FC2ブログ

Cheering 〜moving on!〜 4

2016.06.24 06:48|Cheering 〜moving on!〜











C side










キュヒョンと朝食を済ませて大学に行く時間になってもユノは降りてこなかった。


様子を見に部屋に行くとベッドでぐっすり眠っていた…


疲れてたのかな?僕の前ではいろんな意味で凄く元気だったけど…


来週の契約まで何も予定がないって言ってたし、それまでゆっくりしてもらいたい…


ユノはいつも頑張りすぎちゃうから。





ユノを起こさず、僕はキュヒョンと大学に行った。


いつも通りに授業を受けて、お昼に学食を食べるため食堂へ向かった。


キュヒョン…まだ来てないな…


日本語で講義を受けるからなかなか時間内にノート取るのが難しくてキュヒョンは終わったあとにいつもノートを借りている。


それも女の子のノートばっかり。


ノートを借りれて女の子とも仲良くなれて一石二鳥だとか言って…


それでいつも話し込んで遅くなるから僕は混んじゃう前に先に買って席を確保する。






「よお、チャンミン。

今日もカツ丼なんだ。飽きないのか?」






「あっ、部長さん、こんにちは。」






「ここ座っていい?」






「どうぞ。」






写真サークルの桐谷部長が定食をテーブルに置いて僕の向かいの席に座った。


そういう部長さんはいつも鯖味噌定食だけどね…







「今日はサークル出るよな?」







「あ…えっと…」







今日は早く帰った方がいいかな?


ユノが待ってるかもしれないし…


僕も早く会いたいし…







「チャンミンさ、自分で現像とかやってみたくない?暗室使ってみる?」






「えっ?!いいんですか?

暗室は2年生からじゃないと使えないって決まりがあるんじゃ…」






「一応そう言われてるけどさ、今はみんなデジカメだろ?

スチールカメラ持ってるやつなんて一年生じゃチャンミンくらいだし。

だから特別に部長特権で許可するよ。

今日なら時間あるから暗室の使い方とか現像のやり方も教えてやれるけど?」






「いいんですか?!やりたいです。教えて下さい!」






僕はちょっと興奮気味に返事をした。


だって、来年までできないと思ったから。








「あはは〜、そんなに嬉しい?

なんかさ〜、チャンミンって背も高いし、めっちゃイケメンなのにそういうとこ可愛いよな?」







「そういうとこってどこですか?

僕、可愛くないですよ〜!」







ユノもキュヒョンも…部長さんまで可愛いだなんて…


何でそう思うのかな…男なのにそんなこと言われると恥ずかしいよ…







「ちょっと…チャンミン、あれ見てみろよ。

すごいの来たぞ?」







「へっ?」







部長さんの視線の方に振り向くと、食堂の入り口にサングラスに黒の花柄の真っ赤な派手なTシャツを着たモデルのような人がうろついている…


普通の人が着たら絶対NGって感じの服なのにスタイルの良さとサングラスをしていてもわかる綺麗な顔立ちのせいで似合ってしまうからすごい…


めちゃくちゃ目立ってるから思いっきりみんなの視線を集めている…


あれはどっからどう見ても…ユノだ…


ユノってあんな派手な服が好きなんだ…


中学までは服なんて興味ないみたいにいつもスポーツメーカーのTシャツや短パンしかはいてなかったから…


こうして知らないユノを発見するたびにちょっと寂しい気分になる…


何でもお互いのことを知っていたあの頃とは違うんだな…離れていた4年間はやっぱり長かったんだなと改めて感じる…


それにしても、大学でサングラスはどうなの?








「何だろ?あんなやつ大学にいたっけな?

4年になるまで見たことないけど…

スタイルいいし、あれ8頭身だろ。芸能人か?

あ…なんかこっちに来たぞ…」








「チャンミン!」







すぐに僕を見つけて手を上げてる…


こんなに混んでる食堂でものの数秒で僕を見つけるところは昔と変わってない…







「えっ?知り合いなの?」







「あ…はい。

部長さんも知ってる人ですよ。」







「俺も知ってるって…?」








「チャンミン、やっと見つけた!」







そう言って僕の隣にドカッと座った。







「ユノ、どうしたの?大学に来るなんて…」







「チャンミンがどんな大学行ってるのか気になってさ…

で、こいつ誰?」







こいつって…韓国語だからわからないと思って本人を目の前にそんな言い方…







「あ…韓国語?

チャンミン、このイケメン君も韓国からの留学生?」







「いえ…部長さん、この人は…」







「ぶちょーさん…ですか?こんにちは。ぽくはチョン・ユンホです 。」







日本語で挨拶!?


あっ…そうだよね、もうすぐ日本でサッカーやるんだから勉強くらいしてるか…


それにしてもユノの日本語…なんかものすごく可愛いんだけど…







「えっ?嘘だろ?マジでチョン・ユンホ?!何で日本に?ってか、何でここに?」








「ユノは日本でサッカーすることになったんですよ。」







「日本で?どうして…

イギリスのあのチームは?

これからって感じだったのに何でまた日本に?」







「ぽくはちゃんみんがいるからにほんにきました。

ちゃんみんはぽくのこんやくしゃです。

だからぽくのチャンミンにはさわらないでください。」







「はぁ?婚約者?さわらないでっ…て??」







ユノッそんなこと言ったら変に思われるのにっ!







「部長さん、違います。

まだ日本語慣れてなくて幼馴染を婚約者って言い間違えてるみたいでっ!」







「だよな?びっくりしたよ…」






びっくりしたのは僕の方だよ…


昨日お互いの気持ちは確かめ合ったけど婚約とかそんな話してないのに…







「まちがいじゃないですよ。」







そう言うと僕の肩をグッと抱いて…







「ぽくたちはあいしあっています。」







「ひゃっ!」







ユノはあろうことか部長さんの前で僕のほっぺたにキスをした…







「えぇっと……チャンミン?」







ほらっ!部長さんがフリーズしてるしっ!







「ユノッふざけないでくださいっ!

部長さん、すみません…ユノって昔から悪ふざけが過ぎるんですよ…」







「ぽく、わるくない。ふざけてないよ。チャンミン…」







そう言ってまた僕の顔に近づいてきた…







「もうっ!ユノちょっと来て下さい!

部長さん、じゃあ次の講義が終わったら部室に行きますね!」







「お…おう…」







僕はユノの手を引いて食堂を出た。


きっとみんなに見られただろうな…


恥ずかしくてとにかく人目がない校舎の裏までユノを連れて行くと、いきなりグイッと引っ張られて校舎と木の間に連れ込まれ、日本で流行の壁ドンならぬ木ドンされてる…








「なっ…何っ?…んっ…っ……」








いきなりキスされた…


もうっ…学校でだなんて…と思いながらも嫌じゃない自分が恥ずかしい…


ちゅうっと唇に吸い付くようなキスを何度かしているとガヤガヤと少し離れたところに人の気配がしてドキドキした…


さすがに見られたらまずい…







「ユノ…人が来るから…」







「こういうシュチュエーション、いいよな?

学校でとかさ。

高校生の時もしたかったよなぁ…」







「そんなこと言って…

高校生の時に付き合ってる人としたんじゃないの?」






「はっ?俺にはチャンミンがいるのにそんなやついるわけないだろ?」






「嘘だ…

ユノはモテるのに誰とも付き合わないなんて…」







「俺が好きなのはチャンミンだけだし、気持ちもないやつと一緒にいても時間の無駄だろ?

俺はチャンミン以外となんてキスですら絶対に無理なんだよ。」







「………………」







どうしよう…嬉しい…


ユノはきっといろいろ経験してるんだとばっかり思ってたのに…


だからなのかな…こんなにキスしたり、早くしたがったり…


ずっと僕としたいのを我慢していた反動で?


そう思ったら何だかそんなユノが可愛いく思えて思わず顔が綻ぶのを俯いて我慢してると…







「何で黙ってるんだ?

チャンミン…もしかして、誰かと付き合ったことあるのか?」






ユノが心配そうな声で聞いてきた…






「ないよ…絶対に浮気するなって手紙にもあったし…

それに僕だってユノ以外は無理だもん…」







「良かった…」







そう言ってギュッと抱きしめられた。






「チャンミンが他の誰かとなんて考えたたけで吐きそうだ…」






「僕もだよ。

ユノが他の人となんて…絶対にヤダからね?」







そう言ってユノの肩にコテッと額を乗せてユノに抱きついた…






「そうかそうか…

チャンミンも俺としたいのを我慢してたんだな。」







「ええっ?」







いい雰囲気だったのに何でそうなるの?


抱きついていた腕を緩めてユノの顔を覗くとニヤリと不敵な顔をしている…


まずい…もしかしてスイッチ押しちゃったのかな?







「だってさ、俺以外とは無理なら、もう俺としかしないってことだから俺としたいってことだろ?」







「えっ?…えっ?…」







その理屈…全然意味わからないんだけど…







「ほら、早く帰ろう。

今ならジヘおばさんも仕事でいないしさ。」







そう言って腕を引っ張って歩きだした。


ちょっと…昼間っからするつもりなの?







「ユノ、僕帰れないよ…

これから講義だし、終わったらサークルに行くし…」






「え〜〜

講義は仕方ないとして、サークルは休んじゃえよ。」






「僕もそのつもりだったんだけど、今日特別に暗室使わせて貰えるんだ。

さっき部長さんにもいろいろ教えてもらう約束しちゃったし…






「へえ…暗室…そうか…それじぁ仕方ないな…」






思ったよりあっさり引いてくれたからちょっと拍子抜けした。






「うん、だからユノは先に帰ってて?」






「いや、俺も一緒に写真サークル見に行くから。

いいだろ?」






そう言ってまたニヤリと笑ったユノの魂胆が、その後最悪な事態を招くことになった…














ご訪問、ありがとうございます!

ランキングに参加しています!
私のヤル気スイッチの写真を
We are T ! ポチ !っとクリック
お願いします♡⬇︎
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村
スポンサーサイト



テーマ:二次創作(BL)
ジャンル:小説・文学

Cheering 〜moving on!〜 3

2016.06.21 00:17|Cheering 〜moving on!〜










C side











「どうしようっ…キュヒョンが…」







見られた…


キスしていたところもユノが僕を組み敷いてTシャツの中に手を入れてるところも…


キュヒョンには僕がユノが好きだって話はもちろんしていないし、僕にとってユノは家族みたいな存在だと思われてたのに…







「ほっとけばいいよ。

それに、どうせバレたなら少しくらい聞こえてもさ…

なっ?だから続きするぞ?」







そう言って何もなかったように僕のTシャツをめくって脱がそうとして…







「やだっ!絶対しないっ!」







バレただけでもショックなのに隣の部屋にいるキュヒョンに聞こえるようなことなんて無理っ…


っていうか、4年ぶりに会ったのにこんな急展開についていけないよ…


僕は思いっきりユノを押しのけると枕を持ってベッドの上に立ち上がった。







「僕っ…隣の部屋でキュヒョンと寝る!」







「なっ何言ってんだよっ!

キュヒョンとなんて駄目だ!」







そう言ってユノも立ち上がると僕から枕を取り上げようと引っ張られ、僕も取られまいと引っ張り返す…






「ユノッ…枕離してっ!」







「キュヒョンのところに行くなんて言うなよ。

そんなに嫌か?」







「やだよっ…だって…そんなことしたらキュヒョンやジヘおばさんに絶対にわかっちゃうもん…

そんなのやだよ…明日から顔合わせられないよ…」







「ん〜〜まあ…そうだな…

キュヒョンはともかく、ジヘおばさんにバレてここ追い出されたらマズイしな…」







「そうだよ…それに…

僕…まだユノにおめでとうもお帰りなさいも言ってないのに…

話したいこともたくさんあるのに…」







「チャンミン…ごめん…急ぎすぎたな…」







ユノは引っ張っていた枕を離すと枕を抱いた僕をそのまま優しく抱きしめてくれた…







「ユノ…お帰りなさい…

それと合格おめでとう。

日本に…僕のところに来てくれてありがとう…」







ユノの背中に腕を回してギュッと抱きついた…








「ただいま…

チャンミンも待っててくれてありがとうな…」







そう言いながら頭を撫でてくれた…


あぁ…本当に僕の所に帰って来てくれたんだな…


さっきまでは何だかいろいろいきなりすぎて頭がついていけなかったけど、やっと実感が湧いてきた…







「はぁ…

残念だけど今日は我慢するか…」







ユノは昔みたいにベッドの壁側を空けて横になった。


最後に一緒に寝たのを思い出す…


あの日は手を繋いで寝たんだったな…


僕も枕を直してユノの隣に横になるとあの頃みたいに手を繋いだ。


隣を見ればユノがいる…


夢みたいだ…







「ふふっ…」







「何だよ?」








「ユノが隣にいるなんて夢みたいだなって…

ユノが帰って来る夢をよく見たんだけど、眼が覚めるといつもいなくて寂しくて…

でも明日の朝は眼が覚めても隣にいてくれるんだよね?」







「ったく…

お前は昔から言うことが可愛すぎなんだよっ!

