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君のいない夜 〜家庭教師編〜 34 最終話










C side











電話の音で目が覚めた…


暗闇の中…眠くて朦朧としながら電話の音がする方を手で探ると枕のすぐ横に携帯電話があった。








「はい…シム・チャンミンです…

あっ、はい。お疲れ様です…」








家庭教師の事務所からの電話で、今日でもうヒチョル君の受け持ちは終わりになると知らされた。


これからは塾に通うことにしたと…


決してぼくの教え方が悪かった訳ではないとちゃんとフォローまで入れてくれていたようだ…


こんな形で終わるのは残念だけど、内心ホッとした…


電話を切るとルームライトをつけた。


身体が物凄く怠い…


特に腰が鉛のようだ…


ぼんやりとした記憶が徐々に鮮明になっていくと、もう恥ずかしさに死にたくなった…


あんなことやこんなこと…


薬のせいだとしてもあんな言葉を自分で言ったなんて…それも何度も…


だって…身体中が疼いておかしくなりそうだったんだ…


ユノはどう思っただろう…はぁ…もう恥ずかしい…


そういえば…ユノは?


痛い腰をさすりながら何とか歩いて寝室の扉を開けたけど、リビングは真っ暗でユノがいる形跡はない…


まさか…いや…多分…絶対にそうだ…


ぼくはまたベッドに戻るとユノに電話した。


でも、繋がらない…


どうしようか少し迷ったけど、ヒチョル君に電話をすると…


やっぱり…


ユノがヒチョル君を殴っていた…


薬を勝手に飲ませたり、あんなふうに迫ったり、ぼくだって腹が立たない訳じゃないけど…


殴られたって知ってちょっと可哀相なんて思ってしまった…


きっとユノがぼくの分まで怒ってくれたから、こんなふうに思えるのかもしれない。


家庭教師はもう終わりだけど、いつか医者として、人間的にも立派になったヒチョル君に会えたらいいなって、そう思う。


もちろんユノと一緒に…










「あれ?チャンミン起きてたの?」







ユノが帰ってきて寝室に入ってきた…







「あ…うん…さっき家庭教師の事務所から電話があって起きちゃって…」







恥ずかしくてまともにユノを見ることができなくて、ぼくはそう答えながらタオルケットを頭にかぶった…








「ん?まだ体調悪いの?」







ぼくのすぐ横にユノが座って頭にかぶっていたタオルケットをめくった…


手で顔を隠しているぼくの髪を撫でながら…







「チャンミン、恥ずかしがってるの?」







「だって…あんなこと…

ユノ…ごめんなさい…無茶いっぱい言って…」







「ぼくは最高に可愛くてエロいチャンミンが見られて嬉しかったよ?

薬のせいじゃなきゃもっと良かったんだけどね。」







そっと目を開けるとユノが優しい目をして見つめていた…


ぼくは頭を撫でてる手を握ると起きあがってユノの顔を覗き込みながら…








「手…痛かったでしょ?

ぼくのせいでユノの優しい手が人を殴ることに使われるなんて…

本当にごめんなさい…」







左手の甲を指でなぞって腫れてないか確認していると…








「殴ったって…何で知ってるの?」







「起きたらユノがいなかったから電話したけど出ないし、もしかしてと思ってヒチョル君に電話したら…」







「何で電話なんかっ…

あ〜〜っ!もうっ!チャンミン!」







ユノはギュッとぼくを抱きしめた…







「ユノ?」







「ぼくはあと何回チャンミンにヒヤヒヤさせられるんだ?

何でこんな大変な子好きになっちゃったんだろうな…」







「大変な子って…」







「部屋に閉じ込めて誰にも会わせないでぼくだけのものにしたい…」







「ユノ…怖いです…」







「それくらいチャンミンが好きなんだよ。

心配しすぎてもう禿げそうだよ…」







「ふふっ…ユノなら禿げても好きですよ?」







「チャンミンも禿げても…好きだよ…」








笑いあって、見つめ合って同時にキスをした…


また沢山ユノに心配をかけちゃったけど、ぼくだってユノを閉じ込めてずっとぼくだけのものにしたいってそう思ってるよ?


ふふっ…でも、禿げるのは嫌だな…


だってユノに髪の毛をふわふわと撫でられるのが好きだから…




その日の夜は甘いキスと甘い会話だけの甘い甘い夜になった…















その1週間後…












「チャンミン、ユノは?」







「今、車を駐車場から出して来るって…

すぐに来ますよ。」








「そうか。

チャンミン、これサンドウィッチな?

