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君のいない夜 〜家庭教師編〜 13









Y side










「チャンミン、何してるの?」







「ユッユノ!?」







チャンミンが驚いて立ち上がった。







「どこにいたの?

学校でずっと探してたんだよ?」







そう言ってぼくの腕を掴んでる…


そういえば逃走中の身だった…


今日あれだけ逃げ回っていたのにあっさりとチャンミンの前に出てくるとか…


でも、ヒチョルがチャンミンの手を握っているのを見て我慢できなかった。


さっきチャンミンが本屋に入って行って、駅の方に来たのは本屋に来るためだったんだ…と安心して実家に向かおうとしていたんだ…


ヒチョルを見かけるまでは…










駅前のカフェの前を通った時、窓際にヒチョルがいた。


サラリーマン風の男と一緒だったからチャンミンのこと待ってるわけじゃないだろう…


そう思いながらも足が動かない…


ぼくのチャンミンセンサーがここにいろと警告している…


だから目の前に路駐しているトラックの陰に隠れてチャンミンが来る方向を伺っていた。


辺りはだいぶ暗くなってきていたから見つからないだろうと…


するとしばらくしてチャンミンがやってきてカフェに入って行くのが見えた…


本当…ぼくのチャンミンセンサーって高感度すぎ…


なんて感心してる場合じゃないっ!


チャンミンはヒチョルの隣に座るやいなや腕を組まれてくっついている…まるで向かいのサラリーマンに見せつけるみたいに…


…っ……何やってんだっ!!


カッとなって足が一歩前に出たけど、あのサラリーマンが何者なのかわからないし、今出て行っていいのかどうか…


ヒチョルの身内かもしれないし…


それにしても、なんでチャンミンもされるがままに腕を組まれてるんだよっ!


ちゃんと嫌なら嫌って言わないからそうやってベタベタ触られるんだっ!


……………って…まさか、嫌じゃない…とか?


だとしたらもっと問題だ!


ヒチョルのベッドで寝ちゃったのだって、嫌なら寝ないよな…


また一緒に寝ていたことを思い出して不安と苛立ちが一気に溢れて下を向き頭を掻き毟る…


ハッと視線をまたチャンミンに戻すと、いつの間にかスーツの男はいなくなり、チャンミンの向かいにヒチョルが座りなおしていた。


今度は2人きりで何を話してるんだ?


ヒチョルは時たま笑顔になるけどチャンミンはずっと真面目な顔して話をしている…


気になる…わざわざこっちの駅まで来てこんなカフェで…


家庭教師の日まで待てない用だったのか?



イライラしながら2人の様子を伺っていると、コーヒーカップを置いたチャンミンの手をヒチョルは手を伸ばして握りしめた…







「あいつっ…!!」







遂に我慢できず、俺はカフェへと走り出した…














C side










突然ユノが現れて驚いたけど今日はもう会えないかも…と思っていたから嬉しかった。


まだ怒ってるみたいだし、またいなくなったら困るから立ち上がってぎゅっと腕を掴んだ。







「あ〜ユノさんだ、偶然だね〜。」







ヒチョル君が声をかけるとジロッと睨むように見つめて…






「何でチャンミンとここに?」







明らかに不機嫌そうな問いかけにもヒチョル君はニコっと笑って…







「ああ…俺が呼び出したんだ〜

さっきまでもう1人いたんだけど、その人が先生に会いたいって言ってさ。」







どうしよう…


ヒチョル君が同性が好きだとか、さっきの人と関係があったとか知ったら余計にユノ心配しちゃう…


それにこの不機嫌な状態で言ったら更にこじらせそうだし…







「何でチャンミンに?」







ユノの顔が余計に険しくなってる…







「あの人さ、俺の前の…」






「あーあー!ヒチョル君、それ恥ずかしいからぼくが言うから。」






「チャンミン、急に大声だしてんの?

恥ずかしいって何?」







「えっと…

さっきまでいた人は…ヒチョル君の前任の家庭教師の人で…

ぼくの教え方が未熟だから心配して今後のアドバイスをしに来てくれたんです…

やっぱり家庭教師は初めてだし、ヒチョル君優秀だから恥ずかしいけどぼくじゃ役不足で…」







咄嗟にユノに嘘をついてしまった…







「先生、そんなことないよ。教え方上手いよ?」







ユノに嘘をついてるぼくを見てヒチョル君が笑ってる…


ああ…こんなふうに嘘つくなんて、ヒチョル君はどう思っただろう…








「じゃあもう用事は済んだんだな?」








「あ…うん。もう帰るから…

そうだヒチョル君、これ誕生日プレゼント。」







ぼくはさっき本屋で買った本を手渡した。








「えっ!マジ?嬉しい!

開けていい?」







「うん…」








「え〜〜!これがプレゼントって…

先生酷っ!」







ヒチョル君にあげたのは英語の長文読解の問題集…








「英語の長文読解、いつもちょっと時間かかるから、少しでも沢山やっておいた方がいいと思って。

じゃあ、またね。」







「う〜〜」







テーブルに突っ伏して手だけバイバイとしているヒチョル君がちょっと可愛いななんて見ていると…







「チャンミン、もう行くよっ!」







ユノが勢い良く出て行こうとして掴んでいた腕が離れてしまった。


ぼくは急いでテーブルにお金を置くと店を出てユノを追いかけた。


マンションとは逆の方向に歩いていくユノの腕を必死に掴んで…








「待って!ユノ!何でそっちに行くの?

一緒にマンションに帰ろう?」








ユノは止まってはくれたけど振り返ってくれない…








「今日は帰らない…

今、メチャクチャイラついてるのわかるだろ?

こんな状態で一緒にいたらチャンミンに当たり散らして傷つけるだけだし…」







人通りの多いこの場所で、ぼくは構わずユノの背中に抱きついて…







「嫌だよ…

ユノがいなくなるくらいなら当たり散らされて傷ついた方がいい…

いない方がよっぽど辛いよ…

だから行かないで…」







こんなにユノを苛立たせてしまったのは、ぼくが昨日帰らなくて余計な心配させちゃったせいだから当たられたっていい…


それに、さっき…


ヒチョル君のことで嘘をついてしまった…


ユノに嘘をつくなんてやっぱり駄目だ…


嘘をついた罪悪感でなんだかユノに後ろめたい気持ちでいっぱいになって…


やっぱりちゃんと話さなきゃ…








「チャンミン、本当にいいんだな?」








「えっ…わっ!!」








急に振り返ったユノはぼくの手首を掴んで強く引っ張りながらマンションがある方向へ早足で歩き出した。







「ユノ??」








ユノはそれから一言も話さずに歩き続け、ぼくも黙ってユノについて行った…













※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


こんにちは。Monakoです(o^^o)

いつも読んで頂いて嬉しいです。ありがとうございます♡

しばらくお休みしてすみません。

やっと更新したのですが…

明日からまたしばらくお休みします…

こんな中途半端でお休みとか、本当にごめんなさい(>_<)

体調不良と、仕事が立て込んでいて上手く妄想できなくて…

仕事のメドがつきましたらまた再開しますね!