せっかく我慢してるのに煽るなっ!」








「わっ…」







ユノに腕を引っ張られてお互いが向かい合わせになると腰に手を回してぐっと引き寄せられた…







「心配すんな、何もしねーよ。抱きしめて寝るだけだ。

そのくらいいいだろ?」







「うん…」







「ほら、いろいろ話したいんだろ?

何でも聞いてやるから話せよ…」







「うん。ユノ、あのね…」







それから僕はユノがいなくなってからのことや、日本に来て大変だったことを話した。


ユノはうんうん聞いてくれていたけどあっと言う間に眠ってしまった。


昔から先に寝ちゃうのはいつもユノだったな…


子供の頃のユノを思い出しながら目の前にある端正な寝顔を見つめた…


前からかっこよかったけど更に男らしい顔立ちになってなんだかこう…男の色気みたいのが凄い…


さっき背中に手を回した時も胸板の厚さにも驚いた。


留学して3年でサッカー選手の夢を叶えて、せっかくイギリスの強いチームに入ったのに僕のためにあっさり辞めて日本のJリーグに入るって普通じゃないよ…


こんな凄い人が…僕の恋人なんだね…


僕なんかで本当にいいのかな…


綺麗な鼻筋を指でツーっとなぞってついでにぷっくりとしたその唇を突いてプニプニした。


そのプニプニな感触にさっきのキスを思い出す…


ユノ…あんなキス、どこで覚えたんだろう…


はじめはビックリしたけど凄く良かった…


他の人ともしたことあるのかな…そしてそれ以上のことも…


きっとあるよね…ユノ昔からものすごくモテるし、サッカー選手なんだもん…


周りに嫌という程集まってくるだろうし…


やだな…ユノが他の人となんて…


考えただけで泣きそうになる…


でも…これからは僕だけのユノだよね?


だからいろいろと受け入れないと駄目なんだ…


どうしよう…まだ心の準備が何もできてないよ…


それより何をどうするのかもちゃんとわかってない。


ネットで調べればいろいろ出てくるのはわかってるけど、正直怖くて見れなかった…


だって、お父さん達もしてるって想像しちゃいそうでなんか嫌で…


大丈夫かな…ちゃんとできるんだろうか…


ユノは知ってるんだよね?…じゃなきゃあんなに積極的に来ないだろうし…


こんな僕じゃガッカリされちゃいそうで不安だよ…


やっとユノと再会して気持ちを確認しあったばかりなのにこんなことで悩むなんて…


でも…幸せな悩みだよね…





僕はそのまますうっと意識が薄れ、久々に深い眠りについた…




そして朝が来た…



何やら口の違和感と息苦しさで目が覚めたんだ…


すると目の前にはユノの顔…どアップで僕の口にキスしている…


それも口の周りがびちゃびちゃになるくらい激しいキス…







「んっんん〜っ!!はぁ…はぁ…」







「おはよ。やっと起きたな?」







「ユノッ…朝っぱらから何してるの?!」







「何って…おはようのキスだけど?」







おはようのキスって普通、こんな激しくしないんじゃない?


なんかすでに唇がキスし過ぎてプヨプヨになってるし…







「何もしないって言ったのに…

それも寝てる間にとかっ!」







「ごめん、ごめん、チャンミン全然起きないからさ、ちょっとだけのつもりが止まらなくなって…

でも、もう朝だし約束は無効だよ。」








「ユッ…んっ…」








両腕を掴まれてベッドに抑え込まれるようにキスしてきたユノの身体が僕の身体に乗っかるように密着してるから…


わっ…わっ…ユノの…当たってるんだけど…


僕とのキスで?そんなになるの?







「チャンミンの…朝から元気だなぁ〜」






「これはっ!!朝だからっ!!

もうっ…ユノどいてよっ!」






「あはは…チャンミン可愛いなぁ…」






僕は部屋から飛び出してトイレに向かった。


恥ずかしい、恥ずかしいよっ!


あんなこと口に出して言わなくてもっ…


これは朝の生理現象なんだからっ…


あ…


それじゃあさっきのユノのもそうだったのかな?


意識しすぎなのは僕のほう?


ユノも朝だからだったの?


はぁ…ダメだ…まだキスしかしてないのに変なことばっかり考えちゃう…


もう少し冷静にならないと…








「おはよう、チャンミン。

先に朝ごはん頂いちゃってたよ?」







「キュヒョン…」







リビングに降りていくとキュヒョンがジヘおばさんが作った朝食を1人で食べていた。


おばさんの仕事はいつも朝が早いから朝食はいつもは僕だけなんだけど…


そうだった…キュヒョンがいたことすっかり忘れてた…


昨日のこと…どう思っただろうか…







「キュヒョン…あのさ…昨日のことだけど…」







「あ…昨日はごめんな?

また飲みすぎちゃって迷惑かけちゃったな?」







「えっ…あぁ…うん…大丈夫だよ…」







気まずい…すごく…


きっと気を使って何にもなかったことにしてくれてるんだろうな…






「あれ?チョン・ユンホは?

まだ寝てるの?

昨日あいつにも悪いことしちゃっから謝らないとな。」






「うん…起きてたからすぐ来るとは思うけど…」







「そうか…でも、チャンミン良かったな?

やっとユンホに会えてさ〜〜。」







「う…うん…そうだね…」







「で?身体は大丈夫なわけ?」







「えっ…」







「昨日…やっと結ばれたんだろ?」







「なっ…」







「悪かったなぁ…途中じゃましちゃって。

まさか会って早々にとは思わなくてさ〜〜。」







「キュヒョン…何言って…僕とユノは…」







「今更隠すなって。

2人がそういう仲だってことくらい中学の時から何となくわかってたしさ〜〜。

昨日で確信に変わったってくらいで別に驚かないよ。」







「中学の時からって…

何でわかったの?」








「あんだけ2人の世界作っちゃっててお互い好きがダダ漏れだったらそりゃ、気がつくよ。」








ダダ漏れ…


僕たちってそんななの?









「あ〜あ、昔みたいに幸せそうな顔しちゃって。

ユンホがいないとチャンミンはやっぱりダメなんだな〜〜」







「うん…」








あんな姿見せちゃったのに、こうして変わらない態度で接してくれて…


キュヒョンと友達になって良かった…



ありがとう…








「で?どうだった?

やっぱりお尻痛いのか?」








「はぁ?そんなこと聞くなっ!てか、してないしっ!」







もう!キュヒョンのバカ!



でもそんなキュヒョンが好きだよ。


















ご訪問、ありがとうございます!

ランキングに参加しています!
私のヤル気スイッチの写真を
We are T ! ポチ !っとクリック
お願いします♡⬇︎
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村

テーマ:二次創作(BL)
ジャンル:小説・文学

Cheering 〜moving on!〜 2

2016.06.19 00:01|Cheering 〜moving on!〜

※このお話はCheeringの続編になります。まだ読んでいない方はそちらからお読み下さい。










Y side











「ユンホだ!チョン・ユンホ〜〜!!

懐かしいなぁ〜〜」








感動のチャンミンとの再会…


の…はずが、チャンミンを抱きしめてる俺の背中にこの酔っ払いらしき男が抱きついて名前呼んでる…


韓国人か?…懐かしいって…俺のこと知ってんの?



チャンミンは俺に抱きしめられたまますっかり固まってる…


早く明るいところで顔がみたいのに俺の背中をバシバシ叩きながらチョン・ユンホコールしてるけど…こいつ何なんだよ!






「痛ってぇなぁ!お前…誰だよ!」







「酷いな〜忘れちゃったのか?

中3の夏休みに塾で何度も会ったじゃん!

キュヒョンだよ、キュヒョン!」







キュヒョンって…もしかしてチャンミンが塾で仲良くしてるって言ってたあのキュヒョンか?


でも、なんで日本にいるんだよ?


それもチャンミンと一緒に…


っていうか、俺とお前はそんな仲良くなかっただろ?


何でずっと背中に抱きついてるんだよ!







「おいっ!離れろよっ!」







って言っても返事がない。


さっきまで騒いでたのに急に静かになってるし…


おい…まさか…







「おぇ〜気持ち悪っ…吐きそう…」







「馬鹿っ!やめろ!離れろって!」










…………………………………









背中に思いっきり吐かれた俺はバスルームに駆け込み、チャンミンはキュヒョンをリビングで介抱していた…


最悪だ…久々に会ったのにゲロまみれとか…


あいつ、許せねぇ…


ジヘおばさんが言うには、キュヒョンはチャンミンと同じ大学に通い、サークルも一緒でよくここに泊まりにくるとか…


もっと許せねぇ…


俺が必死に頑張ってる間にあいつはチャンミンを独り占めしてたのかと思うと悔しくて腹立たしくて仕方ない。


今も手厚く介抱しているチャンミンを見たくなくてすぐに二階のチャンミンの部屋に来てしまった…


あいつが悪いわけじゃないのに殴りたくなるくらいムカついてくる…


こんなだから俺はチャンミンに連絡できなかったんだ。


生半可に近況なんて聞いたら留学どころじゃなくなるのは目に見えていた。


異常なまでのチャンミンへの執着と嫉妬が俺の全てを狂わせてしまうんだ…


チャンミンに会えない間の俺はただひたすらサッカーに取り組んだ。


練習が休みの日も、誰もいないグランドで取り憑かれたようにサッカーに明け暮れ、高校の勉強も英語だから授業についていくのに必死だった。


全てはチャンミンをこの手に抱きしめるため…


少しでも早く俺のものにするために…








「ユノ…大丈夫?」







チャンミンの部屋のベッドに座っているとキュヒョンの世話が終わったのかやっと部屋に戻ってきた…







「あいつは?」








「客間で寝てる…

ユノに謝っておいてって言ってたよ…」







ドアの近くに立ったまま少し俯きながら話しているチャンミン…


シャワーを浴びて着替えたのかTシャツに短パン姿だ…


身体つきがあの頃とは違うな…


背も高くなって細かった手足も男らしく程よくついた筋肉…


でもなで肩と細い腰つきは相変わらずで…


もっと近くで顔が見たい…







「チャンミン…こっちに座って…」







「う…うん…」







どうしたんだろう…表情が硬い…


久しぶり過ぎて緊張してる?


今まで連絡しなかったことを怒ってるのか?


そうだよな…怒るのが普通だ…


それか、もう付き合ってる奴がいて気まずいなんて思ったりしてるのか?


もしそうなら…俺耐えられるかな…


でもこんな長い時間、チャンミンみたいにモテる奴が誰とも付き合ってないはずがない…


もしも今、チャンミンに好きな相手がいたとしても、必ず俺を好きにさせてやる。


前にジュノヒョンが最後に俺のものになるならそれでいいって言ってた時は理解できないって思ったけど、今まさにそんな気持ちだ…







「顔…よく見せて?」







俯いている顔がゆっくりと上がると懐かしいクリクリの目で俺を見つめる…


あの頃の可愛かった面影を残したまま美しい大人に成長したチャンミン…


ヤバイな…綺麗すぎる…


想像を遥かに超えていた…


かっこいいとも言えるし、可愛いとも言える…


女みたいな顔なわけでもないのに何でこんなに美しいんだろう…






「ユノ…どうして急に来たの?

今まで全然連絡くれなかったのに…」






ああ…そうだった。


まだ何も話してなかったな…







「俺、イギリスのチーム辞めてきたんだ。」







「えっ!嘘…何で?どうして…」







「日本のJリーグのトライアウト受けたんだよ。

で、今日合格の連絡が来たんだ。」







「ほ…本当?」








「ああ。

1週間後に契約する予定だよ。

だからさ、俺も今日からここに住まわせてもらうことになったから。」







「えっ…ここに?」







「本当は一人暮らしするつもりだったんだけど、栄養管理とかあるし、自炊は大変だろうからってジヘおばさんが言ってくれてさ。

イギリスでは寮だったから俺、料理とか全然できないし。」







「うん…そうだね。

その方がいいね…」







何だろうな…


やっぱり態度がおかしい…


久々に会ったんだからもっと喜ぶか、連絡しなかったことに怒るかだと思っていたのにそのどちらでもない…


困ってるとか、戸惑ってるとかそんな感じだ…


俺がここにいたら困るのか?


それってやっぱりあれか?


誰か他に好きなやつがいるのか?


