートにはいない方がいい。

襲った奴、俺のことユノって呼んでたからお前のこと知ってるみたいだし、また来るかもしれないからな。」









えっ?!知ってる奴?









「チャンミンも…知ってるって?」











「チャンミンは何も言わないんだよ。

ってことは、知ってるけど言えない奴なんじゃないか?」










「どんな奴だった?」









「年齢は俺らのちょっと上くらいで上質なスーツ着てたな…

顔は穏やかそうな奴だったけど…

あっ、一発思いっきり顔面殴ってやったから今日腫れてるかもな?」











『殴られたみたいに口の横切っちゃってたから。』




『ユノ…チャンミン君は平気なの?

またオッパに何か言われてるんじゃ…』











昨日のテヨンの電話を思い出して一瞬固まった…




ホジュンヒョン?!まさか…




急いで携帯電話を取り出して写真を表示させるとグクデに見せた…









「ああっ!そうそう、こいつだよ!間違いない!」








頭を思いっきり殴られたような衝撃が走った…









「嘘だ…なんで…どうして…チャンミンを…」









両手で頭を抱えて髪をぐしゃぐしゃと掻き乱して項垂れた…



なんで…なんでホジュンヒョンがチャンミンにあんなこと…










「ユノ?…お前…大丈夫か?」










ぼくはふらりと立ち上がるとチャンミン元に向かった…

















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君のいない夜 〜サクラミチ〜33

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君のいない夜 〜サクラミチ〜32








Y side










『グクデさんが来ました。また連絡します。』









そうチャンミンからのカトクが来てからしばらく経ってもカトクも電話も通じない…




ずっとチャンミンの部屋に2人っきりでいるんだろうか?




ぼくはもうホジュンヒョンどころではなくて、チャンミンが心配で仕方なかった。




約束の時間を少し過ぎた頃にホジュンヒョンからメールが来た。









『今日は急な仕事が入って行けなくなった。
明日から出張でしばらく帰れない。
また連絡する。』








なんだかおかしい…今までこんなドタキャンなんて無かったのに。



ヒョンに電話をかけてみたけど通じなかった。




でも、今はヒョンのことよりチャンミンのことが気がかりで、ぼくは急いで店を出てチャンミンの家に向かった。




家に着いたのは22時前。インターフォンを鳴らしたけど反応はない…




ドアの横の窓を見ると真っ暗…




寝ていて気づかない?いや…そんなことはないはずだけど…









「チャンミン!いる?寝てるの?いるなら開けて!」









ドアをドンドン叩きながら呼んでみたけどやっぱり反応はない…




すると、隣の家のドアが開いて…









「ちょっと、またあんたなの?」









年配のおばさんが怪訝な顔してこっちを見ていた。








「夜遅くにお騒がせしてすみません…」









「本当だよ。今日は一体なんなんだい?

あんた、さっきその部屋の子連れてったのに、まだなんか用なのかい?」









「連れてったって?」









「ドタバタと騒いでいるかと思えば、ぐったりしたその部屋の子抱き抱えて車に乗せて連れてっただろう?」









間違いない…あいつが連れて行ったんだ…




騒いでいた…?




ぐったりって…









「とにかく、もううるさくしないでちょうだいね!」








そう言うとおばさんはドアを閉めた。




抱き抱えて車に?




具合悪くなったチャンミンを病院に連れて行ったとか…?



でも騒いでたって…




何が起こったんだ?




チャンミンは無事なのか?




念のために近くの総合病院に電話してみたけど夜にシム・チャンミンという急患は来てないと言われた…




そうなると…やっぱりあいつの家なのか?




考えれば考えるほど悪い方へ考えてしまう…




あいつの電話の番号知らないし…




あっ…店の番号なら…確か店の名前は FL ada …




検索すると店のHPが出てきて電話番号がわかってすぐに電話をした。




長い呼び出し音に諦めかけた時…









『はい、FL ada です。』










「チャンミンはどこだ?!そこにいるんだろ?」









相手も確認せずに発した言葉に、はぁ…と相手の溜息が聞こえた。










『ユノ…だよな?

チャンミンはここにはいないよ。俺の家にいる。』










「なんで家に連れて行ったんだ?

チャンミンは?チャンミンはどうしてる?具合が悪いのか?」









『具合…ああ、確かに悪いよ。メチャクチャ悪い…』









「えっ?メチャクチャ悪いって?どうして?何があった?

今から迎えに行くからっ!家どこ?」









『具合悪いけど…今は大丈夫だから。今日はもう、寝てるからさ。明日迎えに来いよ。

でも、その前に話があるから朝にでも店に来てくれる?』










「はっ?朝まで待てないよ!」









何言ってるんだ!チャンミンと2人きりで過ごすつもりか?そんなの絶対に駄目だ!










『あー、俺、家じゃなくて店のソファーで寝るから心配すんな!な?だから明日の朝。8時までに来いよ?店の仕込みあるからさ。じゃあな!』









ぼくの考えてることを見透かしたようにそう言って電話が切れた。




なんだか腑に落ちない…




具合悪いから連れてきたって言ってるけど本当だろうか…




それに、話があるからって…何の話だ?





♪〜♫〜♪〜♫〜






手に持っていた携帯電話が鳴る…



電話に映し出された名前は…








「テヨン?」









『ユノ!オッパと今日話しした?』









「いや…まだだよ。

今日会う約束はしてたんだけど仕事で忙しいみたいでドタキャンされて…」









『そう…てっきりユノかと思ったのに…』









「何が?」










『さっきオッパが帰ってきて、チラッと見ただけだけど…

殴られたみたいに口の横切っちゃってたから。』










「えっ?ヒョンは喧嘩なんてしないだろ?見間違いじゃない?」










『うん…そうかな?