なるべく早く更新できるように頑張りますのでまた覗きに来てください〜〜*\(^o^)/*










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君のいない夜 〜家庭教師編〜 12












C side










キュヒョンと学校で別れてからぼくはヒチョル君が待っている駅前のカフェに向かった。






『話があるんだ…

お願い…どうしても今話したくて…』







携帯に電話してきたヒチョル君はいつもの強気な話し方とちょっと違って何だか困っているような弱々しい話し方で…


わざわざこっちの駅まで来るなんてどうしたんだろう…


昨日のこともちゃんと謝らなきゃいけないし、今後家庭教師続けられないって話すにはちょうど良いかもしれない…そう思って会う約束はしたけど…


本当ならユノを探しに行きたかった…


でも、キュヒョンが言うように、ユノが自分で帰って来るまでそっとしておいた方がいいのかな…


会えないのは辛いけどユノはぼくといたくないから出て行ったんだし、会いに行っても嫌がられるだけかもしれない…


キュヒョンに言われるまでどうして出て行くほどユノが怒っているのかわからなかった。


もし逆の立場だったらぼくもショックでしばらく普通に話せないかもしれない…


よく考えればわかることなのに…


そんなことをずっと考えながら歩いていると、本屋が見えた。


あ…そういえば…


昨日誕生日って知らなくてプレゼントあげられなかったから…


ぼくはヒチョル君への誕生日プレゼントを買うために本屋へ入って本を買ってからカフェへ行った。


カフェに入るとすぐ窓際にヒチョル君が座っているのが見えた。


ぼくに気がついたヒチョル君は手を上げて







「チャンミン!こっちこっち!」







え…?チャンミンって…名前呼び?それも呼び捨て…


いつも先生って言ってるのに…


不思議に思いながらも近づいて行くと、大きな観葉植物に隠れていたサラリーマン風のスーツを着た男の人がヒチョル君の向かいに座っていてこっちを見ていた…






「チャンミン、俺の隣座って?」






「あ…うん…」






隣に座るといきなり腕を組まれた。






「ほらね?来たでしょ?

これで分かった?

ちゃんと俺、チャンミンと付き合ってるから。」






ヒチョル君がそのサラリーマンにそう話しているけど、何がなんだかわからなくて呆然としていた。


付き合ってるって?何のこと?


ヒチョル君をチラっと見るとふざけているようは見えない…






「そうか…

付き合ってるって本当だったんだな…」







この人…どこかで会ったような…


あっ…思い出した!


初めて家庭教師に行った日に帰りに駅で会ったヒチョル君が待ち合わせしていた人だ。







「あの…もしかして以前駅でお会いしたソンミンさん…ですか?」







「えっ?ああ…はい…

名前、よく覚えていましたね。

ヒチョルから優秀な人だとは聞いてましたが、本当にそのようですね。」







「いえ…そんなことは…」







「あなたは真面目そうで良い人そうだ…

ヒチョルが好きな人になった人があなたみたいな人で安心しました。

じゃあ、僕はこれで…

ヒチョル、元気でな。」







「ソンミンさん、じゃあね。

今までいろいろありがとう〜」






そう言って手を振るヒチョル君に背を向けたままソンミンさんは行ってしまった…






ヒチョル君が好きな人?


一体何の話…?






「ねえ、ヒチョル君…

これって何?付き合ってるとか、好きな人とか…

話が全然分からないんだけど…」






ヒチョル君はソンミンさんがいた向かいの席に移動しながら話し出した。







「先生、合わせてくれてサンキューな。

別れる前に本当に付き合ってるのか確かめたいって言われてさ。

来てくれなかったらどうしようかと思った。」







また先生って呼び方に戻ってる…


って、今はそんなことどうでもいい。


それより別れる前って…?








「ソンミンさんって…ヒチョル君とどんな関係なの?」







「あ…付き合ってたっていうか…

身体だけの関係?みたいな…」







「は?」






ぼくが口をポカンと開けてひどく驚いた顔をしていたからか、ヒチョル君が急に笑い出して…







「そんなに驚かないでよ。

実は俺も先生と同じでさ…男が好きなんだ。」







えっ…ヒチョル君もぼくと同じで恋愛対象が男の人ってこと?


それでソンミンさんとは身体だけの関係って…


それってやっぱり…







「先生、引いちゃった?

ソンミンさんとはゲイの出会い系アプリで知り合ったんだ。

今時そんなの普通だよ?

先生にはユノさんがいてそういうのに縁がないかもしれないけどさ、普通に過ごしていたら同類となんてそうそう出会えるもんじゃないし、ノンケに恋したって無駄だしさ。

そんな出会いの少ない中で本気で好きなヤツなんて簡単に見つからないだろ?

ましてや両想いとかさ…奇跡だよ。」







「だからって…」







じゃあ、あのソンミンさんって人のことは好きじゃないの?


好きでもないのにそういう付き合いを?


ぼくには全く理解できない…







「でも俺さ、初めてスゲー好きな人ができたんだ。

だからソンミンさんと終わりにしようと思って恋人ができたって嘘ついたら信じてくれなくてさ。

恋人と会わせてくれたら諦めるって言われたから先生に来てもらったんだよね。

本当、助かったよ。」







ああ…それであんな困った声で呼び出したのか…







「じゃあ…ヒチョル君はその好きな人とはまだ付き合ってないんだね?」







「あ〜それなんだけどさ、その人恋人いるんだよね…

だから今、俺、人生初の片思い中なんだよ〜」







やっと好きな人ができたのに恋人がいるなんて…







「俺さ、先生が同じだって分った時、スゲー嬉しかったんだよね。

今までそういうこと話せる人まわりにいなかったし…

だからこれからもさ、勉強だけじゃなくて恋愛相談にも乗ってくれる?」







「えっ…」







家庭教師、辞めるって話をしようと思ってたのに…


でも同性が好きなんて相談、誰にでもできるわけじゃないのはよくわかる…


それに何よりせっかく真面目に恋愛しようって思ってるヒチョル君を見守ってあげたいし…


上手くいかないからってまた身体だけの関係を求めて欲しくないから…






「うん…ぼくで良かったら相談にのるよ?

