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Oh No ! 5

2015.11.30 00:00|Oh No!











「カンイン!これ、お前の仕業だろ!」









カンインを教室から引きずり出してトイレに連れて行って問いただす。








「さあな、あの遊園地はこの辺では1番のデートスポットだろ?他にも同じ学校の奴がいたんじゃねーの?

それより、お前とチャンミンがなぁ〜

夏休み明け早々、学校中大騒ぎだぞ?」









「お前っ!ふざけんなよ!」









馬鹿にしたような言い方に犯人はカンインなのは明白だった…



俺はカンインの胸元に掴みかかった…



殴ってやろうと思ったが、ここでまた騒ぎになると余計に目立ってしまって厄介だ…








「おっ!いつもクールな生徒会長がやっぱり彼氏のことになると熱くなるんだなぁ〜。

それより、お前さ〜俺に構ってる場合じゃないんじゃね?

今頃チャンミン、みんなから何て言われてるかね〜。

男同士で気持ち悪いって罵られて泣いてんじゃね〜の?」








そうだ…チャンミンが…








「カンイン…これ以上チャンミンに何かしたら次こそ許さないからな!」








そう吐き棄てると俺は1年の教室に急いだ…



何組なのかなんて知らないからまずは1組に飛び込んでみた…










「チャンミン!」








俺がそう叫ぶとクラス中の視線を集め、どよめきが半端ない…



チャンミンは1組にいた…



俺を見て驚いた顔して座ってる…










「チャンミン、ちょっと来い!」









そう言ってチャンミンの腕を掴んで連れて行こうとするとキャーという悲鳴となぜか拍手がおこった…



やっぱり冷やかされて馬鹿にされていたのか…



誰もいない屋上に着くとチャンミンの腕を離して向い合った…









「ユノ先輩…あの…この間は…」










「大丈夫だったか?」









「えっ?」









「見せてみろ!」









手首を掴んで転んだ時に押さえていた肘を見るとかなり大きなかさぶたができていた…









「ごめんな…痛かったろ?

あれからずっと気になってたんだ…

他に怪我はないか?」









「あ…はい…ありません。」









「クラスの奴には何か言われたか?

あの写真…みんな見たんだろ?」









「これ…ですか?」









チャンミンはポケットから10枚くらい束で出してきた…








「クラスのみんなが記念にって下駄箱に入っていたのを僕にくれたんです。」











「は?記念にって…?」









「みんな僕がユノ先輩のこと好きなこと知ってたから…

だからデートできて良かったねって…

すごく良く撮れて編集されてるから記念に持ってなって言ってくれて…

でも、みんなには後でちゃんと誤解しないように話しますから…

ユノ先輩は心配しないで下さい。」








なんだって?



じゃあ…あの拍手は祝福の拍手だったのか?



クラスのみんなが知ってるって…



チャンミンはクラスで男が好きな奴ってことで理解されてるってことか?








「お前…みんなにカミングアウトしたのか?

男が好きなんて…普通言えないだろ?」









「特に言ったわけじゃないんですけど…

でも、凄く好きだから自然とバレちゃったんです。

ユノ先輩のこと…本気で好きだから…

なので僕はバレても大丈夫です。


あの写真…僕…宝物にします…」










嫌がらせの写真を宝物にって…




どういう思考回路してるんだ?










「でも…ごめんなさい…

ユノ先輩には迷惑なだけでしたよね…

それに…この間は勝手なことして怒らせちゃって…」








「迷惑じゃないし、怒ってない。」










そうなんだ…こんなこと面倒で厄介な話なのにチャンミンのことが心配なだけで不思議と迷惑だなんて思えない…




この間のキスだって、驚いただけで怒ったわけじゃないんだ…











「本当ですか?

ユノ先輩は…やっぱり優しいですね…

あの頃と同じ…カッコイイ優しいお兄さんです…」










あの頃…何のことだ?









「僕のこと…わからないですよね…

あの頃は坊主だったし、太ってたし…

あの時、一緒に遊んでくれて、ゲーム貸してくれて、凄く嬉しかったんですよ?」









えっ…ゲームって…もしかして…









「まさか…あの時の…デブ坊主…」









「デブ坊主って…!先輩、酷いですよぉ〜

でも…あの時の約束…忘れないでいてくれたんですよね?俺が薬を作ってやるって…」








まさか…あのデブ坊主がこんなイケメンになるなんて…



言われて見れば、記憶にあるクリッとした目元は今も変わらない…









「お前…病気は…?」









「すぐに治って退院しました。盲腸だったので…
薬で散らして手術しなくて済みました。」









「はぁ?盲腸…

俺、てっきり重い病気だと…」









俺はあれから薬を作るにはどうするのか調べたんだ。



泣きそうなあいつを励まそうと軽々しく薬を作ってやるなんて言ってしまったことを後悔した…



でも、いろいろ調べているうちに薬がない難病が沢山あることを知って、あいつみたいに薬が効かないと死んでしまうかもしれない人を救いたくなったんだ…



せめてあいつの代わりに誰かを救えたらって…



チャンミンは俺に将来の目標となるきっかけを作ってくれたあの子だったんだ…



でも…それがまさかの盲腸とか…



でも…








「良かった…」









俺は自然にチャンミンを抱きしめていた…










「ユノ先輩…」










「お前が元気で…生きてて良かった…」









「ありがとう…ユノ先輩…」









俺がチャンミンを抱きしめるなんて…



やってる自分に驚いた…



でも何故だか抱きしめたくて仕方ないんだ…



こんな感情初めてで頭がついていけない…




抱きしめたまま離さないでいると、首のあたりがなんだかモゾモゾする…









「チャンミン?お前…俺の首のあたりで何してるんだ?」









「はい…ユノ先輩の匂いを嗅いでます…」









「何で嗅ぐんだよ…お前…変態なのか?」








「好きだからですよ…

好きだから嗅ぎたいし、触りたいし抱きしめたいし、キスしたいんです…

先輩のこと…本当に本当に大好きなんです…」









こいつは俺に対して真っ直ぐぶつかってくる…




それなのに俺はどうしたらいいのかまだ悩んでいる…




好きだと言われて嬉しいとか…




抱きしめたくて…抱きしめると心地いいとか…




チャンミンの良い匂いがもっと嗅ぎたいとか…




俺は…チャンミンが好きなのか?




男に恋してるなんて認めたくない自分がいてそれすらもハッキリできないでいる…



だけど、頭では違男同士なんだから違うっていくら否定しても感情のコントロールが効かないんだ…









俺は抱きしめていた腕を緩めてチャンミンを見つめた…その距離20センチ…




綺麗だ…



こんなに人を綺麗で可愛いと思って見つめたことなんてない…







しばらくそのまま目が離せないでいると…









「先輩…好きです…」









そう言って潤んだ大きな瞳はゆっくりと閉じられた…



俺はすでに思考回路は制御不能になり、感情のままそのぷるんと潤ったその唇に吸い寄せられるようにそっと唇を重ねてみる…




何だこれ…メチャクチャ柔らかい…




重ねただけの状態なのにこんなにも胸が高鳴る…




唇から愛おしさが溢れてくるようだ…



終わりたくない…終わらせなくない…



気持ちいい…なんか凄く幸せだ…



一気に熱いものが集まる感覚に驚いて唇を離した…



俺…チャンミンとのキスで感じてる…



これって…






チャンミンがゆっくり瞳を開くと…









「ユノ先輩…お願い…僕のこと好きになって…」









そう言って強く抱きつかれて胸の奥がキュンとなった…



これか…噂に聞く胸キュンてやつは…




もうこれ以上、自分に言い訳できるはずもなく…










「ごめん…チャンミン…

俺…お前のこと…とっくに好きだったみたいだ…」










やっと素直に認めた…




俺が初めて恋をしたのはまさかの男だった…




それも飛びきり綺麗で可愛いやつ…














その頃…始業式では…



生徒会長の挨拶に現れない俺の代わりに勝手に壇上に上がったドンへが、カンインの女性遍歴を作文用紙2枚にまとめて読み上げたらしい…




アホだ…さすがとしか言いようがない…




もちろん、その後カンインは女子から総スカン食らったのは言うまでもない。




やはり俺の愛すべきアホの子だ。




そんなアホなドンへも友達思いの優しいヤツだと好感度が上がり、ユビって子と上手くいったらしい。




そして俺はと言うと…




今はアホみたいにチャンミンに夢中だ…







「ユノ先輩…そろそろ入れてもいいですか?