でもさ…殴られてもいいよ…オッパなんかっ…ううぅっ……』











そう言いながらテヨンが電話の向こうで泣き出した…








「テヨン?どうした?何で泣いてるの?」









『私……彼から別れてくれって…言われて…

君のお兄さんがこれで別れてくれってお金を渡されたからって…

受け取って承諾した彼も…酷いけど…

もう…オッパ…許せな…い…』










「ホジュンヒョンが?」









嘘だ…ヒョンがそんなことまで?




信じられなかった…










『ユノ…チャンミン君は平気なの?

またオッパに何か言われてるんじゃ…』










「大丈夫だよ。」









チャンミンは昨日は学校とバイトだったし、今日は風邪で家にいたから。









『ならいいけど…

それに、チャンミン君はお金を貰うような子じゃないよね…

でも気をつけて…きっとチャンミンに何か言ってくるはずだから…』









それにしてもヒョンのしていることがわからない…




ヒョンはぼくがチャンミンのことが好きだって知っているのに、そんなぼくと妹を無理やり結婚させることで誰かが幸せになるとでも?



会社だって、結婚しなかったらうちの会社が困ることはあっても、ヒョンのホテル事業には全く影響がない訳だし…




なんでそこまで拘るのかがわからない…



テヨンの電話を切ってすぐにホジュンヒョンに電話したけど留守番電話になってしまう…



もう、ぼくの頭はチャンミンとグクデとホジュンヒョンのことでぐちゃぐちゃだった…



家に帰っても落ちつかなくて、眠れなくて…



ぼく達2人はどうなってしまうんだろうか…



ただ好きで一緒にいたいだけなのに…



急に不安が押し寄せる…



もう離れるなんて絶対に嫌だ…



早くチャンミンに触れたい…抱きしめたい…



やっぱり無理やりにでもチャンミンに会いに行けばよかったと後悔しながら一夜を明かし、朝早くグクデのあのマンションに向かった…
















※※※※※※※※※※※


こんにちは。Monakoです。

長く更新お休みしてすみませんでした。

身内の不幸があり、葬儀やなんやらで忙しく、体調まで崩してしまいました…

やっと書き始められそうです。

沢山のコメントありがとうございました。

コメント頂くと嬉しくていつも必ずお返事していましたが、今回は申し訳ありませんが、お返事は次のコメントよりしたいと思います。この場をお借りしてお礼とお詫び致します…

その代わり、なるべく早く次のお話を更新できるように頑張りますのでご理解下さい…











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君のいない夜 〜サクラミチ〜 31








C side









なんで…ホジュンさんがここに?



ユノと待ち合わせしてるんじゃ…









「これからユノと会うんだけど、その前にチャンミンに確認しておきたいことがあってさ。

ここで話すのもなんだから…ちょっと上がってもいい?」








部屋に上げたくはないけど…



ユノと待ち合わせしてるからきっとすぐに済むだろうし…








「どうぞ…」









ホジュンさんは部屋に入ると小さいテーブルの上にある薬と敷きっぱなしの布団を見て









「もしかして風邪引いて寝てた?」









「はい…」









嫌だな…やっぱりこの人と2人きりでいるのは息が詰まる…



テーブルを真ん中に向かい合わせに座ると、早く話を終わらせたくてぼくの方から口火を切った…







「あの…確認したいことって何ですか?」








そう言うとフッと口の右端を上げて









「チャンミンさ…留学する時、ユノと別れてくれたんじゃなかったの?」









あぁ…やっぱり…その話…



ちゃんと…ちゃんと伝えなきゃ…



そうすればきっと分かってくれるってユノも言っていたし…


これからユノに会ってその話をするんだし、ぼくからも伝えておかないと…










「はい…別れるつもりでした…

ユノが婚約するなら…ユノの将来のためにぼくはいない方が良いと思ったから…

でも…お互い2年半ずっと…ずっと好きで忘れられなかったんです…

ユノは婚約しましたが、それには訳があると…

そのことは後でユノから聞いて下さい…

ぼく達は…お互いに凄く好きで…やっぱり別れるなんて無理だって分かったんです…

だからお願いします…ユノとぼくのこと…理解して貰えませんか?」











正座をした膝の上に置いた両手をギュッと握りしめた…


緊張感で少し声も震えている…



ホジュンさんは胡座をかいてそんなぼくをせせら笑うと








「そんな話はどうでもいいんだよ。

で、チャンミン結局さ、幾ら欲しいの?」








「えっ…」









「もうこれ以上面倒なことはしたくないからさ、お金でさっさと済ませたいんだけど。

幾らでユノと別れてくれる?1000万ウォン?2000万ウォン?

テヨンの彼氏は欲深くてさ、3000万ウォンで別れやるだってさ。」









「な…何言ってるんですか…」









駄目だ…この人には何も通じない…



そもそも人の気持ちなんて考えない人だった…



ぼくは俯くと、膝の上に置いた拳をさらに強く握りしめた…










「だからさ、チャンミンがユノとキッパリ別れてくれる金額を確認しにきたんだよ?

遠慮しないで言って…

5000万ウォンまで出してもかまわないよ。

それとも…」









急に近寄って距離を縮めたホジュンさんがぼくの顎を掴んでクイッと上げると










「ん〜そうだな、チャンミンなら毎月500万ウォンと一人暮らし用のマンションで俺の飼い猫にしてあげてもいいよ?」








その言葉にカッと頭に血が上ってその手をパンッと音がなるほどの勢いで払い除けて立ち上がった










「ばっ…馬鹿にするのもいい加減にして下さい!

ぼくはユノのことは本気なんです!

ユノとずっと一緒にいたいだけなんです!」










「あ〜もう…シム・チャンミン…

お前…ユノ、ユノって…ムカつくんだよ…」









そう言って立ち上がったホジュンさんの顔はさっきまでの余裕のある不敵な笑いはすっかり消えて、冷たい…血の通っていないような表情に変わっていた…



マズイ…そう思って玄関の方に後退ろうてした瞬間、ホジュンさんに掴まれて布団の上に投げ飛ばされた。







「ぼくもユノと一緒に小さい頃から格闘技習ってたからさ。」








床に軽く頭を打ってクラクラしている隙にぼくの身体の上に馬乗りになって腕を抑えつけられて…









「よく聞けよ?ユノはな、お前のものじゃない。

昔からずっと俺のものなんだよ?