でも恋愛経験はそんなに無いから上手くアドバイスできるかわからないけど…」







「話を聞いてくれるだけで嬉しいからさ。

ありがとう!先生!」






そう言ってテーブルの上に置いていたぼくの手を握ってきた。







「え…////…なっ何?」







「何って…別に手を握っただけだけど。

先生、真っ赤だよ?

まさか俺が同性が好きって分かって意識しちゃった?」






「そ…そんなことないよ。ちょっとビックリして…

ヒチョル君、もう手…離して?」






そう言うと余計にギュッと握られて…


その時…







「チャンミン、何してんの?」







「ユッ…ユノ?!」







いつのまにかすぐ隣には仁王立ちしたユノが物凄い形相で立っていた…















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君のいない夜 〜家庭教師編〜 11











Y side











「キュヒョンめ〜!

チャンミンに家庭教師のバイトなんて紹介するからこんなことに〜〜!!」







大学の校舎の陰からベンチに座って話をしているチャンミンとキュヒョンを覗いていた。


今日の講義は落とせないやつだったからチャンミンに見つからないようにコソコソ出てなんとか逃げ切った。


最後の講義はチャンミンが講義室に入ってきてキョロキョロと探しながら結局そのまま最後まで講義を聞いてるし…


隣に座っていた巨漢君のおかげでどうにかバレないで済んだけど。


講義が終わってチャンミンが講義室から出てやっと帰ると思っていたのにキュヒョンに捕まってベンチで話し込んでいる…


その前を通らないと帰れないってのに…


今はチャンミンと話したくないんだ。


だから朝も逃げるように家を出てきてしまった。


話し出したらきっと止まらない…


チャンミンは悪くないって思っていても、あの姿が脳裏に焼きついて離れない…


あんな朝まで熟睡できるほどヒチョルに対して安心しきって寝ているとか…


はあ…今思い出しただけでも怒りが爆発しそうになる。


でも、その怒りの矛先を向ける相手がいない。


誰が悪いわけでもない。ただの勝手なぼくの嫉妬だから…


なのにその感情の押さえがきかなくてチャンミンを酷く責めて傷つけてしまいそうでそれが怖い…


だから今は一緒にいられない…


チャンミンがぼくを探してくれてるのを見ると心が痛むけど…


ごめんな…チャンミン…







しばらくすると2人は校門の方へ歩いて行き、右と左に別れた。



あれ?


家に帰るならキュヒョンと同じ方向なのに、何で反対方向へ?


どこかに行くのか?


ぼくはこのまま実家に行くつもりだったのに、チャンミンがどこに行くのか気になってついつい尾行するようについて行ってしまった…


だって、こっち方面って駅じゃないか…


買い物するなら反対方向だし…


どこへ行くつもりなんだ?



少し距離を取りながら歩いていると駅の手前にある本屋に入って行った。


ぼくもササッと店に入って見つからないように本棚に隠れた。


チャンミンの方をちらっと見れば、近くにいるオヤジがジロジロと見ている…


いや…そいつだけじゃない…


周りにいる女子高生も、OLも、子連れの主婦もチャンミンを見ている…


初めて出会った頃のまだ幼さの残る少年のような可愛さだけじゃなく、3年経った今では大人の色気まで備わってもう 尋常じゃない綺麗さに誰もが一度はガン見するのは仕方ないかもしれない…


だけど、問題なのはその宇宙レベルの容姿に対して全くといっていいほどの危機管理能力の無さ…


そんな無自覚なチャンミンが好きだったりするんだけど…


でも、そんなチャンミンが可愛いと思いながらも同時に無防備すぎてイライラして少しは警戒しろよって思ってしまう…人を疑うことを知らないというか…


優し過ぎるんだよな…チャンミンは…







「あの…何かお探しですか?」







いきなり背後から声がした。


驚いて振り向くと本屋の店員がいた。


本棚の陰に隠れてこそこそしてるから不審者に間違えられたのかもしれない…







「あ…いえ…大丈夫です…」







そう返事をするとそそくさと店の外へ出た。


チャンミンが駅の方へ来た理由は本屋だったのか…


ぼくは安心してそのまま実家へと向かった…















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君のいない夜 〜家庭教師編〜 10












C side










「ユノ…ごめんね?

何でかわからないけど凄く眠くなっちゃって…」







「……………」







車に乗ってからユノは一言も話してくれない…


相当怒ってる…


当たり前だよね…


ヒチョル君が連絡してくれてたとはいえ無断外泊みたいなものだし…


それに、終わったらすぐに帰るっていうユノとの約束も破っちゃって…







「昨日はヒチョル君の誕生日で…

だから夜ご飯一緒に食べようって言われて…

終わったらすぐに帰ろうと思ってたんだよ?

だけど…」








「チャンミン、黙って…」







「…………」







そう言われたらもう何も言えなくて、家に帰るまで一言も話さなかった…







家に帰ってもユノは目も合わさずにすぐに自分の部屋に行ってしまって全く話そうとしてくれない…


もうすぐ大学に行かなきゃ行けない時間なのに…


こんな状態で夕方まで会えないのは辛いな…


でも、今は話しができる雰囲気じゃないし…


ぼくは諦めてとりあえず学校へ行く準備をしようとシャワーを浴びた。


タオルで頭を拭きながら出てくると、スポーツバッグを持ったユノがぼくの目の前を通って玄関へ歩いて行った…


ぼくは慌ててユノに駆け寄って腕を掴んだ…







「ユノ?何そのバッグ…どこ行くの?」







「……………」







「ねえっ!ユノっ!何か言って?」







「…無理………だから……」







「えっ?」







「しばらく帰らない…」







「ユノッ??どうして?!

まさか誤解してないよね?ヒチョル君とは何もないよ?

ちゃんと話そう?ね?ユノ?!」







「今はチャンミンと話したくない…

一緒にいられない…」







「ユノッ!!待って!行かないで!ユノ!!」







掴んでいたぼくの手を振り払うように出て行ってしまった…


そんなに許せなかった?


でも…ユノのこと裏切ったりしてないよ?


何で話も聞いてくれないの?


