スポンサーサイト

--.--.-- --:--|スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

君のいない夜 〜家庭教師編〜 33












Y side










車を飛ばしてヒチョルの家の前に着くと、インターフォンを押した。


お手伝いさんらしき人が出てヒチョルに用があると言うと、しばらくして家の前の道を駅に向かう途中に公園があるのでそこで待っていて欲しいと言われた。


家で話すよりその方が好都合だ。


今は冷静に話せる自信がない。


ヒチョルの出方次第では怒鳴り散らすかもしれないし…


家族に聞かれたら困るのはヒチョルの方だけど。



言われた通り車で少し走ればすぐに公園があった。


すでに外は真っ暗で公園のベンチの所だけが街頭で照らされていて、そのベンチに腰掛けてしばらくするとヒチョルがやってきた…


暗くて表情がよくわからない。








「ユノさ……っ……」








近づいてきたところでいきなり頬を殴ると、その勢いでヒチョルは後ろにひっくり返るように転んで…







「ってぇ…」








「お前、チャンミンにあんなことしてタダで済むとは思ってないだろ?

殴られることくらいわかっててここに来たんだよな?」







口の中が切れたのか地面に吐いた唾に血が混じっていた。







「いきなり…痛ってえよ…ユノさん…」








「これでも手加減したんだ。

だから歯、折れてないだろ?」








「これで終わり?

もっと…殴らなくていいのかよ…」







そう言いながら服の土をパンパンと払いながら立ち上がった。







「殴りたいけど、これ以上やったらチャンミンに怒られるからな…」







そう話すと一瞬黙り込んで…







「先生は…大丈夫?」








「眠ってるよ。だからお前を殴りに来たんだ。」







「悪かったよ…」







「すぐに謝るくらいならあんなことするなよ!

何で薬なんか飲ませた?

飲ませてそのまま帰るとか、わけわかんねー!

一体チャンミンをどうしたかったんだよ!」







「先生が…欲しかったんだ…

本当は最後までヤルつもりだった。」







「ヒチョルッ!お前…」







思わず胸元を掴みあげた。








「でも無理だった。

先生…ユノさんの名前呼んで大泣きして…

俺、無理やりとかそういう趣味ないから。」







「お前…もう2度とチャンミンに近づくな!

いいか?次チャンミンに会ったら今度は容赦しない。」







「わかってるよ…もう会うつもりない…ってか、あんなことして合わせる顔ないし…

さっき家庭教師の事務所にも電話して断ったよ。

これから塾に行くことにしたからって。」








「わかってるならもういい。」







そう言ってヒチョルから手を離した。


ヒチョルの家庭教師をもうやらなくて済むとわかってホッとした。


絶対に辞めさせようと思っていたから。


合わせる顔が無いって言ってるってことは、少しは悪いことをしたっていう自覚はあるんだな。


結局チャンミンに手を出さなかったのはこいつなりに本気でチャンミンのこと好きだったんだろう。


だからって許せるわけじゃないけど。







「俺さ、ユノさんのことも好きだったよ。

先生とはまた違う意味だけど。」







「チャンミンを狙う奴はみんな嫌いだ。」







「そういうところが好きなんだよね。」







「やめろ。」








「先生がユノさんのこと好きなのって、はじめは外見だけなのかと思ってたけどさ、そうじゃないんだなって…

何で先生は俺じゃ駄目なのかも、よくわかったよ。

こんないい加減な奴だから誰も俺のことなんて好きにならないんだよな。」







苦笑いをしたヒチョルは切れた口の端が痛かったのか少し顔を歪ませながら頬に手をあてた。







「お前にだってちゃんと好きだって言ってくれてる奴いただろ?

ほら…何だっけ…ソンミンさんだったっけ?

あいつ、本気でお前のこと好きだって言ってたし。」







「何で…ユノさんがそんなこと知ってんの?」








「何でかはソンミンさんに聞け。

それとチャンミンと恋人だってお前が嘘ついたこともバレてるからな?

お前の嘘のせいで危うくチャンミンがソンミンさんに殴られそうになったんだぞ!」







「えっ…?ソンミンさんが?」







ヒチョルが口をポカンと開けて驚いている。


確かに…人を殴るようなキャラじゃないもんな。







「お前みたいなヤバイやつ、好きだって言ってくれてるんだ。

少しは真面目に考えてやれよな。」






まるで初耳って顔してる…


ソンミンさんがヒチョルに好きだって言っても信用してくれないって言っていたけど、全く伝わってなかったってことか…






「とにかくお前さ、嘘ついたり薬盛ったりするのやめろよ?

あとは好きになって貰いたいなら変な小細工しないで素直になって真っ直ぐぶつかれよ!

わかったか?じゃあな。」







そう言ってぼくはヒチョルに背を向けて歩きだすと…







「ユノさん…俺…」








名前を呼ぶ声が聞こえたけど、そのまま振り向かずにぼくは公園脇に停めた車に乗ってチャンミンの待つマンションへ向かった…














ヒチョル side










ユノさんに殴られた…


先生から格闘技の有段者だって聞いていたから正直公園に行くまでの間ビビっていた。


もっとボコボコにされるんじゃないかって思っていたのに頬に一発だけ。それもユノさんにしてはかなり手加減してくれた方なんだろうけど…

なんだかんだとユノさんは優しくて面倒見のいいヒョンだったよな…








「痛っ…」







俺は公園の水道で口を濯いでいた。


失恋して殴られて…今日は最悪な日だな…


自業自得なんだけどさ…


ベンチに座ってさっきユノさんに言われたことを思い出していた…


ソンミンさんがユノさんに俺のこと好きって言っていたとか、チャンミンに殴りかかったとか…


何なんだよ…


ソンミンさんとは楽しいだけの関係だと思ってた。


好きだって言われたこともあったけど、よくあるその場かぎりのリップサービス的なものだと…


別れたくないのは身体の相性がいい相手がいなくなるのは困るからだと思ってたし…


ソンミンさんのことをいろいろ思い出しながらモヤモヤした気持ちのまま歩いているといつの間にかソンミンさんの会社の前にいた…


俺、何やってんだろ…


会社の人に見られたくないからっていつも待ち合わせは駅前かカフェだったのに…


その場を立ち去ろうとした時、携帯の着信音がした…


携帯の表示を見ると…








「先生?!」







まさか先生から電話が来るなんて思って無かった…


それもさっきあんなことがあったばっかりなのに…


俺は少し躊躇しながらも電話に出ると…







『ヒチョル君?

ね、ユノ知らない?』







先生はまるで何も無かったかのように話し出した。







「あ…うん…さっき会ったけど…」







『そっか…もしかして…殴られた?』







「一発だけ。」







『ごめんね?痛かったよね?』







「俺が悪いのに…何で先生が謝るの?」







『そうだよね…』







はあ…先生って何でこうなんだろう…


優し過ぎるよ…これじゃあいくらユノさんが心配しても先生の優しさに漬け込むヤツからが後を絶たなそうだ…







「先生…あのさ、家庭教師なんだけど…」







『あっ…うん。それね、さっき事務所から連絡があって…ごめんね?中途半端で辞めることに…』







「だから、それも俺の都合だし。

先生は何も悪くないんだから謝るなよ。

謝られると逆にキツイよ…

俺が悪かったんだからちゃんと言いたいこと言ってくれよ…」







怒って責められた方がまだマシだ…


謝られれば謝られるほど辛くなる…







『じゃあ…1つだけ…言ってもいい?』







1つだけ…やっぱりあのことだよな…


先生からしたら俺に襲われると思って相当怖かったはずだし…








『あのね、ヒチョル君。

ああいう薬ってちゃんと飲む人本人がお医者さんから処方箋をもらって、飲まなきゃいけないんだよ?

ヒチョル君のうちは親がお医者さんだからたくさんお薬があるのかもしれないけど、それを勝手に飲ませたらダメなの!

ヒチョル君はこれからお医者さんになるんだからそれくらいわかってないとね?』








「………………」







言いたいことって…そっち?








『ヒチョル君?』








「ああ…わかった…これからはもう勝手に人には飲ませないよ…」







『うん。わかってくれて良かった。」








「先生…ごめん…」








『うん。』








「でも、先生のこと好きだったのは本当だよ…」








『うん。ありがとう。

でもぼくはユノが好きだから。』








「知ってるよ…」








『ふふっ…そうだよね。』








「先生……今までいろいろありが…」







『あっ!ごめん!ユノが帰って来たから!

ヒチョル君、来年受験頑張るんだよ?

じゃあ、またね!』








「えっ…ああ…えっ?先生?」










切れた…何だこれ…


俺、これで最後だと思ってガラにもなくしんみりしてたのに…


ダメだ…俺、はなっから全く先生に相手にされてなかったんだな…


それも『またね!』って…


先生…わかってんのかな…そんなんじゃまたユノさんに叱られるぞ?


何だか急におかしくなって笑ってしまった。


ホント、しょうもない片思いだったな…


でも、俺にとっては特別な…


最高の家庭教師だったよ…先生…










「何1人で笑ってるの?」







「ソンミンさん…」







目の前にソンミンさんが立っていた…


電話をしていて気全くがつかなかった…







「これ…ユノさんにやられたの?

あの先生にちょっかい出したんだろ?」







殴られて切れた口の横にそっと手をそえられた…







「何でユノさんのこと知ってるの?」







「ユノさんと先生と僕は3人でカフェでお茶した仲だよ。」








「何だよそれ…」








「ヒチョル…もしかしてここで…僕を待ってたの?」








「あ…悪い…会社の前に来たらダメだったよな…

やっぱ俺、帰るわ。」







自分から離れておいて会いに来るとかカッコ悪…


俺はソンミンさんに背を向けると背中から抱きしめられた…








「おいっ…ちょっと…何やってんだよ…

みんな見てる…」








「いいよ…見られても…」








「バカじゃないの?」








「うん…そうだな…

こんな問題児が好きとかさ…」








「それ…本気なのかよ…」








「本気だったら恋人になってくれる?」








「それは……考えとく……」








「よし!じゃあ、今日はまずは夜景デートでもするか!」







「デートって…」







「僕にとってはヒチョルと会う時はいつもデートだったけどな?」








ソンミンさんは俺の手を握って歩き出した…


俺たちもあの2人みたいになれるかはわからないけど…


少なくとも前のような関係には戻りたくないって思ってる…


これからは先生と出会う以前よりも少しだけ前を向いていられる気がした…

















ご訪問、ありがとうございます!

ランキングに参加しています!
私のヤル気スイッチの写真を
We are T ! ポチ !っとクリック
お願いします♡⬇︎
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村
スポンサーサイト

テーマ:二次創作(BL)
ジャンル:小説・文学

コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: コメントありがとうございます♡

よ◯ち◯ん様

いつもコメントありがとうございます♡

よ◯ち◯ん様もバ◯アグラ調べたんですね!笑(≧∇≦)

私も全く使えない、リアルには全く関係ない知識ばっかり増えてます。笑

バスルームプレイ、喜んでもらえてら良かったです。笑

実際、あの絶倫ぶりでベッドでしたら大変ですからね。\(//∇//)\

非公開コメント

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
プロフィール

こんにちは!Monakoと申します。 東方神起のユノ、チャンミンが大好きです。 好きってだけで始めた妄想小説ですので、文章が至らないところが多々あると思いますが、一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。 BLなR18も出てきますので、苦手な方はご遠慮くださいね☆彡 主人公は不死身、ハッピーエンド主義、ホミンラブです♡

Monako

Author:Monako
FC2ブログへようこそ!

ブログ村ランキング

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
小説・文学
222位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
二次小説
129位
アクセスランキングを見る>>

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。