理由を聞くのは怖いけどちゃんと受け止めないと先に進めない。


俺は膝の上で握られていたチャンミンの手を取り、パーに開かせてから指を絡ませるように手を握った。


何を言われても俺はチャンミンから離れないからな?







「あのさ…今好きな奴とかいるの?

もしかしてキュヒョンとか…」







「キュヒョン?キュヒョンは友達だよ…」







「そっか…」






ホッと胸を撫で下ろしたのもつかの間…






「でも…僕…すごく好きな人いるよ…」







「……………」







やっぱりいたのか……


ショックだ…それも凄くって…ベタ惚れか?


耳まで真っ赤になって俯いてるし…


誰だよ!俺のチャンミンをたぶらかした奴は!








「そいつと…付き合ってるのか?」








「付き合ってないよ…」








「じゃあ片思いなのか?そいつはチャンミンのことどう思ってるんだ?」







「どう思ってるんだろう…」







「聞かないのか?」







「だって…聞きたくてもずっと聞けなかったんだ…

留学前はあんなに好きだって言ってくれたのに、全然連絡してくれないし…」







「えっ?ちょっ…ちょっと待てよ。

もしかして好きな奴って俺か?」







繋いだ手がギュッと力が入った瞬間、コクッと頷いた…


嘘だろ…


だって…留学する前は俺ばっかり好きで、チャンミンは頑張って俺に合わせてくれてるって思ってたし、あれから連絡も電話もしてないのにどうやったらそんなに好きになってくれるんだ?






「それ、本当?

チャンミン、本当に俺のこと好きなのか?」






「うん…すごく好き…だと思ってたんだけど…」







「へっ?」







「今日、ユノに会ったら自分が思っていた以上にユノのことが好きなんだなってわかっちゃって…

もう、どうしていいかわからないんだ…」







こんなことってあるのか?


好きなやつ放ったらかしにしたのに


こんなふうに想ってくれるなんて…


これは夢なのか?


胸がドキドキと激しく鼓動する…


俯いたチャンミンの頭をそっと撫でるとゆっくりと俺を見て…







「ユノは…僕のこと…まだ好き?」







うわっ!何だこの潤んだ瞳の上目遣い…


こんなチャンミン見たことないぞ?


可愛さ…ハンパねぇ…








「好きに決まってんだろ?

何のために日本のチームに移籍したと思ってんだよ。」








「良かった…」








そんな嬉しそうに笑うなよっ…


ああっ…もう我慢できねぇっ!








「チャンミン…キスしていいか?

キスしてぇ…」








「う…うん…」







俺はチャンミンの肩を抱き寄せて唇を重ねた…


チュッチュと軽いキスから次第に唇を挟むようなキスに…そして薄く開いた口に舌を差し入れると…







「んっ…はぁっ…

ユノッ昔のキスと違うよ…」








「もう子供じゃないからな?」








「ユッ…んっ…」







今度は遠慮なく思い切り深く舌を入れると始め戸惑っていたチャンミンも次第にチロチロと舌を差し出してきた…


可愛いなぁ…これ、絶対キスあれからしてないだろ?


俺を待っててくれたのか?4年間もずっと?


あぁ…ヤバイ…こんなんじゃキスだけじゃ終われない…


キスをしたままゆっくりとベッドに押し倒す…



唇を離すと何とも言えない艶やかな色気に目眩がした…


もう我慢の限界…








「チャンミン…していい?」








そういいながら返事を聞く前に首筋へとキスを落す…







「あっ…やっ…駄目っ!駄目だよ!」







「何で?…俺、チャンミンとしたい…」







ウエストからTシャツの下に手を入れると…







「うわぁっ!本当に駄目だってば!

下にはジヘおばさんもいるし、隣にはキュヒョンが…」








「4年も我慢したんだ。

もう我慢できない…」








「んっ…んんっ…」








再びキスをしながらチャンミンのズボンのゴムに手をかけた時…









「チャンミン〜〜ッ!

何か吐いたら元気に………なっちゃった…んだけど…」








ノックもしないで勢いよくドアを開けたキュヒョンは、何も無かったかのようにそのまま静かに扉を閉めた…













※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


拍手コメントのお返事です。

気がつかなくて返事が遅くなって申し訳ありませんでした!


☆ぴ◯様


いつもコメントありがとうございます♡

TILL&FEEL行ってきたんですね!

私も行きました!同じ会場にいたりして〜〜♡

中学生ホミンちゃん、いかがでしたか?

木枯らしも続編読んで頂いたんですね!嬉しいです♡



☆n◯momo様

コメントありがとうございます♡

楽しみにして下さって嬉しいです〜〜♡



☆名無し様

コメントありがとうございます♡

6月1日にコメントありがとうございます♡

楽しんで頂けたら幸いです♡







ご訪問、ありがとうございます!

ランキングに参加しています!
私のヤル気スイッチの写真を
We are T ! ポチ !っとクリック
お願いします♡⬇︎
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村

テーマ:二次創作(BL)
ジャンル:小説・文学

Cheering 〜moving on!〜 1

2016.06.17 00:00|Cheering 〜moving on!〜
※このお話はCheeringの続編になります。まだ読んでいない方はそちらからお読み下さい。








C side











「チャンミン君、今日この後みんなでカラオケ行くんだけど行かない?」







「あ…ユリさん、僕は日本の歌はわからないので無理です。」






「大丈夫よ。韓国の歌もあるし。

ねえ、たまには行こうよ。」







「でも…」








「行きます!俺もカラオケ行ってもいいですか?」







「キュヒョン君…」 「キュヒョン…」







「チャンミンも行きますよ〜」







「キュヒョン、勝手に決めないで下さい。」







「いいじゃないですか?チャンミン行きましょう〜」







「ねえ、前から気になってたんだけど、チャンミン君もキュヒョン君も同じ1年生同士なのに何で敬語なの?」






「将来仕事で使えるようになるべく敬語で話すようにしてるんです。」






「チャンミンの日本語はスゴイですよね〜

高校から日本にいて勉強しています。

でも僕は韓国で勉強しました。

だからまだヘタクソです。」







「え〜〜2人とも上手だよ?」







「ありがとうございます。」







「だから大丈夫。カラオケ行こうよ!日本語の勉強にもなるし。」







「お勉強〜しましょう!チャンミンも行きましょう!」






「キュヒョン…」







キュヒョンのせいで写真サークルの人たちとカラオケに行くことになってしまった。


みんなでワイワイとか…苦手なのにな…


でも日本語の勉強だと思って頑張ろう…










僕は今年、大学1年生になった。


ユノがイギリスへ行ってしまった後、本格的に日本留学に向けて日本語を勉強して留学制度を設けている日本の高校に入学することができた。


ジュノヒョンがイタリアへ行ってしまってから日本へ移住したジヘおばさんの家にお世話になりながら3年間日本で過ごした後、そのまま日本の大学に進学。


塾で仲の良かったキュヒョンとは日本に来てからもずっとLINEで繋がってて、僕がこの大学を受けると知って、もともと日本好きだったキュヒョンもこの大学を受けて合格。


学部は違うけど一緒に写真サークルに入って今1番仲良くしている友達。


僕と違って社交的で、特に女の子と仲良くなろうと必死だ…







「みんな歌わないですか?チャンミン〜一緒に歌いますか〜?

何にしましょうか…

うっ…あれ?…何か…き…気持ち悪いです…」







「キュヒョン、飲みすぎですよ!」







カラオケって言うから歌うだけかと思ったのにみんなガンガンお酒飲んでる…


さっきまでみんな歌ってたのに誰も歌わないから飲み会みたいになっちゃってるし…







「ね?チャンミン君は彼女いないの?」







「えっ?」







隣に座っていたキュヒョンがトイレに行ってしまったから、空いた席にユリさんが座って突然そんな質問してきた。


2つ年上のユリさんはサバサバした姉御肌で部長さんと付き合っているらしい。







「チャンミン君、知ってる?

今年入った一年生の女の子の半分以上はチャンミン君がいるから入ってきたんだよ?」







「何で僕がいるからなんですか…?」







「本当、鈍いなぁ…チャンミン君がかっこいいからに決まってるじゃない。

だってあの子たち、写真サークル入ったのに携帯カメラで自撮りしてるか、飲み会行くだけでほかはチャンミン君の周りをいつもウロウロしてるでしょ?」





僕がかっこいいかは別として…


確かに…普通のカメラで撮ってるの見た事ないな…







「それにね、チャンミン君いつも盗撮されてるよ。」







「は?盗撮?」







「LINEで写真回されてるから。」







「それは…日本のイジメですか?」








「イジメって…そんなわけないでしよ?

みんなチャンミン君が好きなのよ。」







「それは…困ります…」







「モテるのが困るって…彼女でもいるの?

彼女いるならこの際言っちゃたら?

チャンミン君に彼女がいるって分かれば少しはみんなの熱が冷めるから…」








「あ…でも…僕…彼女は…いないんですけど…」







「本当に?!

みんな聞いて〜〜!!チャンミン君はフリーだって!!」







わっ…何でそんな大声で発表してるの?!







「ちょっと!ユリさん!やめてください!」







「じゃあさ、好きな子はいる?」







これも答えちゃったら発表されちゃうんだよね?


絶対に言わない…







「内緒です…」







「それって、いるってことだよね?

誰?大学の人?このサークルにいるんでしょ?

だから言えないんでしょ?」








内緒って言ってるのに質問攻めするし…


盗撮してLINEで回すとか…女の子って怖い…







「いますよ〜!チャンミンは大好きなサッカー選手がいます!

な?チャンミン?」







トイレから帰って来たキュヒョンが僕とユリさんの間にぎゅうぎゅう入り込んで来た…







「キュヒョン君…そういう意味の好きな人じゃないんだけど…」







「チャンミンはですね〜サッカー選手のチョン・ユンホのお友だちなんですよ。

写真サークルもその選手を上手に撮りたくて入ったんですよね〜?」






キュヒョン…サッカーに興味ない女の子がユノのこと知ってるわけないよ…レギュラーメンバーでもないし、イギリスのチームだし…


ほら、ユリさんポカンとしてる…







「マジで?チャンミン、お前チョン・ユンホの友達なの?」







いきなり部長の桐谷さんが話に割り込んできた…







「部長さんは知ってるんですか?」







「去年のシーズンに何度か途中から試合に出ただろ?

俺、サッカー観戦が趣味だから大体の選手は頭に入ってるんだけどさ、イギリスのチームで東洋人が出てきたから珍しいなって見てたらいきなりゴールして、あれはビックリしたよ〜。

足はメチャクチャ早いし、勢いがあるから絶対これから活躍すると思うんだよな。

だからさ、サイン貰えないかな?」







「あ…僕もずっと会ってないんです…すみません…」







「そうか…そうだよな。今イギリスにいるんだもんな。

今シーズンもあのチームに所属してるのか?今年はは全然見ないけど…」







「ちょっとわからないです。」







そう…僕はユノと連絡を取っていない…


あの空港へ送って行った日を最後に電話もメールも一切連絡できないでいる…


空港へ送って家に着くと、僕の机の上にユノからの手紙が置いてあった…







『チャンミンへ


俺は今頃飛行機の中なんだろうな。

空港まで見送ってくれてありがとう。

留学すること、応援してくれて嬉しかったよ。

チャンミンのその気持ちに応えるためにもこれから俺は目的のために死ぬ気で頑張るつもりでいる。

だからチャンミン…俺は帰るまではチャンミンとは一切連絡をしないことに決めた。

俺はチャンミンが好き過ぎるから電話したりメールしたら会いたくて死にそうになるに決まってるし、もしチャンミンに悪い虫がついているなんて知ったらすぐに飛行機に飛び乗って帰ってしまいそうで…

チャンミンのことを考えると他のことが何も手につかなくなるんだ。

こんな駄目なヤツでごめんな?勝手なこと言って本当にごめん。

でも、必ずすぐに迎えに行くから信じて待っていてくれ。

待っていなくても迎えに行くから覚悟して。

チャンミン、大好きだ。死ぬほど好きだ。

絶対に浮気するなよ?


ユノより』








読み終わると知らぬ間に泣いていたことに気がついた。


帰るまでって…何年先になるかもわからないのに全く連絡できないの?