いつもなら怒ってる時でもちゃんと話を聞いたり、まっすぐに不満をぶつけてくるのにこんなふうに避けられたら謝ることもできないよ…







『今はチャンミンと話したくない…

一緒にいられない…』







さっき言われたその言葉を思い出したらブワッと涙が溢れてきた…


話も聞かないでこんなふうに出て行っちゃうなんて…


酷いよ…ユノ……







Tシャツの袖で涙を拭いながら自分の部屋に戻った…


泣いてちゃダメだ…学校行かなきゃ…


今日はユノも学校に行くはずだし、探せば会えるはず…


会ってちゃんと話をしなきゃ…



ぼくは急いで準備を済ませて学校へと向かった…
















キュヒョン side










「よっ!チャンミン、久しぶり!」







大学から帰ろうと校内を歩いていると少し前を歩くチャンミンの姿を見つけた。


後ろ姿だけでもすぐにわかる抜群のスタイルとリュックが落ちそうで落ちないあのなで肩…


ユノさんの両親に認めて貰ったと聞かされてからお互い忙しくてなかなか会う機会がなかったから久しぶりに会えて嬉しくて駆け寄って肩を叩いた。







「キュヒョン…」







俺の方に振り向いたチャンミンの顔が予想に反してどんよりとしてる…


またユノさんと何かあったな…







「今度はユノさんに何されたんだ?」






「えっ?」







「チャンミンがそんな顔する時ってユノさん絡みくらいだろ?ほら、早く話せよ。何か言われたんだろ?」







「何も…」







「は?」







「何も言ってくれなくて…出て行っちゃって…

学校でも会えなくて…キュヒョン、どうしよう……」







「何も言ってくれないって…どういうこと?

チャンミン、ちゃんと始めから話して?」







瞳を潤ませて今にも泣き出しそうなチャンミンと近くのベンチに座ってその涙の経緯を聞くと…






「あ〜〜〜

それはユノさん、ショックだったんだよ。」







「ショック…?

でも、ぼくとヒチョル君とはただ一緒に寝てただけだってユノだってわかってると思うし…

約束破った上に寝ちゃって帰って来なかったから呆れて怒ってるんだと思うんだけど…

だからって出て行くなんてさ…」







「はぁ…チャンミン…

そんなだからユノさんが心配性になっちゃうんだよ…」







「どうして?」







「ん〜じゃあさ、そうだな…

あっ!ほら見て、あの子!」







俺は目の前を歩いていた可愛い女子を見るとチャンミンも目で追った…






「例えば、あの子とユノさんがさ、上半身裸で一晩同じベッドで寝てたらどう思う?」






「そんなの想像したくないよ…」







「ただ隣に寝てるだけだよ?」







「嫌だ…想像したくない。」







「だろ?

それをユノさんはチャンミンとそのヒチョルって子が寝ていた部屋に行ったわけだし…

2人とも上半身裸でいたところを見たら嫌でも肌が触れ合いながら一緒に寝ているところを想像しちゃうだろ?」







「でも、ヒチョル君は男だし…

男のぼくのことなんて何とも思わないよ?」







「それを言うか?

チャンミンは男と恋愛できるだろ?

ユノさんからしたら女が隣に寝てるよりよっぽど心配なんじゃないの?

それにチャンミンは全く自覚がないしな…」






「自覚って?」






「男に興味のない男までもその気にさせる魅力があってことに気が付いてない。

その上隙だらけだし。

ユノさんがあんな心配性になったのはチャンミンのせいだと思うよ?

見ていて本当、気の毒になるよ…」






「気の毒って…

だから…もう嫌になっちゃったってこと?

嫌われたから出て行っちゃったの?」






「ユノさんがチャンミンを嫌いになるわけないと思うけどさ、出て行ったってことは少し離れて考えたいことでもあるんじゃないか?

だからしばらくユノさんの好きにさせてあげたら?

まあ、心配しなくてもすぐ帰って来ると思うけどね。」







「そうかな…」








♫〜♪〜





チャンミンの携帯電話が鳴った。


慌てて携帯を取り出して見ては落胆している…


ユノさんからじゃなかったんだな…わかりやすい。

どうやら相手はヒチョル…


何やら約束させられてる…


電話を切るとため息をついていた。







「何?どうした?」







「なんか、話があるから駅前のカフェに来てって言われちゃって…」






そんなの断ればいいのにって思うけど、チャンミンは優しいから断れないんだよな…








「チャンミン…家庭教師さ…

俺が紹介したからって気を使わないで辞めたかったら辞めていいんだぞ?

何かそのヒチョルって子、家庭教師泣かせで有名でさ。

まさかチャンミンに当たるとは思ってなかったからちょっと心配してたんだよ…」








「ヒチョル君は良い子だよ?

頭も良いから教え甲斐があるし。

でも…今回こんなことになって、ヒチョル君にも迷惑かけちゃったし、ユノも怒らせちゃったし…

やっぱり辞めた方がいいのかなって…

だから今日会ったらヒチョル君に話してみようと思う。」







「そうか。

まあ、いつも家庭教師コロコロ変えるのが好きなヤツみたいだから辞めるって言っても大丈夫だろ。」








「う…うん……たぶん…」








少し不安気な返事をしてチャンミン約束の場所に向った…





しかし…あのユノさんがチャンミンから離れようとしたなんて正直驚いた…


あのストーカーのようなユノさんが…


だから驚いてチャンミンもユノさんのことを優先して辞めようって考えたのか…


あ〜あ…俺が家庭教師を紹介してなければ良かったのか?


ユノさんに恨まれてないかと思ったら少し背筋がゾクッとした…














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君のいない夜 〜家庭教師編〜 9











Y side












インターフォンを押すと無言でガチャっと門のロックが解除された。


門から玄関までまでの緩やかな傾斜を上がって行くと玄関のドアを開いたヒチョルが上半身裸でこっちを見ていた。







「チャンミンはどこだ?」







俺はなるべく冷静にそう言うと








「ユノさん、遅いよ。

先生が寝ちゃったあとすぐにメールしたのに。

ベッドが狭くてよく寝らんなかったよ。」







「一緒に寝たのか?」







「そうだけど?」







あっけらかんと話すヒチョルに怒りがこみ上げる…


でも、ヒチョルは俺とチャンミンとの関係を知らないはずだし、男同士一緒に寝るなんて普通なら怒るようなことじゃない…


チャンミンから来たカトクの時間とヒチョルからのメッセージの時間から見ても寝てしまってすぐに俺に連絡をくれたわけだし…


お礼を言うべきなんだろうけど…


でもあの写真が引っかかる。


あんな写真をわざわざ撮って送りつけるとか…


ただの今時の高校生のノリなんだろうか…


それより、何でチャンミンがここで寝てしまったのか…


わからないことだらけだ。


問いただしたい気持ちを抑えてヒチョルの後ろをついて行く…








「先生、ユノさんが迎えに来たよ!

