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君のいない夜 〜サクラミチ〜 48








C side










ユノがホジュンさんとの一部始終を警察に話し始めて…




それをぼくは病室のドアの横で静かに聞いていた…




偶然ホジュンさんを見かけて車で追いかけて行ったお店がいわゆるゲイの集まるBARだったこと…




初めて行ったその場所で、ホジュンさんが加害者の男に暴行を加えたのを目撃したこと…




そしてその後、ユノとホジュンさんが二人きりに…









「ぼくとホジュンヒョンは少し口論になって…

でも、ぼく達は兄弟みたいな関係なので、よくある兄弟喧嘩みたいな感じだったんです。

首絞めたのも本気じゃなくて…多分薬のせいで力の加減がわからなくなかったんだと思います。」








庇っているのか、本当なのか…





ホジュンさんの血液から薬物反応があったのは警察も分かっているようで「あぁ…薬で…」って納得しているみたいだったけど…





仮に兄弟喧嘩みたいだったにしろ普通、首を絞めるなんてしないと思う…




だからユノの言ってることはやっぱり庇ってるようにしか思えない…




ユノが首を絞められている時にホジュンさんは背中からその男に刺されたらしい…




もし、その男が刺さなかったらユノはどうなってただろう…




そう思うと怒りと恐怖で身体が震えた…





ユノが話し終えると警察の2人が『だいたい加害者男性の供述通りだな…』と呟くと…










「チョンさん、ソンさんに対して被害届は出しますか?」










そう聞かれてユノは…










「いいえ…出しません。」









と、即答した。









ホジュンさんの持っていた薬は罪に問われることは無いいわゆる脱法ドラックの一種らしく、ユノが被害届を提出しなければ特に罪にとわるようなことはないそうだ…




正直、とても悔しい…




ユノにしたことは絶対に許せない…




だからちゃんと裁きを受けて反省して貰いたかった…




警察の人達が部屋から出て行ってからもドアの近くで立ち尽くしていると…










「チャンミン…怒ってるの?」









ユノが申し訳なさそうにそう聞いてきて…









「はい…怒ってます…」









素直にそうこたえると…











「ごめん…

本当ならチャンミンがヒョンにされたことだって訴えるべきなんだろうけど…

甘いよな……本当にごめんな…」










わかってる…ユノは優しいから…




こんなことがあっても小さい頃から慕っていたホジュンさんを心底憎むなんてできないって…




それに…訴えたりなんかしたら、両家の親達だけでなく、噂になってお互いの会社にも迷惑がかかるから…




でも…





だからって簡単に許して欲しくない…




彼に…罰を与えたい…









「チャンミン…側に来てよ…」









少し寂しそうに呼ばれてゆっくりと近づくとぼくはベッドの横に立ってユノを見つめた…









「ぼくが怒ってるのはユノにじゃなくてホジュンさんにです…」









「うん…」









「ぼくは…ホジュンさんが許せません…

こんなに人を憎いと思ったのは人生で初めてです…」









「ごめん…そんな気持ちにさせて…」










「謝らないで下さい…ユノは何も悪くないです…

でも…その憎い相手をユノが大切に思ってるのが凄く辛いです…」









「チャンミン…」









「だからもう…ホジュンさんとは…」








会わないで欲しい…




そう言うつもりだったのに…やっぱり言えなくて黙って俯いてしまった…




ただ単純に心配でホジュンさんと会って欲しくないって思う気持ちと…




ユノと会えないことがホジュンさんにとって1番辛いことなんじゃないかって思うから…




だから…会わせたくない…




そのくらいの罰は与えてやりたくて…




それがユノに酷いことをしたせめてもの復習…




そう思ったけど…




そんなの…ただのぼくのエゴだ…










「チャンミン…

もしかして…ホジュンヒョンともう会わないでって…そう言おうとした?」









否定も肯定もできなくて…ぼくは黙ったまま俯いていた…









「もしチャンミンがそう望むならそうするよ…

ぼくが今1番大切にしたいのはチャンミンの気持ちだから…」









そう言われてハッと気がついた…




ユノの…ユノの気持ちはどうなんだろう…