そんなの酷いよ…勝手すぎるよ…


ユノのこと好きにさせておいて放置するなんて…


ユノのバカ…


その日は部屋に篭ってずっと泣いていたっけ…


それから僕はユノがいない生活に慣れるのが大変だった…


ユノが居なくて寂しいってだけじゃなくて…


中学生の時は下級生に告白されたり、付きまとわれたり大変だったし、日本の高校に入ったらまた大変で…


女の子たちは少し話すようになっただけで告白してくるし、韓国人が珍しいからなのか学校の文化祭でミスコンならぬミスターコンに選ばれたり…


それからは知らない人からもよく話しかけられるようになってしまって呼び出されるのもしょっちゅうで…


目立つのが嫌な僕にはかなりの拷問だった。


ユノがいつも僕の居心地が良いようにしてくれていたんだなって改めて感じて…


離れてみてユノほど優しくて、話してると楽しくて、頼り甲斐があって、信用できて、かっこよくて…そして愛おしい人はいないってよくわかった…


ユノはもういないのに日に日にユノが好きになっていって…


会いたくて…会いたくて…話だけでもしたくて何度もボングンおじさんに話したいって伝えてもらったけどダメで…


もしかしたら…こんなに好きなのは僕だけで、ユノはもう違う誰かを好きになってしまったんじゃないかって思って落ち込んだり…


ユノのこと好きじゃなくなれば楽になれるかなって思ったけどそんなのは絶対に無理で…


ユノが好きで待つことしかできなかった…


もうあれから4年だよ?


1年前、イギリスのチームのトライアウトに合格したって聞いた時は飛び上がって喜んだ。


これでやっとユノから連絡が来る!


そしたらイギリスまで会いに行こうって…


だけどユノからの連絡はなかった。


お父さんの話では、ボングンおじさんもいい加減に連絡してやれってユノに怒ってくれたみたいだけど、それでも「まだ連絡できない。会えない。」って言っていたと…


サッカー選手にもなれたのに…どうして連絡してくれないの?


もう…僕のことはどうでもいいのかな…


イギリスでの生活が楽しくて忘れちゃったの?


迎えに行くなんて、あんな約束したことを後悔しているとか…


ユノに会いたいよ…


少しお酒が入っていたせいか涙腺が緩んでウルっときた…








「チャンミン〜泣くなよ〜」







「なっ…泣いてないっ!

それよりキュヒョン!重いからちゃんと歩いてよっ!」







「あ〜やっぱ母国語は楽だわぁ〜。

日本語だと俺の良さが伝わらないからモテないのかなぁ?」







サークルのカラオケもお開きになって酔っ払ってフラフラなキュヒョンの腕を僕の肩に回してなんとか支えて歩いてるけど、これじゃキュヒョン1人じゃ帰れないな…


タクシーを拾って2人で乗り込むとぼくの住んでいるジヘおばさんの家に向かった。







「いつも泊めてもらっちゃって悪いね〜」







「悪いと思うなら毎回こんなになるまで飲まないでよっ!」






そう憎まれ口言いながらもキュヒョンにはすごく感謝してる。


高校の時は周りは全員日本人で僕の日本語もまだたどたどしかったからなかなか本音で話せなかった。


学校の人達はみんな優しくて仲良くしてくれたけど、気を許せる友達はできなくて…


いつもキュヒョンとLINEでいろんな話をしたり、相談に乗って貰ったり…


ユノがいない寂しい気持ちもそれでかなり救われたんだ…


まさかキュヒョンが同じ大学に来るなんて思わなかったけど、おかげで大学生活も楽しく過ごせている。







「キュヒョン…ありがとう…」






思わずポロッと溢れた感謝の言葉…


いつもは恥ずかしくて言えないけどほろ酔い気分で勝手に口から出てしまった…







「何だよ、チャンミン突然…」







「あっ、ここで止まって下さい。」







話の途中、慌ててタクシーを止めた。


うっかりしててちょっとだけ家を過ぎちゃった…


数メートルくらいだからまあいいか。







「キュヒョン歩ける?」







「歩けるけど歩けない〜」







「ちょっと!」







キュヒョンがふざけて横から首に腕を回して抱きついてきた。






「あ〜〜楽チンだ〜〜」






このっ!酔っ払い!


仕方なく僕はそのまま腰を手で支えながらゆっくり歩き出した。






「なあ、さっきのありがとうって何?」






「あ〜〜、キュヒョンにいつもいろいろ助けて貰ってるから…」






「俺、何かしたっけ?」






「何かっていうか…

一緒にいてくれてありがとうって思ったんだ。」






「チャンミン、お前ってホント可愛いヤツだなぁ〜〜」






「わっ!やめろっ!」






またいつものセリフを言いながら僕の髪の毛をワシャワシャと両手でかき乱す。


もうっ!それ嫌だっていつも言ってるのに!


酔ってるからかいつもより荒っぽくて痛いよっ!


下を向いて目を瞑りながら止めさせようとキュヒョンの腕を掴んだ瞬間…








「チャンミンの浮気者…」







ドクンと心臓が跳ね上がった…


家の門の方から聞こえてきた懐かしい声…


聞き間違えるわけがない!







「ユッ…ユノ?!」







目を開けて見ると門の壁に寄り掛かる大きな影…







「絶対に浮気するなって言っただろ?」







ゆらりと大きな影がこっちに近づくと月明かりが綺麗なシルエットを作り出す…







「迎えに来たぞ。覚悟しろよ?」







ユノはキュヒョンがいるのも御構い無しにぼくを力一杯抱きしめた…

















ご訪問、ありがとうございます!

ランキングに参加しています!
私のヤル気スイッチの写真を
We are T ! ポチ !っとクリック
お願いします♡⬇︎
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村

テーマ:二次創作(BL)
ジャンル:小説・文学

Cheering 〜あとがき〜

2016.06.16 00:00|Cheering








こんにちは!Monakoです。



72000拍手記念SS、いかがでしたか?

今回はじめての中学生ホミンちゃんでした。

リクエストの内容は…

『cheering
中学生2人の青春らぶ!!
最後やっとちゅーが
出来るくらいの可愛い2人♡
2人を応援したくなっちゃう感じです!!』


でした!

でも、初めに軽くチューしちゃいましたね…

Cheeringの曲のイメージがサッカーをしているユノが思い浮かんだのですが、私、全くサッカー知らなくて…

あんまり突っ込んで書けないし、サッカーを知ってる人からしたらそんなわけないって思われたかな?ってビクビクしながら書いてました。σ(^_^;)

ジュノは全く架空の人物です。

ユノのいとこなのでユノに似てるってイメージです。

で、衝撃のお父さんカップルのドンジュとボングンはみなさんお分かりでしよう。


イメージはユノとチャンミンが年齢は40歳くらいな感じでした。


みなさんどのようにイメージされましたか?



このお話は5話で終わりましたが、続編があります。

もともと続編書くつもりのSSでした。(o^^o)


日本で大学生になったチャンミンと、サッカー選手になったユノのお話です。


離れていた2人が再び再開してラブラブになります\(//∇//)\

あの初々しかった2人がとうとう…きゃ〜〜!\(//∇//)\な感じになります。(o^^o)

そんなに長くはなりませんがまだ1話しか書けてません…(~_~;)

また書いて出しの不定期になりますので気長に待って頂ける方、明日よりアップしますので良かったら覗きに来て下さいね。



それでは最後まで読んで下さってありがとうございました。


また明日〜〜(^^)/~~~











ご訪問、ありがとうございます!

ランキングに参加しています!
私のヤル気スイッチの写真を
We are T ! ポチ !っとクリック
お願いします♡⬇︎
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村

テーマ:二次創作(BL)
ジャンル:小説・文学

Cheering 5 〜最終話〜

2016.06.15 00:00|Cheering
72000拍手記念リクエストSS










C side











あの対決の一週間後、ジュノヒョンはイタリアへ帰って行った。







『2人とも、次会う時は俺超有名選手になってるから覚悟しとけよ。

ユノ、モタモタしてるとチャンミンかっさらってくからな?』







なんて、ユノを煽るだけ煽って帰って行ってしまったけど、帰る日の前日、ジュノヒョンからこっそり聞かされた話…







『実はさ、ユノが留学やめるって話をボングンおじさんから聞いて考え直すように説得に来たんだよ。

でもさ、あいつ昔から頑固だし、チャンミンのことになると絶対に引かないだろ?

だから、チャンミンには悪いけど、利用させてもらったんだよ。

変なこといっぱい言ってごめんな?

俺にとってユノは大事な弟みたいなもんだからさ。

せっかく才能あるのに留学しないなんて勿体無いだろ?』







なるほど…そういうことだったのか…と納得した…


結婚の約束とか、なんかおかしいと思ったんだよね。


ヒョンが中学生の時に彼女何人もいたの僕知ってるし。


ヒョンは僕のこともユノと同じように弟みたいに可愛いよって言って頭なでなでされたけど…可愛いは余計だよ…


あと、気になったのは何でヒョンはユノが僕を好きだって知ってるの?ってこと…







『えっ?おじさん達もみんな知ってるけど…?

逆にチャンミン、なんで言われるまで気がつかなかったんだ?』







って言われて愕然とした…


みんな知ってるの?気がつかなかったのは僕だけとか?


じゃあ…ヒョンが結婚の話をした時は?みんなどう思ってたんだろうって心配で聞いたら…








『ボングンおじさんにはあらかじめ話してあったから上手く合わせてくれたけどさ、ドンジュおじさんには言ってなかったからどんな反応するかと思ったけど、あんなにアッサリ認めようとしてくれるなんてな。』







そうなんだ…お父さんのあれは素だったのか…


じゃあ、僕とユノとの時もアッサリ認めてくれそう…なんて、僕たちはまだまだそんなんじゃないのに、何考えてるんだろ…


でも、ジュノヒョンが来てくれて本当に良かった。


じゃなきゃ何も知らずに僕のせいでユノの夢を潰してしまうところだった…







『そうだよなぁ〜ユノはチャンミンが心配で側にいたいからクラブチームもやめて、サッカー留学も辞めるんだよな?そうだろ?』






ジュノヒョンからその言葉を聞いた時は驚いた。


それと同時に少し腹が立ったんだ。


ユノにいつも頼ってばかりいた自分に…


僕がしっかりしてないからユノが心配で離れられなかったんだよね。


だからといって留学止めちゃうユノもユノだけど…


これからは心配されないように僕ももっと強くならなくちゃ…


だって…明日にはユノはいなくなるんだから…


そう…ユノはサッカー留学で明日イギリスへ旅立つ…


ジュノヒョンとの対決に負けたユノは約束通りすぐにボングンおじさんにサッカー留学したいとお願いしていた。


僕が『負けたら留学』って勝手に言っちゃったから仕方なく?って聞いたら…








『違うよ…約束だから仕方なく行くんじゃないよ。

俺、ヒョンと戦ってボロ負けして、今の自分に自信が持てなくなったんだ。

こんな俺じゃあチャンミンに好きになってもらう資格ないなって…

俺がチャンミンより出来ることってサッカーしかないからさ…

だから俺、行ってくる。

死ぬほど頑張ってチャンミンに好きになって貰えるようなかっこいい選手になって帰って来るから…

そしたらさ、俺のこと…好きになってもらえるかな?』







もう…ユノのこととっくに好きだよ。


だけどその言葉は今はまだ言わない。


きっとこれからもっともっと好きになるはずだから…


溢れるくらい好きがいっぱいになるまでためておくんだ…















「ユノ 、荷造り終わったのか?」







「うん。チャンミンがやってくれた。」







「お前さぁ〜、そのくらい自分でやれよ。」







「親父だっていっつもドンジュおじさんにやってもらってるだろ!」






「うるせ〜俺はいいんだよ!」






ユノを囲んで最後の晩餐…


親子で口から米を飛ばし合うのはやめて欲しい…


でも、この光景も今日で見納めか…






「はぁ…ユノ君いなくなったら寂しくなっちゃうな…」






「俺も…おじさんのご飯食べられなくなるのはツライよ…」







「そう言われたら余計に寂しくなるよ…

来年の春にはチャンミンもいなくなっちゃうかもしれないし…」







「えっ?いなくなるって…?」








「あれ?ユノ君、チャンミンから聞いてなかったの?

チャンミンの日本留学の話…」







「お父さん…それまだ決まったわけじゃないから…」






「チャンミン…どういうこと?」






「あのね…決まったら言うつもりだったんだけどね…」






ユノのイギリス留学が決まった後、僕は日本に住んでいるジヘおばさんに連絡を取ったんだ。


もともとはこっちの高校を卒業したら日本の大学に行こうと思っていた。


でも、高校から日本へ行ってみたくなったんだ。


ユノも知らない土地で1人で頑張るんだから僕だって一緒に成長したい…


僕の場合はジヘおばさんの家に住まわせて貰うからユノよりはまだ1人ってわけじゃないけど…


まだ高校に受かったわけじゃないし、留学前でユノもいろいろ忙しかったから言わなかったんだけど…






「何でそんな大事なこと俺に真っ先に相談しなかったんだよ!」






そう言ってすっかり拗ねてしまった…


ご飯を食べ終わるとお風呂に行くと言ってさっさと行ってしまったユノ…


その後もリビングに降りてこなかった…


もう…今夜が最後の夜なのに…


しばらく会えないのに…


たくさん話がしたかったのに…


僕は枕を持ってユノの部屋をノックした。







「ユノ…寝ちゃった?入っていい?開けるよ?」







そっと開けるとベッドに横になっていたユノが僕をみて飛び起きた。






「チャンミン…何?」







「ユノ、一緒に寝てもいい?」







「えっ…一緒に?」







「うん…明日行っちゃうでしょ?だからたくさん話したいなって…」






「あ…そっか…」






中1まではたまに一緒に寝てたけど、お互い身体が大きくなって一緒に寝ることは無くなったから久しぶりなんだけど…


やっぱり窮屈で嫌だったかな?