もう付き合い始めてから4カ月も経つんですよ?

それに今日はクリスマスなんですから…」







「チャンミンはまだ高校1年生だろ?

入れるのは…早いんじゃないか?」







「そんなことありませんよ…

ほら…ユノ先輩…力抜いて下さい…」







「チャンミンっ!…んんっ!」







俺たちはクリスマスにやっとディープキスを済ませたところだ。



慎重派な俺に対して、相変わらず積極的にまっすぐぶつかってくるチャンミンにタジタジだ…








「チャンミンッ!俺は石橋を叩いて渡るタイプなんだよっ!そんないきなりっ…」








「ふふっ…ユノ先輩の場合は石橋叩き壊して渡れなくなりますから…

ユノ先輩…ね?今度は先輩も…して?」









この可愛い生き物はまったく…敵わないな…




でも…まあいいか…




Oh No ! Oh No ! 君が好きだから…











fin








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Oh No! 4

2015.11.29 00:00|Oh No!








C side












「ちょっと!チャンミン!出てきなさいって!」







僕はユノ先輩から逃げるように家に帰るとベッドに潜って泣いていた…



先に帰ったことを心配したユビちゃんが僕の様子を見にきてくれたけど…



失恋した時くらいそっとしておいて欲しいのに…







「ほら、チャンミンの好きなホットク買ってきたからあったかいうちに食べよう?」








「いらない…」







「何よ!せっかく買ってきたのに!

ほら、ベッドの中で食べてもいいから手出して!」







僕が布団から手を出した途端…







「きゃっ!ちょっと!チャンミンどうしたの?腕が血だらけっ!」







あぁ…そうだ…あの時転んで肘を擦りむいて結構血が出てたんだった…








「もしかして、ユノ先輩にやられたの?」









「……………」









「許せないっ!文句言ってくるっ!」









「ちょっと待って!違うっ!僕が悪いんだ!

ユノ先輩のせいじゃないからっ!」








僕は飛び起きてユビちゃんを止めた…








「じゃあ、どういうことか説明しなさい!」









「えっと…僕が…ユノ先輩に…勝手にキスしたんだ…

それで突き飛ばされて…」









「チャンミン…あんた何やってんのよ…

でも、それじゃあ突き飛ばされても仕方ないわね。

ユノ先輩のファーストキス勝手に奪ったんだから…」








「えっ?嘘…」








「本当。ドンヘ先輩が言ってたよ。

ユノ先輩、モテるのに誰とも付き合ったことないって…」








「どうしよう…」








「どうしようもないわよ…」








「嬉しい…」








「はっ?ちょっとチャンミン!喜んでる場合じゃないでしょ?

何でそんなことしちゃったのよ!

これから仲良くなろうって時に怒らせちゃって!」








「だって…ユノ先輩がね…僕との約束…覚えていてくれたんだ…」







「えっ?本当に?じゃあ…チャンミンのこと覚えてたの?」








「僕があの時の子だとは気がついてなかった…

あの頃の僕は坊主だったし、ちょっと太ってたからさ…

でもね、昔の僕とのことは覚えていてくれて…

大学は薬学部に進学して将来新薬の開発したいって…

それが凄く嬉しくて泣いちゃって…

つい、目の前にあったユノ先輩の唇に…」








「ついって…チャンミン…

来週から学校だよ?どうするの?始まる前にちゃんとユノ先輩に謝まった方が…」









「もう会えないよ…

あんな勝手なことして…

きっと先輩は僕とは会いたくないと思う…」









せっかく再会できたのに、もう嫌われちゃった…



でも…ずっと探してた人が目の前にいて…



僕との約束を覚えててくれて…



だから嬉しくて嬉しくて我慢できなかったんだ…









あれは僕が小学3年生の時…



入院していた僕は部屋でじっとしていられなくて点滴スタンドをガラガラ引っ張りながら廊下をウロウロしていると、僕が欲しかった最新のゲーム機で遊んでいる少し年上のかっこいいお兄さんがいたんだ…








「わぁっ!それ、面白い?ねえ、面白い?

僕にもやらせて?」








いきなり話しかけた僕をチラッと見て…







「やだね。」







そうバッサリと切り捨てられてガッカリしてると







「ウソだよ。次な?」








「うん!」








それからしばらく2人でゲームしていたんだ…



ゲームの話で盛り上がって、短時間でも仲良くなれた。


ユノ先輩は祖母のお見舞いに母親と来ていたみたいで、話が長くなりそうだからとここで待ってるように言われたらしい。








「お前、いつまでここにいるの?」








「わからない…お薬が効いてくれないと手術しなくちゃいけないんだって…

でも、ぼくは手術したくない…だって手術したら死んじゃうかもしれないから…

だからお薬が効いてくれなかったらぼく…」








僕が泣きそうな顔をするとお兄さんは頭を撫でてくれた…








「薬が効かないと…手術するのか?」









「うん。お母さんがそう言ってた。」









「じゃあ…俺が効く薬を作ってやるよ!」









「本当に?」








「俺、頭いいからな。だからすぐ作ってやるよ。

それまでこのゲーム機貸してやる。」









「本当に?借りていいの?」









「飽きたらばあちゃんに渡しておいて。

ここの部屋だから。」









そう言って指さした部屋からユノ先輩の母親が出て来ると…








「じゃあ。またな!」









と言って帰って行った…



名前も聞いてなかったな…って気がついたのはゲーム機の裏に「チョン・ユンホ」って書いてあるのを見た時だった…



その後、しばらくして僕は退院した。



ゲーム機はユノ先輩のおばあさんに渡して…



僕は優しくてかっこよかったあのお兄さんにもう一度会ってお礼がしたいとずっと思っていたんだ…



そのために男性向けファッション雑誌のモデルもやってみた…



もしかしたら僕のこと覚えてて見つけてくれるかもって…



でも、あの頃とは別人のようになってしまった僕を見てもわかるはずないかって…もう会うことなんてないだろうなって諦めていたんだ…



それが、高校の入学式の生徒会長の挨拶でユノ先輩を見て驚いた…



こんな偶然…奇跡…いや…運命なんじゃないかって…



あの時はただ優しくてかっこいいお兄さんだって思ってた。 だからまた会ってお礼が言いたいって…



だけど、壇上で話すユノ先輩を見た瞬間、身体に雷が走り抜けるような衝撃を受けた…



そう…僕は一瞬でユノ先輩に恋してしまった…



あの頃の僕は小さくて気がつかなかっただけで、僕は初めて会った時からきっとあの優しくてかっこいいお兄さんのことを好きになっていたのかもしれない…















Y side












「なぁ〜 あれからチャンミンとはどうなってるの?」






「あいつの話はするなって言ってるだろ。」







夏休みも終わり、今日は始業式だ。



生徒会長のあいさつもあるから内容を考えなければいけないというのに全く頭が働かない…



あれから、俺の頭はチャンミンのことで支配されていた…


キスされて、気がついたらチャンミンが地面に転がっていて…



あまりの衝撃に身体が勝手に反応したんだ…



あいつ…大丈夫だったかな…



怪我してないかな…



何で…泣いてたんだ?



もしかして観覧車でキスしなかったからか?



いや…付き合ってるわけじゃないし…そんなわけないよな…



でも、降りてから泣きながらキスされたしな…



ああっ!もうわからないっ!



日に日にチャンミンの存在が俺の中で大きくなっていく…



俺は混乱していた…



勉強も手につかないほどに…



こんなことは生まれて初めてだ…



俺にとってチャンミンは一体何なんだ?








「ユノ、そんなに悩んでないさ〜、とりあえずチャンミンに会ってみればいいんじゃないの?」








「悩んでない…」








「本当にお前は素直じゃないなぁ〜

俺はお前が男と付き合ってもちゃんと応援してやるからな?」








「付き合うわけないだろ。アホドンへ。」








「ったく…アホなのはお前だよユノ!」









ドンへにアホって言われたのは初めてだ…



しかし、今の俺は反論できないほどアホみたいにチャンミンのことばかり考えている…



駄目だ…このままじゃ…




やっぱりドンへが言う通りに会ってみるしかないのか?