俺が大事に大事に弟のように可愛がってきたんだよ?

なんで後から出てきたお前なんかに簡単にっ…」









「やっ…やめ…ろっ…」








ぼくのトレーナーとTシャツを腕を抜かずに顔を覆うように一気に捲り上げられて何も見えない…腕も服と一緒に上で押さえつけられて動きを封じられた…



片手でぼくの上半身を滑らせるように弄りながら









「綺麗な身体だな…今まで見てきた中で1番だ…

ノーマルなユノが落ちたのもわからなくもないな…」









触られたところがゾゾゾッと寒気が走る…



気持ち悪い…



嫌だっ!嫌だっ!嫌だっ!










「触るなっ!やめろっ!」









「騒ぐなよ…

大丈夫、痛いことはしないよ。

ユノがするより気持ちよくしてやるよ…」








「いっ嫌だ!ユノッ!ユノッ!助けてっ!」









「ユノが来るわけないだろ?

そのためにわざわざ待ち合わせした時間にここに来たんだから。」









そう言ってすでに勝ち誇ったように笑う…




腕と顔は服でグルグルで動けない…




太ももの上に馬乗りになられて足も動かせない…








「もう2度とユノの前に現れないように…

俺がお前の身体を気持ちよく汚してやるから…」









「やめろっ!やめろっ!嫌だっ!」









思いっきり…とにかく動かせるだけの力でジタバタしてみたけど、やっぱり全然動かせない…




叫んでも分厚いトレーナーが顔を覆っているから声が通らない…それに息ぐるしい…










「…っ!」








首筋にチクッと痛みが走る…









「色が白いから面白いように綺麗に痕がつくな…」










「うっ……」








情けなくて涙が出てきた…



ぼくだって男なのに、男にこんなふうに押さえつけられて身動き一つ出来ないなんて…



首筋から鎖骨…胸…次々とつけられていく痕…







「チャンミン…泣いても許さないよ?

俺がどんな思いでユノを諦めてきたかわかる?

子供の頃から好きだったんだ。でもずっとその気持ちを押し殺してきた。

明らかにノーマルなユノにそれ以上を求めることはできなかった。なのに…

お前と付き合ってるのがわかった時の俺の気持ち…お前にわかるか?」








「痛っ…」









肩をがぶりと噛まれた…









「やめろっ!」










「ユノと恋人になるのは諦めて、せめて義理の兄としてでもいいから妹と結婚させて家族になりたかった…

それすら邪魔をするなんて…

もうこれ以上俺の邪魔はさせない…」










そう言ってぼくのスウェットのズボンに手をかけて下にずり下げようとして









「わぁぁぁぁぁぁ
!!!やめろっ!嫌だっ!助けてっ!ユノッ!」








無駄な足掻きとわかっていても、大声を出して力一杯動いた









「うるさいっ!ジタバタするなって!」













バンッ!










とドアの開く大きな音と共に…










「チャンミンッ!


お前…チャンミンに何してんだよっ!」










「ユノ…?なんでここに…」









ホジュンさんが驚いたような声を出して









「ユノじゃねーよ!」









聞いたこともないドスの利いた低い声がしたかと思うと…



急に身体の上の重みが無くなって…




殴られる音…




バンッと飛ばされる音…




うめき声…




そしてバタバタと出て行く音…




近寄ってくる足音…











「チャンミンッ!大丈夫か?」









そしてやっと腕と顔にあった服を脱がされて、目の前には心配してぼくを見下げるグクデさんがいた…




震えて動けないぼくを抱え上げて優しく抱きしめてくれて…









「もう大丈夫だ…怖かったな?」









「うっ…うぅっ……うっ…」









「泣くなよ…な?大丈夫だから…俺がいるから…」









震えと涙がなかなか止まらないぼくに服を着せてくれて









「ここ…怖いだろ?

俺ん家来るか?」










ショックでまだ言葉も出ない頷くだけのぼくをふわりと抱き上げるとグクデさんの車に乗せられ家に向かった…




















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君のいない夜 〜サクラミチ〜 30


C side









ユノが帰った後、ぼくはまた深い眠りについて起きたのは昼過ぎ。



まだ熱はあるけど、だいぶ楽になってお腹もすいてきたからグクデさんが作ってくれたおかゆとおかずを温めて食べた。








「あ…おいしい…」








やっぱりグクデさんの料理は美味しい。



プロだから…とかじゃなくて、技の中にも少し家庭的な温かさがあって、心が落ち着く感じの味…



ぼくもユノにそんなふうに感じて貰えるような料理を作ってあげたいって思う…



だからなるべくグクデさんのところでバイトしながら料理のことを教わりたくて。



だって…もう少ししたらユノとまた一緒に暮らせるから…



あ…ダメだ…顔がにやけちゃった…



でも、ユノはグクデさんの所でバイトするのちょっと嫌みたいだから困ってしまうけど…




食べ終わって薬を飲むとまたすぐに眠くなって布団に横になった…




次に目が覚めた時は真っ暗で、部屋の端に充電していた携帯電話がふわっと明るくなったのを見て手に取った。



携帯電話を持つ習慣がまだ身についてないからほったらかしにしてしまっていた。




時間はもう19時20分だった…よく寝たなぁ…




部屋の電気をつけて着信履歴を確認るとキュヒョンとユノから数件入っていた。マナーモードにしていたから全然気がつかなかった。



カトクには…何十件も入ってる…



ほとんどがユノ…グクデさん1件とキュヒョンが2件…



学校に来なかったぼくを心配していたキュヒョンにはすぐに返事を打った。




『風邪ひきました。心配しなくて大丈夫です。』




これでよしっと…



グクデさんからは…




『今日は夜早く終わりそうだから夜飯作って持っていくからな!待ってろ。』




って1件入っていた。わざわざ持ってきてくれるなんて申し訳ないな…と思いつつ、まだ買いに行くのも作るのも辛かったから有り難い…それにやっぱりグクデさんの料理を食べれるのは嬉しいし。



『ありがとうございます。よろしくお願いします。』



と、返信した。



ふぅ…慣れてないから打つのに時間かかってしまう…


で、問題のユノ…これはどう返信すれば…




『チャンミン〜』だけで10件以上ある…



『熱は下がった?』だけで4件



『好きだよ』だけで8件…



『会いたいよ〜』が6件…




『既読にならない』が3件…




『まだ寝てるのかな?』が3件…




あとは…と、チェックしてると急に…




『既読になった!チャンミン!』ってメッセージが!