「嫌なら…」







「嫌なわけないだろ。

ほら、こっちに来いよ。」






ユノは壁側の方を空けてくれた。


そういえば…落ちないようにって小さい頃からいつも僕を壁側にしてくれたんだよね。


そんな優しさに今頃気がつく…


本当に僕はユノに大事にされてきたんだな…






「チャンミン…何にやけてんの?」






「うん。だって久々にユノと一緒に寝られるから嬉しいんだ。」






「ったく…こっちの気も知らないで…」






ユノは横になると何故か背中を向けてしまった。


やっぱりまださっきのことで怒ってるのかな?






「ユノ…日本の高校に行く話…言わなくてごめんね?

怒ってるよね?」






「怒ってないよ…

ただちょっと寂しかっただけだよ…

今までは何でも話してくれたのにさ…」






「うん…今まではユノに頼りきりだったよね。

でも、これからは僕もユノみたいに1人で頑張ろうって思ったんだ。

日本の大学入る前に日本語もちゃんと覚えたかったし。」







「そっか…

チャンミンも将来のこといろいろ考えてたんだな…

頑張れよ…でも、無理だけはするなよ?」







「ありがとう…

ユノ…あのさ…

そろそろこっち向いて?」







「話ならこれでもできるだろ?」






「そうだけど…ユノの顔見て話したいよ…

ねえねえ…ユノ…こっち向いてって…」






そう言いながらユノの身体を揺すってると…






「ああっ…もうっ!

そっち向いたらキスしたくなるだろ?

それでもいいのかよっ…」







「えっ…」







よく見たらユノの耳が真っ赤になってて…


だからこっち向かなかったの?


どうしよう…何だかユノが凄く可愛い…







「い…いいよ…」







「本当に?!」







「痛っ!」







ガバッといきなりこっちを向いたからびっくりして仰け反って壁に後頭部を打ちつけた…







「大丈夫か?!」







「うん…」







ユノが心配して上からかぶさるようにぶつけた後頭部を除き込んでるんだけど…


何か…ちょっと…


この完全に押し倒されたような体制…


めちゃくちゃドキドキするんだけど…







「チャンミン…顔真っ赤だよ?」







後頭部から僕の顔に視線が移るとユノの顔はすぐそこで…


ゆっくりと降りてくる唇に思わずギュッと目を瞑った…






「チャンミン…好きだ…」






そう呟いた息が僕の口元にかかったと思った瞬間にチュッと音を立てて啄むようなキス…


隣に仰向けにゴロンと横になったユノを見ると両腕を交差するように顔を隠してる…







「あ〜〜もう…離れたくね〜よ…

俺…チャンミンがいなくて大丈夫かな…」







留学が決まってから初めて聞いた弱音…


僕だって寂しいよ…


当たり前のようにいたユノがいなくなる…


学校にも、この家にもユノの面影ばかり追ってしまいそうでつらいよ…







「きっと…寂しくて会いたくて泣きたくなるのは僕のほうだよ…」






「あ〜〜っ!!だから、そんなこと言われたら本当に行きたくなくなるだろ?!」







行かせたくないよ…


でもユノの夢は僕の夢でもあるんだよ?


だから絶対に叶えて欲しいんだ。








「ユノ、手…貸して?」








僕はユノの左手を掴むとポケットから取り出した物を手首に巻きつけた…








「ミサンガ?これ…どうしたの?」










「うん。僕が作ったんだ。

ユノの夢が叶いますようにって…」







「ありがとう…チャンミン…

すげー嬉しい…俺…毎日これ見て頑張るよ。」







それから僕たちはたくさん話してたくさん笑って、いつの間にか眠りについた…


朝までずっと手を繋いだまま…




翌朝…



僕はいつものようにユノを起こした。







『もう明日からチャンミンが起こしてくれないんだな…ホント、寂しいよ…』







そう言いながらも、ユノの瞳は希望に満ちていた…


ユノならきっと大丈夫…


辛さを強さに変えていける人だから…


そして、必ず夢を叶えてね?


ユノのために…そして僕らの幸せな未来のために…


今を頑張っていこう…







「ユノ…ずっと待ってるからね…」









どんなに遠くても どんなに途が狭くても
一歩ずつ進めば いつかそこへ辿り着ける
君の勇気が 確かに報われるように
祈り捧げてるよ…


頑張っていよう もう一度醒めない夢を
君と見たいよ 覚悟は決めているだろう?
泣いたっていいよ 涙が涸れるくらい
そして最後に 笑って見せて

だから
頑張っていよう…









Cheering……fin…












ご訪問、ありがとうございます!

ランキングに参加しています!
私のヤル気スイッチの写真を
We are T ! ポチ !っとクリック
お願いします♡⬇︎
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村

テーマ:二次創作(BL)
ジャンル:小説・文学

Cheering 4

2016.06.14 00:00|Cheering
72000拍手記念リクエストSS











Y side











「ユノ、チャンミンを諦めろ。」







「………」







ジュノヒョンが怒鳴った…


敬語なんか使うなって小さい頃から言われてるからいつも俺はタメ口で生意気な口きいてるけど、3つ年上のヒョン…


普段おちゃらけてるから怒った時の威圧感は半端ない…


結婚の約束が…って言ってたけど、チャンミンは完全否定してるし、どうせまたヒョンは俺がチャンミンのことが好きだと思ってからかってるんだとムカつきながらも半分スルーしてた…


でも、ああもはっきり親父たちに言ったってことは本気なんだろうか…


だとしたらチャンミンとの会話を聞いて怒るのも無理はない…


だけどいくらヒョンに言われたからってチャンミンを諦めるなんてできない…








「諦めろって…どういう意味?

何でヒョンにそんなこと言われなきゃいけないんだよ…」







「お前さ、今のままでずっとチャンミンと一緒にいられると思ってるわけ?

昔からチャンミン、チャンミンってさ…

お前はチャンミンを守ってやってるつもりかもしれないけど、俺からしたらただの金魚の糞にしか見えね〜よ。」







「そっ…そんなことないよ…ユノはいつも僕のためにいろいろ心配して…」








「そうだよなぁ〜ユノはチャンミンが心配で側にいたいからクラブチームもやめて、サッカー留学も辞めるんだよな?そうだろ?」







「え…ユノ…それ本当?」







「……っ…」







ヒョンには全部お見通しだったのか…


くそっ…チャンミンには知られたくなかったのに…








「ユノ、さっきサッカー選手になるって言ったよな?

お前みたいな好きな奴優先してサッカー蔑ろにしている野郎がなれるほど甘くねーんだよ!

サッカー舐めんな!」








何も言い返せない…


頭では分かってるんだ。


そう簡単にサッカー選手になれるもんじゃない…


もっと毎日のように練習できる環境にしなくちゃダメだって…


チャンミンと同じ進学校になんか入ったら勉強が大変でサッカーどころじゃなくなるかもしれない…


でも、俺がいない間にチャンミンが他の奴の手に渡るなんて想像しただけで苦しくなる…


それに、チャンミンが戸惑いながらも俺とのことを前向きに考えようとしてくれてる今、尚更離れたりなんてできない…


俺はどっちも諦めたくないんだ…







「舐めてなんかいないよ。

俺は俺のやり方で夢を叶えてみせる。」








「へぇ〜、じゃあ、そのお前のやり方ってやつで俺がいない間にどのくらい上達したか見せて貰おうか?

明日の早朝、学校隣のサッカーグランドで勝負だ!

45分間でお前が一点でもゴールしたら俺は金輪際チャンミンを口説かないし、お前たちのこと応援してやるよ。

でも、お前が負けたら…どうする?」








「そんな勝負なんかしたくないよ。」








45分間で一点でも取れたらって…馬鹿にし過ぎじゃないか?


それともそれだけ自信がある?


トライアウトに合格したくらいだからプロ並みに上手いのはわかってるけど、ヒョンと俺は一緒にサッカーを始めたから経験年数は一緒で、サッカー留学する前によく一緒に練習していたけど大して差はなかったと思うし…


さすがにそんな条件で俺が負けるとか想像がつかない…


それより、そんな勝負する意味あるのか?


でも、やらないと多分しつこくチャンミンを口説くだろうな…


ヒョンはやるとなったらとことんやる男だし、どんな手を使ってくるかわからない…







「ヒョン…ユノが負けたらサッカー留学するのはどうかな?」







「チャンミン、何勝手なこと言ってるんだよ。

留学はしないって言っただろ?」







「だったらヒョンに勝てばいいでしよ?

それとも自信ない?」







チャンミンの顔がなんだか怖い…


自分が賭けに使われて怒ってるのか?


それとも俺が勝てばもうヒョンに口説かれたりしないで済むからとにかくやれってことか?


チャンミンが望んでるなら断るわけにはいかない。








「わかった…負けたら留学するでいいよ…

でも絶対に勝つからな?」







「よし!そうと決まったら早く寝るぞ!

じゃあチャンミン、明日の朝はチューして起こしてくれよな?」







「するわけないでしょっ!」







ヒョンは急に機嫌が良くなって満足そうに部屋から出て行った…


まるでもう勝ちが決まったかのように…


なんだかヒョンのペースにまんまと乗せられたみたいで悔しい…







「ユノ、僕ももう寝るから…」







チャンミンは俺にに背を向けるようにベッドに横になった。






「チャンミン…あのさ…」







「おやすみ…電気消してってくれる?」







「あ…うん…お休み…」







俺はチャンミンに言われたように電気を消して自分の部屋に戻った。


せっかくチャンミンといい雰囲気だったのになんだか不機嫌になってるし…


ヒョンめ!明日はさっさと一点取って勝ってやる!


もうこれ以上俺たちの邪魔はさせないからな!



って…思ってたのに…














「ユノ、もうお終いか?

まだあと15分もあるけど?」







早朝6時…


俺たちは誰もいないグラウンドで対決中だ。


開始から30分経ったけど、もうすでに俺は体力の限界…


部活を引退して夏休みに入ってからは塾の夏期講習漬けで全く運動してなかったのもあるけど…


凄い…動きが全然違う…


留学前のヒョンとは別人だった…


ボールが全然触れない。


やっとのことでボールを奪ったかと思えばすぐさま取り返される…


甘かった…


部活だって自分自身がちゃんと頑張れば周りのレベルなんて関係ない、留学しなくたってプロになったやつは沢山いるんだからと自分に言い聞かせて…


でも、頭の片隅にはこれで本当にいいのか?ってずっと不安に思っていた…


その不安が今全て露見している…


そんな俺の姿をグラウンドの片隅で見守っているチャンミン…


かっこ悪い…


こんなかっこ悪い姿を見せるのは初めてかも知れない…







「あ〜〜もう時間切れ。

俺の勝ち〜〜」







45分間…最後まで頑張ったけど一度もまともにゴールに向かえずに終わってしまった。


俺は精神的ショックと肉体的限界でグラウンドに座り込んだ。







「これでわかったろ?

今のままじゃお前はチャンミンもサッカー選手になる夢も中途半端で終わることになるんだよ。

チャンミンのことは諦めて俺に託せ?な?」







俺は返事ができなかった…


息が上がっているせいじゃない…


あまりに自分が情けなくて返事ができなかったんだ…






「今何が1番大事かをよく考えろ。

こんなお前をチャンミンが好きになると思うか?」






ならない…なるわけない…






「本気でチャンミンの未来が欲しいなら、今やるべきことをちゃんとやれよ。」







今やるべきこと…







「何の痛手も追わずに全てを手にいれようなんて、お前は何様だっつーの。」







「ユノ…」







いつのまに来たのかチャンミンが真ん前に立ってた…


俺は顔を上げることができない…






「チャンミン〜〜!見ててくれたか?