会えばこの気持ちが何なのか分かるだろうか…



そうこう悩んでいるうちに学校に着いた…









「ユノ!やべーよ…これ…」








ドンへが騒いでるのを無視して、上履きを取ろうと下駄箱の中を見ると1枚の写真があるのに気がついた…









「カンイン…あの野郎…」








それはチャンミンと俺が遊園地で一緒にいる盗撮写真だった…







「ユノ…お前…チャンミンと超ラブラブだったんじゃねーかよ!」








その写真はメリーゴーランドで抱きつかれてるところや、広場で膝枕しているところ、お化け屋敷から手を繋いで出てきたところや、終いにはキスしているところまで綺麗に1枚にまとめてプリントされていた…



あいつ…チャンミンにゲロられて相当恨んでるな…



写真は大量に印刷されて下駄箱のあちらこちらにランダムに入れられている…









「ヒィ〜〜〜〜」









「アホドンへ!何笑ってんだよ!

ここは心配するか怒るところだろ?」









「ヒ〜!だってよ〜〜!

ユノが〜〜ユノが〜メリッメリーゴーッ!ヒ〜!」









駄目だ…こいつ…完全にツボに入ったらしい…



腹を抱えて涙を流しながら笑うアホのドンへを放置して俺はカンインのいる教室に向かった…
















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Oh No ! 3

2015.11.28 01:52|Oh No!










「ユノ先輩!もうっ…笑わないで下さい…」








さっきのカンインの悲痛な顔と悲鳴を思い出すと笑いが止まらない…



全てカンインに吐いたチャンミンは全く汚れなかったし、本当にザマアミロだった。



こんなに笑ったのは久しぶりだ…







「チャンミン…お前って面白いな。」







吐いた後、貧血を起こして真っ青になっているチャンミンを連れ出して近くの芝生の広場の木陰に寝かせた。



隣に座った俺の膝の上に当たり前のように頭を置いて俺を見上げている…



男に膝枕する日がくるとは思わなかったよ…



まあ、病人だから仕方ない…



それにさっきは嬉しかったからな…







「チャンミン、ドンヘのこと、馬鹿でアホじゃないって言ってくれてありがとうな。あんな奴でも友達だからさ。」







「ユノ先輩は…本当にドンヘ先輩のことが好きなんですね。」






「好きじゃないよ。馬鹿でアホだし。」







「ふふっ…また…そんなこと言って。

他の人が言ったら怒るくせに…

ドンヘ先輩が羨ましいです…

優しいユノ先輩がいつも側にいて…」







「優しいなんて言われたことないけど。」








「先輩は…凄く…優しいですよ…」








キラキラした大きくて綺麗な瞳から目が離せずに吸い込まれそうになる…



そして無意識にチャンミンの頭をサワサワと撫でている自分に驚く…



ついでにぷにぷにした頬に触りたいとか…



俺…大丈夫か?








「よし、そろそろ行けるか?」








このままでいたら何だかマズイような気がしてそう声をかけた。







「はい…でも激しい乗り物は…」







「後はチャンミンの好きなのでいいよ。

俺はさっき好きなの散々乗ったから。」







「本当に…いいんですか?」







ニコッと嬉しそうな笑顔に何故だか俺まで嬉しくなったのは何なんだろうか…















「チャンミン…俺…これはちょっと…」







連れてこられたのはメリーゴーランド…



それも、馬に2人乗りできるタイプらしい…








「ユノ先輩は前がいいですか?後ろがいいですか?」







って、2人で乗る気満々のチャンミン…



さっきは俺に吐くまで付き合ってくれたのに断るなんてできないからな。仕方なくだよ、仕方なく!








「じゃあ…俺…前で…」








渋々馬に跨がると、チャンミンも後ろに乗った。



周りのギャラリーの視線が痛すぎる…



小さい子もデカイ男の馬の相乗りに興味深々で見ている…







「何だか恥ずかしいですね。」







だったら乗らなきゃいいだろ?と言いたいところだけど楽しそうにしてるし…



とにかく早く動いてくれ!



でも、動き出したら動き出したでチャンミンは俺の腹に腕を回して背中にぴったりと密着してきた…








「チャンミン…ちょっ…何してる?」








「だって、ぐるぐるして目が回って落っこちそうなんです…」







俺は違う意味でぐるぐるしていた…



ドンヘには昔から良く抱きつかれたりしてるけど何とも感じないのに、チャンミンだと何か違うんだ…
胸の奥がモゾモゾするような変な感覚…


一体何がドンへと違うというんだ?







メリーゴーランドが終わると、今度はお化け屋敷にに連れて行かれた…







「僕、お化け大嫌いなんです!」







なら入らなきゃいいだろ?って…



ニコッと笑うその笑顔を見るとまた何も言えず…



俺はお化け屋敷とか全然平気なんだけど、隣でぎゃーぎゃーと驚くたびに抱きつかれたり腕を組まれたりしてそっちの方にいちいちビクついた…



何なんだ?さっきからチャンミンに触れられるとおかしくなるんだ…



抱きつかれるたびにいい匂いがしてそれを嗅ぎたい…とか…



俺は変態なのか?



お化け屋敷から出てくると手を繋いでいることに気がついてまた自分の行動に驚く…



自分が自分じゃないみたいな感覚…本当にどうかしてる…









「ユノ先輩、最後にあれに乗りましょう!」








やっぱり、最後はこれだよな…



そう、デートで必ず最後に乗るといったら観覧車…



やっぱりチャンミンにとってこれはデートなんだよな…と最後に改めて感じてしまった…



まさか…ここでカップルのお約束の頂上でのキスとか…



考えただけで身体が硬直する…



この大量の汗は何だ?



男に…チャンミンにキスされることに怯えているのか?



いや…違う…そんなんじゃない。



なら何だと言うんだ?






答えが出ないまま観覧車に乗り込む…



向かい合わせに乗るとチャンミンが…









「ユノ先輩…今日は無理して付き合ってくれてありがとうございました…

受験生で大変な時期に…本当にすみません。」









「別に…俺が落ちるわけないからな。」









「ふふっ…凄い自信ですね。」








「まあな、ちゃんと毎日勉強してるし。」








「先輩は、どこの大学を受ける予定なんですか?」








「東方大学の薬学科を受けるんだ。

将来は製薬会社に入りたくてさ。」









「何で…製薬会社に?」









「新薬の開発をしたいんだ。

小さい頃、病院で会った子と約束してさ…

俺が薬を作ってやるって…

子供って馬鹿だよな。そんな簡単に作れるわけないのにさ…その上、何の病気だったのかも知らなくて…

でも、それからずっと頭から離れなくてさ。」








何でチャンミンにそんな話をしたんだろうか…



ドンヘにも言ったことがないのに…



大きな目を更に大きく見開いて真剣な顔して聞いてくれるからだろうか…



いや…それだけじゃない…



チャンミンには知って貰いたい…何故だかそう思ったんだ…








「その子は…今はどうしているんですか?」








「さあな…次に病院に行った時にはいなくてさ、元気にしてるといいんだけどな…」








「きっと…元気にしてると思いますよ…」







「だといいけどな…」








観覧車から降りると急に元気をなくしたチャンミンが気になって仕方ない…



俯いて俺の後ろを歩いている…



俺…何か変なこと言ったかな?










「おい…どうした?

また具合悪くなったか?」








振り向いてチャンミンの両肩に手を置いて顔を覗き込むと、チャンミンははらはらと涙を流して泣いていた…







「えっ?…おい…どうしたんだ?

どこか痛いのか?」








「ユノ先輩…僕…先輩が好きです…好きなんです…」








そう言い放つとチャンミンは覗き込んでいた俺の顔をいきなり両手で包み込んで唇を重ねた…



俺は一瞬固まって、次の瞬間突き飛ばしていた…








「なっ…何っ?!」








思い切り突き飛ばしたせいでチャンミンは勢いよく地面に転がった…



肘を打ったのか押さえながら立ち上がると…







「先輩、ご…ごめんなさい…僕…帰ります…

今日は…ありが……っ……」









そう言って走り去って行った…



俺は放心状態で、チャンミンにされたことも、突き飛ばしたことも処理出来ないまま、その場に茫然と立ち尽くしていた…













※すみません…0時更新のつもりが…寝落ちしてました(>_<)



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Oh No! 2

2015.11.27 00:18|Oh No!