ホジュンさんに酷いことをされて一番傷ついているのはユノの方だったのに…




肝心なユノの気持ち…考えてなかった…










「ユノ…っ…ごめんなさ……」









すでに潤んでいた目をギュッと瞑った瞬間、ボタボタッとベッドの上を涙で濡らした…










「チャンミン…おいで…」









両手を広げでぼくを抱きしめようと待ち構えるユノに吸い寄せられるように腕の中におさまった…









「チャンミンはもっとわがまま言って甘えていいんだよ…」









いつも甘やかされてるのに…




今だって本当なら慰めてあげなきゃいけないのはぼくの方なのにユノに抱きしめられてる…









「ヒョンには…会わないから…

だから安心して?」









そしてこんな風に言わせてしまっている…



きっと今すぐにでも心配で会いに行きたいはずなのに…








「でも…心配なんじゃ…

ユノは…本当は会いたいんですよね?」










「うん…心配だよ…

元の優しいヒョンに戻って貰いたい…

薬も止めて、あんな店に行くのも止めさせたい…

チャンミンのこともわかってもらいたい…

だけど、今は会わない方がいいってぼくも思うから…

ヒョンには少し時間が必要だと思うんだ…

だから会わないよ…」










助けたいって思ってるのが伝わってくる…




ユノはそういう人だよね…




そう簡単に見捨てたりしない…できない人だ…











「ユノ…

次に会う時は…ぼくも行きます…

ホジュンさんが元に戻るまではユノを一人で会わせたくない…

だから…会いに行きたくなったら必ず連れて行って下さいね。」











「でもチャンミン…ヒョンのこと…」










「ホジュンさんのことは今は大嫌だし…怖い…です…

でも…それ以上にユノが大事だから…

ユノがホジュンさんを助けたいって思うなら…

ぼくはユノを支えたいんです。」










ホジュンさんを助けるんじゃない…ぼくはユノを支えたいだけ…




ユノがしたいようにさせてあげたいだけ…




ユノの言う…昔の優しいホジュンさんに戻れたら…




この憎しみも消えるかもしれない…




ユノの腕にさらに力が入ってギュウギュウぼくを抱きしめながら…









「チャンミンは…何でそんなに優しいの?」










「そんな…ユノの方が優しいですよ…」










「そんなことないよ…チャンミンの方が…」











「おいっ!いい加減にしろ〜〜!!」









いつの間にかドアを開けてこっちを見ていたドンへさん…



いっ…いつからいたのっ!!




ガバッと立ち上がってユノから離れた…










「ったく、お前らきりがねーんだからよっ!

チャンミン、消灯だよ!とっくに面会時間終わりだし!帰るぞ!」








「え〜〜帰っちゃうの?」









「当たり前だろ?お前すげ〜元気だし!

チャンミンがここにいたらお前何するかわかんないしっ!な?チャンミン?」









「あ〜確かに…チャンミンいたら眠れないかも…」









「ドドド…ドンへさんっ!ユノもっ!なっ…何言って…」








「あ〜〜それともチャンミンも泊まりたかった?

ここでユノと朝までお医者さんゴッコ…」









「帰りますっ!じゃあ、ユノ、また明日来ますからっ!」








慌てて部屋を出ようとしたら…








「チャンミン!」








呼ばれて振り返ると、ユノが声を出さずに口で『好きだよ』って動かしていたからぼくも『好きです』って口を動かして病室を出た…









「好き好き言い合ってんじゃね〜よっ!」









それもドンへさんにはバレバレで…




あまりにも真っ赤になり過ぎたぼくを、廊下ですれ違った看護師さんに『大丈夫ですか?熱計りましょうか?』なんて言われて、ドンへさんが隣で爆笑していた…














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プロフィール

こんにちは!Monakoと申します。 東方神起のユノ、チャンミンが大好きです。 好きってだけで始めた妄想小説ですので、文章が至らないところが多々あると思いますが、一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。 BLなR18も出てきますので、苦手な方はご遠慮くださいね☆彡 主人公は不死身、ハッピーエンド主義、ホミンラブです♡

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