ほら、勝者へのお祝いのチューしてくれよ!」







「ヒョン、悪いけど先に帰ってて!」






「チャンミン…冷てぇよ〜何か怖ぇ〜し…

わかったよ…じゃあ、後でこっそりな?」







ヒョンが渋々帰って行くとチャンミンがしゃがんで俺の顔を覗き込んだ…







「ユノ、負けちゃったね。」







「はは…俺…すげーかっこ悪かったよな…」







「うん。今までで1番かっこ悪かったよ。」







あぁ…やっぱり呆れてる…


こんな下手くそが昨日までサッカー選手になるだの言ってたなんてって思ってるんだろうな…






「でもね…そんなユノ見てたら胸がキュンってなってさ…

僕…変だよね?」







「え…?」






その言葉にようやく顔を上げてチャンミンを見ると真っ赤な顔して俺を見つめて…






「いつもかっこいいユノしか見てなかったから…

ダメなユノも僕…嫌いじゃないよ…?」







「嫌いじゃないって…好きってこと?」







「うん…好きだよ、ユノ…」







ヤバイ…嬉しくて泣きそう…


やっぱり俺…チャンミンが大好きだ…


こんなダメな俺も好きって言ってくれて…


それだけで今は十分…


俺があまりにジッと見つめるからチャンミンは恥ずかしそうに目をそらして…







「そろそろ帰ろうか?

塾に間に合わな…あっ!」







「なっ何?」







「塾の宿題やってないっ!」








「げっ!やべっ!俺なんか2日連続!!」







「早く帰って少しでもやろう?

ほら、早く立って!」







チャンミンは俺の手を引っ張って起こすとそのまま手を繋いで一緒に走った…


対決に負けたのに俺は凄く幸せな気分だった…


そしてこの時俺は決心したんだ…


チャンミンとの別れを…

















ご訪問、ありがとうございます!

ランキングに参加しています!
私のヤル気スイッチの写真を
We are T ! ポチ !っとクリック
お願いします♡⬇︎
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村

テーマ:二次創作(BL)
ジャンル:小説・文学

Cheering 3

2016.06.13 00:00|Cheering
72000拍手記念リクエストSS








C side









もう、何が何だかわからない…


昨日はユノに好きだと言われてキスされて…


それだけでもどうしていいかわからないのに今日はジュノヒョンから結婚の約束とか言われるし…


僕は男なのに…何でこんなことになってるの?


ずっと普通に女の子を好きになって結婚するものだと思っていたし、別に今まで好きな子もいなかったから付き合いたいとか思ったりもしなかったけど、いつかそのうち好きな子が出来て付き合ったりするんだろうって漠然と思ってた…


男同士で付き合うなんて考えたこともなかったし…


だからお父さん達のことは凄くショックだった。


まさかお父さんとボングンおじさんが…


それで僕たちが一緒に住むことになったんだとしたら、随分前から2人はそういう関係だったってことで…


まだまともにお父さんとおじさんの顔が見られない…


それにユノのことも…







「チャンミン、食欲無いなら俺、食っちゃうよ?」







「たっ食べるよっ!」







箸が止まっている僕を見てジュノヒョンが箸で僕のおかずを取ろうとしていたのを阻止した。






「やっぱ、ドンジュおじさんの飯は最高だな!







「ジュノ君、ありがとう。

おかわりあるから、遠慮なくいっぱい食べてね。

突然来るからお祝いみたいな食事は作れなかったけど…」







そんなこと言わなくてもさっきからガツガツ食べてるよ…


昔からジュノヒョンは本当、遠慮がないんだよね。


今日だって連絡も無くいきなりやって来てしばらく泊めてくれ…とか…


自由奔放で人懐っこくて…


だから誰とでもすぐ打ち解けて仲間も多い。


かなり強引な性格だけど基本優しいし、面倒見もよくて、小さい頃はよく遊んでもらったっけ…


どうしてだかユノはいつもヒョンにぷんぷん怒ってた記憶があるけど…


それにしてもさっきの結婚とか…本気じゃないよね?


そもそも男同士なんだから結婚できるわけないし。



約束って言ってもあんなの約束って言えるの?


あれは確か…


ヒョンが留学する前にうちに遊びに来た時のことだった…


ユノはサッカーの試合から帰ってきて疲れて寝ちゃってて、ヒョンと2人でゲームしていたんだ…


そしたらゲームに負けたヒョンがゴロンと床に横になって…








『あ〜あ…留学するのはスゲー楽しみなんだけどさぁ〜

チャンミンに会えなくなるのが寂しいよなぁ…

ゲーム一緒にするのもこれで最後かぁ…』







そんなふうにいわれたら、僕も何だか寂しくなって…







『ヒョン…僕も寂しいよ…

でも、ヒョンがサッカー選手になったら凄く嬉しい。

だから頑張って絶対に有名になってね?』







単純に有名選手になればテレビによく映るから離れてても見ることができる…そう思って言ったんだけど…


それを聞いたヒョンは急に上半身を起こしてその勢いのまま背中からバックハグされて…







『そうかぁ〜

じゃあ、俺が有名なサッカー選手になったらチャンミンが俺と結婚してくれるならめちゃくちゃ頑張っちゃうけどな?』






なんておちゃらけて言うから僕もそのノリに合わせて…






『あははっ!ヒョンってば!

結婚でも何でもしてあげるから、頑張ってね?』







って…こういう流れで結婚してあげるようなことは言ったことは言ったんだけど…


男同士だし、僕はまだ小学6年生だったし、ヒョンだって中学3年だよ?


冗談にしか思わないよ…普通…


でも、ヒョンは本気でそう思ってイタリアで頑張ってたの?


そんなわけないよね?…いつもの悪ふざけだよね?








「何だチャンミン、さっきから静かだな?

さてはもうマリッジブルーか?ったく、気が早いなぁ〜。」







「ブッ!」







思わず口に入れたものを吹き出しそうになって堪えた…


もうっ!お父さん達の前で変なこと言わないで!







「ヒョンッ!」







「何だ何だ?ジュノ、チャンミンがマリッジブルーって何だそれ?」







ボングンおじさん…そんな楽しそうに突っ込んで聞かないでよ…






「いやね、有名なサッカー選手になったらチャンミンが俺と結婚してくれるって約束してくれてさ〜」








「しっ…してないからっ!

ジュノヒョン、あれは冗談でしょ?

だって男同士じゃ結婚できないし!」








「えっ?できるよ?チャンミン知らないの?

外国でだけどね。」








「チャンミン…もしかして…ジュノ君のこと…」







「お父さん、だから違うって!」







「まあ、まだ有名になったわけじゃないし。

それにチャンミンが大学卒業しないとなぁ〜

ドンジュおじさん、全クリしたら結婚していい?」







全クリしたらって…ゲームじゃないし!


軽いっ!軽すぎるよっ!


仮にも結婚の話しでしょ?…その前に男同士なんだよ?


お父さんだってそんなこと言われていいなんて言うわけない!







「う〜ん…そうだね…

僕はチャンミンがいいならいいけど…」







お父さん…


それ…本気で言ってるの?








「駄目だ!ドンジュ!お前何言ってるんだ!」







ボングンおじさん!そうそう、言ってやって!







「チャンミンはシム不動産の後継者だぞ?

有名なサッカー選手ったって年俸が良くなくっちゃあ意味がない!

相当稼がないとチャンミンのヒモみたいになっちまうだろ?

やっぱり最低でも億は稼がないとな?

あと、海外は駄目だぞ!国籍は変えるなよ!」









えっ…ボングンおじさん…そこ?そこなの?違うでしょ?


お金の問題じゃないでしょ?


はぁ…何だかもう…









「億…稼げばいいんだな?」







ユノ?







ずっと黙って黙々と食べていたユノがボソッと呟いた。


きっと聞こえたのは多分隣にいた僕だけ…







「ごちそうさま…

風呂先に入るよ…」







そう言ってユノは席を立ってリビングから出て行った…







「チャンミン…まだユノ君と仲直りしてないの?」







「あ…うん…

でも…後でちゃんと話しするから…」








不機嫌そうなユノを見てお父さんが心配してる…


これ以上こんな状態が続けばしつこく理由を聞いてくるだろうからちゃんと話して前みたいに戻りたいけど…


でも、何を話せばいい?


丸一日経ったけど、正直まだ戸惑ってる…


ユノのことは親友だったり、家族だったり…そんなかけがえのない存在で…


ユノが僕を好きだっていうような…キスしたいとか、そういうふうに思ったことなんて今までなくて…


男同士でなんてありえない…って思っていたはずなのに…


だけど、あれから…


キスされてから変なんだ…


今までなんともなかったのに、意識しだしてからはユノを見るとドキドキするし、何話していいのかわからなくなる…


恥ずかしいし気まずいし、いろんな気持ちがグルグルしちゃってわけわからないんだ…


だからつい逃げ回るみたいにユノを避けてしまった…


避けている癖に頭の中はユノで一杯で…


だって…初めてのキスなのに…ユノにされても嫌じゃなかった…


あんな切なそうなユノの顔は初めてで、そんな顔でキスされたからか胸がギュッとなったんだ…


お父さん達のキスはあんなに衝撃的でショックだったのにユノとは平気だなんておかしいよね?


一緒にいすぎて麻痺してるのかな?


だって、ユノは自分の一部みたいなんだもん…















夕食が終わってお風呂に入って部屋に向かおうと階段を上がっているとユノが自分の部屋から出てきて僕の部屋の前で立ち止まった。







「今から話せる?」







「あ…うん。いいよ。入って?」







僕が扉を開けて入ると部屋の灯りをつける前にユノが扉を閉めるから真っ暗で…


ユノの後ろ側にスイッチがあるのに…







「ユノ…真っ暗で見えないよ。電気つけて?」








「チャンミン…このまま聞いてくれ…」







振り向いてユノの方を見ても月明かりでシルエットが見えるだけで表情はわからない…


ただでさえユノと2人きりになってドキドキしてるのにこんな真っ暗の中…余計にドキドキしちゃうよ…







「昨日はごめん…勝手なことして…

怒ってるよな…」







「怒ってないよ…びっくりはしたけど…」







「でも…あれからずっと無視してただろ?

やっぱり気持ち悪かったよな…男にキスされるとかさ…

俺のこと…嫌になった?」







「気持ち悪くなんてないよ。だってユノだもん。

嫌になんてなるわけないよ…

ユノは僕の一部みたいなものだし…」







「………」








ユノは急に黙り込んだ…


真っ暗でユノの顔が見えないのにこんな沈黙…


思ったままに話しちゃったけど、何か変なこと言ったかな?







「ユノ…黙らないで何か喋ってよ…

それか電気つけて…」








「なあ…

これからもチャンミンのこと好きでいてもいい?

チャンミンも少しづつでいいから俺のこと考えてくれる?」






っていうか…もうずっと昨日から考えてる…


きっと僕はユノを拒めない…


こんなふうにユノが僕を想っていてくれたなんて今まで想像もしなかったけど、改めて好きって言われたらやっぱり嬉しくて…


ユノにずっと好きでいてもらいたいって思ってしまったんだ…







「う…うん…」







今はまだよくわからないけど、きっと少しずつ…少しずつ…このドキドキが好きに変わっていく気がして僕はコクンと頷きながら返事をした…なのに…





わわっ!


真っ暗の中、急にユノに両肩を掴まれた…


静かな部屋に僕の心臓の音だけがうるさいほど騒がしくて…







「なっ何?」







「抱きしめていい?」







「えっ…ちょっ…ちょっと待って…」







ユノの切羽詰まったような声に思わず後ずさる…


でもそのままユノも僕に掴まったままついてくるように移動して…


どんどん後ろに後ずさっていく…


少しづつでいいって今言ったよね?


なのに抱きしめていい?って…何…僕…どうなっちゃうの?


またキスされちゃうのかな?


僕の顔がカッと赤くなるのを感じた。


これじゃあまるで期待してるみたいだ…


真っ暗で見えなくて良かった…







「チャンミン…抱きしめるだけだから…な?」







「わぁっ!」 「グェッ!」







後ずさり過ぎてベッドにユノと一緒に後ろへと倒れ込むと、僕の驚いた声とは別の声が背中から聞こえて…







「苦しいっ…死ぬ死ぬっ!どけって!」







「えっ?えっ?えっ!」







驚いてユノと2人で飛び起きて電気をつけると、何故か僕のベッドで寝っ転がってるジュノヒョンがいた…







「ヒョン!チャンミンの部屋で…ベッドで何してんだよ!」







ユノが怒って声を荒げる…こんな光景、昔もよく見たなぁ…


何か昔に戻ったみたいだ。







「いやぁ…チャンミンの湯上りのホカホカを抱きしめながら寝ようとベッドで待ってたら眠くて寝ちまったんだよ。ほら、時差とかあるしな?」







「何言ってんだよ!客間のベッドで寝ろよ!」







もしかして…さっきの話、全部聞いてたの?