ほら、起きなって!」








「ん…」







部屋に入るとベッドの上で上半身裸のチャンミンが仰向けになって寝ていた。


チャンミンを起こそうとする同じく上半身裸のヒチョルを見て、2人が一晩ここで一緒に寝ていたのを想像してしまった…


ダメだ…耐えられない…


思わずチャンミンの身体を揺するヒチョルの手を掴んでぼくの後ろへ下がらせた。







「おい、チャンミン、起きろっ!」







我慢できずに思わず怒鳴ってしまった。








「ん…ユノ?…

あれ?…何で…ヒチョル君…

えっ?えっ?」







チャンミンは起き上がると上着を着ていない自分と、今の状況がわからないのか慌てている。







「先生、覚えてない?

昨日俺の誕生日祝ってくれてさ、食事の後眠くなったって言ってベッドで寝ちゃったこと。」






誕生日?食事?そんな話聞いてない…







「あ…そうだった…あの時凄く眠くて…

でも、何で上着が…??」







「先生、暑くて脱ぎたそうだったから脱がせたんだ。

俺も寝るときはいつもパン1だし。

先生いるから昨日はズボン履いてたけどさ。」







脱がせた…って…


もう聞いてられない…







「ほら、早く上着着て!

帰るぞ!」







ハンガーにかかっていたチャンミンのシャツを取って渡した。


まだ寝起きで少しボーッとしているからかボタンを留める手がおぼつかない…







「先生、俺やってやろうか?」







「そのくらい自分でできるだろ?」







これ以上チャンミンに触るな!


そう言いたいのを我慢して冷たくそう言い放つと、急かすようにドアを開けて待った。


チャンミンがベッドから立ち上がろうとした瞬間、ふらっとよろけてすぐ横にいたヒチョルが抱きとめた…







「先生…大丈夫?」







「あ…うん…ごめっ…」







「チャンミン!何やってんだよ!早くしろよっ!」







思わず声を荒げてしまった…


もう我慢の限界だった…


その声に驚いてビクッと震えたチャンミンはヒチョルから離れると慌てながらキョロキョロと何かを探している…








「先生、鞄はここだよ?」








「あ…ありがとう…

迷惑かけちゃってごめんね?」






「いいから、早く帰ってゆっくり休んで?

先生、疲れてるんだよ。

ユノさん、先生さ、昨日眠くて体調悪そうだったからゆっくり寝かしてやって?」







「ああ…」







ぶっきらぼうにそう返事するとチャンミンの腕を強く掴んで足早に歩き出した…














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君のいない夜 〜家庭教師編〜 8

君のいない夜 〜サクラミチ〜 の51話と54話のヒチョルsideのシーンがあります。

忘れてしまった方はそちらから読んで下さいね。











ヒチョル side













「もう夜が明けちゃったじゃん…」









あんな写真送ったからすぐに迎えにくると思っていたのに。


やっぱりあいつの先生への想いはその程度か…



ベッドでスヤスヤと眠る先生の隣で目が覚めた俺は痺れた腕を引き抜いた。


腕枕したのなんて初めてだったけど、朝まではかなりキツイんだな…


俺、いつもしてもらう側だし。



途中で腕が痛くて何度か抜いたりしたけど、もうとっくに薬は抜けてるはずなのに、寝不足だったからか先生は一度も目を覚ますことはなかった。


腕は痺れて痛いし、何も出来なくてかなり拷問だったな…


一緒のベッドで寝て何もしないとか…


俺にとっては異常事態だよ…


一緒にいられるだけで嬉しいとかマジ俺、おかしくなったんじゃないかって思う…


だけどそんなふうに思えることが悪くなかったりするから不思議だ…








「先生…全部あんたのせいだよ…」









先生と初めて会ったあの日から俺は少しづつ変わってきていた…












…………………………………………………













「今から?いいよ?

俺もちょうどそんな気分だったし。

じゃあ、そっちの方に着いたらまた連絡する。」








その日は新しい家庭教師のシム先生が来たせいでテンション上がっていた…


先生が帰るとタイミングよく友達から今から出てこないか?と電話が来た。


友達と言っても向こうは7つ年上のサラリーマンだけど。


こうしてたまに突然連絡が来る。


見た目もなかなかだし一流企業に勤めているから落ち着いていてはめ外さないし。


そして何より相性がいい。


たまにあってそういことをするにはちょうどいい相手。


俺にとってはそういう「友達」だ。


そんな乱れた俺の性癖を知らない純粋そうなシム先生…


ビジュアルは最高。すぐにでも手を出したいくらいだ。


だけど、逃げられたらつまらない。


ゆっくり楽しませてもらわなきゃ。


その時はそんないつもの軽いノリで先生のことを考えていた。









俺は着替えると駅前の待ち合わせ場所に向かって歩いていた。


途中にある公園のベンチにシム先生が座ってる…


何でこんな所に?


肩を落として俯いて…かなり凹んでるように見えた…


俺が声をかけると笑って話してるけど、無理しているのがすぐにわかった。


何か悩みでもあるのか?


しばらく話していると先生の携帯が鳴って電話しだした…


あぁ…わかった。彼女と喧嘩したんだな…


それにしても深刻そうな顔してる…






「先生…もしかして振られたの?」







俺は冗談半分でそう言ったのに…







「振られ…たのかな?」







先生はそう言いながら笑った瞬間、大きな目からポロポロと涙が流れ落ちた…


涙の雫が月明かりを反射してキラキラと輝いて…


男がこんなに綺麗に泣くところを初めて見た…






「……っ………」






俺は反射的に座ったままの先生の頭をふわっと抱きしめた。


俺の胸の奥に小さな火が灯ったように暖かい感情に突き動かされる…


その感情の行方が困難なことはわかっている…


どうせ先生は俺とは違うんだ…


だからその炎もすぐに消えてしまうんだ…







「えっと…ヒチョル君?」







先生は抱きしめた俺にびっくりしているみたいだった。







「先生、行くよ。」







俺は強引に先生の手をひっぱって歩き出した。







「どこに行くの?」







「送ってやるよ。」







「え…でも、もう遅いから…」







「んじゃ、駅まで…」







そう言いながら俺は先生の家に行くつもりでいた。


行ってどうするかなんて考えてなかった。


ただ、今は一緒にいたいって思ったんだ…








「ヒチョル?!」








「あっ…やべ…」








先生に夢中でソンミンさんと駅前で待ち合わせしていたのをすっかり忘れていた。


先生の腕を掴んでいる俺の手をジッと見つめている…






「その人は?」







「あ…今日から俺の家庭教師になった先生だよ。」







「こんばんは、シム・チャンミンです…」







「あ、どうも…イ・ソンミンです…」






2人とも挨拶しあったりして、何だか妙な感じだ…






「ソンミンさん、悪いけどやっぱり今日の約束はパスで!」







「は?」







驚いているソンミンさんを放置して先生と改札へ歩き出した。







「ヒチョル君…いいの?約束してたんじゃ?」







「いいんだよ。気にすんなって。」







それからは何だかんだと帰らせようとする先生を制してマンションまでたどり着いた。


想像とは違った立派なマンション…


どうやら大学の先輩のマンションで自分は居候みたいなものだという…


もしかしたら先輩って彼女で同棲してるとか?


だとしたら会ってみたい!!


先生を本気にさせて泣かせて苦しめる女がどんな奴なのか…


でも、一緒に住んでいたのは「チョン・ユンホ」って男だった…






「チャンミン、その派手な子…誰?」






そう言いながらジロジロと俺を見つめる目が鋭く光る…


そして、俺の紹介をする先生の言葉に更に顔を引きつらせた…


これは…もしかして…もしかするのか?


先生はさっきまでの落ち込んだ姿はもうどこにもなかった。


あいつを見つめる目が蕩けるように甘い…


そして、2人がつけているペア仕様のブレスレット…


俺は確信した…


先生のあの涙の相手はこいつだって…






「んじゃ、俺帰る。先生、またね〜!」






俺は2人に背を向けて歩き出した。


顔がニヤける…こんなことってあるんだ…


先生も俺と同じだった…


そう思った瞬間、胸の奥の小さな火が大きく燃え上がった…








…………………………………………








🎶〜♫〜






「やっと来たか…もう6時過ぎだよ。」






インターフォンのモニターを見て門のロックを開けた。


俺は玄関の扉を開けて待ち構える。


近づいてくるそいつの表情は険しく怒りに満ちていた…


そして…







「チャンミンはどこだ?」






低い静かな声でそう言った…
















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君のいない夜 〜家庭教師編〜 7












ドンへ side














「ユノ…お前…何なの?」








飲み会が始まってまだ1時間も経ってないのにビール2缶で潰れやがった…


いくら何でも早すぎだろ?








「チャ…チャンミン…」








出たよ…チャンミンコール…








「チャンミンは家庭教師のバイト終わってからくるんだろ?

まだまだ帰って来ないって!

チャンミン来るまで家で寝てるか?

帰って来たら2人でまたこっちに来ればいいし。」








「ん…そうする…

ドンへ、連れてって…」








「ったく、しょうがねーな!」








俺はテーブルに伏せていたユノの腕を首に回して立ち上がらせてエレベーターへ向かった。







「お前、酒弱いの知ってるけど、今日はいつもより酷くね?」






「ん…だってさ…チャンミンが…可愛い過ぎるから…」







「はっ?何言ってんの?」







「可愛くて…寝てられなくて……

だって…チャンミンが…夜になると…凄…」







「もう黙れ!!」







あ〜聞いてらんね〜〜!!



チャンミンと夜イチャイチャしてるから寝不足で酒にやられたって?



んなノロケ聞かせてんじゃねーよ!



2ヶ月前からずっとこんな状態だ…



ユノの両親にチャンミンが認めて貰ってからのユノの浮かれっぷりは酷くて…



2人でカフェに来ればイチャイチャイチャイチャ…



本人達はそんなつもりないんだろうけど、見てるこっちはヒヤヒヤするくらいベッタベタで…



チャンミンも以前よりあんまり周りに隠さなくなったしな…



2年以上も会えなくていろいろ辛い思いをしたからその反動なんだろうけど…



まあ、2人にしてみれば新婚みたいな感じなんだろう…



ただ、気になるのはチャンミンが家庭教師中にカフェに入り浸るユノの不機嫌さ加減がハンパない…



高校生相手に本気で心配してるとか…



チャンミンのことになると些細なことでも心配してるのは前からだけどさ…



チャンミンも大変だ…



あれじゃ先が思いやられるな…








「ほらユノ、靴脱げよ!」







玄関で何とか靴を脱がし、寝室のベッドに寝かせた。







「ユノ、水いるか?」








「ん…いらない…」








「じゃあ、チャンミン帰ったらまた来いよ?」







寝室から出てリビングに戻って改めて部屋の綺麗さに安心する…



チャンミンと出会う前のこの家はゴミ屋敷だったよな…







「本当お前…チャンミンと出会って幸せだな…」







あっ!



そういえばさっき大学生のバイトの奴が彼女とその友達の女の子数人呼ぶとか言ってたっけ?



やべー、出遅れる!



そういや俺、一体何年彼女いないんだ?



その上男同士のイチャコラにあてられっぱなしとか残念すぎるだろ…



いい加減俺にも運命の出会いがあってもいいんじゃね?



俺は足早にエレベーターに乗ると1階のボタンを連打した…












Y side










「ん…」







薄っすら開いた目から柔らかい光が差し込む…





明るい…



朝?



あのまま朝まで寝ちゃったのか?



何でチャンミン起こしてくれなかったんだ…



一緒に飲みたかったのに…






不貞腐れながら寝返りをうつとチャンミンの姿はなかった…





あれ…トイレかな?





伸びをしながらシーツに手を滑らせる…



シーツが冷たくて気持ちがいい…






冷たい?








「チャンミン?!」








チャンミンの温もりのないシーツの温度にドキッとしてガバッと起き上がった…



急いでリビングに行くもチャンミンの姿はない…



時計を見ると5時20分…





まさか…昨日帰って来てない?



それとも、カフェでまだ飲み会やってるとか?



さすがにそれはないだろう…



そうだ!携帯!





ズボンのポケットから取り出すとチャンミンからの着信記録があって少しホッとした…



ぐっすり眠っていてまったく気がつかなかった。



次にカトクに通知があるのに気がついて急いで開くと…




!!!!





「何だ…これ…」







息が止まった…







「何でっ…どうしてチャンミンが?!」







身体は強張るように固まっているのに、携帯を持つ手だけが震えている…



眠っているチャンミンの肩にあいつが顔を寄せるようにして写ってる写真と短いメッセージ…







『先生が俺の部屋で寝ちゃったから迎えに来てよ。』







寝ちゃった?何であいつの家で?!



それも…2人とも裸………





頭が真っ白で判断がつかない…



頭を抱えてしゃがみ込んだ…



何があったんだ?



それとも…何かあったのか…



わからない…わかりたくない…



でも…



とにかく迎えに行かないと…



そうだ…チャンミンを連れ戻さないと…






チャンミン…






あまりのショックに力の入らない身体を引きずるように車のキーを持って玄関を出た…
















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君のいない夜 〜家庭教師編〜 6












C side











「先生の恋人って、ユノさんなんでしょ?」








ヒチョル君に彼女彼女って言われるたびに、彼女じゃないんだけど…って、いつも思いながらもスルーしてきた。


やっぱり男同士付き合ってるなんて不快に思う人は沢山いるし、高校生のヒチョル君には怖がられるかもしれないと思って言えなくて…


なのに…バレてた…どうして?








