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Reboot 10

2018.06.13 02:51|Reboot
Reboot 10









「ヒョン!どこ行ってたの?

どうしてずっと帰って来なかったの?!」







そう言ってチャンミンはドンソクに抱きついた







「それはこっちのセリフだよ!

お前、何で家にいないでこんなところにいる?」








ドンソクに会えて喜びを隠しきれないチャンミンとは対照的にドンソクは怒っているようだった


それに気が付いたチャンミンはドンソクから離れて俯いた







「ごめんなさい… 金がなくなっちゃって困ってたらユノさんが助けてくれて…

ヒョンが帰って来るまでここにいてもいいって言ってくれたから…

だからヒョンが帰ってきても分かるようにアパートのドアに張り紙しておいたんだよ?」







「金ならたくさん置いてっただろ?

それも使っちまったのか?」







「えっ?」








「ったく!

今回は少し長く家を空けるからお前の枕の中に多めに入れとくって言っただろうが!このバカ!」








「ご… ごめんなさい…」








階段を上りながらその会話を聞いていたユノは怒鳴られ、萎縮しているチャンミンを見てやはりドンソクの元に帰したくないと強く思った


チャンミンに近づくユノをドンソクが睨みつける







「お前がこの張り紙を貼ったチョン・ユンホか?」







ドンソクはユノが以前チャンミンのアパートに行った時に玄関ドアに貼った紙を持っていた


近づいてみるといかにもホストという感じの濃いブルーのスーツに金色に近い少し長めの髪、チャンミンから聞いた話では歳は22歳なはずでユノより年下なのに態度はまるで年上のように大きく、まるでわざとユノを怒らせようとしているようだ


そんな相手の挑発には乗らないよう、ユノは冷静に振る舞った






「そうだよ。俺がその張り紙をしたチョン・ユンホだ

君がチャンミンのお兄さん?」






「ああ…

チャンミンが随分世話になったようだな?

何日間ここにいたんだ?」








「ヒョンが居なくなって1ヶ月くらいしてからだから、2ヶ月とちょっとくらいだよ!」








チャンミンがそう答えるとドンソクはユノに手を差し出して







「120万だな」







「は?」







「チャンミンと楽しく暮らしてたんだろ?

こいつは人気があるから高いんだよ

だけど1日2万で安くしておいてやるよ」







「何言ってんだ?」







「そういう目的でここに置いてたんじゃないのかよ?

なあ、チャンミン、お前こいつに何かされたんだろ?」






「ヒョン、違うよ!

ユノさんはヒョンが連れて来るお客さんみたいなことしないよ!

それにそんなことしちゃダメって言って僕にカフェの皿洗いの仕事も紹介してくれたんだよ?」







「はぁ? カフェの皿洗いだ?

そんなの大した金になんねーだろーが!」








「でも… ちゃんとしたお仕事だし楽しいよ?

お店の人もみんな優しくてくれるんだ!」







「金にならなきゃ意味ねーんだよ!

ほらっ!もう帰るぞ!明日からまた仕事だ!」







ドンソクはチャンミンの腕を掴んでアパートの階段を降りるためにユノの横を通り過ぎようとした


ユノはすかさずドンソクの肩を掴むと…







「ちょっと待て!

仕事って、君はチャンミンに何をやらせる気だ!

まさかまた…」







「お前には関係ないだろ?

それともチャンミンが男相手に稼ぐ代わりにお前が金払ってくれるのかよ!」







「男相手にって…

君がチャンミンにさせていることは犯罪だぞ?

またチャンミンにやらせるって言うなら警察に…」







「ユノさん! 離して!

ヒョンは悪くないんだよ。僕のためにやってるだけなんだから…

僕が全部悪いんだ… だからお願い… ヒョンを警察に連れていかないで…

ねえヒョン、早く家に帰ろう? 僕もう帰りたい!」






チャンミンが涙声になりながらドンソクをかばうのを見て俺はもうなにも言えなくなった…


やはりチャンミンは酷いことをされても俺よりドンソクといたいんだ…


チャンミンの俺を好きと言ったあの言葉はやはり大した意味はなかったのか… と思ったら自然とドンソクの肩を押さえていた手が緩み、2人が俺の横を通るのを黙って見送っていた


カンカンカンとアパートの階段を降りていく不規則な2人の足音と共に






「またチャンミンと会いたければ金持ってこい!

そしたら会わせてやるからよ」






そう背後からドンソクの声が聞こえたが振り返ることも言い返す気力も無くなっていた…











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Reboot 9

2018.06.06 00:20|Reboot
Reboot 9









「お前さ、明日がチャンミンの誕生日って知ってたか?」





昨日ヒチョルから電話をもらうまで俺はチャンミンの誕生日を知らなかった


俺と12日違いの2月18日だったなんて…


もともと誕生日や記念日をあまり気に留めない俺とは対照的にヒチョルは従業員の誕生日は必ずチェックしている


どうやらホスト時代の癖らしいが、友達や知り合いの誕生日をすべて覚えていて必ずプレゼントを贈る


今日のチャンミンの誕生日は従業員達と店で祝ってくれるらしく、俺は仕事終わりにプレゼントを買い、店に向かった


18時過ぎに着くとヒチョルの友達や常連のお客さんも招いて店内は貸切のパーティー会場と化していた


チャンミンはみんなの中心でニコニコと嬉しそうに笑っている


そんな幸せそうな姿を遠くから眺めているとチャンミンが俺に気がついた








「ユノさんっ!」








チャンミンが手に何かを持ってこっちに駆け寄ってきた







「あのね、ヒチョルさんが僕のために誕生日会を開いてくれたの!

あとね、ほらっ!!」







そう言って見せてくれたのは携帯電話だった








「ヒチョルさんからのプレゼントだって!

これでいつでもユノさんに電話できるよ!」








嬉しくて興奮しているチャンミンの後ろにヒチョルが近づき携帯電話をひょいっと取り上げた







「やっぱり携帯無いと不便でさ〜

急にシフト変えたりとかもあるから」







そう言ってヒチョルは自分の電話番号を登録しはじめた


どうにもヒチョルが携帯電話をプレゼントしたことが面白くない…


こんなふうにチャンミンを喜ばせてあげるのは俺だけにしたいという勝手な独占欲のせいだ…







「それなら言ってくれれば俺が買ったのに…」







「おっ?なになに?俺が買ったのが気に入らなかった?」







「そうだよ、気に入らない」







ヒチョルの冷やかすような言葉にムッとしているとチャンミンが…







「携帯電話… もらったらだめ?」







しょんぼりしてそう聞いてきた








「いや… そうじゃないよ…

携帯電話、貰って良かったな?」







「うん!すごく嬉しい!」







ヒチョルはニヤニヤしながらチャンミンに携帯電話を返すと







「チャンミン、裏でまだ作業してる従業員たちの番号も登録してもらってきな」







「うん!」








チャンミンは小走りでバックヤードに向かった


俺は盛り上がっているテーブル席には行かず、カウンター席に座るとヒチョルが俺にビールを出して話し始めた…






「ところでユノ、とうとうお前チャンミンに手を出したんだな」







「はっ?」







「お前ら付き合ってるんだろ?

チャンミンがそんなようなこと言ってたけど」







「チャンミンが?」







「違うのか? ユノと結婚するにはどうすればいいのかなんて聞いてきたからさ。

とりあえず18才にならないと結婚はできないし、男同士はこの国では結婚できないから外国に行かなきゃ無理だって言っといたんだけど

お前、もう結婚の約束なんかしたの?」







チャンミンは勘違いをしているようだ


俺に対する好意が恋愛感情があるかを確かめたくて結婚というわかりやすい例えを出しただけなのに…


ヒチョルに結婚のことを聞いたりするなんて、どういうつもりなんだろう…







「いや… 約束してないし、付き合ってもいないよ

ただ、チャンミンが俺の恋人になりたいなんていい出してさ…」







「恋人に? チャンミンからか? へぇ〜〜

ユノ、良かったじゃん

でも何で付き合わないんだよ

お前もチャンミンのこと好きなんだろ?」







ヒチョルには俺がチャンミンのこと好きだなんて言ったことはなかったけど、当たり前のように俺がチャンミンのことが好きだと思われていた…


さすがヒチョル… 何でもお見通しか…







「ああ… 好きだよ…

だけどチャンミンの言う俺への気持ちが恋愛感情なのかわからない…

そこがハッキリしないのに恋人にするわけにはいかないだろ?」







「そんなの、やることやっちまえばわかるんじゃないの?」







「何言ってるんだ!

駄目だろ、そんなの。」







「堅いなぁ〜

もう今日で18歳なんだし別にお前の生徒なわけでもないんだしさ、チャンミンがいいならいいじゃん

男との経験は豊富なんだろ?」







「ヒチョル!!」







俺が一番気にしていることをさらっと言われてカッとなり、つい大声を出してしまった

そのせいで一瞬店がシーンと静まり返ったが、ヒチョルがみんなに何でもないというジェスチャーをするとまたすぐにもとの騒がしさに戻った





チャンミンは男との経験がある…

それも何人もだ…

だから余計に簡単にはそういうことをしたくない…







「悪い悪い、それ地雷だったな…

だけどさ、チャンミンだって恋人の意味くらいわかってんじゃないか?

ちゃんとユノのこと恋愛対象としてみてるって。

じゃなきゃ恋人になりたいなんてわざわざ言わないだろ?

それに、恋人になって一緒にいてやるだけじゃだめなのか?

そんな深く考えないでさ、好きなんだったら今のありのままのチャンミン全てを受け入れてやれよ」







ありのままのチャンミン…

ヒチョルの言う通りかもしれない…

俺は恋人という意味を何もわかっていないと勝手に決めつけて、そんなチャンミンと付き合うことに少なからず罪悪感を覚えて躊躇してしまっていた…

でもチャンミンなりに俺に好意を抱いていることは間違いない

それがもし俺がチャンミンを想う気持ちとは違うとしても、一緒にいたい… 幸せにしてあげたいと思う気持ちは変わらないなら、形だけでも恋人としていてもいいだろうか…

今夜、チャンミンの気持ちをもう一度聞いてみよう

そして俺もチャンミンのことが好きで付き合いたいとちゃんと伝えよう…


そう気持ちが固まると早くチャンミンと2人きりになりたくてパーティーが終わるまでずっとソワソワしていた





ようやくパーティーが終わったのは23時過ぎ…

店からの帰り道、暗い夜道を沢山のプレゼントが入った段ボール箱を一つづつ抱え、2人並んで歩いていた







「僕、こんなにプレゼント貰ったの生まれて初めて…」







「ヒチョルの友達や客は40〜50人くらいいたしな。
従業員もほぼ全員参加したんだろ?

何個貰ったんだ?60個はあるよな?」






「うん、ヒチョルさんのお友達とお客さんは54人いたよ。

あとお店の人もいれたら76人、プレゼントは2つくれた人もいたから83個あるよ」






「凄いな、それいつ数えたんだ?」






「数えた訳じゃないけど… なんとなく見たらわかったよ」







「チャンミンは数字に強いなぁ…

っていうか、数えないのにわかるってどうなってるんだ?」






「僕にもわからないよ…

みんなは何で見ただけじゃわからないの?」






ヒチョルからチャンミンは数字に強いとはきいていたけど計算が早いというだけじゃなくて見ただけでわかるってかなりの特殊能力なんじゃないか?






「本当だな、何で俺らは見ただけじゃわからないんだろうな?」






チャンミンは自分が他の人よりも優れているものを持っているのにそれに気づいていない


得意な数字の分野で何か活躍できるものはないだろうかとここ最近ずっと考えていた


ずっとヒチョルの店にお世話になるわけにもいかないだろうし、俺が見つけてやらないと…







「あの… ユノさん…」








「ん?」








「このプレゼントの中に… まだユノさんからのプレゼントがない…」







「ああ、そうだったな。

あまりにも沢山貰ってるから俺のなんていらないんじゃないかと思って。」








「いっ!いるよ!

ユノさんのが一番欲しいのに!!」








「多分みんながくれた物の中で一番つまらないぞ?」







「何? 早く見たい!」







「もうすぐアパートだから帰ったらな?」







「わかった!じゃあ早く帰ろう!!」








チャンミンは待ちきれないのか走り出した







「チャンミン!危ないからゆっくり…」







「わあっ!!」








アパートの前の道で持っていたダンボール箱を放り投げるように転んでしまい、プレゼントをぶちまけてしまった…


ユノも駆け寄ると持っていたダンボール箱を置いて地面に倒れているチャンミンを起こした







「大丈夫か?怪我はないか?」







「うん… 僕は大丈夫だけど、プレゼントが…

マグカップとかもあったのに…

割れちゃったかな?」







「かなり派手にぶちまけたからな…

とりあえず拾わないとな」







俺とチャンミンはプレゼントを拾い、ダンボール箱に入れていた


すると…








「チャンミン!!おいっ!チャンミン!」








声の聞こえる方向を見るとアパートの二階、俺の部屋の扉の前にいる男が俺たちを見下ろして叫んでいた


その男の方を見たチャンミンが…








「ヒョ…ン…?

ドンソクヒョン?!」







「お前、こんなところで何やってんだ!」








「ヒョン!! 」







チャンミンは道に散らばったプレゼントを放置してドンソクのいるアパートの二階へと駆け上がって行った…










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プロフィール

こんにちは!Monakoと申します。 東方神起のユノ、チャンミンが大好きです。 好きってだけで始めた妄想小説ですので、文章が至らないところが多々あると思いますが、一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。 BLなR18も出てきますので、苦手な方はご遠慮くださいね☆彡 主人公は不死身、ハッピーエンド主義、ホミンラブです♡

Monako

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