でも、寝てたって言ってるから…大丈夫かな…







「でもさ、いきなり2人で真っ暗の中でマジトークし出すしさ〜

なんやかんやとこのままおっぱじめたらどうしようかと思ったけど、お前ら本当にまだキス止まりなんだな?

それも昨日初めてとか…

図体はデカくてもやっぱり中学生なんだなぁ…安心したよ。まだチャンミンが誰のものでもなくてさ。」







「ヒョン!聞いてなかったのか?

これからも俺たちはずっと一緒にいるんだからな!だからヒョンが入ってくる隙間なんてないんだよ。

それに俺だって有名なサッカー選手になってチャンミンのこと…」







「ユノ、お前チャンミンを諦めろ!」







「………」







普段のおちゃらけたヒョンじゃなく、真剣な表情で怒鳴ったヒョンに僕たちは驚いて無言のまま立ちつくしていた…
















ご訪問、ありがとうございます!

ランキングに参加しています!
私のヤル気スイッチの写真を
We are T ! ポチ !っとクリック
お願いします♡⬇︎
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村

テーマ:二次創作(BL)
ジャンル:小説・文学

Cheering 2

2016.06.12 00:00|Cheering
72000拍手記念リクエストSS









Y side














チャンミンにキスした…


そして言ってしまった…好きだって…







『男同士なのに…変だよ…

…気持ち悪いよ…』







まるで自分に言われたみたいでショックだった…


俺はチャンミンのことがずっと…きっと初めて会った時から好きだったんだと思う。


親父に連れられて初めてあった日。


ドンジュおじさんの後ろに隠れていたチャンミンがモジモジと顔を出した。


天使みたいなふわふわな髪でニコッと笑った顔…


あまりの可愛さに独り占めしたくなった。


母さんが出て行ってしまってからずっと寂しかったけど、一緒に住むようになってからは毎日が幸せで楽しかった。


本当に可愛くて優しいチャンミン…


そんなチャンミンをみんながほっておくはずもなく、何かにつけてちょっかい出してくる。


小学生まではそんな奴らを簡単に蹴散らしてたけど、中学生になって感じた上級生達のチャンミンへの熱い視線…


上級生に呼び出されたと怖がるチャンミンの代わりに行けば案の定、好きだと伝えろだのなんだの…


冗談じゃない!


家から近い進学校だからと選んだ男子校だったけど、危険すぎる!


そう感じてクラブチームを辞めて学校のサッカー部に入った。


これなら学校が終わってからもマネージャーとしてチャンミンを側に置いて守ってやれる。


サッカー部の中にもチャンミンを狙っている奴がいたけど俺が近くにいる限り、俺より仲良くなんてさせないし。


絶対に取られたくない…


ずっと俺だけのチャンミンなんだ…いままでも、これからも…


だから中学卒業したら行きたかったサッカー留学も離れるのが不安でやめにした。


サッカーならここでだってできるけど、留学したら会えないし守れない。


チャンミンが受験する高校はかなり難易度の高い進学校。


俺の頭では今から頑張ってギリギリどうなるか…


でも常に俺はチャンミンの側にいたいんだ。


あの日までは1番の親友で家族として好きだと思ってた…


でも親父達の情事を見てから自覚したチャンミンへの別な感情…


ただの友達や家族に対する愛情とは違った想い…


俺はいつのまにかチャンミンに恋をしていたんだ…


誰よりも何よりもチャンミンが好きだ…


その想いは日に日に強くなっていく…


チャンミンもいつも俺と一緒にいてくれて、俺を何よりも優先して考えてくれている…


だからチャンミンも同じ想いなんじゃないかって期待していた…


でも、父さん達のことであんなに拒絶反応を示したチャンミンを見て分かった。


チャンミンは俺には恋をしていない…


チャンミンにとって俺は親友…家族…そういった類だろう…


当たり前かもしれない。それが普通だ…


だけど、父さん達を見ていて、俺たちもいつかあんなふうになれるんじゃないかって…なりたいって思ってたんだ…


無理なのか?俺じゃ駄目なのか?って思ったら冷静ではいられなくて抱きしめて確かめようとした…


拒絶されるのを覚悟で…


でも、チャンミンは嫌がらなかった。






『だって…ユノだもん…』






そう言ってくれた。


こんなに抱きしめても気持ち悪くないのか?俺なら平気?俺なら…


堪らずキスをした…


軽く触れるようなキスだったけど、チャンミンは目を見開いて驚いていた…


たぶん…いや、絶対チャンミンにとってファーストキス…もちろん俺にとっても。


俺はチャンミンに何か言われる前に部屋から出た。正確に言えば逃げた…


突発的にしてしまった告白…


好きだと言ってしまったけど、答えを受け止める準備はまだできてなくて…


もし、気持ち悪いとか、好きじゃないって言われたら、もうどうしていいかわからない…


チャンミンがいない人生なんてこれっぽっちも考えられないから…


















「おい、お前らまだ喧嘩してるのか?

ユノ、お前チャンミンに何したんだ?」







親父が朝から一言も話さない俺たちを見て食べながら話しかけるから口から米粒飛ばしてるし…


あぁ…ドンジュおじさん…また親父がテーブルにこぼしたご飯粒を拾ったり口の周りに付いたご飯粒まで取ってる…


親父ってドンジュおじさんの前では子供みたいだ…


本当、仲良いよな…


こんなガサツで我儘な親父のどこがいいんだか…



昨日はあの後、夜ご飯を食べにリビングに降りてきたチャンミンは何も言わずに黙々と食べてまた部屋に戻ってしまった。


俺とは目を合わさないし、チャンミンって呼んでみたけど完全にシカトモードで…


心配した父さん達には俺が怒らせて喧嘩中だと言ってある…


今も朝食をお互い無言で口に運ぶ…







「何があったか知らないけど…

チャンミン、無視してないでユノ君とちゃんと話さなきゃ駄目だよ?」








「ほっといてよ…」







「おっ!チャンミン珍しいな!ドンジュにそんな口きくなんて!反抗期か?やっと反抗期が来たのか?
それとも中2病か?あっ、もう中3だったな。あはは〜」








「親父、ウゼーよ。」








「ごちそうさま…」








俺の顔も見ないでそう言って先に塾へ行ってしまった…


あんなタイミングで言うんじゃなかった…


それも勝手にキスまでして…そりゃ怒るよな…


怒るだけならいいけど、シカトされるのは正直ツライ…


嫌われたんだろうか…


その後の塾でも話さず終い…


さすがにこのままじゃ駄目だ。


帰りは一緒に帰りたくて声をかけようとした時、先生に呼び止められた。


『チョン君だけ宿題の提出が無いけど、どういうことだ?やる気あるのかね?』と叱られた…


昨日は宿題なんて全く手につかなくてベッドでいろいろ考えているうちに寝てしまったんだ…


チャンミンはあんな後でもちゃんと宿題をやっていたのか…


チャンミンにとっては大して気に病むことでもなかったってことか?


悩んでいたのは俺だけ?


なんだかショックだ…




先生と話が済んですぐにチャンミンを探したけどやっぱり先に帰ったみたいで塾にはいなかった。


俺は後を追うように急いで家に向かった。


今まで喧嘩したってその日のうちに仲直りしていたからこんなに話さないことなんてなかった。


もう限界…チャンミンと話さないと何も手につかないし考えられない…


とにかく話がしたい…






家が見えてくる頃になるとずっと前の方にチャンミンらしき人が歩いていた。


俺は走って追いかけた。


別に同じ家に帰るんだから走ることなんてないのに、少しでも早くチャンミンと話したくて…


だんだん近づいて行くと家の前に男が立っているのが見えた…


チャンミンが近づいて何やら話をしているようだ…


そして…


その男に抱きしめられてる…


誰だ?顔が見えない…


俺は嫌な予感がした…


もしかして…







「ようっ!ユノ!

お前もデカくなったな?」







やっぱり…







「ジュノヒョン…」







俺のいとこで3つ年上のジュノヒョンだ。







「ヒョン、いきなりどうしたの?

留学は終わったの?」







ジュノヒョンの腕を掴んで嬉しそうに話すチャンミン…


人見知りなチャンミンも家が近所で小さい頃からジヘおばさんとよく遊びに来ていたジュノヒョンには昔から懐いていた。


ヒョンもチャンミンを可愛がっていて、よく俺とチャンミンの取り合いみたいになっていたんだ。


ヒョンは中学卒業後、イタリアにサッカー留学に行ってしまってからは一度も帰って来なかったのに、突然帰ってきてどうしたんだ?






「この間、イタリアのチームのトライアウト受けて合格したんだよ。

だから報告も兼ねて会いに来たんだ。」






「ジュノヒョン凄い!!

サッカー選手になる夢が叶ったんだね!」






凄い…それは確かに凄いけど…


チャンミンが目を輝かせて喜んでいるのを見るのは正直面白くない…






「まあ…大変なのはこれからだけどな。

そう簡単には試合に出して貰えないだろうし。

でも、チャンミンとの約束に一歩近づいたよな?」






「えっ…約束…?」






「俺が有名なサッカー選手になったら、俺と結婚してくれるんだろ?

まさか忘れたとは言わせないよ?」







「えっ?えっ?…あれって冗談じゃ…なかったの?」







「何だ、覚えてるじゃん。」







はっ?


何だよその約束…







「ジュノヒョン!!チャンミンは俺の…」







「俺のって…もしかしてお前ら付き合ってたりするわけ?」







「つ…付き合ってないよっ!!」







うわ…チャンミンに速攻否定された…


そりゃ、付き合っちゃいないけどさ…何かめちゃくちゃ凹む…







「何だ…ユノ、お前以外とヘタレだな…

一緒に住んでるのにまだキスもしてないとか?」







「…………」







その話題…今止めてくれ…ただでさえ気まずいのに…


ってか、何で俺がチャンミンのこと好きだって前提で話してるんだ?


そんな話、ジュノヒョンにしたことないのに…







「ああ…何だ、してるのか。

ヤッてるのに付き合ってないって…セフレか?」







「してないから!」 「ヤッてねーよ!」







2人同時に叫んでた…


ヒョンは焦る俺たちを見てゲラゲラと笑ってる…


こんなデリケートな話をよくもこんなところでペラペラと…


このガサツな遺伝子は絶対に親父のと一緒のヤツだ!







「へ〜ヤッてないんだ。

まあ、別にどっちでもいいけどな。

最後にチャンミンが俺のもんになるんなら。」







「何言ってんだよっ!ジュノヒョンにチャンミンはやらねーよ!」






「ユッ…ユノッ……」






思わずチャンミンの肩をグッと抱き寄せるとチャンミンは嫌がる様子もなく大人しく抱きしめられている…


そこにガチャッと玄関のドアが開いて…







「お前らいつまで外でくっちゃべってんだよ。

飯だよ飯!さっさと入れ。」







親父がタバコをふかしながら呼びに来た。


俺はパッとチャンミンを離すとチャンミンは俯きながら背を向けた。







「おっ!ドンジュおじさんのご飯!!

久しぶりだなぁ〜!超〜楽しみ。」







そう言ってジュノヒョンは親父の後について家に入って行った。


それに続いて家に入ろうとするチャンミンに…







「チャンミン…後で部屋に行っていいか?

ちゃんと話したい…」







「…うん……」







俺に背を向けたままそう返事をすると家に入って行った…















ご訪問、ありがとうございます!

ランキングに参加しています!
私のヤル気スイッチの写真を
We are T ! ポチ !っとクリック
お願いします♡⬇︎
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村

テーマ:二次創作(BL)
ジャンル:小説・文学

Cheering 1

2016.06.11 00:00|Cheering
72000拍手記念リクエストSS












C side













「ユノ!起きて!朝ごはんできたって!」








「ん…」







ユノは両手を伸ばして起こしてのポーズ。







「よいしょっ…わぁっ!!」







僕はその腕を引っ張って身体を起こそうとしたら、逆に引っ張られてユノの上にかぶさった…







「ちょっと!ふざけないでって!」








「ははっ!引っかかった!」









毎朝、ユノを起こすのは一緒に暮らしだした時からの僕の日課。


保育園の年中の頃からだからもう10年になる。


ユノのお父さんと僕のお父さんは高校時代の親友で、2人とも僕とユノが小さい頃に離婚。


11年ぶりに再開した2人はシングルファザー同士助け合おうと意気投合して一緒に暮らすことになったらしい。


兄弟のいない同じ年のユノと僕は性格は全然違うけど会ってすぐに仲良くなった。


中学3年生になった今では家族みたいな存在だ。








「部活の朝練の時より寝起き悪いよっ!」







「そりゃ…これから1日勉強するって思うと起きたくないって。」






「ユノが僕と一緒に夏期講習に行くって言ったんでしょ?」






「あんなスパルタ塾だと思わなかったんだよ〜」







眠そうなユノの手を引っ張ってリビングに行くとお父さんが朝食をテーブルに並べていた。







「ユノ君、おはよう。」







「あれ?ドンジュおじさんだけ?