「どうして…そう思うの?」








「そういうの俺、わかるんだよね。

特に先生はわかりやす過ぎだし。

さっきも口についたクリーム指で拭いて舐めたら真っ赤になって照れてたし。

普通男にあんなことされたらドン引きするとこだよ?」






なんて鋭い観察力…っていうか…やっぱりぼくがわかりやすすぎるんだろうか…


ここまで言われたら誤魔化すことなんてできなくて…







「彼女だなんて、嘘ついててごめんね?

ヒチョル君が言った通り、ユノがぼくの恋人なんだ…

ビックリしたよね…

男同士で付き合ってるなんて気持ち悪い?

もし、もう嫌なら家庭教師は他の人に変わってもらうから…」








「先生、俺ってそんな偏見バリバリのビビリな堅物ヤローに見える?」








「ヒチョル君…」









「そんなの俺全然気にしないよ?

それより、やっと気に入った先生が見つかったと思ったのにさ、簡単に辞めるとか言われた方がショックなんだけど…」







気に入った先生…



あんなにからかわれてたから頼りない先生だって思われていると思っていたのに…



こんなふうにユノとのことを知ってもまだ辞めないで欲しいって思われてることが凄く嬉しい…







「辞めなくて…いいの?」







「っていうか、辞めるって言ったらマジ怒るし。」







「ありがとう…ヒチョル君…」









ホッとしたせいか、急に頭がボーとしてきた…








「先生?どうした?」








何だか急に睡魔が襲ってきて眠くて仕方ない…







「うん…ごめん…何か凄く眠くて…

最近寝不足だし、さっき沢山食べたから眠くなっちゃったのかも…」







そろそろ帰らなきゃいけないのに…そう思っても眠くて瞼が重くてすぐに閉じてしまう…







「先生、15分くらい寝ればスッキリ目が覚めるんじゃない?

俺のベッド使っていいよ。」








ぼくが男が好きってわかっているのにそんなこと言うなんて、本当に信頼してくれてるんだね…



でも、そんな甘える訳にはいかない…



動けば目も覚めるはずだし…








「ありがとう…

でも…もう帰らないといけないから…」








無理に立ち上がると視界がグラッと歪んで椅子から落ちそうになったところをヒチョル君が支えてくれた…



何だかおかしい…体調壊したかな…








「先生、危ないよ。いいから休んでいきなよ?」








この猛烈な眠気に勝てる気がしなくてそのままヒチョル君に支えられてベッドに横になった。



少し横になればきっとすぐ回復するはず…








「ごめんね…じゃあ少しだけ…」








そう言って目を閉じるとすぐに意識を手放した…

















ヒチョル side











「先生…?」








「…………」








ベッドに横になった途端、先生はすぐに眠ってしまった…


コーヒーに入れた薬が効いたみたいだ…


親がたまに使っている睡眠薬。即効性があるっていうのは本当だった…







「先生、暑そうだから上だけ脱がせるよ?」







クーラーが効いてるこの部屋が暑いわけないけど、そういうことにしておこう…


シャツのボタンをはずして脱がせると綺麗な素肌が露わになった…



そしてところどころに赤い痕…想像以上に沢山…







「先生…あいつがそんなに好き?」







家政婦ももう帰ったし、これで朝までこの家には俺と先生の2人きり…



俺もシャツを脱ぎ捨てると隣に寝そべって先生のズボンのポケットから携帯電話を取り出した。







「携帯にロックもしないで不用心だな。」







ユノって名前を開いて会話をみるとさっき送ったであろうメッセージが未読のままになっている…



なんだよ…せっかく先生が連絡してるのにチェックもしてないのかよ…



それだけで無償に腹が立つ…






カシャ…





上半身裸の先生と俺とのツーショットを自撮りした。








『先生が俺の部屋で寝ちゃったから迎えに来てよ。』







そうメッセージを打ち込んで今撮った写真と一緒に送信した後、先生の携帯の方の写真だけ削除して電源を落とした。







「先生、彼氏にお迎え頼んでおいたからな?」








あの写真見たら吹っ飛んでくるだろうか…



俺は無防備に仰向けでぐっすり眠る先生の頭を少し持ち上げると腕枕をして先生の顔を自分に傾けてその綺麗な顔を眺めた…








「俺への誕生日プレゼントはこの腕枕でいいよ?」








プレゼントなのに自分が腕枕してるとか…



そんなのことはどうでもいい…こうして一緒に横になるだけで十分だし…









「ブッ!ってか、俺、乙女かよっ!」








少し前の自分にしたら考えられない。



好きでもない奴と平気で寝れる奴だった癖に…



過去の自分を振り返りながら先生を見つめた…



この瞼の下には曇りのない澄んだ瞳があって、いつもまっすぐにあいつを見つめている…


なんであいつなんだろう…



あどけない顔で眠る先生を見ていると少し胸が痛くなった…



でも俺はこんなやり方しかできない…








「先生、こんなことしてごめん…

迎えが来るまでゆっくり眠って?」








こんな姿…あいつに見られたら先生はまた泣くんだろうか…



俺は先生と初めて会ったあの日の公園でのことを思い出していた…


















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君がいない夜 〜家庭教師編〜 5












C side











「先生、またあくびしてる。これで6回目なんだけど〜」







「あ…ごめん…」







昨日も一昨日の夜も2日続けてユノがなかなか寝かせてくれなくて睡眠不足で…


あんなに激しく…\\\\\…一体どうしちゃっの?ってくらい…







「何ニヤけてるの?昨夜は彼女とラブラブだったとか?」







「ヒチョル君…またすぐそういうこと言って…」







いつもの冗談なんだけど図星なだけに困ってしまう…






「だって先生すぐ真っ赤になるから面白くてさぁ〜」







「ヒチョル君、もうすぐ終わりの時間なんだから、この問題さっさとやるっ!」







「はいはい〜」







ニヤニヤと笑いながらスラスラと問題を解いていく…


いつもそうやってぼくをからかうのが楽しいようで…


本当、舐められてるなぁ…







今日はこれが終わったらカフェの飲み会に合流する予定になっている。


昔ぼくがカフェでバイトしていた時の仲間も来るみたいだから久々に会えるのも楽しみで…


ユノとも早く帰るって約束したし。


だからすぐに片付けて帰ろうと思っていたのに、終わりの時間ぴったりにドアがノックされた…






「ヒチョルさん、お食事お持ちしました。セッティングしてもよろしいでしょうか?」






「あ〜、お願い。」






家政婦さんがヒチョル君にそう確認すると、部屋にテーブルや椅子をセッティングして2人分の料理が次々と運び込まれていく…


これから友達でも来るのかな?なんて思っていると…






「先生、今日は夜ご飯食べていってよ。」






突然のことに一瞬戸惑った…







「ヒチョル君…そんな急に…

ぼくはこの後予定があるんだ…

それに、家庭教師なのに夕食まで頂くなんて…」







夕食って言っても普通の夕食じゃない…


コースみたいに前菜やらスープやら、分厚いローストビーフとか…かなり豪華で…


いつもこんな食事を?そう思っているところに運び込まれたホールケーキ…







「実は俺…今日誕生日なんだ…

でも両親は学会で地方に出張だし、1人で食べるのもさ…

だから先生も…って思って2人分用意したんだ。

先生…一緒に食べてくれない?」








誕生日…


もしかして、誰も家にいないから今日来て欲しかったの?


でも、ヒチョル君って友達多いのにぼくなんかでよかったのかな…





ヒチョル君の両親は共に第一線で働く有名な外科医らしく、ここ2ヶ月ほど家庭教師で家に来ているけど一度も顔を合わせたことがない。


いつも家政婦さんしかいなくて、帰ってこないことも良くあるとは聞いていたけど…


ぼくの母も父がいなくなってからはずっと働いていたから休みなんてほとんどなかった。


でもうちの場合は家で美容室をしていたからいないってことはなかったんたけど…


それでも何かと忙しい母とは出かけたりした記憶がなくて、休みの日は寂しい思いをしていたっけ…


だからなんとなくその時の自分に重なってしまう…







「先生…俺、1人だけで誕生日過ごすの…寂しいんだよ…」







寂しそうな目をしながらそう呟かれたらほっておけなくて…








「ヒチョル君、誕生日おめでとう。

ぼくでよかったら一緒にお祝いさせて?」








「もちろん!座って座って!」








ヒチョル君は顔を上げるとパァッと笑顔になって椅子を引いてぼくを座らせた。


そんなに嬉しそうに喜んじゃってなんだか可愛い…


いつも生意気でしっかりしてるけど、やっぱりまだ子供なんだな…


ユノがちょっと怒るかもしれないけど、事情を話せばわかってくれるはず…


帰りが少し遅れますってカトクしておこう…






それからぼくは食べながらいつものようにヒチョル君の学校の話や友達の話を聞いていた。でも、いつのまにかぼくの大学の話やアメリカ留学の話、友達の話とかいろいろ聞かれて…


ぼくの話なんて聞いてもつまらなくないのかな?


特に恋愛の話には興味があるみたいで、高校生の頃に誰とも付き合ったことがないと言ったら本気で驚かれた…







「じゃあ、先生は今の彼女が初恋で初めて付き合った相手なの?」








「うん…そうだよ…」








なんだか改めて初恋だなんて言われると恥ずかしい…


それも大学生で初めてとか…



あの驚き方を見たら、きっとヒチョル君はたくさん恋愛経験あるんだろうなって想像がつく…








「ヒチョル君は?彼女とかいるの?」








「あのさ…彼女いたら先生と今一緒にいないと思うんだけど…」








「あっ…」








彼女がいたら誕生日に家庭教師なんて頼まないか…







「ねえ…

俺が今日わざわざ先生に来てもらった意味…わかんない?」







意味って…それくらいわかってるよ?


親も留守で彼女もいなくて…きっと友達も都合が悪くて誰もいないから仕方なく誕生日に家庭教師頼んだんだってこと…


それなのに彼女いるの?だなんて…


本当…無神経な質問だった…


あんな豪華な食事も1人で食べるのは寂しいからぼくを誘ったんだし…


だからちゃんとお祝いしてあげたいって思って…







「えっと…あのさ…

ぼくなんかじゃ彼女や友達の代わりにもならないかもしれないけどさ…

せっかくヒチョル君の誕生日だし、happy birthdayの歌でも歌ってあげようか?」








そう言うとキョトンとした顔でぼくを見てから…








「それ、マジで言ってんの?

先生って…本当に…くっ……っ……」







ヒチョル君が急に笑い出した…


え?…何もおかしいこと言ってないはずなのに…







「もう…くくっ…天然すぎて……っあははっ…」







笑いが止まらないヒチョル君…


なんだかわからないけど…楽しそうだからまあいいか…





食事が終わって家政婦さんが片付けている間にトイレに行くといって廊下でユノに電話をかけてみたけど出なかった…


さっきのカトクも未読のまま…


きっとみんなで盛り上がっていてぼくのことはそのうち来るだろうと思って気にしてないのかもしれない…


そう思ったら少し気が楽になった。


いつもユノはぼくの心配ばかりしているからたまには気にせずに楽しんでいてもらいたい…






部屋に戻るとすでに切り分けたケーキとコーヒーが用意されていた。







「先生…この後予定があるって言ってたけど彼女と会うの?」







「え…っと…前にやっていたバイト先の飲み会があってね…」







「ふ〜ん…そうなんだ…

前のバイト先って、先生の住んでるマンションの一階のカフェだったよね?

そこってさ…一緒に住んでるユノって人の店なんでしょ?」







「あ…うん…

でも何で知ってるの?」







「俺、顔広いからいろいろ情報入ってくるんだ。

それにあの店はもともと有名だしね。」







そういえば何度もTVや雑誌で取り上げられたし、ぼくもドンへさんに頼まれて1度雑誌に載ったこともあったたっけ…


懐かしいな…


ケーキを頬張りながらあの頃のユノを思い出していると…






「先生…」







「ん?」







「そろそろ本当のこと話してくれないかなぁ…」







「えっ?あっ…\\\\\…」







ヒチョル君の指がぼくの唇をスッと撫でるとその指に付いた生クリームをペロっと舐めた…







「ほら…その反応…わかりやすいんだって…」







「な…何のこと?」







ヒチョル君が何が言いたいのか全然わからない…







「先生、彼女なんて本当はいないんでしょ?

ってか、女に興味ないよね?」







「えっ……」








「先生の恋人って、ユノさんなんでしょ?」









その言葉に固まるぼくに対して、ヒチョル君はフォークでケーキを突っつきながらニヤッと余裕な笑みを浮かべていた…
















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プロフィール

こんにちは!Monakoと申します。 東方神起のユノ、チャンミンが大好きです。 好きってだけで始めた妄想小説ですので、文章が至らないところが多々あると思いますが、一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。 BLなR18も出てきますので、苦手な方はご遠慮くださいね☆彡 主人公は不死身、ハッピーエンド主義、ホミンラブです♡

Monako

Author:Monako
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