「ユノ先輩!僕たちもあれ乗りましょう!ね?」







物怖じしない性格なのか、人懐っこく俺の腕を掴み、軽く引っ張りながらその乗り物まで連れて行く…




コーヒーカップ…




何が楽しくて男同士で乗らなきゃいけないんだ…と思いながらもとりあえず来たからには乗るしかない…



先に乗ったドンヘとユビって子はドンヘがコーヒーカップのハンドルを回しすぎてまだ3つ目を乗り終えただけだというのに2人ともベンチでグッタリしている…



また調子に乗ったな…ドンヘ…




チャンミンはまるでカップルのように隣に座ると俺を見つめてニコニコと笑いかける…



近くで見ると本当に端正な顔立ちをしてるな…



男の俺でもついじっと見つめてしまうほど…



一年生で有名なファッション誌のモデルをやってる奴がいるとは噂で聞いてはいたが、まさかそいつが俺を好きとか…



でも、こいつの好きって…先輩としての憧れ的なものなのか、それとも恋愛としての好きなのか…



正直、俺はかなり保守的で堅い性格だ。女とだって付き合ったことがない。本気で好きにならない限り付き合うなんて時間と金の無駄としか思えない。



いくら周りから可愛いと言われている子に告白されても今まで少しも心を動かされたことはない…



だから余計に男同士とかあり得ないし理解できない。偏見がないと言ったら嘘になる。



いづれにしても今日だけの付き合いだ…あまり深く考えないでおこう…



回るカップに乗りながらそんなことを考えていると…








「ユノ先輩、僕…先輩が好きです。

先輩は付き合っている人いるんですか?」








まだ会ったばかりだというのに直球過ぎて面食らった。



2人きりになるシュチュエーションを狙っていたのだろうか…



俺はゆっくりと回るコーヒーカップで耳まで真っ赤になってる男に告白されている…



なんてことだ…



一瞬ドキッとしたのは驚きか困惑か…



それともキラキラとした瞳や真っ直ぐな眼差しのせいだろうか?



遠心力で身体がどんどん密着していくのも気が気じゃない…









「いない…けど…」








「じゃあ、好きな人はいますか?」








「それもいない。」








「よかった!」








別に良くないよ。俺は君とは今日限りだから。



いくら男にしては可愛いらしい目をしていても、肌がツルツルピカピカでも、笑った顔が天使みたいでも、その辺にいるどの女の子より美人でも俺が君に惚れることはないから。



そんな期待に満ちた顔しないで欲しい…



コーヒーカップから降りる時、少しふらついて不覚にもチャンミンの肩に手を置いてしまった…







「先輩、大丈夫ですか?少し休みますか?」







「いや…大丈夫…」







だから、そんな嬉しそうな顔するなって…



手を退かしてチャンミンから顔を背けた…



何だろう…この感情は…



凄く気分が変だ…コーヒーカップで酔ったのだろうか…



早くドンヘのところへ行こうとさっきまでいたベンチを見るともうそこには姿はなかった。







「ユノ先輩、ユビちゃんからカトクでお昼ご飯まで2人別行動しようって連絡が…」








ドンヘめ…覚えとけよ…



仕方ない、こっちはこっちで何とかするしかない…



俺は少し憂鬱になってつい大きなため息をついた…









それからは立て続けに絶叫系の乗り物に乗った。



甘い雰囲気に持って行かれたら厄介だから。



でも、あれからチャンミンは全く普通の後輩という感じに接してきた。



コロコロと表情を変えながらテンポよくいろんな話題を振ってきて話が尽きない。きっと頭の回転が早いんだ。顔だけじゃなくて頭もいいのか。意外に気が合うのかもしれない。



こうして意識しなければただの可愛い後輩って感じなんだよな…



笑うと少し右目が細くなるところとか、口元に手を持ってくる所とか女子か?ってほど可愛いし…って、俺は何細くチェックしてるんだ?



チャンミンは絶叫系も好きらしくて俺の言うままに乗りまくった。



乗り物の移動の途中でチャンミンは数人の女の子から声をかけられていた。



「握手してください」とか、「サイン下さい」とか、「頑張って下さい」とか…



チャンミンがそれに答えている間、俺はかなり苛ついた…


俺といる時は他の奴と話すなよって思った。



お前は俺が好きなんだろ?って…










「お前…結構有名なんだな。」









「そんなことないです。

僕は男性ファッション誌専門のモデルなんですけど、この間たまたま女性モデルの相手役で女性誌に載ったから…たぶんそのせいだと思います…」








「ふーん…でも、ゆくゆくは芸能界でやっていくつもりなんだろ?」








「いえ…そんなつもりはなくて…

街でスカウトされてやるかどうか悩んだんですけど…

僕のことを…見つけて欲しい人がいたから…

だからやってみようって…」








見つけて欲しい人?なんだそれ?って突っ込もうとしたところで携帯が震えてドンヘから昼ごはんの招集がかかった…














「ユノ!い…痛えよっ!」








フードコートで先に2人で食べていたドンヘの両方のこめかみをグーでグリグリしてやった。



俺はチャンミンと2人分のラーメンを運んで来た。勿論年上だから奢ってやったんだ。他に他意はない。


腹が減っていたから座ったと同時に黙々と食べ進めた…


チャンミンが半分ほど食べて箸が止まったのを見てドンヘが…







「チャンミン、食欲ないの?

顔色悪いけど…大丈夫?」








ドンヘはアホだがそういう人の変化に敏感な奴だ。







「大丈夫です…あ…ちょっと…トイレに行ってきます…」






少し足早にトイレに向かうチャンミンを見て、ユビって子が…







「ユノ先輩、チャンミンと何乗りましたか?」







「ん〜〜なんだろうな。名前はわからないけど絶叫系ばっかり乗ってたよ。結構空いてたから10回近く繰り返し乗ったかなぁ?」








「えっ…チャンミン大丈夫でした?」







「あぁ、楽しそうに乗ってたけど?

絶叫系好きなんだろ?」








「ユノ先輩…チャンミン多分無理してます…

小さい頃からジェットコースターとか全然駄目な子なんです…」








はっ?なんだって?



じゃあ、俺に合わせて無理に乗っていたのか?



あんなに楽しそうにはしゃいでいたのに?








「ユノは鈍感なんだよ…チャンミン大丈夫かなぁ?

俺見てこようか?」









「いや…俺が行く…」








ドンヘに鈍感とか言われても言い返せないのがムカつく…


あいつ…俺に気を使ってたんだろうけど、そんなことされても結局こんなふうに体調が悪くなったら余計面倒になるだけなのに…





トイレのドアを開けると奥の方に死角のスペースがあるのか、そこから声だけが聞こえてきた…








「だから、なんでユノとドンヘと一緒にいるのかって聞いてんだよ。」








「カンイン先輩…離して下さい…」








カンイン?あいつも今日来てたのか?



カンインといえばあの貞操観念がまるでなくて有名な隣のクラスのゲス野郎なカンインだよな?








「俺の誘いはいつも断っておいて…

お前…ユノとドンヘ…どっち狙ってんだよ!」








あいつ…あれだけいろんな女の子と取っかえ引っかえ付き合っておいて、チャンミンまで狙っていたのか…



呆れた奴だ…








「まあ、ドンヘってことはねーよな。あんな馬鹿でアホで抜けてる奴、いくら顔が良くても無理だよな。ユノもなんであんなアホとつるんでるんだか。









カンイン…お前…ふざけるなよ…



確かにあいつは馬鹿でどうしようもないアホだけど俺の愛すべきアホの子だ!


ドンヘに馬鹿だのアホだの言っていいのは俺だけだ!


あいつを悪口言う奴は誰であろうと許さない!!



俺は頭に来て拳を握りしめて近寄って行くと…










「カンイン先輩…

ドンヘさんは馬鹿でもアホでもありません。

凄く優しくて面白くていい人です…

いい人過ぎて誤解されやすいだけだと…」








チャンミン…








「なんだよお前!ドンヘが好きだったのか?」







「ちがっ…カンイン先輩…本当にもう…離して下さい…じゃないと…」








「カンイン、早くチャンミンを離した方がいいぞ?」







俺がいきなり現れるとカンインは驚いてチャンミンを壁際に押さえつけたまま振り返った。







「ユノ!…何だよっお前ずっと恋愛に興味ないふりしてチャンミン狙いだったのかよ?」








「ふんっ…それはどうかな…

それより、いいのか?もうチャンミン限界みたいだぞ?」








「カンイン先輩…もうっ…うっ…」









「うっうわぁ〜〜〜〜〜〜!」








チャンミンはカンインの胸にさっき食べたばかりの温かいラーメンを勢いよくリバースした…


















※SJファンの皆様、決して悪意はありません〜(^_^;)




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Oh No! 1

2015.11.26 00:00|Oh No!
こんにちは!Monakoです!

お待たせしました!50000拍手記念のリクエストSSです!

リクエストしてくれたのは「あーちゃん」さんです。

全5話になります!

楽しんで頂けたら嬉しいです〜〜!*\(^o^)/*




















『ユノ〜!』









『何だドンへ、今勉強中なんだけど。』








『てか、お前はいつも勉強中だろ?

なぁ…頼みがあるんだよ〜聞いてくれよ〜』









『無理だ。』









『聞いてもいないうちから何だよっ!

頼む!ダブルデートしてくれ!!』









はぁ…



夜遅くに電話してきたと思ったら…



俺たち、高校3年生だぞ?









『ドンへ、お前…馬鹿か?

受験生にそんな余裕ないだろ。特にお前は。』








『俺、一目惚れしたんだ!恋に受験生も何もね〜よ!』







どうやらドンへは同じ高校の1年生のユビとかいう子に一目惚れしたらしい。



夏休みの補習授業で学校に行ったドンへは、何もない廊下でアホみたいに転んだところをその子に見られて笑われて、その笑顔に惚れたとか…



何で笑われたのに惚れるんだかそれも理解し難い…



立ち上がるとすぐにデートを申し込んだっていうアホさ加減にも呆れるが…







『生徒会長のチョン・ユンホを連れてきてくれたらダブルデートならしてもいいって言ってくれてさぁ〜!』







何を喜んでるんだか知らないが、それってお前と2人きりならNGってことに気がついていないところが痛々しい…








『同じ学年のユビちゃんのいとこがお前のこと好きなんだって!だからダブルデートしようって!

メチャクチャ美人で可愛い子らしいぞ!

だからなぁ〜頼むよ!ユノ、一生のお願い!』








すっかりお前はダシに使われているってのに何をそんなに必死になってるんだ?



一生のお願いって…小学生か?








『俺はそんな暇も興味もないから。』








『そうか…やっぱり駄目か…それなら仕方ない…

この手だけは使いたくなかったのに…』








はぁ…またなのか…




案の定、夜10時だというのに構わず鳴らすインターフォン…



諦めがちに『いらっしゃい…』という母の声…そして階段を駆け上がる音…








「ユノォ〜〜〜〜!!!」








そう言って勉強している俺の背中に抱きついて離れない…



幼稚園から変わらない泣き落としならぬ抱き落としだ…







「お前なぁ…」







こうなると本当に俺が折るまで離さない…トイレまでこのままついてくる始末だ…



アホだ…アホすぎる…



でもあまりにアホすぎて憎めないからなんだかんだと幼稚園からずっとこの友人関係は続いているんだけど…



家も残念なほど近いしな…








「好きだ〜好きだ〜好きなんだよ〜!!!」







俺に抱きついてそんなこと叫んでる姿…



開けっ放しのドアのところで妹のジヘが呆然と立ち尽くして見てるんだけど…完全に誤解されたな…



はぁ…仕方ない…アホには勝てないからな…








「わかったよ…いつなんだ?」








結局、ドンへの思惑通りに3日後にダブルデートをすることになった…










そしてダブルデート当日。



待ち合わせは遊園地の入り口に10時。



ドンへが寝坊したせいで間に合いそうもない。









「これじゃあ5分も遅刻だぞ。」









「5分くらい大丈夫だって!」









時間にルーズなドンへには昔からイライラさせられる。


あと少し早ければもう一本早い地下鉄に乗れた。そうすれば10分前には到着できて、待ち合わせ場所にも遅れずに済んだのに。



仮にもデートだろ?その意識の低さはなんなんだ?



だから彼女ができないんじゃないか…まあ、できない理由はそれだけじゃないけどな。



俺は人を待たせるのも待つのも大嫌いなんだ。



その人の持つ人生の一時が無駄になるじゃないか。



地下鉄を降りると大丈夫と余裕なドンへを引っ張りながら遊園地の入り口まで走った。



これじゃあ、どっちが誘ったのか誘われたんだかわかりゃしない…



入り口に着くと同じよに待ち合わせで待っている人で溢れていた。



キョロキョロと鶏のように首を動かすドンヘを暫し観察していると、その頭が止まったと同時に手を上げて…







「ユビちゃん〜!!」







と、駆け寄ったかと思うとすぐまた足を止めた…



目を見開き、口をポカンと開けてフリーズしているドンヘのアホづらを堪能してからその視線の先に目をやると…



ドンヘに手を振る女の子の横には高身長でブサイクでは到底真似できない髪型をした美しく、可愛い男が立っていた…








「ユ…ユビちゃん…これ…どういう…」








「この子、私のいとこのチャンミンです。

可愛いでしょ?モデルやってるんですよ。」









「こんにちは。シム・チャンミンです。

今日はよろしくお願いしま〜す!」









明るく挨拶したその男はペコッと頭を下げると可愛らしくはにかんで笑って見せた。




何の冗談か俺のダブルデートの相手は男だったんだ…


















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50000拍手リクエストの更新のお知らせと拍手コメ返

2015.11.25 20:44|お知らせ






こんにちは!Monakoです!


50000回拍手リクエストのSSが出来ました。

「あーちゃん」さんのリクエストです。

タイトルは「Oh No!」全5話になります。

リクエストの内容のイメージがこの曲だ!って思ったので!

今回のチャンミンは高校1年生です。

リクエストイメージは鈴カステラカットのかわいいチャンミンです!

なのでイメージ画像は鈴カステラチャンミンですが、それだと高校生に見えないけど、この感じで高校1年生ってイメージして下さい〜!無理矢理でスミマセンσ(^_^;)

本日夜中の(26日)0時に更新予定です。

続きも0時更新を予定しています。

良かったら覗きに来て下さい*\(^o^)/*




君のいない夜〜サクラミチ〜の最終回のコメント沢山頂き、ありがとうございました*\(^o^)/*

凄く嬉しかったです!

こんなに皆さんにこの作品が好きです!って言って頂いて頑張って書いた甲斐がありました〜(T_T)

初めて書いた作品で、手探りも手探り…悩みに悩んで書いただけに私もとても感慨深いものとなりました。

番外編、ますます書きたくなりました!

あと、君のいない〜は、初めから読み返して頂いている方もいて凄く嬉しいです!勿論内容は変わってませんが、誤字やイマイチな言い回しなところは修正してあります!

気がつかれた方いたらすごいです(o^^o)


コメントのお返事は必ずしますので、少しお待ち下さいね!(o^^o)


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



拍手コメントのお返事です!


☆木枯らしの届く頃に


ぴ◯様

コメントの本文が消えていましたが、コメントエラーでしょうか?
せっかくコメント頂いたのに読めなくて残念です。
いつも温かいコメントありがとうございます♡


ち◯様

コメントありがとうございます*\(^o^)/*
ビギへの応援歌みたいと言って頂き恐縮です(o^^o)
2人がいない間も充実した生活を送りたいですよね(^_−)−☆また元気になれる作品を書いていこうと思いますので、また覗きに来て下さいね!



☆君がいない夜〜サクラミチ〜最終回


スン◯ん様

コメントありがとうございます*\(^o^)/*
初めから読んで頂いていたんですね!
9か月近く最後まで読んで頂いて嬉しいです!
かわいい最強様、私も大好きです♡
2人を待ってる間も寂しくないように妄想し続けようと思います〜\(//∇//)\


つむ◯風様


コメントありがとうございます*\(^o^)/*
最後まで楽しんで頂けてこちらこそ嬉しいです。
文書、表現に自信がないので、褒めて頂けて今後の励みになりました!
毎回良い作品は無理かもしれませんが、一つでも気に入って頂ける物が書けたらと思います♡





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君のいない夜 〜サクラミチ〜 あとがき

君のいない夜 〜サクラミチ〜 あとがき






こんにちは!Monakoです♡

「君のいない夜〜サクラミチ〜」がとうとう終わりました。

君のいない夜から数えると170話…(°_°)

長いっ!長すぎましたね!約9ヶ月弱ですよ!

これまで不定期更新にもイラつかずに読んで頂けて、本当にありがたく思っています。

途中、何度も頭が回らなくなりながらも、ここまで書けたのは読んで頂いた皆様のおかげです。

ランキングが上がると、こんな拙い文章でも楽しんで頂けているんだなぁって思って、この調子で頑張ろうって思うことができました。

拍手も増えたらこういう展開がいいのかな?

減ると、だめだったかなぁ〜なんて思ったり。

コメントは温かいものばかりで、本当に嬉しかったです。

皆さんに沢山の元気を頂きました。感謝感謝です。


このお話は、ユノとチャンミンがずっと一緒にいたい…それだけのためにいろいろ苦しんで、別れて、それでもやっぱり一緒にいたい…というお話でした。

やっと邪魔ものはいなくなり、ユノの親にも認められてハッピーエンドになり、第2章が無事終わりました。

えっ?終わっちゃうの?あれやこれはどうなっちゃうの?ってなりましたか?それとももうお腹いっぱいでしょうかσ(^_^;)


今後の予定としては、まずは以前お知らせした50000拍手リクエストSSを書こうと思います。

まだ何にするか決めてないのですぐにアップできないかもしれません。

それが終わったら新しい連載を考えています。

少し書き溜めてからの更新になると思います。

その合間か、後かまだわかりませんが、君のいない…の番外編を書こうかな?と思っています。

まだ書き足りない話があるんです〜σ(^_^;)

さすがに第3章にすると「まだやるのかよ〜」って感じなので番外編で(o^^o)

新しい連載もまた喜んで頂けるものが書けたらって思っています。

良かったらまた遊びに来て下さいね*\(^o^)/*

本当にありがとうございました。(o^^o)








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1人打ち上げなこんな気分〜(o^^o)ビール飲もう♡

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君のいない夜 〜サクラミチ〜 70 最終話









Y side













「わぁ〜高い!」










ぼくらは火鍋のお店から少し歩いたところにあるケーブルカーに乗った。




チャンミンは大きな瞳をキラキラさせながら小学生みたいに窓に張り付いて外を眺めている。









「チャンミンはケーブルカー乗るのも初めて?」










「はい。初めてです…

ユノは…ここには来たこと無いって前に言ってましたけど…

あれから…誰かと来ましたか?」










「来るわけ無いだろ?

あの時、行く時は一緒に行こうって約束したのに。」








肩を組むように腕を乗せるとチャンミンは嬉しそうに笑ってまた外を眺めた…











『今日はもう一度だけ…ぼくの初めてに付き合ってもらえませんか?』










何を言われるかと思ってドキドキしたけど『ユノと一緒にソウルタワーに行きたいです。』だなんて…





可愛い奴…





ソウルタワーと言えば、ソウルではベタなデートコースだ。




ここに来てないカップルはいるのか?くらい…





ドンへなんて彼女ができるたびに行ってたもんなぁ…




ぼくは付き合っていた彼女に行きたいって言われたこともあったけど、なんだか恥ずかしいのと興味がないのとで来たことはなかった…





良かった…チャンミンとが初めてで…





だって、カップルでここに来たらやっぱりこれは外せないだろ?



チャンミン以外の子とやらなくて本当に良かった…










「ユノ…これ…やるんですか?」











「何?チャンミン、嫌?」










タワーに着くとチャンミンがトイレに行っている間に急いで一階の売店で南京錠を買って手渡した。











「ぼくは嫌じゃないですよ…

ユノが嫌がるかと思ってたから…」










確かに…こんなの男同士でやってたらかなり目立つし恥ずかしい…




ほとんどが男女のカップルか、女の子同士で恋愛祈願しているかだから…




まあ、中には合格祈願しているのもあるらしいからそう思われるかもしれないけど…




あぁ…でも合格祈願って年齢でもないか…










「カップルでこの鍵を付けながら永遠の愛を誓うんですよね?

そうすれば…ぼくたちも永遠に一緒にいられますよね?」










少し顔を赤らめながら恥ずかしそうに…でも嬉しそうにそう話す純粋なチャンミンには、ドンへのあちらこちらにぶら下がってるであろう永遠の愛を誓った鍵たちの存在は黙っておこう…と思った。





吊るすフェンスに近づくと、みんな鍵にマジックで名前とかメッセージを書いているのが見えて『しまった!売店でマジックを買うの忘れた…』と思っていたら、チャンミンが近くにいた女の子達に近寄って行って…









「すみません、マジック貸してもらえませんか?」









と、声をかけて借りようとしていた…




周りの目を気にして恥ずかしがるかと思っていたのに、なんだか積極的…




こういうの好きなんだ…可愛いな…










「えっ…あっ…はい!どうぞ…」










高校生くらいだろうか…女の子達は顔を赤らめて呆然とチャンミンをガン見してる…




こんな時はチャンミンが一般的にはモデル並にカッコイイ男なんだと嫌でも実感させられてしまう…





ぼくにとっては可愛い可愛いチャンミンなんだけど…




男女ともにモテる恋人を持つと本当に気が気じゃない…









「はい、ユノも書いて下さい。」










女の子達の視線にも全く気がつかないチャンミンがニコニコしながらぼくにペンを渡してくるから、早くペンを返したくてその小さな鍵にサラリと一言書いた。





ペンを返すと目の前のフェンスに2人で鍵をかける…









「この鍵、あの森に向かって投げすてるかあそこにある赤いポストに入れるみたいですけど…

ぼくが持っていてもいいですか?

お守りにしたいから…」










「うん。チャンミンが持ってて。」










ぼくはどこまでも可愛いことを言うチャンミンの頭を撫でてから背中を押すようにタワーに向かって2人並んで歩きだした…





背後でさっきの女子高校生達がぼくらの鍵に書かれたメッセージを見てキャーキャー盛り上がっていたなんて知りもせずに…

















C side













『チャンミンは永遠にぼくのもの』











鍵に書かれたユノのメッセージに笑ってしまった。





ユノらしいなって。





ぼくは「ユノとずっと一緒にいられますように」って書いた。




そしたらユノが…









「チャンミンはいつもそれ言ってるよな。」









って嬉しそうに笑ってた…





そうだよ。ぼくはあの初めてキスした日…流れ星にお願いしたんだ…ユノとずっと一緒にいられますようにって…




ぼくはあれからずっとユノへの気持ちは変わらなかったんだよ…





そして今でもずっと願い続けている…







タワーの展望台までエレベーターで昇ると、さっきまで薄暗かった外はすっかり暗くなって一面綺麗な夜景が広がっていた…










「チャンミン…綺麗だな…」











ユノはそっとぼくの手を取り指を絡ませるように繋いできた…









「本当に…凄く綺麗…

ユノ…ぼくここにユノと来られて凄く嬉しいんです…

アメリカに行く前に公園でユノに『勝手に行ったら駄目だよ!行く時は一緒に行こう!』って言われて…

その時、もうここには一生来られないんだって思ったんです…

ユノと別れるつもりだったから…」











「チャンミン…」










「だから今日ユノと一緒に来られて…

これからも一緒にいられるなんて夢みたいです…」









あの時…そしてユノと離れていた辛い2年半を思い出して目が涙で滲んで夜景がぼやけてきた…




そして…お互い繋いだ手に力が入って…










「これからはずっとチャンミンの側にいる…」









「はい…」










「絶対に離さないから…覚悟して…」










「はい…」












「チャンミン…ぼくたち幸せになろうな…」












あの日…桜の木の下で再開した時からぼくたちは再び動き出した…




あの時偶然会わなかったらどうなっていただろう…




きっとどんな形であってもぼくたちはまた出会っていたはず…




お互いが好きでいる限り、たとえまた離れることがあったとしても必ずまた巡り会う…今はそう信じてる…





そう…きっと大丈夫…心はずっと繋がっているから…










「ユノ…愛しています…」









「チャンミン…ぼくも愛してる…」










ぼくたちはどちらからともなく向かい合った…





ぼくの瞳からぽろっと流れ落ちた一粒の涙を見てユノが流れ星みたいだなって…






そして…ぼくたちはそっと唇を合わせた…






まるで誓いのキスのように…

















桜 降る夜に 君を抱きしめた

散り行く世界が 止まって映った

君はあのままで 僕もこのままで

だけど手を繋ぎ 進んでいたんだ


遥か この先が 見えない道でも

君が笑うなら 前に踏み出すよ

だからさあ歩こう 二人で歩こう

きっと大丈夫 ずっと続いている…














君がいない夜 〜サクラミチ〜 fin…












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木枯らしが届く頃に 〜後編〜

2015.11.21 00:00|木枯らしが届く頃に









『俺たち…しばらく離れよう…』










何の前触れもなく発せられた言葉に、一瞬何のことかわからなかった…




でも、ユノヒョンの真剣な表情に、本気を感じてからは身体が震え、血の気が引いていった…




僕はみっともないほど取り乱して泣きながらユノヒョンに縋り付いた…










「やだよっ…ユノヒョン…何でっ…

離れるって何?ヒョンと会えなくなるの?

ちゃんと…ヒョンの言うこと聞くから…

何でもするから…

お願いだからっ…そんなこと言わないで…」












「違うよ、チャンミン…

俺の言うことに従うとか、そういうことじゃない。

それじゃあ駄目なんだ。

このままじゃ…俺がチャンミンを駄目にしてしまいそうで怖いんだよ…」











「ヒョン…意味がわからないよ…

僕のこと…嫌いになったの?もう…いらないの?」











「チャンミン…俺はチャンミンが大好きだよ…

今は意味がわからなくても、絶対にわかる時が来るから…

あの時、離れて良かったって…

だから…しばらくチャンミンとは会わない…」











何を言っても無駄だった…




合鍵を取り上げられてアパートから追い出された…




僕はもう大泣きで、ユノヒョンも泣いていた…




どうしてこうなったの?




僕が駄目な奴だったから?





塾サボったりして成績が下がったから?





それとも社会人になったら高校生の相手が面倒になった?




わからないよ…好きなのに…こんなに好きなのに何で…




携帯電話も変えられて、アパートに何度か行ったけど、いつもいなかった…




きっと、今は何をしても会ってくれない…そう思った…




ヒョンのバカ…ヒョンのバカ…




僕はそれから必死に勉強した…




ヒョンと同じ大学に入れば…




そうすれば駄目な奴だなんてもう思われない…




きっと元に戻れるはず…そう信じて…




そして、頑張った甲斐があって大学に合格した…




ユノヒョンと同じ建築学部…




同じ会社に入ってずっと一緒に働きたい…




仕事上でも、パートナーになりたい…




ヒョンにもずっと言っていたことだった…




大学に合格したって嬉しさより、これでヒョンも喜んでくれて、また前みたいに付き合えるかもしれないってそれしか頭になかった…




僕は合格発表を見届けたその足で久しぶりにユノヒョンのアパートへ行った…




でも、アパートから出てきた人はユノヒョンじゃなかった…









「あれ?君…もしかしてチャンミン君?」










「あ…はい…」










「俺、ユノの同僚。ユノから君の写真見せてもらったことあるよ。へぇ…実物のほうが可愛いな…

あ…ユノはここにはいないよ。去年の年末に転勤で引っ越したから。」








転勤…




僕と会わなくなってすぐに?




だから…離れようって言ったの?











「あの…どこへ行ったんですか?」










「ごめんね、教えるなって言われてるんだ…」










追いかけて来るなってこと?




そんなに嫌だった?




離れようって…しばらく会わないって…




本当は別れようって意味だったの?




まだ付き合ってるって思っていたのは僕だけだったの?



バカみたいだ…ヒョンはもうとっくに僕のことなんて忘れていなくなっていたのに…また元に戻れるだなんて期待して…









『チャンミンが大好きだよ…』










ユノヒョンの嘘つき…嘘つき…




僕は何のために頑張ったんだろう…




合格したのに泣きながら家に帰った…




周りの誰もがそんな僕を見て不合格だと思うくらいその後も酷く塞ぎ込んでいた…




そんな合格発表からすぐの僕の誕生日に一冊の本が届いた…



それは建築に関する専門書だった…




差出人は不明…でも、こんなの送ってくるなんて1人しかいない…ヒョンだ…ユノヒョン…




僕のこと…忘れてないの?




もっと頑張れってことなの?




頑張ったら…迎えに来てくれるの?




ねえ…ユノヒョン…今どこにいるの…














大学生になった僕はそれなりに学生生活を楽しんでいた…




ユノヒョンと一緒にいたいが為に入った建築学部も勉強しているうちにその面白さに目覚めていった。




そして、踊れもしないのにユノヒョンと同じダンスサークルにも入ってみた。




ユノヒョンがいた場所だからってだけで入ってみたけど、やってみたら意外と踊れて楽しかったんだ…




内向的だった性格も明るくなって友達も沢山出来た…




ダンスで人前に出るようになるといろんな学部の女の子から告白されたり…




きっとユノヒョンはもっとモテただろうに、何で僕を好きになってくれたんだろうって今更ながらに不思議に思った。




でも、せっかくいろんな子から告白されても、毎年誕生日に届く建築の専門書のせいで好きな人はできなかった…




僕はユノヒョンが忘れられなかった…




ヒョンにはもう恋人がいるかもしれない…




5歳も年上だから…もしかしたら結婚してるかも…




そう思いながらも…









『チャンミン大好きだよ…』








そう言いながら泣いていたユノヒョンが忘れられないんだ…








『しばらく離れよう…』









別れたわけじゃない…そう信じたかった…




バカみたいだけど…心がユノヒョンしかいらないって言ってるんだ…



寂しくて、辛くて泣きそうな時はユノヒョンから貰った専門書を読んだ…




その本を読んでいるとヒョンがここまでおいでって呼んでるような気分になるから…




そして時間は流れ…その専門書は4冊に増えていた…




大学4年になった僕は夏も終わり、就職活動真っ最中だった…




僕は決めていたんだ…




ユノヒョンと同じ会社を受けて、駄目だったらもうヒョンのことは諦めようって…




だから真っ先に受けたけど…結果は不採用だった…




あまりのショックにもう何もする気になれなかった…




僕は大学の講義の後、ベンチに座って項垂れていた…




今までユノヒョンに近づきたくて頑張ったんだよ…




でも駄目だった…




これで本当にヒョンとは終わりなんだ…




僕たち2人はもう…





その時、いきなり下から吹き上げる突風に落ち葉が舞い上がり、僕は手で顔を覆った…









「チャンミン…」








その声…




手を下すと僕の目の前にはスーツ姿のユノヒョンが立っていた…









「ユノヒョン…」









ヒョン…ヒョンだ…




会いたくて堪らなかったユノヒョンがいる…




どうして何も言わずにいなくなったの?




何で4年も会いに来なかったの?