父さんは?」







「ああ、ボングンは地方の会場で試合がある選手にインタビューするらしくて朝早く出かけたよ。」







「へー、現場行くとか珍しいね。」







ユノのお父さんのボングンおじさんは昔、サッカー選手だった。


高校卒業後すぐにプロになったおじさんは期待の新人ともてはやされ、モデル並みの容姿のせいもあってシーズンオフにはCMやらテレビのトーク番組に引っ張りだこだったらしい。


でも、ユノが3歳の時に交通事故で足を怪我して引退。


その後はビジュアルの良さと交友関係の広さとでスポーツキャスターに抜擢され、今では誰もが知る有名人。







「僕も今日はこれから済州島に出張だから。

でも夕方には帰るよ。」







「また日帰りで済州島?たまには泊まってくればいいのに。」







僕のお父さんはお祖父さん亡き後、不動産会社を継いでから新たにリゾート開発会社を立ち上げた。

今は済州島の開発に力を注いでいてソウルから飛行機で1時間くらいとはいえ、いつも日帰りで必ず帰って来る。


以前、一度会議が長引いて泊まって帰ってきたらボングンおじさんの機嫌が悪くて。


なんでだか、うちのお父さんのご飯を食べないと落ち着かないとかなんとか…







「あんな我儘オヤジなんてほっとけばいいんだよ。おじさんだって働いてるのにさ…

ご飯作るのも家政婦さんに頼んでさ、もっと楽すればいいのに…」







「ありがとう。

でも、僕もなるべく帰ってきてみんなのご飯作りたいんだ。

だから気にしないで?」







「なら…いいけど…

俺もドンジュおじさんのご飯好きだし…」







「ユノ、早く食べないと遅れちゃう!」







「あ〜行きたくないなぁ〜」







夏休みに入って、部活を引退したユノと僕はこの辺りでは1番厳しい塾の夏期講習に申し込んだ。


僕はこの塾にずっと通っているから慣れているけど、ずっとサッカーばかりしてきたユノにはこのハードな塾についていくのはかなり辛そうで…


学校みたいに朝から夜までビッチリ勉強させられる。それも大量の宿題付き。


ユノは部活引退直前に急に『チャンミンと同じ高校へ行くから。』と言い出したんだ。


小学校の時から中学卒業したらサッカー留学したいって言っていたのに急に進路変更してビックリした。


ボングンおじさんも留学の下調べとかいろいろ準備していたのに…


ユノがいてくれるのは嬉しいけど、どうして急にやめたのか理由がわからない。






『サッカーならここでだってできるし。』






それしか言わなかったから…


だからと言ってサッカー選手になりたいって夢を諦めたわけでもない。


本当に何で辞めたのかな…プロを目指すなら留学したほうがいいに決まってるのに…


そういえば…


中学生になった時、小学校の時からやっていたサッカーのクラブチームを辞めて学校の部活に入った時もそうだった。


ユノが入っていたクラブチームはこの辺りでは有名なところで、選ばれた上手い人しか入れないのに、それを辞めて特に強くもない中学のサッカー部に入るとか…


その時も納得いくような理由を聞かされなかった…


僕が入りたい部活がないと言ったら無理やりサッカー部のマネージャーにさせられて…


サッカーを見るのは好きだし、ユノと一緒にいられるのは楽しいから良かったんだけど…


たまにユノが何考えてるのかよくわからない…

















「はぁ〜〜疲れた…

チャンミン帰ろう。」








「うん。今日はいつもより早く終わったから帰ったら宿題終わらせてゲームできるね!」








講習が終わり、教科書を鞄に詰めながら隣に座っているユノを見ると、その横に女子が立っていた。







「あのっ…チョン君…ちょっと話があるんだけど…いいかな?」







「え?…あぁ…いいけど…

チャンミン、出口のところで待ってて?」








「うん、わかった。」








今週になって何人目だろう…


中学は男子校だからこんな告白されることはないにしろ、サッカーの試合で共学の他校へ行くと女の子達がきゃあきゃあ騒ぎながらユノを目で追っているのは知っていた。


人気イケメンスポーツキャスターのチョン・ボングンの息子だっていうだけじゃなく、ユノ自体がかっこよすぎるんだ。


サッカーしてるときなんて特にキラキラ輝いてて…


男の僕でさえ目が離せなくなるんだから…







「あれ?チャンミン何してんの?」







塾で仲良くなった他校のキュヒョンが出口の横の花壇に座り込んでる僕を見て話しかけてきた。








「ユノ待ってるんだ。」








「ああ、あのチョン・ボングンの息子か。

あいつ、また告られてたぞ?」








「うん。ユノはかっこいいからね。

男子校じゃなかったら毎日大変だっただろうな。」







「チャンミンは男子校で逆に大変なんじゃない?」







「へっ?何で?」







「何でって…自覚無しか…

まあ、あのチョン・ボングンの息子がびっちりついてれば誰も近寄ってこないだろうけど。」







「キュヒョン…意味がわからないんだけど?」







「チャンミンは超〜可愛いってことだよ。」







「わっ!何すんだっ!」







キュヒョンは僕の頭をワシャワシャと両手でグシャグシャにしてふざけてる…


僕は下を向いて抵抗するようにキュヒョンの胸元を掴む…


急にキュヒョンの手が頭から離れて顔を上げると、そこにはキュヒョンの両手を無言で掴みあげてるユノがいた。







「チャンミン、帰ろう。」







そう言うとキュヒョンの腕を投げるように放して僕の手を引いて歩き出した。







「じゃ…じゃあ、キュヒョンまたね?」







ユノに引っ張られて歩きながら振り返ってそう言うとキョトンとした顔で僕らを見ていた…


ユノは手を繋いだまま足早に歩いていく…


もしかして、勘違いしてる?







「ユノ?さっきのはからかわれてたわけじゃないよ?

キュヒョンって言うんだけど、今回はクラス離れちゃったけど、今までずっと同じクラスだったから仲良くなったんだ。」






僕は小さい頃からよく顔が女みたいとからかわれたり、意地悪されてよく泣かされていた…


そんな時はいつもユノがやってきて助けてくれたんだ。


それは今も変わらなくて、何かと僕を守ってくれようとする。


中学に入ったばかりの頃は上級生からも呼び出されたりして怖かったけど、僕のかわりにいつもユノが
話をつけてきてくれた。


何でかわからないけどとにかくすぐに目をつけられるんだ…


だからなのかユノは僕に近づく人全てに警戒してる…







「仲良くって…

2人で出かけたりしたことあるのかよ…」







「それはないけど…塾で会った時に話すだけだよ。」







「ふーん…」







なんだろ…不機嫌だな…


もしかして、さっき告白された子と何かあった?






「ユノは…さっきの子に告白されたんでしょ?

何かあった?可愛い子だったけど…」







「何もねーよ。断ったし。

チャンミンはああいうの好きなのか?」







「そうじゃなくて…

可愛い子に告白されたら普通は嬉しいのに、なんか機嫌悪いから…

何かあったのかと…」






「へぇ〜、チャンミンは可愛い子に告白されたら嬉しいんだ?」






「だからっ!そういうこと言ってるんじゃなくて!

もういいよっ!」






心配して聞いただけなのに、ますます機嫌悪くなるしっ!


僕がモテないと思ってあんな言い方!!もう知らないっ!


掴まれていた手を振りほどいて早足でユノより先に歩いて家に向かった。


無言のまま家に着くと玄関の鍵を開けて中に入る…

ゆっくりと廊下を歩き、リビングのガラス張りの扉の向こうにお父さんとボングンおじさんがソファーに座ってるのが見えた。


なんだ…もう帰ってきたんだ…


扉をを開けようとドアノブに手をかけようとした時…






えっ…





僕はそのありえない光景に固まってしまった…





お父さん!?




何で…




ボングンおじさんと…キス…してるの?







驚きのあまり声が出ない…


後ずさると真後ろにいたユノにぶつかった…


振り返るとユノもお父さん達がキスしているのを見ている…


僕達が見ていたことを気づかれたくなくて、ユノの腕を掴んで静かに二階の自分の部屋に逃げ込んだ。







「何でっ…

何でお父さん達抱き合ってキスしてたの!?

ユノも見たよね?見間違いじゃないよね?」







「チャンミン、落ちつけって。」







そう言いながら僕の肩に手を置くとベッドに座らされた…


ユノ…何でそんなに落ち着いてるの?


もしかして…








「ユノ…何か…知ってるの?」








「ああ…俺…前に…見たんだ…

2人はただの親友じゃない…」








「ただの親友じゃないって…じゃあ何なの?

見たって…何を?」







ユノは隣に座って動揺して震えている僕の手を握って落ちつかせようとしてくれていた…


言いにくいことなのかなかなか話し出さない…


怖い…でも知りたくて…







「ユノ…大丈夫だから話して…」







ユノは『はぁ…』っとため息をついてから話し出した…







「俺が小6の時…夜中に腹痛くなってさ、親父に薬でも貰おうと思って部屋に行ったんだ。

でも、部屋は真っ暗で親父はいなくて…

親父の部屋とドンジュおじさんの部屋ってコネクティングルームになってるだろ?

おじさんの部屋に繋がるそのドアに近づいたら声が聞こえて…

話し声とは違う唸るような声だったからなんだか恐ろしくて少しだけ扉を開けて覗いたんだ…

そしたらさ…わかるだろ?」







「わっ…わかんないよっ!

はっきり言ってよ!」








「ヤッてたんだ…」







「な…何を…」







「セックスしてた…」







「はっ?そっ…そんなことできるわけないっ!

だって男同士だしっ!」







「できるよ…男同士だって。」







「…………」







男同士でも…できるの?


じゃあ…お父さん達は親友じゃなくて、恋人同士ってこと?


あっ…


そう言われてみれば…思い当たる節がある…


小さい頃…おねしょしちゃって夜中に泣きながらお父さんの部屋に行ったらボングンおじさんと一緒にに寝ていたことがあった…


でも、僕もよくユノと一緒に寝たりしていたからそれと同じような感覚で特別気にしなかった…


それにボングンおじさんのベッドがいつも綺麗なままだったりとか…


ソファーでたまにお父さんがボングンおじさんに膝枕していたり…


やけに一緒にいる時の距離が近いな…とは感じてたけど、まさかそんな関係だなんて思いもしなかった。


おじさんを見つめるお父さんのあの眼差しが親友に向けてのものじゃなく、愛しい者を見るような目だったなんて…


なんか…嫌だ…







「おかしいよ…そんなの…

男同士なのに…変だよ…

お父さん達がそんなこと…気持ち悪いよ…」








「チャンミンっ!」







いきなりユノに抱きしめられた…






「そんなこと言うなよっ…

男同士だって…好きなんだから仕方ないだろっ!」







「ユ…ユノ?」






抱きしめる力が徐々に強くなっていく…






「俺に…こうされて気持ち悪い?」






「き…気持ち悪くないよ…」






「本当か?」






「だって…ユノだもん…」






抱きしめていた腕が緩んで身体が少し離れるとユノの顔が目の前に現れた…


そんな表情…見たことない…


悲しいような…困ったような…切ない顔…


でも…似ていた…


ボングンおじさんが僕のお父さんと喧嘩した後の顔みたい…


そう思って思わず手でユノの頬に触れた瞬間、ユノの顔が近づいて唇と唇が微かに触れた…







えっ…僕…今…ユノにキス…されたの?







驚く僕をまた強く抱きしめてユノは…








「俺はチャンミンが好きなんだ。」








ユノのその行為に…言葉に…そして熱っぽいその表情に…


驚きのあまり言葉を無くした僕はユノが部屋から出ていくドアの音すら聞こえなかった…


















ご訪問、ありがとうございます!

ランキングに参加しています!
私のヤル気スイッチの写真を
We are T ! ポチ !っとクリック
お願いします♡⬇︎
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村

テーマ:二次創作(BL)
ジャンル:小説・文学

05 | 2016/06 | 07
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
プロフィール

こんにちは!Monakoと申します。 東方神起のユノ、チャンミンが大好きです。 好きってだけで始めた妄想小説ですので、文章が至らないところが多々あると思いますが、一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。 BLなR18も出てきますので、苦手な方はご遠慮くださいね☆彡 主人公は不死身、ハッピーエンド主義、ホミンラブです♡

Monako

Author:Monako
FC2ブログへようこそ!

ブログ村ランキング

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
小説・文学
120位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
二次小説
83位
アクセスランキングを見る>>

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR