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君のいない夜 〜サクラミチ〜58








C side













汚した下着をシャワーで洗った…





はぁ…情けないな…





ユノが大変な時に何やってるんだろう…





それも公園であんなこと…





恥ずかしくてユノのせいにしちゃって嫌な態度まで取っちゃって…





呆れられちゃったかな…





ユノと顔を合わせづらくて少し長めのシャワーを浴びて出ると、ちゃんと着替えを用意して置いてくれていて…





余計に罪悪感に苛まれる…





髪の毛をドライヤーで軽く乾かしてからそっと寝室のドアを開けると、ベッドに座って俯くユノの姿があった…




明らかに沈んだ表情…





あのことで悩んでいるのは一目瞭然だった…





ユノのために…ぼくに何ができるだろう…





少しでも気持ちを楽にしてあげたい…





部屋に入っても気がつかないユノに声をかけると強く抱きしめられた…




やっぱり…悲しげな目をしてる…





公園でのぼくとのことなんて全く気にしてない様子で冗談言って笑っててホッとしたけど…





ただ、その笑顔も目は笑ってなくて…





ベッドに組み敷かれて見上げたユノは壮絶に色っぽくてかっこいい…その口から朝までいい?なんて…





言われた瞬間、身体がカッと熱くなった。まるで沸騰したみたいに頭の天辺まで熱くなって…




駄目?って聞かれたけど、もちろん駄目なわけない…ぼくだってユノが欲しくて…そしてたくさん愛したいから…





そうすれば少しはユノの不安も和らぐかもしれない…




ユノの心も身体もぼくでいっぱいにしたい…





その間だけでも悲しみを忘れられたらいいなって…





そのためならいくらでも愛してあげるから…





ユノの首に回した腕で引き寄せて唇を重ねる…





ぼくからなんて慣れてないから舌をユノの口に入れるだけでもぎこちなくて…




恥ずかしさもあって遠慮がちに舌を探してるとユノがばっと起き上がった。





驚いているとあっと言う間に全て脱がされて…




裸になったユノに抱きしめられると肌と肌の重なる感覚が温かくて気持ちいい…



期待と興奮でお互いのものが既に高ぶっていて脚に、お腹にとぶつかり合う…




深いキスを繰り返しながら身体をすり合わせるだけで気持ちよくてどうにかなりそう…





ユノの唇がスーっとぼくの首筋を滑り降りていく…











「はぁっ…んっ…」










解放された口から息を吐くように声が出て…





声を我慢するために唇を噛み締めるとユノの指がぼくの唇を開かせるように入ってきた…











「声…我慢しないで聞かせて?」











恥ずかしいけどユノのして欲しいことはしてあげたくて頷いた…












「ああっ!!」











胸の突起を舐められた瞬間、顎がクッと上に向いて仰け反った…




大きな声が出るほどの快感が走り抜ける…





舌で転がされて舐められ…もう片方は指で優しく弾かれて…










「あぁっ…はぁっ…んっ…やぁ……」











執拗に責められて声が漏れて止まらない…





胸だけでこんなに気持ちよくなるなんて…











「いい声…もっと聞かせて?

チャンミンのその声だけでイケそうだよ…

ね?ここ…そんなに気持ちいい?」










そう言ってまた唇で吸い付いて…










「ん…ぁ…気持ちいい…ユノ…あっ…あっ……」










自然と腰が動いてユノのお腹に硬くなったそれを押し付けていた…




溢れ出す蜜でヌルヌルとユノのお腹に滑らせていて…










「チャンミン…それエロすぎ…堪んない…」











「やぁ…ユ…ユノッ……もう…あっ…はぁっ…」











わかってるくせに胸ばかり責め続けて、ヌルヌルになったそれを触って欲しいのに触ってくれなくて…





苦しくて我慢出来なくて夢中で腰を動かしてユノに擦り付けていた…











「ああぁぁっ…ユノユノッ……」











呆気なくユノのお腹にぼくの白い液体を吐き出した…





ガクッと力が抜けたぼくを抱きしめて…












「今日のチャンミン可愛すぎ…

可愛くてエロくて…もうどうにかなりそう…」











ぼくは快感が冷め止まない身体をゆっくり起こした…











「チャンミン…どうした?」












「ここに…座って寄りかかって下さい…」












ぼくはユノを引っ張り起こすと、ベッドのヘッドボードに枕を立てて置いてそこにもたれるようにユノを座らせた。











「んっ……ぁ……チャンミンッ…」











ぼくは足の間に正座して身体を屈めると、ユノの昂りを握ってそのまま一気に口に含んだ…


















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君のいない夜 〜サクラミチ〜 57








Y side















チャンミンを抱きかかえて公園からマンションまで100メートルくらいの道のりを足早に歩いて行く。












「ユッユノ!下ろしてください!」











「ヤダ。このまま帰るから捕まってて!」











夜遅いから道には誰もいない…と思ったらそうでもなくて、すれ違うたびにジロジロと見られて、チャンミンは諦めたのか顔をぼくの肩に顔を押し付けて寝たふりをしている。





これなら酔っ払いを運んでるくらいにしか思われないだろうし…






家に着ついて扉を閉めるとさすがに腕が限界でチャンミンを下ろした。













「シャワー浴びてきます…」












そう言って背を向けたチャンミンの腕を掴んで壁に押し付けてキスをした…











「そのままでいいよ…ベッドに行こう?」












「嫌です…今日まだシャワー浴びてないし…気持ち悪いし…」












「じゃあ、ぼくも一緒に入るよ!」













「ユノはさっき入ったじゃないですか。

ぼく1人で入りますからっ!」













さっきのことでちょっと怒ってるのか強い口調で言い返されて大人しく腕を離した。





チャンミンの着替えをバスルームにそっと置いてからベッドに腰を下ろしてちょっとやりすぎたかな?と反省…




でも、あんなイヤイヤしながらも敏感に感じて蕩けた顔してるチャンミンが悪い…




もっともっと快感を我慢しながら悶えるチャンミンが見たくて止められなかった…




思い出すとまた一気に熱が集まってくる…





早くチャンミン来ないかな…






はぁ……







遅いな…







1人になるとあのことを思い出して不安が押し寄せてくる…





ちゃんと親に真実を確認しないと…でもなんて言い出そうか…





グクデのことも知らせた方がいいよな…





でも、全く関係なかったら期待させるだけ酷かもしれない…





そういえば、婚約破棄の話もあったな…





テヨンにも連絡しなくちゃ…





そして…チャンミンのこと…どのタイミングで言えば…





答えを見出せないままグルグルと同じことを考えていると…













「ユノ…」











いつの間にか寝室の扉が開いていて、上目遣いでゆっくりとぼくに近づいてきていた…











「チャンミン…遅いよっ!」











立ち上がってチャンミンを抱きしめた…





やっぱりチャンミンがいると癒される…





1人にしないで…なんて恥ずかしくて言えないけど、今は片時も離れたくない…





でも抱きしめたチャンミンの身体はなんとなく硬くこわばっていて…












「チャンミン…まだ…怒ってる?」












「怒ってなんて…ないですよ…

ユノこそ……嫌になってないですか?」












「えっ?何が?」












「だって…さっき……

外なのに…あんなことになって…ぼくのこと…嫌に……」











「何で?嫌になんてなるわけないよ。

もっと外でしたいくらいだったのに!」












「もっと…って!むっ…無理っ!」











真っ赤になって首をブンブンと横に振るチャンミンが可愛くてもう堪らない…





怒ってたんじゃなくてあんなことされて恥ずかし過ぎて落ち込んでた?





ぼくがチャンミンを嫌になるとか…どうしたらそんな考えになるのか…






抱きしめたまま一緒に倒れるようにベッドに組み敷いて…










「あはは…嘘だよ…しないよ…

チャンミンの肌を外では晒したくないからさ…


だから続きはここで…朝までしていい?」













「えっ…あ…朝まで…?!」












「駄目?」












さらに真っ赤になって瞳を泳がせるチャンミン…また無理って言うかと思ってたのに…





ぼくの首に腕を回しながら…












「いいですよ…

好きなだけ…抱いて…下さい…」














「そんなこと言って…本当にいいの?」














「だって…もうユノのはぼくのものでしょ?

ぼくもユノのものだから…

だから好きなだけ…」













さらっと爆弾発言してるけど…





チャンミン…好きなだけって…そんなこと言われたら歯止めがきかないよ?





再会してからまだ一回しかしてなくて…





それも久しぶりだったからチャンミンの負担を考えてかなり抑えていたんだよ?





いつもギリギリのところで繋ぎ止めている理性の糸がもうブチ切れそうだ…











「はぁ…チャンミン…

もう…駄目だ…今日は…手加減出来ないかも…」












「しなくて…いいです…

ぼくも…ユノでいっぱいにして欲しいから…」











言ってから恥ずかしくなったのか、一瞬で真っ赤になって首に回した腕でぼくを引き寄せるともう何も言わせないかのように唇を塞がれた…





チャンミンから舌を挿し込まれて可愛くぼくの舌を探してチロチロと舐められるとか…





あぁ…もう無理…





完全に理性がブチ切れてチャンミンの服と下着を一気に剝ぎ取って、自分の服も全て脱ぐと床に放り投げた…



















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君のいない夜 〜サクラミチ〜 56








C side











「チャンミン…もう泣かないで?」









ユノが泣いてるぼくの背中をさすってる…









「…うっ……っ…だって……ユノのがっ……」









そんな…そんな話っ…









『ぼくはチョン家の本当の子供じゃない…』










まさかそんな重大なことでユノのが1人で悩んでいたなんて…



なのに、何も知らずに変な勘ぐりばかりして不安になって…なんで悩んでることに気がついてあげられなかったんだろう…



ユノのがどれだけ不安で辛くて哀しい気持ちでいたのかと思うと涙が止まらなくて…









「本当に…チャンミンは泣き虫だな…」









ユノはぼくの頭を撫でながらそう言って笑ってる…









「ユノは…何で…笑ってるの?辛く…ないの?」









「うん…不思議だな…

さっきまでは辛かったけど、チャンミンといるとあったかくて…幸せで…何も怖くなくなるんだよ…」










嘘……強がってる……



だって…いつもより抱きしめる力が強くて…



口は笑ってるけど、とても哀しそうな…不安そうな瞳でぼくを見ている…









「チャンミン…

ぼくがただの捨てられた子供でも…

何者だかわからなくても…一緒にいてくれる?」










抱きしめる力は一層強くなる…



ぼくを見つめる瞳はユラユラと不安そうに揺れていた…








「当たり前です!ユノはユノなんですからっ!

絶対に離れません…」










「跡継ぎとしての役目を果たせないぼくは…もしかしたら家から追い出されるかもしれない…

何も無くなってしまったら…チャンミンを幸せにできるかわからないけど…

それでもずっと…そばにいてくれる?」










『役目を果たせない…』











それは…ぼくといることを選ぶってこと?



それによって家を追い出される…勘当される覚悟で?






ユノ…どうしよう……







嬉しい…






ぼくを選んでしまったら…ユノが辛い状況になってしまうかもしれないのに…



なのに…ごめんね…ユノ…



それでもぼくを選ぼうとしてくれていることが泣きたくなるほど嬉しくて…




ユノ…




もう貴方から絶対に離れたくないんです…











「ぼくは…っ…ユノさえいれば幸せです…

ユノしかいらないっ…

だから…お願いです…


永遠に離さないでっ…」










ぼくも泣きながらユノに力一杯抱きついた…










「ぼくもチャンミンだけだよ…

一生…離さないから…」











強く抱きしめられていた腕が緩んで…ユノはぼくの頬に手を添えるとそっと唇を重ねた…










「チャンミン…好きだよ…」











「ぼくも…ユノが好き…大好きです…」










再び自然に重なる唇…



ここが公園だなんて忘れたかのように何度も角度を変えて深く…深く繋がっていく…



静かな暗闇の中…ぼくたちの息遣いと水音だけが聞こえていて…



誰かに見られてないかと気になって薄っすら目を開けるとユノと目が合った…



ぼくを見つめながら夢中でキスをしているユノは壮絶に色っぽくて…腰にキュンキュンくる…









「…っ…ん……はっ……」









舌を激しく絡ませて…吸い付いて…意識が蕩けて…気持ちよくて止まらない…









「んんっ……はぁ……チャ…ミ……」










「…あぁ……っ…ユ…ユノ……」









服の上から背中や脇を撫でられるだけで感じてしまうほど気持ちが昂ぶってて…もう……










「ユノ…はぁ…もう……ん…ぁ…」










「ん…チャンミン…抱きたい……抱いていい?」










ユノも同じ気持ちだった…



でも…ここは公園……










「こ…こんなところじゃ……」










「ここじゃしないよ…家に帰ろ?…

でも…チャンミンは…ここでしたかったの?」










「そっ……そんなわけっ…あぁっ…!」










ユノのがズボンの上からぼくの張りつめているそこを掴むように撫でてきて…










「だっ…駄目だってっ…あぁ…っ…やぁ……」










「もうここ…苦しそうだし…」










「やぁっ……だっ…ユノッ…んっ………」









ユノの手の動きが気持ちよすぎて…こんなところでこんなことされるなんて嫌なはずなのに本気で止められない…




このまま流されてしまいたい欲求と後ろめたいような気持ちが混ざり合う…




でも誰かにこんなところ見られたら……そう思ったら余計に感じて…









「やぁっ…もう駄目っ…やめてっ…でちゃうっ…からっ…ぁっ…」









「チャンミン可愛い…

感度良すぎ…外だと興奮する?」









そんなこと言われて急に恥ずかしくなった…




外で興奮して…とか…嫌だ…そんなのっ…




ユノにもそんな自分見られたくないっ…










「やだっ…ユノッ…もう本当にやめ…んんっ…」









ぼくの後頭部に手を差し込むとグッと唇で強く口を塞がれた…



こんな激しいキスをしながらなんて…あぁ…ダメだって…



ユノの手の動きはさらに強く早くなって…










「んん…っ…んっ…んっ…」










塞がれてるから声も出せなくて、もう本当に限界で、イキたいけどこんなところじゃ嫌で恥ずかしくて…でもユノは止めてくれなくて…




ユノの手に自分の手を重ねて止めようとしたけど、ユノはもっと…って勘違いしたのか、さらに激しく擦り上げるから…









「うぅっ…んんっーんーーーーっ…」













ユノの膝の上で腰をガクガクと震わせた…









「チャンミン…イッちゃった?」









やっと口を離されて、ぼくはユノの肩にぐったりと顔を埋めた…



熱が冷めるとこの恥ずかしい状況にユノの顔を見られない…



しがみつくように抱きついて









「やだっ…て……止めてって言ったのに…」









「ごめんな?…でも、チャンミン気持ち良さそうで堪らなくなっちゃって…

めちゃくちゃ可愛かったよ?」









そんなこと言われても恥ずかしいだけで…



パンツの中はぐちゃぐちゃで、こんな自分がなんだか情けなくなってきて涙が出てきた…








「うぅ…っ…ユノ……もう…帰りたい…気持ち悪い…」








甘えるようにそう訴えると…









「チャンミンごめんごめん!すぐ帰ろう…

帰ったら続き…な?」










「わっ!やっ!ユノッ!」










ユノはそのままぼくを抱き上げて足早にマンションへと向かって行った…
















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君のいない夜 〜サクラミチ〜55








Y side










チャンミンが部屋に立て篭ってしまった…




はぁ…




せっかく久しぶりに帰ってきてチャンミンに会えたのに、ぼくは何やってるんだろう…




一番に話さなきゃいけないことがあったはずなのに…




とりあえず1人になって頭を冷やそうと外に出たはいいけど、行くあてもなくて近くの公園のベンチに座った。






「クシュッ!」






風呂上がり、上着も着ないで出てきてしまって肌寒い…



頭を冷やすつもりが身体まで冷やしそうだ…








本当にどうしようもないな…




アルバムや母子手帳が見つかって…そしてホジュンヒョンからあんな話を聞かされてショックで 目の前が真っ暗になっていたはずなのに…




チャンミンと一緒にいたあの派手な綺麗な顔の高校生…あの子を見てからすっかりスイッチが入ってしまって、その後も楽しそうにシウォンさんやグクデの話をするチャンミンを見て自分のことなんて忘れて嫉妬してイラついて…








「ははっ…どんだけチャンミンが好きなんだよ…」








自分に呆れて笑ってしまった。





こんな時でもチャンミンのことを考えると笑っていられる。




どんな状況になってもチャンミンさえいてくれたらきっとぼくは幸せでいられるはずだ…





だから絶対に手離したくない。




だけど…




チャンミンはぼくで本当にいいのかな…




くだらない嫉妬心でまたチャンミンを泣かせてしまった…



ホジュンヒョンに内緒で会いに行ったのも知って、きっとそれもショックだったんだろう…




誰にでも好かれて、愛されるチャンミン…




チャンミンを幸せにしてくれる相手はきっと世の中には沢山いるはずだ…




こんな…何者なのかもわからないぼくでいいんだろうか…と不安になったんだ…




何もかも無くしてしまうかもしれないぼくにはチャンミンを幸せにできるか正直自信を失っていた…




さっきの楽しそうに話していたチャンミンの笑顔…




他の奴といた方が、チャンミンには心穏やかに幸せになれるんじゃないかって…




あんな風に笑顔でいられるんじゃないかって…





そう思うけど…やっぱり駄目だ…チャンミンだけは離せない…





だけどあの笑顔は守ってやりたい…




ぼくにそれができるだろうか…











ふと見上げると…











「あぁ…今日は満月か…」










どうりで明るいはずだ…





雲ひとつない夜空の満月を見ながら考える…





本当の…ぼくの親は誰なんだ…





ぼくはいなくなったチョン・ユンホに顔が似てるってだけで身代わりになって恵まれた暮らしをしてきた…





父さんも母さんも優しくて…愛されて育った…





本当の親には捨てられたのかもしれないのに…





それなのに実の子でもないぼくを本当の子供のように愛してくれた両親の期待を裏切ろうとしている…





きっと許してはくれない…




勘当されるかもしれない…





でも、どうしてもチャンミンを諦めるなんて無理なんだ…




ぼくのこの気持ちを伝えた時の両親の顔を想像すると胸が苦しくなった…





ごめん…父さん…母さん…





本当にごめん…












「ユノッ!」










呼ばれた方向を見るとチャンミンが駆け寄って来るのが見えて…




そしてぼくの顔はふわっと温かい胸その胸に抱きしめられた…










「ユノ…泣かないで…」










えっ?…あぁ…本当だ…いつの間に涙なんて…









「チャンミン…大丈夫だよ…」









「大丈夫なわけないっ…ユノが泣くなんてっ!」








ギュウギュウと顔を抱きしめられて…









「チャンミン…苦しいよ…」










「あっ!ごめんなさい!」









そう言って離れるとぼくの隣にぴったりとくっつくように座って顔を覗き込まれた…



心配そうに…チャンミンこそ今にも泣き出しそうな顔して…









「ユノ…話があったんですよね?

ぼく…ちゃんと聞こうとしなくてごめんなさい…

でも…怖くて…

ユノが…もしかしたらホジュンさんのところに行っちゃうんじゃないかって…

そう考えたら聞くのが怖かったんです…

でも…ぼくは何があってもユノから離れませんから!

だから全部話して下さい!

何があったんですか?!」










そう言って目をぎゅっとつぶってぼくの手を握ってる…




本当にもう…可愛すぎるよ…










「あははは〜〜」











「ユッ…なっ…なんで笑うんですかっ!」










口を尖らせて怒った顔も本当に可愛い…










「チャンミン…なんでぼくがホジュンヒョンを?

そんなのあり得ないって!どうしたらそんなっ…あははは〜〜」












「そ…そんな笑わなくてもっ…

だってユノ、一週間も帰ってこないしっ…ぼくに内緒で黙ってホジュンさんに会いに行ってたしっ!

本当に…心配してたのに…ひど…っ…」










「ああっ!ごめんごめん!チャンミン泣かないでよっ!

心配させて本当にごめんな?」










そんな心配していただなんて…申し訳ないって思いながらも、的外れな心配されて可愛くてニヤけてしまう。



そんなニヤけたぼくを見てさらにむくれたチャンミンは








「もうっ!真面目に話さないなら先に帰ります!」










勢いよく立ち上がったチャンミンの手を慌てて引っ張ってぼくの膝の上に座らせて抱きしめた…









「やっ…ちょっと…恥ずかし…」









後頭部を手でそっとぼくの肩に頭を凭れさせるように引き寄せた…









「こうしてるとあったかいから…

このまま…ぼくの話し聞いてくれる?」










「はい…」










ぼくはチャンミンの体温を感じながら話し始めた…
















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君のいない夜 〜サクラミチ〜 54








C side












「先生、結構いいところに住んでるんだ〜」








ヒチョル君があれからぼくのマンションまで送って行くと言ってついてきてしまった…




はじめは駅まで…次は駅のホームまでと言いながら、結局マンションの前まで…




夜遅いから帰りなさいって言うと…








『んじゃ、いつもの溜まり場に行こうかな〜〜

そのまま朝帰りしちゃおう。

でも、先生を送っていいならその後真っ直ぐ帰るけど?』








そんな高校生の可愛い脅しにしぶしぶここまでこさせてしまった…



もう…完全に舐められてる…




でも、ぼくが涙なんて見せたから、可哀想で送ってくれたのかな…




生意気そうにしてるけど、きっと優しい子なんだろう。




それにすごく驚いた顔してたし…




高校生に心配されるなんて、本当に自分が情けない…










「じゃ、早く先生の家行こうよ!」









当たり前のように家に上がる気でいるけど、ユノもいないし、こんな遅くにさすがに上げる訳にはいかない。








「あのね、ヒチョル君、ここは大学の先輩のマンションで、ぼくは居候みたいなものなんだ。

だから部屋にはあげられないよ。

もう遅いから、約束通りにちゃんと家にまっすぐ帰ってね?」









「え〜もしかして同棲?彼女は年上なの?

俺、会ってみたい!」










「同棲って…ヒチョル君…ちがっ…」










「チャンミン…?」










「えっ?ユ…ユノ?!」










ユノがマンションから出てきた…



何で?今日は帰らないんじゃ…



驚いた…でも嬉しい…やっと帰って来てくれた…



飛びつきたい衝動を抑えて鞄をギュッと抱きかかえた…









「チャンミン、その派手な子…誰?」









「あ…今日から家庭教師始めたんです。

生徒のヒチョル君。高校2年生です。」








ユノの表情が一瞬引きつった…



やっぱり…家庭教師反対って顔してる…









「先生、もしかしてこの人が一緒に住んでるその先輩?」









「うん、そうだよ。」









「へぇ〜〜ふ〜ん…」









挨拶もせずにヒチョル君がユノを上から下までジロジロと見て…








「んじゃ、俺帰る。先生、またね〜!」









「えっ…あ…また…ね…」









いきなりクルッと後ろを向いて帰ってしまうから、返事もまともにできなかった…



ぼくがヒチョル君の後ろ姿を呆然と眺めていると…








「チャンミンッ…早く家入ろう。」








腕を掴まれ引っ張られるようにエントランスを歩いて行く…








「あのっ…ユノは…今からどこか行くつもりだったんじゃ?」







「帰ったらチャンミンがいないからちょっとドンへのところにいこうとしただけだよ。

チャンミン…何か作れる?腹減った。」









「あ…はい…」








ぼくが家庭教師を始めたせい?それとも他の理由?




なんだかちょっと機嫌が悪い…




せっかく久しぶりに会えたのに…









「ユノ、すぐに作っちゃいますから先にシャワー浴びてきて下さいね!」








「ああ…」









ぼくはわざと明るく装ってユノの機嫌を取るようにニコニコと話してみたけど、全然こっちを見てくれない…




機嫌が悪いだけじゃない…何かいつもより表情が硬い…



それともやっぱりホジュンさんと何かあったの?














「あっ…カルボナーラ…」









シャワーから出てきたユノがテーブルに並べようと手に持っていたカルボナーラを見てちょっと嬉しそうに呟いた。








「ユノと食べるのは久しぶりですよね?」









「うん…」









少し硬い表情や声が柔らかくなってホッとした。




でも…それもつかの間…










「チャンミン…さっきの生徒の家って近いの?」








急にその話…やっぱり気にしてる…








「ううん、地下鉄で3駅向こう…

ユノがこの間入院していた病院の近くで…

そうそう、あの病院、ヒチョル君の親の病院なんですよ!

だから医大受験するから凄く勉強熱心で…

あんな派手な格好だけど真面目で良い子だから安心して下さい。」








そう言って安心させるつもりが…








「ふ〜ん…わざわざ地下鉄に乗ってまで来たんだ…」









「あ…」








気にしているのはそっちのこと…








「今日初めて会ったのに家までついて来るなんて…

随分気に入られたね…」









「それは…」









ぼくが泣いたから…なんて言えないし…




でも、確かにこんな所まで一緒に来ていたらおかしいって思っても当然だよね…




何も言い返せないでいると、ユノはため息をついて黙々とカルボナーラを食べている…




どうしよう…話題を変えよう…









「あっ!そうだ…

今日ね、キュヒョンと大学で会ったら、シウォンさんからキュヒョンの携帯に電話があってね、久しぶりに話しをしたんです。

この間、ユノのことフォローしてくれてありがとうって言ったら、今度の休暇の時、何か奢れって言われちゃって…」










「違う……」









ユノがカルボナーラを食べ終わってフォークを皿の上に置いてそう呟いた…









「えっ…?」









「違う…

チャンミンのカルボナーラ…前と味が違う…」










「あぁ…カルボナーラね、グクデさんに作って貰ったのが凄く美味しかったから、教えて貰ったんですよ。

ぼくが作ったよりやっぱりプロの味の方が…」









ユノは急に立ち上がって食器をキッチンに下げに行った…



ぼくがまだ食べているのに…いつもは2人とも食べ終わってから一緒に下げるのに…









「前の方が良かった…

チャンミンのカルボナーラが食べたかったのに…」









そんな…ぼくはユノにもっと美味しいって言って欲しかっただけで…



そんな言い方…なんだか悲しい…










「なんだかぼくがいなくてもチャンミン楽しそうだよね…

チャンミンのこと好きな奴いっぱいいるし。」










「え…ユノ…何言って…」









何で…そんなこと言うの?



一週間いなかっただけでこんなに不安で寂しかったのに…


ユノがいないのに楽しいわけない…



ずっと…ずっと我慢してたのに…それなのに…









「…ぅ…っ…」








我慢していた涙が一気に溢れだして言葉が出てこない…







ユノはそんなぼくを見てシンクに両手をついて『はぁ…』と大きな溜息と共に項垂れた…









「ごめん…駄目だな…また…チャンミンを泣かせちゃって…」








ユノは困った顔してこっちを見ているけど、キッチンから動こうとはしない…




ぼくの近くにいることさえ嫌になったの?









「こんなぼくじゃ…チャンミンのこと…幸せにできないかもしれない…」









待って…何を言うの?




そんなこと言って…もしかしてホジュンさんのところに行くつもりなの?









「今ぼくにはチャンミンを幸せにしてあげられる自信がないんだ…だけど…」










幸せにできないって…一緒に居られないってこと?




そんなの…嫌だよ…









「チャンミン…聞いて欲しいことが…」










「嫌だっ…聞きたくないっ…」








ぼくは耳を塞いだまま立ち上がって後ずさった…









「チャンミン…」










「ユノが…今日、ホジュンさんと会ってたの…知ってます…

そのことと…関係あるんですよね?」









ユノは驚いた顔してる…



やっぱり…バレて困るようなことだから?









「何で知ってる?

チャンミン…ちゃんと話ししよう?」









「い…嫌です…聞きたくないんですっ!」









ぼくは急いで自分の部屋に入って扉を閉めた…




ドアの前に座り込んで次から次へと湧き出る涙を拭う…




ユノは何も言ってこない…こんな泣いてばかりのぼくが面倒になったんだろう…




もう…どうしていいかわからない…










しばらくすると涙も止まって気持ちも落ち着いて…




やっぱり逃げていても仕方ない…ちゃんとユノと話をしなくちゃ…




一週間帰って来なかった理由…




ホジュンさんと会っていた理由…




ぼくを幸せにできないかもって言った理由…




全部聞いて、それでもぼくはユノと一緒にいたいって言おう…



みっともなくてもすがりついてでも絶対に離れないって言わなきゃ…




きっとどんな理由があってもユノを嫌いになんてなれないんだから…




ユノだけは失いたくない…




ドアをそっと開けてリビングを見渡す…








「ユノ?」








静まり返ったリビングにユノの姿はない…




焦ってユノの部屋、バスルーム、ベランダを早足で見て回ったけどどこにもいなかった…




どこへいったの?




車の鍵も携帯も財布まで置きっぱなしだった…




だからそんな遠くには行ってないはず…




あてもないままぼくは外に出てユノを探した。




カフェはとっくに閉まってるから真っ暗だ…




少し歩いたところにある公園…









「ユノ…」








すぐに見つかって力が抜けた…




ユノはベンチに座って空を見上げている。




あぁ…今日は満月だったね…




ぼくもユノから少し離れた死角で空を見上げた…




満月と街頭に照らされたユノがあまりにも綺麗でかっこよくて…しばらくここからユノを眺めていた…




こんな素敵な人がぼくの恋人だなんて…










「ユノ…綺麗…」










思わず呟いた瞬間…ユノの目から次々と涙がこぼれ落ちていく…



こんなふうに泣いているユノを見るのは初めてで胸がギュッと押し潰されたように苦しくて…








「ユノッ!」








気がつくとぼくは駆け寄って思いっきりユノを抱きしめていた…
















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君のいない夜 〜サクラミチ〜 53









Y side










「ユノ……っ…」








病室の扉を開けるとホジュンヒョンがベッドから起き上がろうとして痛そうに顔をしかめた…








「ヒョン…まだ痛い?」









「いや…だいぶいいよ…

来てくれるとは思わなかったから驚いて…」









いつもの穏やかなヒョンだ…









「ユノ…悪かったよ…

俺…ユノの首絞めたんだろ?

覚えて無いんだ…本当にごめん…」









やっぱりあの時は薬のせいでおかしくなっていたのか…




でも、今はそんなことより早くあのことを聞きたくて…








「ヒョン…今日来たのは聞きたいことがあったから…

もし、ぼくに悪いことをしたと思ってるなら隠さずに本当のことを話して欲しい…」









「分かった…」










ヒョンはぼくの目を真っ直ぐ見てそう答えた…










「ぼくは…チョン家の…実子じゃないの?

ヒョン…何か知ってるんでしょ?」










目を見開いてから黙り込んでいる…



なんで知ってるんだ?と言わんばかりに…











「家で見つけたんだ…赤ちゃんの頃の写真…あれは似てるけどぼくじゃない…血液型も違う…

ヒョン…知ってること全部話して。」










ヒョンは俯いてため息をつくと小さい声で話し出した…









「そうだよ…ユノ…

お前はチョン家の本当の子じゃない…」









覚悟はしていたけどショックだった…




でも真実が知りたい…










「ヒョン…話して…」










ヒョンは窓の外を見つめながら話し出した…











「小学生の頃にうちの親から聞いたんだ…

ユノが2歳の頃、うちの家族とユノの家族で海水浴に出かけた時のこと…

凄く混み合っていて、ちょっと目を離した隙にユノがいなくなったそうだ…」





「散々探したけど見つからなくて、警察にも届けたけど見つからなくて…

海で溺れて亡くなったんじゃないかって…

みんな諦めてたんだけど、ユノのお母さんだけは諦められなくて毎日海に探しに行くって泣いていたらしい…」





「それで、ユノのお母さんは精神的に病んでしまって寝たきりになって…

お前を産んだ後に病気してもう子供は産めない身体になってしまったから、余計にショックだったんだろうって親が話していたよ。」






「それが、半年くらい経ってから、警察からユノが見つかったって電話があって、ユノが帰って来たらおばさんもすっかり元気になって一件落着…

うちの親が話してくれたのはここまで…

詳しいことはうちの親も知らない。それに、本当にユノが見つかったんだって今でもそう思ってる。」










「海でいなくなって…半年後に見つかったって…
どこで?」










「公園で泣いているところを警察に保護されて…

しばらくは身元不明のまま児童養護施設にいたらしい。

でも、それはお前であって、本当のユノは今も見つかってない…」









あ…そうか…それがぼくなんだ…




身元不明…公園で…泣いていた?




ぼくは…親に捨てられたのか…?










「でも…なんでヒョンはぼくが実子じゃないって知ってるの?

みんな見つかったって思ってたんでしょ?

それに、母ならいくら顔が似ていたって息子じゃないって気がつくんじゃないか?」











「ユノのお母さんはいなくなってからかなり精神的に不安定だったからユノが見つかったって無条件で信じてしまっていたんじゃないかな…

でも…俺が小学6年生のある日曜日…

いつものようにユノと遊ぼうと家に行ったけど、ユノは家庭教師が来てるからって言われて、リビングで終わるのを待っていたんだ…

そしたら、ユノのお母さんが突然玄関で倒れて…

手には封筒と紙が握られていた。

見るとそれはユノのDNA鑑定の結果だった…

ぼくは咄嗟にそれを取り上げて隠した…

ユノや他の人に見られたらマズイと思ったんだ。

それにはユノが父とも、母とも親子関係である確率は0%って書いてあったから…」










あぁ…覚えてる…




ちょうど家庭教師が帰るから一緒に玄関に行くとお母さんが倒れてて…



しばらくすると救急車が来たんだ…



ぼくはショックで泣いていたら、ヒョンがずっと抱きしめてくれたっけ…







『ユノ…大丈夫だ…ぼくが守ってやる…』







ヒョンは何度もそう言って慰めてくれた…




あの時からだ…ヒョンがさらにぼくに甘くなったのは…そのことを知ったから?









「きっとおばさんはあの頃、精神的に落ちついてきてやっと気がついたんだろう…自分が産んだ子じゃないんじゃないかって…

だから検査をして現実を受け入れようとしたんじゃないかな…」








母さん…あの後退院しても何も変わらずにぼくに接してくれていた…



ぼくは今まで本当の息子のように愛されて育った…




どこの誰だかわからない子だったのに…










「俺が知ってるのはここまでだ。

本当のユノがどこへ行ったのか、海で死んでしまったのかは未だにわからない…

俺はてっきり海で亡くなったんだろうと思ってたよ…

でも…あいつ…ヨ・グクデ……

あいつを見て驚いた…

あいつがいなくなったユノじゃないかって…

生きてたんじゃないかって思ってる…」









グクデ…そうだ…これだけ似てる人間はそうそういないだろう…




それに、グクデも児童養護施設で育ったって言っていた…




じゃあ…本当の…いなくなったチョン・ユンホはあいつなのか?




でも…そうだとしたら何で…











「ヒョン…だったら何で…

何で店を営業停止にしてソウルから追い出そうとした?

うちの親に何で知らせないんだ?」









「ユノの親が見たら絶対に騒ぐだろ?

そしたら実子じゃないこともユノにわかってしまう…

ユノ…お前には知って欲しくなかったんだよ…

俺はいなくなったチョン・ユンホじゃなくて、この目の前にいるチョン・ユンホの方が大事なんだ。」









「ヒョンは…全部ぼくのためだと思ってやっていたの?

チャンミンのことも…グクデのことも…」








「ユノ…俺はお前を守りたかっただけなんだ…

前からずっとお前が好きだった…

好きだって気持ちを抑えて、守るってことで満足しようと思っていたのかもしれない…

なぁ、ユノ?実子じゃないお前が…男を選んだらどうなる?

跡取りとして育てたお前を…おばさんとおじさんは受け入れてくれると思うか?

だから俺はユノを諦めて、妹と結婚させて弟にしてでも俺の手の内に置きたかったんだよ…

そして、チョン・ユンホとして堂々と生きて行って欲しかったんだ。」









「そんなのヒョンの勝手だよ…勝手な思い込みだ。

ぼくのためだったとしても、ヒョンのしたことは間違っているよ。」









「ああ…そうだな…

お前が全てを知ってしまった今、俺はもう何もするつもりはないよ。

お前がチャンミンを選んだとしても…だけど…

チャンミンを選ぶってことは、今のお前ではいられなくなるかもしれないぞ?

それでもいいのか?」










「今のぼくではいられないって…?」









「全てを失う覚悟が必要だってことだよ…」










全てを失う…




親も…家も…将来約束された道も…




公園で泣いていた何もないぼくに戻る…




チャンミンを選ぶなら…










その時、携帯が微かに震えた…




開いてみるとチャンミンからのカトク…




その前には着信履歴…




音を消していたから気がつかなかった…




急いでチャンミンに返信した…




チャンミン…チャンミンに会いたい…










「ヒョン…話してくれてありがとう…

じゃあ…もう帰るよ…」










早く帰ってチャンミンに会いたくてそう言って背を向けると…








「ユノ…いろいろ悪かった…」









背中から小さな声が聞こえてきた…




ぼくは背を向けたまま…








「ヒョン…ぼくが許す時はチャンミンがヒョンを許した時だよ…」









そう言って病室を後にした…















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君のいない夜 〜サクラミチ〜 52








Y side












「どこにあるんだ…」










ぼくは実家に帰ると両親の部屋に行き、片っ端から探し始めた…




無駄に広い部屋と使いもしない物で溢れかえったウォークインクローゼット…




ぼくのマンションの間取りより広くて多い倉庫や納戸…




探す場所は気が遠くなる程ある…




今日も見つからなくて疲れでベッドに横になった…




チャンミンが心配しているのは分かっているけど、今はまだ帰れない…




親が帰って来るまでに知っておきたいんだ…




本当のこと…




あの入院した次の日の朝から頭の中は一つの疑問と不安で一杯になった…





















入院した夜はよく眠れなくて朝も早くから目が覚めてしまっていた…




やっぱりチャンミンにいて欲しかったな…なんて思いながら布団の中でぼーっとしていると…









「おはようございます。チョン・ユンホさん。」









「おはようございます。」









昨日は居なかった看護師が検温にやってきた…









「あの…失礼ですが、以前大学近くのカフェで働いていたユノ…さんですよね?」










「あ…はい…そうですが…」









「やっぱり!3年前くらいに友達とよくカフェに通ってたんですよ。ユノさん目当てで。」









「そうなんですか…はは…」








こんな時、どんな顔すればいいのか…




とりあえず笑ってごまかす…










「あの頃は友達数人と勝手にユノさんのファンクラブ作ったりして盛り上がってて!

でも、急にいなくなっちゃって…お店の人に聞いたら入隊したって聞いてみんなショックだったんですよ〜」








「それは…すみません…」









そしてとりあえず謝ってみる…










「会えて話せて嬉しいです。

みんなにユノさんに会えたって自慢しちゃいます。

それと…ユノさんのユノさんの血液型、ファンクラブデータに追加しちゃっていいですか?」









「データ…?何のこと…です?」










「みんなでユノさんの情報集めてデータ作ってたんです!身長とか、体重とか、苺が好きとか、コーヒー飲めないとか…」









怖い…ストーカーか?










「どこでその情報…」










「カフェの店長さんが教えてくれましたよ?

聞いてませんでした?」









ドンへ…あいつ…何やってんだ?










「でも、血液型はわからなくてずっとみんなで知りたがってたんですよ。

で、さっさたまたまカルテを見たらA型って書いてて。

みんなに教えちゃってもいいですか?」










それ、たまたまじゃないんじゃ…職権乱用…




それに間違ってるし。












「ぼくはO型ですけど…」











「え…確かにA型って書いてありましたよ? 」











「そんなはずないですよ。

それに、ぼくは芸能人じゃないからファンクラブとかは…恋人がいるのでそういうのはちょっと…」










そもそも、知らない人に知られたくないし…それも間違った情報…










「あ…恋人…いるんですね…そうですよね…勝手なことしてすみません…

血液型のことは後で診察がありますから、担当医に確認してみて下さい…」














A型?まさかね…と思いながらも確認してみたら…




本当にA型だった…




うちの両親はO型同士…A型が生まれるはずがない…



だからずっとO型だと思っていた…




父は数年前に手術をした時、O型だってはっきり主治医から聞いた。



母方の祖母、祖父がO型同士だったからてっきりそうかと思っていたけど、実はO型じゃなかったのかもしれない…




そうだ、きっと勘違い…




運転免許を取る時に見た戸籍だって実子になっていて別におかしなところはなかったし、小さい頃の写真だって…




そういえば…赤ちゃんの頃のアルバムは見た記憶が無い…




だからってぼくが実の息子じゃないとか、考えられない。




顔だって父にも母にも似てるし…





そう思いながらも一度抱いた疑念は晴れなくて…




チャンミンといても上の空で婚約解消するのを迷ってるのか?と変な誤解を与えてしまった…




こんなんじゃダメだ…




親が帰って来たら婚約を解消してチャンミンとのことを認めて貰おうと思っていたのに…




こんな疑念を抱いたままで言えるわけない…




実子だとしても同性との付き合いなんて猛反対されるだろうけど、万が一実子じゃなかったら…




だからハッキリさせたかった…




親に聞いたところで本当のことを言う保証はない。




実子だと言い張られたらそれまでだ…




だから帰って来る前に証拠になるものを見つけたかった…



実子である証拠なのか、そうじゃない証拠なのか…




どちらが出てくるのかはわからないけれど…





だけど…何も見つからないまま一週間が経ってしまった…



再度戸籍を役所に見に行ったけど、やはり戸籍には何も問題はない…





やっぱり考え過ぎだったのか…





日も沈みかけた頃、今日もチャンミンに帰れないと電話をした…




沈んだ声だった…何も言ってこないけど相当不安にさせてしまっているのかもしれない…




明日はチャンミンの所へ帰ろう…





そう思いながら視線を横にずらすと、ふと目に入った扉…



そこは母のドレッシングルーム…




香水の苦手なぼくは小さい時に1度入って気持ち悪くなってから近寄ったこともなかったけど…




部屋に入るとムッとする香水匂いにやられそうになりながらも扉や引き出しを開けていく…




上の棚の奥の方にある籐でできた大きい入れ物が気になった…




手前の物を全部出してやっとその籐の入れ物を取り出した。




蓋をあけると…









「子供服?」









赤ちゃんの服から1〜2歳くらいの服だろうか?




大事にきれいにクリーニングされてしまわれていた。



そして、箱の底には数冊のアルバム…




恐る恐る開いてみると…









「ぼくだ…」










赤ちゃんのぼくと抱きしめる母…




これは生まれて病院ですぐに撮った写真…




そして、1歳から2歳くらいまでの写真が沢山あった。








「何だ…良かった…」









はぁ……っと息を吐いて安堵した…




やっぱりただの考えすぎだった…




ただチャンミンに心配かけただけだったな…




今日はこれから帰ってチャンミンにちゃんと話をしなきゃ…




そう思いながらアルバムを戻そうと中を覗くと母子手帳が入っていた…




取り出してパラッとめくると…










「え………」










そこには母の血液型とぼくの血液型が書いてあった…









「な…何でO型なんだ?」










一瞬パニックになった…




母もぼくもO型と書いてある…





バッと開いたアルバム…2歳くらいのぼく…





急いで自分の部屋に戻ってぼくが持っていた2歳くらいの写真と比べてみると…










「ない…」









見つけたアルバムの写真のぼくには口元のホクロがなかった…




後から出来た可能性もあるけど…




でも、写真を比べてみるとそっくりだけどどこか違う…









「まさか…別人?」










その時、急にホジュンヒョンの言葉が頭をよぎった…








『お前は何も知らないんだっ!

ユノ…お前はな、あの家の…』










もしかして…ヒョンは何か知っている?





あの後…何を言おうとした?





確かめたい…






ぼくはチャンミンとの約束もすっかり忘れて急いでホジュンヒョンに会いに行った…

















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君のいない夜 〜サクラミチ〜 51








C side










実家に行くと出かけた日から…ユノは帰って来なくなった…



実家は城北洞という高級住宅地にあるからそんなに遠いわけでもないのに…








「チャンミン…ごめん、今日もこっちに泊まるから…」







あれから一週間が過ぎた…




毎日ちゃんと電話はくれるけど…









「まだ探し物は見つからないんですか?」








「うん…そうなんだ…」









「探し物って…何なんですか?」








一度だけ聞いてみたけど、答えは…








「それは…見つかったらちゃんと話すから…

心配しないで、チャンミン…」








そう言って教えて貰えなかった…




ぼくはユノを信じて待つことしかできない…




ユノのご両親が帰って来るまであと3日…




それまでに見つけたい物って…何だろう…




ユノがいない間に、ぼくはキュヒョンに紹介してもらった家庭教師のバイトを始めることにした。




先生ってガラじゃないから務まるか心配だけど、高収入で働く時間も短時間で済むから少しでも長くユノと一緒にいられる…



ユノにはカトクで知らせたけど、それについての返答はなかった…



あんなに反対だって言っていたのに…




寂しいよ…ユノ…




もうぼくのこと…考える暇がないくらい忙しいの?




それとも…もう興味無くなっちゃったのかな…




ユノに会いたいよ…
















「先生、終わったよ〜〜」









「あぁ…じゃあ、答え合わせするね。」









ぼくが今日から受け持つことになった生徒は高校2年生のヒチョル君。



個性的な服装に長めの茶髪で女の子かと思うくらい綺麗な子で…



でも、外見と中身は全然違って男っぽい感じ。



きっと高校でもかなりモテるんだろうな。










「ヒチョル君、凄い!全問正解ですよ。」










「当たり前。先生、それ簡単すぎるよ。」









高校2年生なのにもう3年生の数学が完璧で…



さすが、両親が代々医者の家系で大病院の跡取り息子なだけのことはある…









「じゃあ、今日はここまでね。

宿題はここからここまでにしようかな。」










「先生…宿題少ないよ。もっと出さなきゃ。」









「あ…そう?じゃあ、ここまで出来るかな?」









「先生ってさ、優し過ぎるよ。家庭教師向いてない。もっと強気でビシビシやらないと。」









向いてない…やっぱり…




わかっていたけど、面と向かって言われたらショックだ…




ヒチョル君は幼稚園の頃からずっと家庭教師が付いていて、先生選びにはうるさいって聞いていたから…やっぱりクビかな…








「でも、俺は先生みたいな方がやりやすいから。

だからさ先生、ずっと俺の担当になってよ。」









気に入られたのかな?




よくわからないけど…良かった…









「あ…うん…多分ヒチョル君が良ければこのまま担当になると思うから、よろしくね?」
















そんなこんなで1日目が終了した…




はぁ…緊張したな…なんだかドッと疲れた…




これから帰ってもユノがいないと思うと元気も出ないし…



駅に向かう途中には、この間ユノが入院していた総合病院の前を通る…




この大きな病院がヒチョル君の親が経営する病院だなんて、初め聞いた時は本当に驚いた…




ちょうど病院の前に差し掛かると…









「ユ…ノ………?!」









ユノの車が病院の駐車場に入っていった…








「何でユノが?!実家にいるんじゃ…」










ぼくは先回りして駐車場から病院に繋がる連絡口の柱の影に隠れてユノが出て来るのを待った…




しばらくするとユノが足早に歩いて来た…




久々に見たユノは少し痩せて顔色も悪くて…




ちゃんと食事しているのかな…なんて心配になる…




ユノが通り過ぎるとぼくは後を付けた…




エレベーターに1人で乗ったユノが何階で止まったか確認する…



5階に止まった…そしてそれ以上、上の階には行かずに1階に戻って来た…5階に降りたに間違いない。




ぼくもエレベーターに乗り、5階を目指す…




エレベーターを降りるとナースセンターで看護師と話をするユノがいた…




そこから動き出すまでまた隠れる…




ぼくは一体何してるんだろう…




そう思いながらも止まらなかった…




もしかしたら…いや…多分そう…




彼に…会いに来たんだよね?




しばらくするとユノがナースセンターからすぐ近くの病室に入ったのが見えてすぐに駆け寄った…




そこは特別室…やはり入り口に書いてある名前は








『ソン・ホジュン』









ユノ…どうして…





会いたくなったらぼくも一緒に連れて行ってとお願いしたのに…








『ヒョンには…会わないから…

だから安心して?』









そう言っていたのに…




ユノの嘘つき…










「あの…ご面会の方ですか?

あちらで名前を記入して体温を計ってから手の消毒をして頂きたいのですが…」







背後から看護師が近づいてきていたのに気付かず、少し驚きながら振り返って…








「あ…すみません…やっぱり帰ります…」









ぼくは急いで病院を後にした…




病院から駅に向かう途中にあった小さな公園のベンチに座って携帯を取り出した。




ユノに電話して確かめよう…




もしかしたらホジュンさんの容態が悪化したとか、何か理由があったのかもしれない…




それなら急いで会いに行くのもわからなくもない…




しばらく悩んだ末、電話をかけた…




でも、出ない…




堪らず『話したいので電話下さい。』とカトクした。




立ち上がる気力もなく、そのままベンチで返事を待った…




まさか…まさかとは思うけど…





ユノもホジュンさんのこと…





ホジュンさんにはあんな酷いことをされてるんだからそんな訳ないって思っていても、もうネガティヴな思考回路は止まらなくてどんどん最悪なことばかり考えて…




ユノのこと…信じるって決めたのに…どうしていつも自信がなくなってしまうんだろう…












「あれ…先生?」










少し前まで耳にしていたその声の方向を向くと街頭に照らされている個性的な服装の子が立っていた










「ヒチョル君?」










「先生、ここで何してるの?」










「ヒチョル君こそ…もう9時になるのにどこ行くの?」









「あ…コンビニ…」









さっき会った時の個性的な服装より更に個性的な服装…わざわざコンビ二行くために着替えたわけじゃないよね?









「それにしてはオシャレしてるね。」









ちょっと意地悪くそう言ってみると










「夜にはこの色が映えるだろ?」









悪びれもせずにニッと口角を上げて笑った。









「夜遊びはいけないよ?」










「先生もな?」









面白い子…




5歳も年下なのにタメ口で偉そうで…




でもなんだか可愛くて憎めない。











「ふふっ…そうだね。そろそろ帰ろうかな…」









ヒチョル君のお陰で少し元気になってベンチから立ち上がろうとすると…








♪〜♫〜








携帯が鳴って急いで見た…ユノからの返信だ…








『今、人と会ってるから電話できないんだ。

また連絡する。』








人と会ってる…か…




ホジュンさんって言わなかった…




やっぱりぼくに隠してるんだね…




それって…やっぱり…ホジュンさんと何かあるってこと?










「先生…もしかして振られたの?」









「えっ?」










「そんな顔してる。」









ヒチョル君の言葉にドキッとした…




振られた?




違うよ……でも……避けられてるのかな…




探し物なんてそもそも無くて、ホジュンさんと会うための口実?




それに…帰って来ないのはそういうことなの?











「振られ…たのかな?」











笑いながらそう言った瞬間、自分でも驚くくらい大粒の涙がポロっと頬を伝った…
















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君のいない夜 〜サクラミチ〜 50








C side











「ん…そうなんだ…でも大丈夫……うん…」








ユノの声が遠くに聞こえて目が覚めた…




寝室のドアが少し開いていて、どうやらリビングで電話をしているようで声が寝室に漏れてくる…




時計を見るともう昼過ぎ…通りでお腹が空くはずだ。








「来週末くらい?…わかった…うん、うん、じゃあ…はい。」








話し方からすると親しい間柄なのがわかった…





誰だろう?




電話が終わると部屋に入ってきた










「チャンミン、起きてたんだ。」









「はい…ついさっき…

あの…今の電話は?」









「あ…母さん。

今回の騒ぎ…親にまで連絡がいっちゃってさ…

来週末、両親揃って韓国に一旦戻るって…」









あぁ…お母さん…




ご両親もこんなことになってびっくりしただろうな…




ユノはぼくの隣に腰掛けて頭を撫でると、そのままゆっくり覆いかぶさって唇を塞がれた…




どこか遠慮がちな…迷いのある口付け…




ユノの首の後ろに手を回してグッと引き寄せ深いキスを強請ったけど、軽くチュッとかわされて起き上がった…




何だろう…この漠然とした不安は…










「ユノ…?」










「チャンミン…結婚の話は…無くなりそうだよ。」









「本当?」








「うん…

今日の朝、テヨンから電話があってさ…

ホジュンヒョンがぼくの首を絞めたって向こうの親にも警察から話があったみたい。

それでこんなことになって申し訳ないから結婚も考え直してもらっても…って、うちの親に電話で話しているのを聞いたらしい。」









「朝…言おうとしたのってこのことですか?」









「うん…

それで今、うちの親からも結婚するかしないかは任せるって言われたんだ…

来週末に帰って来るまでにテヨンと2人で話し合って決めておいてって…」









悩んでいた理由はこれだったの?




婚約破棄は望んでいたことなのに、なんでそんな顔してるの?










「迷って…るんですか?」









「えっ?」









「結婚…断るかどうか…」










「そんなわけないだろ?」










「じゃあどうして…そんな顔…してるんですか?」









「そんな顔ってどんな顔?」









自分では…気がついてないんだね…










「なんだか…辛そうです…」










「チャンミン…違うよ…そうじゃない…」










そう言うとため息をついて立ち上がった…










「チャンミンは…ぼくのどこが好き?」










「な…何?……突然そんな……」










「そうだよな…ごめん…何でもないよ…

お腹すいたよな?カフェにでも食べに行こうか?

ドンへもきっと心配してるだろうから話したいし。」









「はい…」









ユノは笑ってぼくの手を握って引っ張って部屋を出た…



笑ってたけど、笑ってなかった…




ユノはわかりやすいからぼくに隠し事なんてできないよ…



言わないのは、ぼくに知られたくないんだよね?




ねえ…何を考えてるの?




凄く不安だよ…ユノ…




ぼくは握られている手を離さないようにギュッと力を入れて握り返した…
















ドンへ side










昼の忙しい時間が過ぎた頃、ユノとチャンミンが手を繋いで現れた…




なんだよ、今日もラブラブかよっ!




そう思ったのに、なんだかおかしい…




2人とも笑っているけど、昨日のあの甘い空気が無い…



何だ?どうした?いや、別にいいんだけど…でもやっぱり気になる…








「テヨンとの婚約は来週にも解消するから。」







そう話すユノを見ないでひたすら食べているチャンミン…



嬉しくないのか?




ユノもチャンミンを見つめているようで、どこか遠くを見ているような…心ここにあらずといった感じだ…




チャンミンもそれをなんとなく感じているのかもしれないな…




何なんだろうか…この違和感…




ラブラブなのにラブラブじゃない…何だ何だ?




仕方ない…俺が一肌脱いでやろう!








「チャンミン〜今日は一段とエロカワだな!」








そう言ってチャンミンに後ろからバックハグ!








「ちょっと!ドンへさんっ!いきなり何ですか?」








そして、すかさず立ち上がるユノ!




はい、来ました!ここでいつもの一言!









「じゃあ、チャンミン…行ってくるね。」








そう言ってスタスタと外に出て行ってしまった…




えっ……なんで?いつもの『チャンミンに触るな!』は?








「あの…ドンへさん…みんな見てますから…」








「ああっ…悪りぃ…」









店の客も定員も俺のゲイゲイしい行為に釘付けだ…




バッとチャンミンから離れて、呆然とした…









「チャンミン…ユノ…どうしたんだ?」









「車を取りに行ったんですよ。昨日置きっぱなしでレッカーされたので…」








「いや…そうじゃなくてさ…」










寂しそうにユノが出て行った方向を見つめているチャンミンにそれ以上は聞けなかった…








「チャンミンは一緒に行かないの?」









「はい…

最近学校休み過ぎてるので、今からでも行こうかと…

それに、ユノは車を取りに行った後、実家に行くって言っていたので…」










「実家に?

珍しいな…親いないのに。」









「来週末にご両親が帰ってくるそうです。

それまでに探したい物があるみたいで…」








「ふーん…探し物ね…何だろな?」









チャンミンをスルー出来るほどの探し物なのか?




ますます気になるじゃねーか!




今度会ったら絶対に聞き出してやるっ!




しょんぼりしたエロカワ…いや…可哀想なチャンミンをしばらく俺のくだらない話に付き合わせて最後には笑顔で店を出て行ったけど…




やっぱり本当の笑顔にしてやれるのはお前しかいないんだから…



ユノ…早く探し物見つけて戻って来いよ…














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君のいない夜 〜サクラミチ〜 49








C side










「え……」





テレビをつけると朝のニュースでホジュンさんのことが取り上げられていた…







『国内ホテル最大手、ソングループの御曹司、同性愛者に刺される』








チャンネルを変えてみたけど、どの局のニュースでもこの話題で持ちきりだった…




脱法ドラックの常習者だったことや、既婚者だというのにゲイの集まるBARで男を取っ替え引っ替え遊んでいたこと…




かなり恨まれていたのか、あのBARの客が報道陣に次々と答えていて…




こんな面白いネタはないとばかりに報道が過熱している…




そして…








『ここにレストラン事業のチョングループの御曹司も来ていたって情報があるんですが、本当ですか?』








ユノのことも調べ上げられていた…









『ああ…その人はホジュンさんの幼馴染で、たまたま昨日彼をここから連れて帰ろうと店に迎えに来ていただけみたいですよ。』









誰かわからないけどユノのことについて庇うように話してくれていた…




その人のおかげでニュースでユノはただの幼馴染で迎えに来ただけと捉えられて悪く取り上げられてないようでホッとした…




その人の顔もモザイクでわからないし、声も変えられていてわからなかった…




誰なんだろう…




あんな店にユノのことを知っている知り合いがいるとは思えないし…




またチャンネルを変えると他の局でもさっきと違う人が同じように受け答えしている…




一体どういうこと?




ユノのことを話すその人の後ろの方に見覚えのある顔が見えた…




えっ…あれは…もしかして…










「シウォンさん?!」









警官の制服を着たシウォンさんがいた…




入隊したのって…義務警察だったんだ…





あのインタビューに答えていた人の近くにシウォンさんがいるのは…ただの偶然?




疑問が晴れないままユノの着替えを持って病院へと向かった…























病院に着いてユノの部屋の扉を開けるとTVを見ながら難しい顔をしていた…




あぁ…ユノもニュース見てしまったんだ…









「ユノ…おはよう…」










「あ…チャンミン…早いね。」









「会いたくて…早く来ちゃいました。」









ぼくを見て少し微笑んだけど、また表情が沈んでいく…



やっぱりニュースを気にしているのだろうか…




それとも何かあった?




敢えて聞かずにとりあえず目の前のことに話題を変えた…









「退院は何時にできるんですか?」









「午前の診察が終わって何もなければ帰っていいって。

9時になったら診察に行ってくるから…」










「そうですか…

あ…先にこれに着替えますか?」










ぼくは持ってきたユノの服を渡した。




ユノは着替えながら話し始めた…









「昨日の夜、チャンミンが帰った後にシウォンさんから電話があったんだ。」









「えっ……シウォンさん?」









「シウォンさん、義務警察での管轄があの区域なんだって。

ホジュンヒョンの事件であの周辺の交通整理をすることになって、ぼくの車が放置されてたから事件と関係あるのかと気になって連絡してくれてさ…」









「朝のニュースでシウォンさんが映ったのを見ました。

もしかしてって思ってましたけど…シウォンさん、ユノのこと…」









「うん。事情を話したら、もう既にマスコミが動いてるから友達に頼んで上手くやっておくって言われて…

あの辺り、シウォンさんの知り合いが沢山いるみたいでさ…

でも、ホジュンヒョンのことは流石にどうにもできないって言われたよ…」









シウォンさんが機転を利かせてくれたおかげでユノは良からぬ噂を立てられずに済んだ…本当にありがたい…




そもそも、ユノは悪いことはしてないから悪く言われる筋合いはないんだけど、勝手な憶測や噂で面白く言われたり面倒なことになったりしたら大変だったから…




ホジュンさんは自業自得だから騒がれても仕方ない…










「あとさ…チャンミン…」









ユノが何か言いかけたと同時にドアをノックされ、看護師さんが入ってきた。










「チョンさん、そろそろ診察の時間ですが、行かれますか?」










「あ…はい。今行きます。」








そう言ってベッドから降りて靴を履く…










「ユノ…さっき何か言いかけたよね?」









「あ…話があったんだけど、やっぱり帰ってからにするよ。

じゃあ、ちょっと診察に行ってくる。」








そう言って病室を出て行った…




なんだろう…ユノの表情から見て…悪い話かな…




なんて…すぐに悪い方へ考えてしまう…







診察の結果、特に異常はなくてすぐに退院することになった。



ユノはタクシーでマンションに向かう間も言葉少なげに窓の外をずっと眺めている…




不安でそっと手を繋ぐとぎゅっと握り返してくれた…



部屋に着くとユノはすぐにシャワーを浴びに行った。



ぼくはその間に買っておいたイチゴと牛乳と砂糖と氷ををミキサーに入れてイチゴミルクを作った。








「わっ!美味そう!」








シャワーから出てきたユノがソファーでそれを飲んでいる間にドライヤーで髪を乾かしてあげた。








「チャンミン…ありがとう。めちゃくちゃ美味しかった!」







ユノの笑顔が見れてホッとした…




いろいろあって、きっと凄く心が疲れているはずだから…



ぼくができることは何でもしてあげたい…









「ユノ…何か他にして欲しいことありますか?」








「ん…じゃあ、添い寝して?」








「えっ?今ですか?」








「うん、ほら、行こう?」









ユノに手を掴まれてベッドに連れて行かれた…




昼間っから…帰って早々に…する…のかな?




それならぼくもシャワー浴びておけばよかった…




ドキドキしながらベッドに入ると…









「チャンミン…後ろからぎゅーっと抱きしめてくれる?」







「えっ?あ…はい……」








ユノはぼくに背中を向けて横になった。




いつもはぼくの後ろから抱きつくのはユノの方なのに、ぼくに抱きついて欲しいだなんて…珍しい…




ぼくはユノのお腹をぎゅっと掴むようにピッタリと後ろから抱きしめた…




顔を首に埋めるとくすぐったいってクスクス笑う…




ぼくの回した手にユノの手が重なった…








「チャンミンにこうされるとやっぱり安心するな…

昨日の夜はチャンミンがいなくてよく眠れなかったから…」









やっぱり…何かあった?




いつものユノと感じが違う…




そのまま静かになったユノ…




寝ちゃったのかな?




本当に添い寝して欲しかっただけだったのか…




一人で期待しちゃって恥ずかしい…




そう言えば…話って何だったんだろう…




悪い話なら聞きたくないな…




このまま…ずっとユノを抱き締めていたいよ…





ユノを抱きしめる腕に自然と力が入った…





ユノの匂いと体温を感じながらぼくもゆっくりと眠りに落ちていった…















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こんにちは!Monakoと申します。 東方神起のユノ、チャンミンが大好きです。 好きってだけで始めた妄想小説ですので、文章が至らないところが多々あると思いますが、一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。 BLなR18も出てきますので、苦手な方はご遠慮くださいね☆彡 主人公は不死身、ハッピーエンド主義、ホミンラブです♡

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