あの本の意味は何…




聞きたいことは沢山あるのに涙が溢れるばかりで全く言葉にならなかった…









「チャンミン…迎えに来たよ…」









そう言われて、僕は堪らずユノヒョンに駆け寄って力一杯抱きついた…








「ヒョン…ヒョン…会いたかっ…うっ…うぅっ…」









「チャンミン…遅くなってごめんな…」









泣きじゃくる僕の頭を撫でながらあやすように微笑むユノヒョン…




その顔を見たら…




会えなくて辛かったことも何もかも許していた…








「チャンミン…これからはずっと一緒だよ…」








こうしてバラバラだった僕達はやっとまた2人に戻ったんだ…




そう…木枯らしが届く頃に…











僕は大学卒業後、ユノヒョンが立ち上げた建築事務所で一緒に働いている。



ヒョンは僕が卒業するまでに独立して迎えに行こうと寝る暇も惜しんで必死に働いていたらしい。




何であの時…ユノヒョンが僕の前からいなくなったのか…




今ならわかる…




あの頃の僕はユノヒョンが全てだった…




ユノヒョンに甘えて、好きって気持ちだけで生きていたんだ…




ヒョンさえいればいいと…完全に自分を見失っていた…



ヒョンはそんな僕を心配して、ヒョン以外の別の世界を見せてくれようとしたんだ…




ちゃんと一人前の自立した男になって欲しくて…




そしてユノヒョンは2人が将来ずっと一緒にいられるように会社を作る為に頑張ってくれていた…




ヒョンは離れている間も僕のことを考えてくれていたんだ…




ずっと会えなくて、辛くて、悲しかったけど、そのおかげで僕は今ユノヒョンと一緒にいられる…




これからはずっと公私ともにユノヒョンを助けられるパートナーとして…




だからこれで良かったと今は思える…









「ヒョン、4年も離れている間、もし僕に他に好きな人が出来たらどうするつもりだったんですか?」








「そんな心配全くしてなかったよ。

俺はチャンミンを信じていたからさ。」









図面を引きながら涼しい顔してそんなこと言ってるけど、この間サークルの先輩に聞いたんだ。




僕に好きな人がいないか先輩に探らせていたこと…




大学にもこっそり僕のダンスを見に来ていたって…




ユノヒョンはずっと僕を遠くから見守っていてくれたんだ…









「ヒョン…ユノヒョン…あのね…」









「ん…?」










ヒョンと視線が重なりあった瞬間…




開け放たれた窓から入り込んだ風が僕らを繋ぐように吹き抜けていった…













fin







※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


こんにちは!Monakoです!

「木枯らしが届く頃に」はいかがでしたか?

初めての短編ものでした。

昨日、「今日、チャンミンが行ってしまうんだ…」

と、朝思いながら「木枯らし…」を鬼リピしていて
急にこの話が浮かんで無性に書きたくなってしまいました…

本当は「君のいない…」を終わらせるまでは他のは書かないつもりだったんですが…σ(^_^;)

チャンミンの行ってらっしゃいの気持ちを込めてアップしました。

このお話しを書いていて、昔チャンミンが『ファンの方々には僕を絶対的な存在にしてほしくない。全生活を費やすような無理をしてほしくないんです。極端な言い方をすれば応援してくれなくてもいいから自分の生活を大切にしてほしい。』って話していたのを思い出しました。

ユノが好き過ぎて自分の事が何も手につかなくなってしまったチャンミン…

ユノはもっと自分を大切にして欲しくて、優しく、厳しい愛をもって離れて見守っていたんですね。

チャンミンはユノへの想いをバネにユノに甘えるだけじゃなく、支えられる素敵な大人になりました。

私も2人がいない間、このお話のユノとチャンミンみたいに「2人が好き」な気持ちを原動力に頑張っていけたらと思います!

ユノとチャンミンが遠くから見守ってくれていると妄想しながら…\(//∇//)\

読んで頂き、本当にありがとうございました(o^^o)




※トップの画像は読者のうさこさんの作品です。
イメージにぴったりな素敵な画像ありがとうございました♡





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木枯らしが届く頃に 〜中編〜

2015.11.20 05:08|木枯らしが届く頃に











僕は高校2年生、ユノヒョンは大学4年生になった…





僕はますますユノヒョンが好きで好きで、毎日がユノヒョンのことで一杯だった…




でもヒョンはダンスサークルに入っているし、その上4年生だから就職活動も忙しくて僕と過ごす時間は以前より減ってしまっていた…








「チャンミンも俺とばっかりいないで友達と遊びなよ。高校生活の思い出も作らないと。」









それが最近のヒョンの口癖だった…




でも、僕はヒョンといたいんだ…




友達とは学校で会ってるんだし、学校が終わったら恋人と会いたいのは普通のことでしょ?




僕は学校が終わって塾の無い日はヒョンのアパートに行って合鍵で中に入る。




洗濯したり、掃除したり簡単な物しか作れないけど夜ご飯を作って待っているんだけど…




でもヒョンは最近いつも遅くて、会えずに僕は家に帰るんだ…




ヒョンはそんなことしなくていいからって言うんだけど、僕が好きでやってるから気にしないでって言っている…




本当はね…不安で…不安で仕方ないんだよ…




だからこうして少しでもヒョンの中に入り込みたいんだ…



帰ってきてご飯を見たら僕を思い出すでしょ?




洗濯物も洗ってあったら僕を思い出すよね?




部屋が綺麗だったら…僕がいたんだなって入ってすぐにわかるよね…?




重いかな…重いよね…





でも、こんな僕にでも会えば凄く優しくしてくれて…




甘やかされて、可愛いって沢山キスをくれるんだ…





ぼくはそれだけで幸せだった、それが欲しくて僕はにここにいたんだ…





やっとヒョンの就職活動が終わって、無事に希望の建築会社に内定が決まった時は2人でお祝いしたよね…




会社はここから近くて引っ越さなくてもいいから僕は本当にホッとしたんだ…




これからもここでユノヒョンをずっと待っていられるから…







でも…僕が高校3年生、ヒョンが社会人になってから…




ヒョンは新入社員だから忙しくて、いつも残業で夜遅くて、土日も休日出勤でなかなか会えなくなったんだ…




僕も受験生で塾も平日はほぼ毎日になって、アパートにも行けなくて…





電話やLINEは毎日していたけど、ユノヒョンは夜はすぐに寝落ちしちゃうし、LINEもなかなか既読にならなかった…





分かってる…大変なんだって…





それでも僕の寂しさは膨らんでいったんだ…





僕は耐えきれなくなって、塾をサボって久々にアパートで待っていた…





夜の10時…ガチャッと扉の開く音に心が踊る…





久々だった…やっと会える…やっとユノヒョンに…









「えっ?チャンミン?」









「あら?弟さん?」










「ん…そう。弟みたいなもん…」










ヒョンは女の人を連れていた…





僕は弟じゃないよ…ヒョンの恋人だよ…





そんなこと、人には言えないのは分かっていても胸がチクッと痛む…





あぁ…お酒飲んだんだ…ここまで匂いがする…





何だか急にヒョンが遠くに感じた…





女の人はトイレを借りたらすぐに帰って行った…




今日は会社の飲み会があって、その同僚の女の人と帰り道が同じで一緒に帰っていたらトイレを借りたいって言われたと…




本当に?




でも、もし僕がいなかったら?




考えるだけで怖くて不安で…










「チャンミン…受験生なんだから塾サボったらダメだろ?

もう遅いから…送っていくよ。」









「やだよ…帰りたくない…久々に会ったのに…

ユノヒョンは…嬉しくなかった?迷惑だった?」









「嬉しいに決まってるだろ?でも明日学校だしな。

本当は帰したくないよ…」








ユノヒョンは抱きしめてキスをしてくれた…




いつもの優しいヒョン…




こうして抱きしめてくれていると安心できる…





なのに…少し離れただけで…会わないだけでいつも不安と寂しさに襲われるんだ…






それから、僕は度々塾をサボってユノヒョンのアパートで待っているようになった…




この間の女の人を連れ来たのを見たのがトラウマになって、心配で不安で、信じたくても信じられなくなっていた…




その度にヒョンからサボるなと叱られるんだけど、僕はそれでもサボってアパートに行った…




それは日を追うごとに多くなって…




学校の成績も落ちていった…




頭で駄目だとわかっていても、心が寂しくて寂しくてもう限界だったのかも知れない…





子供だった…子供だったんだ…





そして…ユノヒョンがとうとう…











「チャンミン…俺たちしばらく離れよう…」











そう告げられたのも木枯らしが届く頃だった…


















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こんにちは!Monakoと申します。 東方神起のユノ、チャンミンが大好きです。 好きってだけで始めた妄想小説ですので、文章が至らないところが多々あると思いますが、一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。 BLなR18も出てきますので、苦手な方はご遠慮くださいね☆彡 主人公は不死身、ハッピーエンド主義、ホミンラブです♡

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