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君のいない夜 〜欠けた心 2〜














グクデ side










「ヒョン…それ…本当なんですか…?

ユノの本当のお母さんがグクデヒョンのお母さんだったなんて…」









チャンミンは大きな潤んだ瞳で俺の次の言葉を待っていた…








「ああ…俺もビックリしたんだよ…

ちょっとこっちに来て…」








そう言って俺は立ち上がるとソファーの横に置いてあった鞄の中から古びたノートを取り出してソファーに座った…


ダイニングチェアーに座ったままのチャンミンに手招きするとゆっくりとやってきて俺の隣に座り、不思議そうに見つめるそのノートを渡した…


チャンミンは受け取ると一枚一枚ページを開いていく…








「これは…日記ですか?」








「ああ、俺のばあちゃんの日記だ。

これに書いてあったんだよ…

ほら、ここから読んでみて?」








端を少し折り曲げてあったページを開いてやると、チャンミンが小さく震えたのがわかった…








『娘がチョン・ユンホを誘拐した…』








衝撃的な一文が一番上に書かれている…


そして、それについての詳細が書かれた文章をチャンミンは無言のまま読み進めていった…





何故、こんなノートが今頃になって出て来たのか…


それは4日前、ユノと出張で乙旺里海水浴場近くにある俺の実家に来ていた時のことだ…


海沿いで車通りの多いこの土地にレストランを作りたいと以前から考えていたことを父親に話すと、夏には海水浴場客でかなりの賑わいを見せるこの場所ならいいだろうとユノと2人で視察して来いと言われてやって来たんだ…


ユノは俺がチャンミンのことが好きだったことを今でも気にしているのか兄弟となった今でも何となくギクシャクしていた…


父親はそれを何とかしたくてこの事業を俺とユノの2人に任せたようだった…


出張中、ユノは始めあまり話さなかったけど、仕事の話をしているうちに普通に話せるようになった。


話してみると少し少年のような子供っぽさはあるけど仕事に関しての感はいいし、とにかく真面目で誰とでも気持ちよく話の出来る心根の優しいいい奴だと思った…


チャンミンがあれだけ惚れ込んでいるのもわからなくもない…


ただ、チャンミンのことになると冷静さを欠くことだけが難点だけど…


出張の最終日、帰る前に何年も放置していたばあちゃん家にユノと入った。


本格的な工事が始まったらここは取り壊しになる…


その前に遺品の一つでも形見に持って帰った方がいいんじゃないかといい出したのはユノだった…


ばあちゃんが亡くなってからもそのままにしていたタンスの引き出しを開けて何か形見になりそうな物はないかと探していた時にこのノートが見つかった…


その場で何となくパラパラとめくっていて見つけたその一文に驚き、ユノと2人でそのノートを読んだんだ…


そのばあちゃんの日記には俺とユノとが入れ替わった経緯が全て書き記してあった…


ユノの実の母親は…俺がずっと母だと思っていた人だった…


物心つく前に亡くなってしまったから一緒に過ごした記憶はないけど…


ばあちゃんの日記によると俺の母さん…いや…ユノの本当の母親は息子が2歳の頃、末期癌で余命半年と宣告されていたそうだ…


それでも夫に先立たれた母は働かないと暮らしていけなかったために痛み止めを飲みながら家の目の前で営業していた海の家で働いていた…


そんなある日、2つの家族がその海の家を貸し切った。


それがユノの家族と、ホジュンの家族だった…


高級車で乗り付け、見るからに普通のお金持ちとは別格なその優雅な様子に自分たちとは世界が違うと感じたそうだ…


そして…その家族には我が子と瓜ふたつの同じ年の男の子がいた…


その男の子が『チョン・ユンホ』


グクデになる前の俺だ…


こんな海の家で働く自分にも傲ることなく笑顔で接してくれたチョン家の人たち…


優しそうな両親に裕福で何不自由のない暮らし…


同じ歳で同じような風貌にも変わらず、家は貧しく、父親は産まれてすぐに交通事故で亡くなり、母親さえもう時期失ってしまう不幸な息子のグクデ…


母は自分の亡くなった後の息子の行く末を悲観して突発的にチョン・ユンホを誘拐し、息子と入れ替えることを思いついた…


そして、誰にも知られずに家に連れ帰り、しばらくの間、俺とユノは周りに知られることなくあの家で兄弟のように一緒に住んでいたそうだ…


祖母は何度も俺をチョン家に返そうと母に話したそうだが、日に日にやつれ、死に近づいていく娘の姿を見て娘の最後の願いを叶えるために黙っていることにしたそうだ…


そして、しばらくして母はユノを公園に放置し、警察に保護され、思惑通りチョン家に自分の息子を送り込むことに成功した…


『海で行方不明になっていた子供が見つかった…』そのニュースを見た10日後に自宅の寝室で息を引き取ったそうだ…


その後、3年間1人で育ててくれた祖母は俺が小学校に上がる頃にはチョン家に連れていくつもりだったらしい…


その頃になれば本当の息子が見つかったとしても、数年間自分の子供として育てたユノを見捨てはしないだろうと思ったからだと…


日記にはそう書かれていたが、実際には祖母は俺が5歳の時に突然倒れて亡くなってしまった…


そして俺はヨ・グクデとして施設に預けられたんだ…

















C side











「そんな…酷い……

まさか、誘拐だったなんて…」








ぼくは小さく呟くと読み終わったノートを閉じてそっと膝の上に置いた…








これを知った時のユノやヒョンの気持ちを考えてるとぼくなんかじゃ想像ができないくらい衝撃だったはず…


だからユノがなんだかいつもと違ってたんだ…


こんなこと知って冷静でいられるはずはない…


なのにヒョンはいつもと変わらない様子だった…








「チャンミン、このことは他の誰にも言うつもりはないんだ…

俺とユノとチャンミン…3人の秘密だからな?」







「ヒョンは…それでいいんですか?」







「ああ…

誘拐した母親も、それを手助けしたばあちゃんも死んじまっていないんだ…

こんなこと、チョン家のみんなが知ったところでユノが辛くなるだけだろ?」







ヒョンは自分が1番の被害者だっていうのに何でそんなに周りのことを考えてあげられるんだろう…


無理して気持ちを押し殺してないのか心配になった…







「ユノのためにはその方がいいかもしれないけど…

でも、ヒョンは誘拐されて本当の両親と離れ離れになったのに…

その…… 恨んでないんですか?」







「それがさ、驚きはしたけど恨みはないんだよな。

ばあちゃんには可愛がって育てて貰ったし、施設の人達も仲間もいい奴ばっかりで寂しくなかったからかもしれないな…

沢山苦労はしたけどさ、それがあったからこそ今の自分に自信が持てるんだと思うから…

それに今こうして家に戻って来れたしな?」







凄い…やっぱりヒョンは大人だな…


ぼくだったらそんなふうに前向きに考えられないかもしれない…


ヒョンはきっと、どんな運命だって自分で切り開いていける人なんだろう…








「ヒョンは…本当に強くて優しい人ですね…」








「おっ?…もしかして惚れちまったか?」








「ふざけないでくださいっ!

こっちは真剣に心配してるのに…」








キッと横目で睨んでも逆にそれを待っていたかのようにニコニコと嬉しそうに笑うヒョン…


2つしか違わないのに本当、ぼくのことは子供扱いなんだから…








「チャンミンは優しいな…

ユノだけじゃなくて俺の心配もしてくれるんだな?」







「そんなっ…当たり前です…

ぼくにとってもヒョンは大事な人だし…」







そう…ヒョンはこの間、正式な手続きを経てユノの兄弟になったんだ…


戸籍としてはユノのお兄さん。


だからぼくにとっても大切なヒョンなんだ…








「ははっ…

チャンミンにそんなこと言われたらさ、やっぱり誘拐なんかされずにグクデじゃなくてチョン・ユンホとしてチャンミンと出会っていたら良かったな…って思うよ…」







「えっ…?」







ヒョンはぼくの頭を軽く撫でるとその手が首筋を伝い自然に肩に滑り落ちた…


軽く抱き寄せられて顔を除き込むように近づけてきた…








「ヒョッ…ヒョン…?」








驚いて身体を一瞬強張らせたけど、そのままの状態でヒョンはまた話しはじめた…








「ユノがさ、こう言ってたんだよ…

『チャンミンが出会う運命の相手は本当はぼくじゃなくてグクデだったんだよな…』ってね…」








「ユノが…そう言ったんですか?」








「ああ…言ったよ…」








そんな言葉…ユノの口から出るなんて信じられなかった…


ぼくの運命の人がユノじゃなくてグクデヒョンだなんて…冗談でも言って欲しくないのに…








「何でそんなこと…」








「もともとユノは俺が誘拐されて代わりに自分がチョン・ユンホとして育てられたことをかなり気にしていたんだよ…

それが偶然に入れ替わってしまったのならまだしも、計画的犯行だったわけだから…

だから自分のせいで俺がしなくてもいい苦労をしたんじゃないか…失ったものが沢山あったんじゃないかって言ってさ…

真実を知った時、まるで自分が犯した罪のように俺に謝ってきたんだよ…」








「でも…ユノは悪くないですよね?

だって、何にも知らなかったんだし…」








「俺もそう言ったんだけど何だか思いつめちゃってさ…

あのノートを読んだ日、本当は帰る予定だったのに、急に俺がいた施設に行きたいって言いだして…

実家のすぐ近くだったから軽い気持ちで連れてったら俺がたまにここで奉仕活動をしていることを知ってユノもやるってきかなくてさ…

結局、4日間もそこに泊まることになって…

子供達と遊んだり、掃除したり、一体何がしたいんだ?って始めは思ってたんだけど…

『本当ならぼくがここで育ててもらうはずだったんだ…』って言ってさ…

どうやら俺がどんな暮らしをしていたのか知りたかったみたいなんだ…

案の定、お坊ちゃん育ちのユノにはいろいろ衝撃だったみたいだけどな?」







「それで帰る日が延びたんですね…

ユノは…自分の本当の母親がしたことの罪滅ぼしを母親に変わってヒョンにしようと思っていろいろ悩んでいるんでしょうか…?」







「そうなんだよ…あいつ真面目だから…

『今からでもグクデのために何かできることはないか?』なんて帰りの電車で言われたよ…

だから俺、チャンミンに会わせろって言ったんだよ」








「えっ?…ぼく…ですか?」








何でいきなりぼくが出てくるのかわからなかった…







「だって、チョン家で会ったあの時から会ってなかっただろ?

携帯電話の番号は変えられるし、ユノに聞いても教えてもらえなかったしさ…

どうしてるのかずっと会いたかったんだよ。

チャンミンは俺に会いたくなかった?」







えっ…


携帯電話はユノが新しいのを買ってきて無理無理変えられたけど、ヒョンには携帯電話変えたってユノが知らせてくれるって言ってたから…


いつまで経っても連絡が来ないな…とは思っていたけど、ヒョンに教えてなかったんだ…








「ぼくだってヒョンに会いたかったです…」








あれからケータリングのお店もどうなったかも聞きたかったし、それにヒョンがあの時、ユノの家にぼくを連れてってくれたからこうしてまた恋人同士に戻れた…

だからそのお礼も早く言いたかったんだ…







「それって、少しは俺のこと想ってくれてたってことかな?」







肩を抱かれているだけでもなんか変な感じだったのに今度は反対の手でぼくの頭を撫でだした…


今までに無いような甘い雰囲気にどうしていいかわからない…


ヒョンまで急に何だかおかしくなってきた?



これも真実を知ったせいなんだろうか…








「ヒョッ…ヒョン? どうしたんですか?

何だか変ですよ…?」








「ああ…そうだな…変かもしれない…

でもそれはユノのせいだよ…

今日、ユノは俺をここに連れてきてこうしてチャンミンと2人きりにさせたのはどうしてだかわかる?」







「どうしてって… 連れてきてくれたのはぼくに会いたいってヒョンが言ったからでしょ?

それに2人きりになったのはぼくがユノを怒らせちゃったからで…」







「違うよ。

ユノはわざと俺たちを2人きりにしてるんだよ」








「わざと?どうして?」








「試してるんだよ…

チャンミンは俺のこと好きだろ?」








「えっ?…あ、はい…ヒョンのことは好きですけど…

それより試すって?」








「俺も…ちょっと試してみたくなってさ…」







ヒョンはそう言うと更に強く抱き寄せた…


驚いていると頭を撫でていた手はいつの間にか頰に添えられていた…







「ヒョン?… 試すって…何するの?」








「キス…してみない?

本当のチョン・ユンホと…」








「なっ…何言って…」








「ユノが言ったように、誘拐されずにチョン・ユンホとして生きていたらチャンミンは俺と付き合ってたかもしれない…

本当の運命の相手なら、キスしたら何か感じるかもしれないだろ?」







近づいて来る顔から逃れようと後ろに仰け反るとそのままソファーに倒れ、ヒョンもその勢いでぼくに覆いかぶさった…
















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君のいない夜 〜欠けた心 1〜

2017.03.05 00:00|未分類
このお話は「君のいない夜」→「君のいない夜〜サクラミチ〜」を先に読んでから読むことをお勧めします。











C side












「どうしよう…」








学校の帰り道、雷が鳴り響き嵐のような酷い雨が突然降り出した…


今日、雨降るなんて天気予報は言ってなかったのに…


しばらくしたら止むだろうとシャッターが閉まっている店の軒下で雨宿りをしていた…


だけど一向に止む気配はなく、逆に雨脚が酷くなり、強風がぼくの身体に雨を叩きつける…


こんなんじゃ雨宿りの意味がない…


それに今日は久しぶりにユノが帰ってくる…


3日ほど出張に行ってくると言ったのに何かトラブルがあったみたいで結局1週間も帰って来なくて…


1日だって離れたくないのに1週間も会えないなんて凄く寂しかった…


忙しいのか電話もあまりしてくれなくてたまに短いメールのみ…


だから今日は早く帰りたかった…


もしかしたらもう家についているかもしれない…


ぼくは意を決して雨の中勢いよく走り出した……











マンションのドアを開けると部屋の明かりがついていた…


ユノが帰ってるんだ!


それだけで嬉しくてぼくの胸はドキドキと高鳴る…


リビングに向かう途中、バスルームからザーザーとシャワーの音が聞こえて足を止めた…


ユノも雨で濡れたのか脱衣所に濡れたスーツが脱ぎ捨ててあった…


ぼくも全身水浸しで身体が冷えてしまっていたから急いで濡れた衣服を脱ぎ、全裸になった…


いつもは自分から一緒に入りたい…なんて恥ずかしくて言えないけど早くユノに会いたくて…そしてこの冷えた身体を温めて欲しくてそっとドアを開けた…


真っ白に立ち上がる湯気の中…背を向けて立ったまま頭を洗っている美しい後ろ姿にぼくは迷わず後ろから抱きついた…








「おかえり…ユノ…」








耳の後ろからそう囁くと一瞬ビクッと身体を震わせて…








「チャンミンって意外と大胆なんだな?」








その声に驚いてバッと身体を離す…


この声は…ユノじゃない!?








「ひゃあっ!!」








振り向いたその顔を見て叫ぶと同時にしゃがみこみ顔を両手で覆った…








「久々だな、チャンミン…

まさか裸でお出迎えとはな…」








なっ…何でグクデヒョンがここに?!


混乱しているぼくの耳にはダダダダダッと何かが突進してくるような音が聞こえてきて…


バンッとバスルームのドアを思いっきり開ける音に振り向くとユノがぼくを物凄い形相で見ていた…








「チャンミンッ!? 何やってんだっ!!」







「ユ…ユノ…っ…ちがっ…間違えてっ……」







慌ててバスタオルを持ってきてぼくに被せるとユノに抱き上げられてバスルームから連れ出された…







「おい、ドアくらい閉めてけよな〜」







そう叫びながらヒョンがドアを閉めると何事もなかったかのように陽気な鼻歌がバスルームに響いていた…


















「ごめんね…ユノ…」







「……………」








ダイニングテーブルの椅子に隣同士に座ってユノの顔を覗き込もうとしてもテーブルに頬杖をついてそっぽ向かれてしまった…


さっきから何度も謝ってるのに返事すらしてくれない…







「おいユノ、いい加減許してやれよ〜」







キッチンで夕ご飯を作ってくれていたグクデヒョンがテーブルに料理を並べ終わるとぼく達の向かいの椅子に腰を下ろした。


なぜヒョンが家にいたのかというと…


さっき料理を作りながらヒョンが話してくれた内容でなんとなくわかった。


今回の出張はヒョンの希望で小さい頃に住んでいた海沿いの祖母の家を取り壊し、そこに新しくレストランを作るために市場調査を兼ねて2人で下見に行っていたらしい…


レストランのオーナーシェフはグクデヒョンだけど、店の管理、運営はユノにまかせるとユノの父親に勝手に決められたそうだ…


ユノはググデヒョンがぼくのことをまだ好きなんじゃないかって疑っている。


それにぼくがやけにヒョンに懐いてるのも面白くないみたいで仕事の話でも滅多にヒョンの名前を出してこない…


今回の出張ももちろん2人で行くなんて聞いてなかった…


ここに来る途中でぼくと同じように雨に打たれてびしょ濡れになったからとヒョンがシャワーを借りていたらしいけど、そもそも何で出張の帰りにグクデヒョンを家に呼んだのかはわからない…







「ユノ…ヒョンが作ったカルボナーラ凄く美味しいから食べようよ…ね?」








「…………」









はぁ…やっぱり何を言ってもだんまりだ…


驚かせてしまったのは悪かったけど、ぼくだって全裸でユノ以外の人に抱きついてしまってショックだったし、めちゃくちゃ恥ずかしかったし、グクデヒョンにも申し訳ないしでかなり落ち込んでるのに、まるで浮気現場を見たかのような怒りようでどうすればいいかわからない…


ぼくがヒョンをユノだと間違えてバスルームに勝手に入ったってちゃんと説明したのにぼくだけじゃなくて何も悪くないヒョンにまで怒ってるし…


せっかく1週間ぶりに会うからと楽しみにしていたのにまだまともな会話もしていない…








「チャンミン、ユノの機嫌直るの待ってたら料理が冷めちゃうぞ?

もう先に食べようぜ?」








「はい…でも…」








「グクデ!!」








ユノはいきなりグーでドンッとテーブルを叩いて名前を呼んだ…







「何だよ」








「チャンミンの…見たのか?」







「ちょっと!ユノ!!//////」







「ははっ!!

残念なことに振り返ったらすぐにしゃがんじゃって見えなかったよ」







「ヒョン…残念って…」







良かった…見られてなかったんだ…


ユノも少しホッとしたような表情を見せ、これでやっと機嫌が直るかと思ったのに…







「あ〜でも、チャンミンに後ろから抱きつかれて耳もとで囁かれた時はドキッとしたなぁ…」







「はっ?何だよそれ…チャンミン、どういうこと?」







ヒョン…余計なことを…


せっかくユノの機嫌が直りそうだったのにさっきより怖い顔になっちゃったじゃないか…








「だっ…だからそれは…

ユノだと思ったからで…」







「チャンミンはぼくとグクデの見分けもつかないの?」







「だって…後ろ姿だったし、背丈も体格も似ていて…

それに…ユノが帰ってきてるんだって思い込んでたから…」







「だけどいつもは一緒に入るのも躊躇ってる癖に自分から入っていってさ…それもいきなり抱きつくとかあり得ないし!」








「そ…それは…」








「おいおい、痴話喧嘩は俺が帰ってからにしてくれよ」







ヒョンが呆れたようにそう言い放つとユノの顔がさらに険しくなって…








「じゃあグクデ、もう帰ったら?」








「あのなぁ…お前が来いって言ったんだろ?」







「そうだけど、今はチャンミンとグクデが一緒にいるところ見たくないんだよ!

だから帰ってくれよ!」







「ユノ…そんな言い方…ヒョンは悪くないのに…

それにせっかくご飯作ってくれたんだよ?

ヒョン…まだ全然食べてないのに…」








「わかった。もういいよっ!

2人で好きにすればいいだろっ!」








ユノは席を立つと引き止める間も無く自分の部屋へ行ってしまった…


おかしい…何か変だ…


ぼくのことを心配して怒ることはよくあるにしても、幾ら何でもこんな理不尽な怒り方…ユノらしくないよ…


それも2人で好きにすればいいだなんて、そんなこと今まで冗談でも言わなかったのに…


突き放されたようで胸がジワリと痛んだ…


まさか…本気で嫌になったりしてないよね?


ユノと間違えて他の人に裸で抱きつくようなぼくに幻滅したとか…そんなことないよね?







「ったく…しょうがないなぁ…」







あんな失礼な態度を取られたにもかかわらずヒョンは怒っていなかった…


それが余計に申し訳ない気持ちになって…







「ヒョン…ごめんなさい…

ユノ…どうしちゃったんだろう…」







「ああ…出張先でいろいろあったからなぁ…

それでまだ頭の中が整理できてなくていろいろ混乱してるんだと思う…

まあ、チャンミンのことで過剰反応起こすのは通常運転だけどな?」







「いろいろって…何があったんですか?」







「う〜ん…勝手に話しちゃってもいいもんかな…

でもチャンミンには話すって言ってたし、自分で話すのは辛いかもしれないしな…」








「ヒョン…お願い…教えて下さい…

ユノがもし何か悩んでることがあるなら知っておきたいんです…

ぼくなんかじゃ何もできないかもしれないけど…」








「わかった…

でもこれは俺とユノとチャンミン、3人だけの秘密だからな?」








「3人だけの秘密……」








そして…ヒョンが淡々と話し出した内容に言葉を失った…


















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ブログ2周年記念のお礼とお知らせ

2017.03.04 12:32|お知らせ







こんにちは!Monakoです(o^^o)

本日、この小説ブログが2周年を迎えました〜♡

2年…長いようで短いですよね。

初めはかなりガンガン更新していましたが、いまはスローペースながらもなんとか続けてこられました!╰(*´︶`*)╯♡

この2年間で書いた作品数は273話…

いつのまにこんなに?って感じです。笑

それもこれも読んで応援して下さったみなさんのおかげです٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

本当にありがとうございます♡♡♡

2周年を記念しまして何かSSなお話を…と思っていたのですが、みなさんのコメントで「君のいない夜を読み返しています」との声が多数あるので、「君のいない夜」のちょっとした短編をアップしたいと思っています。

まだ1話しか書いてないのですが、今夜0時のいつもの時間にアップしますね!

短い予定なんですが、また何話になるかわかりません…

また、来週はかなりの激務でアップは難しいと思いますので、またお待たせしちゃいますが、よかったら見に来て下さいね〜(((o(*゚▽゚*)o)))♡


トップとポチの写真は読者様のうさこ様がサプライズで作ってくれました☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
素敵な写真、ありがとうございます♡♡♡


ではまた夜に〜〜(*゚▽゚)ノ










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プロフィール

こんにちは!Monakoと申します。 東方神起のユノ、チャンミンが大好きです。 好きってだけで始めた妄想小説ですので、文章が至らないところが多々あると思いますが、一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。 BLなR18も出てきますので、苦手な方はご遠慮くださいね☆彡 主人公は不死身、ハッピーエンド主義、ホミンラブです♡

Monako

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