えっ?ユノ?今打ってるの?




『チャンミン〜!何か言ってよ!』




えーっ!何かって…そんな急に…





『チャンミンです』




ってとっさに打ったら




『わかってるよ!(笑)』




って返された。だよね…バカだ…




『今起きて携帯電話を見ました。返信しなくてすみません。』




『チャンミン、文書硬いよ!(笑)』




そんなこと言われても…慣れてないし…どうすればいいのか…




『すみません、まだ慣れなくて。ユノは何をしていますか?どこにいますか?元気ですか?』




『元気だよ(笑)今、ホジュンヒョンと約束した待ち合わせのお店にいるよ。まだ来てないから暇なんだ。』




あ…そうだった…



これからユノは大事な話し合いを…




『頑張って下さい。』




『うん。きっとちゃんと話せばわかってくれるはずだし。チャンミンと早く一緒に暮らしたいから頑張るから!』




『はい。好きです。』




あぁっ!なんか前文と全く噛み合ってないのに好きとか打っちゃった!




『嬉しいよ(笑)』




(笑)って…笑われたんだよね?



恥ずかしい…恥ずかしい…恥ずかしい…



もう、カトク難しい…




『チャンミン、大好きだよ♡』




ハートだ…ハート付き…ハートってどうするんだろう?ハートって打てばハートになるのかな?




『ぼくも大好きハート』




なっ!ならないし!大好きハートになっちゃったし!大好きハートってなんだよっ!



もうヤダもうヤダもうヤダ!恥ずかしすぎるっ!




『チャンミン可愛い♡』





凄い汗出た…熱も上がりそうこれ…










♪〜♪〜♪〜







インターフォンが鳴った。グクデさんだ!




『グクデさんが来ました。また連絡します。』




そう打って携帯電話を置いて玄関に向かった。




ドアを開けると…










「チャンミン、久しぶりだな。」










「えっ…なんでここに…」











ぼくの目の前にはユノと待ち合わせをしているはずのホジュンさんが立っていた…















※※※※※※※


こんにちはMonakoです。

更新遅くなりますと言いながら毎日更新してるけど、どうなってるの?と思われている方…すみません。

出来ると思ったら出来なかったり、出来ないと思っていたら出来たりと、本当に自分でも予定がわかりません…

更新を楽しみにしているというメッセージ。ありがとうございました。

嬉しくて頑張っちゃって…ってこともありますが、今日もなんとか更新できました。

不定期更新なのは相変わらずですが、出来立てホヤホヤでお届けしています♡←書き溜められないだけですが…σ(^_^;)






〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ここで拍手コメ返させて頂きます!

♡ coco◯◯様

コメントありがとうございます。
ユノ、チャミ妄想は楽しくて止まりませんよね♡
これからも妄想できるように更新していきますね!


♡ ぴ◯様

いつもコメントありがとうございます。
不定期でマイペースでいいですよって言って頂いてありがとうございます(T_T)
しばらくまた内容がツライ感じになっちゃいますので癒されないかもしれませんが、最後までお付き合い頂けたらと思います〜♡












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君のいない夜 〜サクラミチ〜 29








Y side










「あれ?お前…朝帰り?」









チャンミンのアパートからカフェに直行した。



ぼくが入隊してる間に朝から開店することになったうちの店。



ドンへが提案し、試しにモーニングセットをはじめたらこれもまた人気で朝から混雑している。



本当にドンへは優秀な店長だ。



ぼくなんかより経営者に向いてる…









「あっちの席空いてるぞ。」









ドンへに言われた席に座ると昨日の夜から何も食べてなかったぼくはお腹空いて耐えきれなくて…








「ドンへ…腹減って死にそう…

なんでもいいから早く食べ物持ってきてくれる?

食べたら学校行くから…」









「あ〜はいはい。モーニングセットでいいだろ?」










しばらくして持ってきてくれたラップサンドを頬張っていると向かいに座ったドンへがニヤニヤしながら何か言いたげにぼくを見ている…










「で、朝帰りの理由は?

飯も食わずに何やってたんだよ?

やっとチャンミンから卒業して新しい恋人でも出来たか?」







口一杯に入ってるラップサンドを何とか飲み込んで








「そんなわけないだろ…

チャンミンが熱出したからアパートに行って看病してたんだよ!」









「はぁ?チャンミン?

お前…いつの間に…

俺、聞いてねーぞ?」









何も話してなかったドンへにチャンミンとのことを説明した。



ついでにチャンミンがヒョンヒョン懐いているあいつのことも…










「ああ…なるほどね…

チャンミンとヨリ戻したってのに浮かない顔してると思ったらそいつが原因か…

そのチャンミンがバイトしてるケータリング専門店って、もしかして『FL ada』のことじゃね?」










「店の名前まで知らないけど…

そのヨ・グクデって奴、ぼくと顔が驚くほど顔が似てるんだよ。」










「ああ!やっぱりそうだ。

4月からうちのキッチンに入った奴がお前の顔見て驚いててさ、どうしたんだ?って聞いたら、調理師学校の時の先輩に瓜二つだって言って…

その先輩って言うのが去年この辺りにケータリング専門店を開業した『FL ada』って店のシェフなんだけど、味もコストパフォーマンスも見た目も良くてシェフとしての評判も高いらしいよ。」









ドンへは飲食業の情報には敏感でよく知っている。そのドンへが言うなら間違いなく腕の良いシェフなんだろう…








「年は俺らと同じらしいから店は金持ちの親にでも出資してもらったのかと思ったらさ、そいつ、親がいないらしくて。」









「えっ…」









「5歳で婆ちゃんが死んだ後は児童養護施設で育ったらしいよ。

調理師学校の学費もいろんな仕事して稼いだらしい。今の店の資金も…

いろんな意味で学校では一目置かれる存在だっみたいで有名だったらしぞ?

もっと詳しく知りたいならキッチンの奴呼ぼうか?」








「いや…もういいよ…」









これ以上あいつの凄いことは聞きたくないし…



そんな良い条件とは言えない状況の中で学校に通って店まで開くなんてやっぱり凄い奴と認めざるを得ない…



顔は似ていても中身は全く違う。



同じ年にしては落ち着いた感じがあった…



温室育ちのぼくなんかより頼り甲斐がありそうで…


だからチャンミンもヒョンヒョンって頼りにして懐いているのかもしれない…









「ユノ…お前ヤバいじゃん…

そんな骨のある奴が恋敵だなんてな。

チャンミンってそういう努力家好きそうだし。」








「うぅ……」








ぼくは両手で顔を抑えて…







「チャンミンもヒョンとか言って懐いてるんだろ?

やべーな…そいつに取られちゃうかもな?」









「ううぅ……」








さらに頭を抱えた…









「な〜んて、冗談だって!

お前さ…本気でまた心配してんの?」









「当たり前だよ!心配に決まってるだろ?」








ドンへは『はぁ……』と、ため息をついて









「あのなぁ…2年半だぞ?

チャンミン、その間ずっとお前のこと好きだったって言ってたんだよな?

普通、よほど好きじゃなきゃチャンミンみたいにモテる奴ならすぐに新しい恋人作っちゃってお前のことなんて忘れちゃうだろ?」








「そうだけど…

チャンミンのことになると急に自信が無くなるんだよ…」








「あ〜あ、俺の知ってる自信満々なチョン・ユンホはどこ行ったんだよ…

もう少し…チャンミンのお前を好きだって言う気持ちを信じてやれよ。

俺にはチャンミンが簡単に他の奴に気持ち持ってかれるなんて思えねーけどな…

そいつのところでバイトしてんだろ?だったら少しくらい仲良くたって当たり前だしさ。

あんまり嫉妬ばっかりして困らせると嫌われるぞ?」









「わかってるけど…信じてるけどさ…

ドンへ…またここのカフェでチャンミンと2人で働きたいよ…

そうすれば問題解決だし!」








「あ…それ今は無理。

人足りてっから。」









「はぁ……」








「それよりさ、ヤバくないの?」








「えっ?」









「学校…遅刻するんじゃね?」








「わっ!やばっ!」









慌てた様子をドンへに笑いながら見送られ店を後にした。




この時のぼくはチャンミンとあいつのことで頭が一杯で、ホジュンヒョンのことは大して心配してなかった…



でも甘かった…まさかホジュンヒョンが…



そう思い知らされたのは少し経ってからのことだった…
























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君のいない夜 〜サクラミチ〜28








C side










額がヒヤッとする感覚にうつらうつらと目を覚ました…








「あ…起こしちゃった?」









「ユノ…」









額には冷たいタオル…



部屋は薄っすら明るくて…こんな明け方まで起きて看病してくれたの?









「熱は少し下がってきたかな?」









ぼくの頰に触れたユノの手が冷たくて…









「寝てないの…?」










「ん…たまにウトウトしてたよ。」








ウトウトって…この硬い床で?それとも座りながら?







「ありがとう…嬉しい…ユノがいてくれて…」









「料理もできないし…何もしてやれないからさ。」








暖房もないこの部屋は冷え切っていてきっと寒かったはず…








「いてくれるだけで充分です…

ね…ユノ、手が冷たいよ?…温めてあげるから布団に入って?」









「うん。」









ユノは狭い布団に入ってきてぼくを抱きしめて









「ひゃっ!

ユ…ユノッ!冷たいっ!」








ウエストからスッとユノの冷たい手が入ってきて直接肌に触れて背中を撫で回されて…









「チャンミン…温かい…」









「ごめんね…こんなに冷えるまでこんなところで…んっ…」








いきなりキスされてユノは舌でぼくの口の中をゆっくりぐるっと一周すると…









「チャンミンの中…熱い…

まだ熱があるね…」









目の前にあるユノの顔がやけに色っぽくてカッと顔が熱くなって










「かっ…風邪うつるからっ…」









自分の顔を隠すようにユノの胸に顔を埋めると、ぼくの顎をクイっと上げて…









「うつる前に寒くて風邪ひきそうだよ…

だから温めて?」









ぼくはコクっと頷くと、またユノのヒンヤリとした唇が重なった…




冷たくて気持ちがいい…









「温かくて気持ちいいよ…」








ぼくの熱をユノが冷やして…冷えてしまったユノをぼくが温めてあげて…



お互い口の中が同じ温度になるまでキスをした…




長い長いキスの後…










「ユノ…そろそろ帰らないと学校…」









「ん〜行きたくない…このままチャンミンと一緒にいたい…」









そう言ってぼくをギュウギュウ抱きしめる…




可愛い…大好きなぼくのユノ…









「学校サボる人は嫌いですよ。」








ふふっと笑いながら背中をパンパンと叩くと









「分かったよ…チャンミン厳しいなぁ…」








ユノは起き上がってぼくの隣にあぐらをかいて座った。







急に離れてしまったのが寂しくてぼくも起き上がって甘えるようにユノの背中に抱きついて…








「本当は…

ずっとここにいて欲しい…です…」









こんなふうに甘えたくなるのは熱のせい?









「チャンミン…」








ユノのお腹に回したぼくの手を上からそっとユノの手が重なる…








「今日の夜…ホジュンヒョンと会う約束してるんだ…

ヒョンにもぼく達のこと分かってもらってさ…なるべく早く婚約解消できるように話をしてくるから…

だから…全て解決したらさ…

チャンミン…

ぼくのマンションでまた一緒に暮らしてくれる?」









「はい…」










『一緒に暮らしてくれる?』










その言葉が凄く嬉しくて、お腹に回したぼくの腕でギュッと力を入れてユノの背中にピッタリくっつくともう離れたくなくて…










「チャンミン…これじゃ帰れないよ…」










なんて笑われて…











「やっぱり…学校ズル休みして欲しい?」











「ダメダメ!」









ちょっと迷った自分に言い聞かせるようにそう言ってやっとユノを解放した…




















※※※※


こんにちは。Monakoです!

いつも拍手やポチして頂き、ありがとうございます*\(^o^)/*

喜んでいただけてるのかな?と嬉しくなってデュフデュフしてます\(//∇//)\

よ〜〜し!次はもっと楽しんで貰えるように書くぞ〜〜って思ってヤル気スイッチ入りますp(^_^)q

ですが…すみません。今後しばらく少し更新が遅くなりそうです…(´Д` )

不定期更新はいつものことなのですが…

ちょっと今、周りの環境がザワザワしてまして、1人にならないと書けないんですが、なかなか1人になれず…(T_T)

更新を楽しみにしている方がいらしたらすみません…(´Д` )いるかな?いるよね?σ(^_^;)

なるべく時間を見つけて書いてUPしますので、懲りずに見に来て下さい〜(;^_^A












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君のいない夜 〜サクラミチ〜 27








C side











なんだか変なことになってる…




ぼくの家にユノとグクデさん…




具合悪い上にこの不穏な空気…ちょっと辛い…




ユノにはグクデさんのことヒョンみたいな人だと説明していたけどなんだか気に入らないみたいだし、グクデさんには昨日のユノとのことはまだ話してないからまたつきまとわれてると思われてるかな?



いろいろ説明する気力も今はなくて、とにかく薬を飲んで早く眠りたい…









「チャンミン、薬飲んだ?

布団敷いたから早く休みな?」










「うん…ありがとう。

ユノも帰って大丈夫だからね?」










「あいつが帰ったら帰るから。

ぼくのことは気にしないで寝てて。」









あいつって…敵意むき出しなんだけど…









「あいつだなんて…グクデさんだよ。

凄く良い人だから、仲良くして?」










「嫌だ!無理!チャンミンのこと狙ってるし!」










「弟みたいに可愛がってくれてるだけだよ。

だからヒョンって呼んでるんだよ?」









昨日、本気で好きだ…とは言われたけど…




あれはぼくがユノを見るような目で見ていたから誤解してそう思わせてしまっただけだろうし…




ヒョンになってやるからって言われたからきっとこれからは弟みたいに見てくれようとしてるはずだし…









「チャンミン、本気でそう思ってるの?」









あぁ…また不機嫌になってる…



困ってるとキッチンの方から









「おいっ!ゆっくり寝かせてやれよっ!

ユノ、こっち来いって!」








グクデさんがガラガラと引き戸を開けて手招きしてる。








「はぁ…ユノとか呼び捨てされてるし…

チャンミン、じゃあ、ゆっくり寝てて…」









ユノは嫌々グクデさんのいるキッチンへ行った。



ユノとグクデさんを2人きりにさせるのは少し不安だったけど、ユノがいなくなると睡魔に勝てずにすぐに眠りについた…
















Y side









チャンミンのアパートは玄関とキッチンが2畳くらいのスペースで部屋の間は引き戸で仕切られ、部屋は6畳くらいに布団と小さなテーブルだけの質素な部屋だった。




1階だし、道路から数歩歩けばすぐ玄関ドアとか……セキュリティーも最悪だ。




こんなガタガタなドアの鍵なんてすぐに壊されてしまいそうだ…



ベランダもなくて窓を開ければすぐに裏庭…




危ない…危ないよ!こんなところに住まわせてはおけない!



誰かにつけられて襲われたらと思うとゾッとする…



男の一人暮らしなんだから大丈夫とかチャンミンには通用しない。



チャンミンは特別。チャンミンの人を寄せ付ける魅力は普通じゃないから。



早くぼくのマンションで一緒に暮らさないと心配だよ…









チャンミンに薬を飲ませて布団に寝かせた。



少し話していると、あいつに呼ばれて仕方なくキッチンの方へやってくると静かに引き戸を閉めた。







「同じ年だからユノって呼び捨てでいいだろ?

俺のことはグクデでいいから。」








そう言いながらテキパキと冷蔵庫にある材料を使って料理している…




すでに2種類のおかずができてるし…やっぱりプロだな…なんて感心している場合じゃない。








「チャンミンって何のバイトしてるの?

グクデ…って…シェフなんだよね?」










「チャンミンから聞いてないんだ。」









そう言ってフッと笑った。



そのニヤけた顔、なんかムカつく…









「俺のケータリング専門店の店で料理したり、たまに配達とか配給してもらってる。

店って言っても小規模だけどな。

あいつ、料理のセンスあるし、何よりきっちり仕事するから本当に助かってるよ。」









ぼくと同じ年なのに既に自分のお店持ってるとか…


小規模だとしてもすごいな…



あぁ…また感心してしまった…本当にムカつく。



ケータリングか…チャンミン料理上手いからな…



でも、もうこのグクデと一緒に働かせたくない。



また一緒にカフェで働きたいし…










「なぁ、お前達…ヨリ戻ったの?」









「えっ?」









「なんか、そんな雰囲気だったからさ…」









チャンミン…どこまで話してるんだ?



付き合っていてその後別れたって話したのかな?










「ヨリが戻ったっていうか…

ぼくはそもそも別れたつもりはなかったし。

チャンミンが誤解して、すれ違っていただけで昨日その誤解がやっと解けたってだけだから。」









「ふ〜ん…じゃあ、婚約も誤解?」









チャンミン…そんなことまで…



何でも話し合う仲なのか?



おもしろくない…



チャンミン、こいつに懐きすぎだよ!









「なんでそんなことまで話さなきゃいけないわけ?

関係ないだろ?」








「関係あるよ。

俺、あいつのこと好きだし。

まさか他の奴と婚約したままで仲直りとかじゃないよな?

あいつをそんな都合よく扱ってるんだとしたら…」








急に料理していた手を止めて振り返ると真剣な表情で









「あいつ…奪うよ?」








そう言うとニヤッと笑うとまた背を向けて料理を続けている。



こいつ…チャンミンのこと本気だ…









「まあ…あいつがユノ、ユノ言ってるからさ…手は出せないけどな…

あ…ちょっと出しちゃったか。」









「ちょっとって…何したんだよ?」









一気に頭に血が登るのがわかる。



チャンミンに触れただけでも張り倒したいのに…



内容によっては容赦しない…









「おいっ!何したんだって聞いてんだろ?!」









堪らず背後から奴の肩を掴んで振り向かせるとまたあの余裕な笑みを浮かべて









「そんなに大事なら泣かすようなことするなよな。

今度泣かしたら俺、あいつに何するかわかんないよ?」








「ふざけんなっ!」









思わず大声を上げて胸ぐらを掴むと










「ユノ?!」









ガラガラと引き戸が開けられ、チャンミンがびっくりしてこっちを見ていた。



掴みかかった手を離すとあいつは自分の胸元のシャツを直しながら








「ほら、騒ぐからチャンミン起きちゃったじゃん。

チャンミン、飯作っておいたから食べられそうだったら食えよ?

明日はバイト休みにしておくからゆっくり休め。

じゃあ、俺は帰るから。」








「ヒョン…ありがとう…」








なんだかそのやり取りすら腹立たしくて見ていられずに目を逸らした。



あいつを玄関で見送ったチャンミンが近寄ってきて心配そうにぼくの顔を覗き込んだ。








「ユノ…どうしたの?

ヒョンと…喧嘩…してたの?」










「…ンって…言うな…」









「えっ?」









「ヒョンヒョン言うなよっ!」








そう言って思いっきり抱き寄せるとチャンミンの身体は固まっていた。




急に怒鳴ったからきっと驚いたんだろう…








「チャンミン…あいつに何された?」








「何って…」








抱きしめたチャンミンは熱が更に上がっているようで熱くて汗ばんでいた…



きっと身体はかなり辛いはずだ…









「やっぱり…答えなくていい…」









今は聞かない方がいい…




もし、何かあったとしたらショックで優しくしてあげられないかもしれない…



チャンミンを傷つけてしまいそうで怖い…




身体を離すと布団まで連れて行き寝かせた。








「怒鳴ったりしてごめん…

眠るまでそばにいるから…」










「ユノ…さっきの話…」










「いいから…眠って…」









そう言ってチャンミンの手を握りしめた…



















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君のいない夜 〜サクラミチ〜 26









Y side












「繋がらない…」









チャンミンに何度電話しても電源が入ってないようで繋がらない。



もしかして充電が切れたのかもしれない。



今日はバイトに行くって言っていたから終わりの時間が知りたかったのに…



バイト終わりに迎えに行って、チャンミンのアパートがどこなのか教えてもらいたくて。



仕方ないから今日もバイト先のマンション前でひたすら待つしかない…



こんなの知られたらまたキュヒョンにストーカー呼ばわりされる…



でも、お昼はあまり時間がなかったからチャンミンとあまり話せなかった。キュヒョンもいたから余計に…



だからもっと話したいし、抱きしめたいし、キスしたい…



今日は雨も降ってないから待つのは楽勝。




チャンミンの終わりそうな時間に来たし。




案の定、昨日チャンミンが出てきた時と同じくらいの時間になると、ガラス扉の向こうに男が2人歩いて来るのが見えた。




チャンミン?よく見えない…



隣にくっつくように歩いているのは…あの男?




扉が開き、2人が出てきた。




チャンミンの腰に手を回してガッチリとホールドされている…



チャンミンも身体を預けるようにもたれかかって…


なんなんだよこれ…










「ユノ…?どうしたんですか?」









「チャンミンこそ…何やってんの?」








ぼくは思いっきり2人を睨んだ。










「あ…ユノ…さっきね…」









チャンミンが何か説明しようとするのも聞かずに腕を掴んで引き離そうとすると









「おいっ!お前やめろよっ!」









掴んだ腕をあの男に掴まれて振りほどかれた








「こいつ、具合悪いんだよ。

車で送ってくんだからそこどきな。」








え…



そういえば辛そうな表情…








「チャンミン、どこか悪いの?」








「ただの風邪だから…心配しないで…」








もしかして…昨日の雨の…ぼくのせいか?









「チャンミン…ごめん…ぼくのせいで…」









そう言うとチャンミンが申し訳なさそうにそいつに








「あの…ヒョン、ぼく、ユノに送って貰いますから…だから…」








「駄目だ。」







そいつはそう言ってチャンミンをひっぱるように歩き出した。



腹立つけど、辛そうなチャンミンを歩かせるよりやっぱり 車で送ってもらった方がいい…




ぼくは2人の後ろをついて行った。




そいつがチャンミンを助手席に座らせてる間に後部座席に乗り込んだ。









「はっ?何勝手に乗ってんの?」








チャンミンとこいつを2人きりでアパートに行かせるわけにはいかない。








「ヒョン…ユノも一緒に…いいですか?」









「ったく…しょうがねーな…」









バックミラーで睨まれながらもここで引くわけにはいかない…



この険悪な空気にチャンミンが耐えられなくなったのか、急に話を振り出した。









「ユノとヒョンは同じ年なんですよ?

顔もそっくりだし、なんだか双子みたいですよね?」










「………………」










チャンミン…その例え…



双子の兄弟…冗談じゃない…



仮に双子の兄弟だったとして、同じ男取り合うとか…シャレにならないから…



笑えない…笑えないよチャンミン…









「あっ、そうそう、ヒョンはシェフなんですよ!すごく料理が上手で…

顔はそっくりなのにユノは料理できないんですよ。だからユノには…」








「悪かったな…」








「あ…ユノ…そうじゃなくて…」









「ぷっ」








あいつに笑われてさらにイラついて無言になる…


チャンミンもどうしていいかわからなくなったのか黙り込んだ。








「ほら、着いたぞ。」







車に乗って2〜3分だろうか?すぐにアパートに到着した。



急いで助手席のドアを開けてチャンミンを車からおろすと今度はぼくがガッチリホールドした。







「ヒョン…送ってくれてありがとうございました。」






チャンミンがお礼を言うと、なぜかあいつは車から降りて車をロックした。







「部屋はどこ?」







えっ?何?こいつ…来るつもり?








「あとはぼくがチャンミンを看病するから大丈夫なので帰って下さい。」







そう言うとフッと笑って








「お前、料理できないんだろ?

俺は何か作ってから帰るから。

そっちこそ帰っていいよ?」









「なっ……帰るわけないだろ!

ぼくはチャンミンの…」








恋人だ!って言いたいけど…



チャンミンはどう説明してるんだろうか…









「何だよ、チャンミンの何?」










「もうっ…2人ともいい加減にして…

早く部屋で休みたいんですけど…」









呆れたように怒られて、しぶしぶそいつと一緒にチャンミンの部屋に上がった…



















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君のいない夜 〜サクラミチ〜 25








C side











「あれ?携帯電話買ったの?」









「あっ…ちょっ…」









時間より少し早めにバイトに着いて慣れない携帯を操作しているとグクデさんがぼくの携帯電話を取り上げた。








「ふ〜ん…まだアプリ、カトクしか入ってないんだな。」







ユノがカトクしたいって言っていたからとりあえずそれだけアプリを入れてみた。



でも、どうすればいいのかよくわからない。









「携帯電話持つのは高校生以来だし、スマホは初めてだからよくわからなくて…」








グクデさんは自分の携帯電話とぼくのを使ってなにやらやっている…









「あの…何やってるんですか?」








「よし、出来た!

俺の電話番号いれて、カトクできるようにしたから。」








そう言って携帯を返された。



ユノが見たら怒るかな…



でも、『ユノに買ってもらった携帯電話だからダメです!』とも言えなくて…










「くしゅっ!」









「風邪か?」










「はい…朝からちょっと…風邪引いたみたいで…」









昨日、冷たい雨にうたれたからか、朝から鼻水が出て怠い…










「無理すんなよ?熱は?」










グクデさんが両手がぼくの両頬に添えられると額と額をくっつけてきて










「ん……熱は無いみたいだな。」









ち…近い…



恥ずかしくてきっと耳まで真っ赤になってるはず…



それを誤魔化すように思わず…









「こ…こんなんで熱があるかどうかなんてわかるわけないでしょう?」








なんて憎まれ口を叩くと…



フッと片方の口元が上げながらニヤリと笑って











「そうだな、額だけじゃな…

キスすればよくわかるんだけど。それも深いやつ。

どうする?計ってやろうか?」









ぼくはびっくりして後ずさって









「ヒョ…ヒョンとはそんなことしませんっ!」









「冗談だよ。おまえ本当、可愛いな。

ほら、仕事、仕事!」










そう言ってキッチンへ戻って行った。




あ〜もう、完全に遊ばれてるなぁ…




携帯電話をカバンにしまうと、ぼくも急いでキッチンへ向かった。






















「チャンミン、今日も食って帰るだろ?」








仕事が終わるといつものように残った食材で食事を用意してくれている。




一人暮らしのぼくには毎回ありがたいんだけど、今日はちょっと具合が悪くて食べられそうもない…



でも、せっかく用意してくれてるから食べて帰らないと悪い…









「チャンミン、どうした?美味くない?」








なかなか食の進まないぼくを見て気にかけてくれている。









「いえ…美味しいです…」









心配かけないようにいつものように口の中に掻き込むと、急に吐き気が襲ってきて









「うぅっ…」









口を押さえながらトイレに駆け込んだ。




最悪だ…




作ってもらったのに吐くとか…









「おい、大丈夫か?」









扉の向こうで声をかけてくれているのが聞こえたけど、返事する余裕なんてない…



全て吐いてやっと吐き気が治まったけど激しく吐いたせいで頭が痛くてふらふらする…出て行くとグクデさんが扉の前で立って待っていて








「だから無理すんなって言ったろ?」









ぼくの腰をグイッと抱き寄せてふらつく身体を支えてくれた。








「あの…せっかくの食事…吐いちゃってすみません…」









「そんなの気にするな。

それより、気分はどうだ?

あ…やっぱり熱出てきたな…」








頰や額に手を当てて顔を覗き込まれた…




自分でも顔が熱いのがわかる…急に寒気もしてきて、本格的に熱が上がりそうな感覚…









「大丈夫です…寝れば治りますから…」








「そうだな、早く帰って寝た方がいい。

車で送ってってやるよ。」








「あっ…でも近いから…」








「ほら、いいからっ!行くぞ。」








グクデさんは車のキーとぼくの鞄を持つとまた腰を抱えるように身体を支えてくれて部屋を出た。




エレベーターを降りてマンションの入り口の外に…








「ユ…ユノ?」








ユノがこっちを見つめて立っていた…




















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プロフィール

こんにちは!Monakoと申します。 東方神起のユノ、チャンミンが大好きです。 好きってだけで始めた妄想小説ですので、文章が至らないところが多々あると思いますが、一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。 BLなR18も出てきますので、苦手な方はご遠慮くださいね☆彡 主人公は不死身、ハッピーエンド主義、ホミンラブです♡

Monako

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