飲み物も持ってくだろ?」








「あ、はい。ありがとうございます。」








ぼくとユノはこれから春川の実家に車で向かうところだ。


ドンへさんから行く前に店に寄れって言われて、時間がないからユノはすぐに行けるように車を店の前に回してくるって駐車場へ行ってしまった。


ドンへさんが店に寄れってしつこく言ってきたのはサンドウィッチや飲み物を持たせるためだけじゃない。


本当の目的は…







「ドンへさん、こんにちは♡」






「いらっしゃい。こっちに座って?

こいつが前に話したチャンミン。」








「こんにちは…シム・チャンミンです。」







「こんにちは♡」








「今、飲み物持ってくるから待っててな?」







目の前に座った清楚で可愛い子はドンへさんの彼女…


先週のデートから毎日電話して、時間があればこうしてカフェに来てくれるらしい。


昨日、ドンへさんから告白して付き合うことになって、もうキスも済ませたとか…


そんな詳しく言わなくてもいいのに、ユノが言うには、付き合ったのが久々過ぎて完全に舞い上がってるみたい。


今日もぼくら2人に早く会わせて自慢したかったんだろうな。


ドンへさんの幸せオーラが半端ないよ…


そんな上機嫌なドンへさんが厨房へ行くのを目で追っていると…







「ね?チャンミン君だよね?久しぶり!

まさかドンへさんの友達だったなんて!凄い偶然!」







「え…?」







前に会ったっけ?全く記憶が無いんだけど…







「忘れちゃった?

あっ!こんな女の子みたいな格好してるしね。

ほら、ずっと前にシウォンさんの行きつけのお店で一緒に飲んだでしょ?僕だよ、テミン。」








「えっ?……あっ!…ええっ〜〜!!」








あまりに驚いてつい大きな声が出てしまった。


あの時は男の格好していたのに、それでも綺麗で可愛かったから、女装をしたらその辺の女の子より全然可愛い…


でもまさかドンへさんが男と付き合うなんて…








「ちょっと!静かに!

ドンへさん、ぼくのこと初めから女の子だと思って誘ってきたからさ、どうしてもデートしたくて女の子のフリしちゃったんだけど、今更言えなくて…

だから内緒ね?」







「でっ…でも…そんなの…」







「そのうちちゃんと自分から話すからさ。」







「だけど…」







「チャンミン、その子がドンへの彼女?」







ユノがやってきてぼくの隣に座った。







「あっ、ユノさんですよね?

本当だ!前にチャンミンが世界一素敵って言ってた通り、モデルさんみたい!」







「前にって…チャンミン、前に会ったことあるの?」






「あ…うん…あったような…ないような…」







なんて、言葉を濁していると…







「おっ!ユノ来たか!

この子が俺の彼女のテミンちゃん。

可愛いだろ?」








「ヤダ〜〜♡ドンへさん、可愛いだなんて♡」







「ドンへ、良かったな。こんな可愛い子が恋人になってくれてさ。」







「だろ?

俺、テミンちゃんに出会うために生まれてきたのかも!」








ツライ…ああ…もう見てられない…








「あのっ!

そろそろ行かないと花火大会に間に合わないからっ!ね?ユノ?」







「ああ…そうだな…じゃあ、テミンさん、ドンへをよろしくな?

チャンミン行こうか?」









「う…うん…」







はぁ…


テミンさんは席を立ったぼくに向かって周りにわらないようにウィンクしてるし…


これって、騙してるって言わないのかな?


内緒にしてるぼくも共犯?


どうしよう…本当に黙ってていいのかな…


ドンへさんから渡されたサンドウィッチと飲み物を持って車に乗り込むと…








「チャンミン、シートベルト!」







「あっ…ありがとう…」







サンドウィッチと飲み物を抱えたままのぼくにユノがシートベルトをしてくれた。


車が走り出すといつものように空いてる右手でぼくの手を握って…







「チャンミン…もしかして…嫉妬したの?」







「へ?」







「カフェからずっと表情が暗いよ?

それって、ぼくがさっきドンへの彼女のこと、可愛いって褒めたからだろ?

心配しなくていいよ?俺にとってはチャンミンが誰よりも可愛いんだからな?」







呑気にニヤニヤとそんなこと言ってるユノに真実を告げてもいいのだろうか…







「あっ…そういえば…

チャンミン…あの子に前に会ったことあるのか?」








「あ…はい…昔…」








「いつ?どこで?何で?」








今度は面白くないって顔して嫉妬してるし…


ああっ!もうやっぱり1人じゃ抱えきれないっ!








「違うんです…実はね…」










ユノは予想通りに驚いて、ぼくはため息をついた。


2人でドンへさんのことどうしようかって心配したけど、最後にユノは…


『愛があれば大丈夫なんじゃないか?ぼくたちみたいに…』


なんて言っていた…


うん、そうだね。愛があれば大丈夫…


今日もうちの母にぼく達のこと話すのは正直すごく怖いけど、ユノがいてくれるから…ユノの愛があるからこんなにも落ちついていられるんだ…


ぼくはいつもユノの深い愛に守られて、助けられて…







「ユノ…愛してます。」







「なっ何?急に…」







「急じゃないです…いつも想ってます…

でも、何だか今すごく言いたくなって…」







そう言うとユノは急に車を路肩に停めてぼくをぎゅっと抱きしめてキスしてきた…






「運転中にあんまり可愛いこと言うな…

キスしたくなるだろ?」







「ユノ…その度に車停めてたら花火大会間に合いませんよ!」







「だって可愛いチャンミンが悪い…」







「いつもそうやってぼくのせいにっ…あっ!」








「何?………えっ?…あれって…ヒチョル…?」








反対側の歩道をソンミンさんと手を繋いで歩いているヒチョル君を見つけた…


2人とも笑いながら歩いていて幸せそうだ。








「デートだな。」







「デートですね。」








見ていて何だか嬉しくなった…


ヒチョル君は割り切ってるなんて言ってたけど本当はソンミンさんのこと、好きだったんだね…


ただ、寂しくて…信用して裏切られるのが怖かっただけで…


だけど、もうきっと大丈夫だよね…








「やっぱりチャンミンは家庭教師は向いてなかったな。

勉強よりも違うこと教えちゃうから…」







「えっ?」







「いや、何でもないよ。

さぁ、そろそろ行くか。

お母さん心配させちゃうしな?」








「はい…」








そしてまた手を繋いで車を走らせた…


大好きな人と一緒にぼくの生まれ育った母のいるあの街に向かって…













fin










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Re: コメントありがとうございます♡

う◯こ様♡

いつもコメントありがとうございます♡

ドンへ、ごめんなさい〜〜!
でも、テミンオススメですよ〜〜*\(^o^)/*
チャンミンにドキッとしたことあるし、大丈夫!触ってはじめはびっくりしても意外と順応性ありそう。って、どこ触るんですかね(≧∇≦)

また続きがあればその時に〜〜!

最後まで読んで下さってありがとうございました!

Re: コメントありがとうございます♡

C◯i◯u様

いつもコメントありがとうございます♡

やっとハッピーエンドを迎えました。

ドンへはやや難ありですが、テミンならきっと性別超えて好きになるんじゃないかな〜〜なんて。←無責任(≧∇≦)

続編、また浮かんだら書きたいなと思います。

最後まで読んで下さってありがとうございました。

コメントいつも励みになってます♡

Re: コメントありがとうございます♡

◯様

コメントありがとうございます♡

私も去年の1月に初めてホミン小説を読むまではBL的なものには一切興味なかったんですよ〜〜!それが、今では書いてるっていう…σ(^_^;)
2人は私の世界観まで大きく変えてしまいました。←大げさ(≧∇≦)

何度も読み返して下さってるなんて、本当に嬉しいです。

私ももうそういう目でしか見られなくなりました。笑

また続編あったらその後のチャンミンのお母さんのことも触れると思います!嫉妬メラメラユノさんは通常運転であると思いまーす。

また是非読みに来て下さいね〜!

Re: コメントありがとうございます♡

よ◯ち◯ん様

いつもコメントありがとうございます♡

ハラハラばっかりで萌えが少なかったかな?な今回のお話…

ヒチョル、かき回すだけ掻き回していきましたよね。

2人が本当にそんなに好き合っているか試したかったんですよー!

将来の医者が薬でオイタしちゃいけませんっ!って最後にチャンミンに叱られましたけど、チャンミン、怒るところそこじゃねーですよってね。

最後のドンへのあの仕打ち…みなさんコメントにドンへ、ドンへ書いて心配?おもしろがって?くれてます。笑

続編があったらもちろんドンへのその後にも触れますので、また読みに来て下さいね♡

Re: コメントありがとうございます♡

A◯l様

コメントありがとうございます♡

最後まで読んで下さって嬉しいです!

溺愛ユノさん、ちょっとストーカー入ってますがヒチョル君にも心配されるほどチャンミンが大変な子なので仕方ないですよね(≧∇≦)

終わって寂しいなんて言われると、また番外編書いちゃおうかな〜〜なんて思ってしまう単純な私…

しばらく君のいない〜はお休みになりますが、また短編で書こうとは思っていますので、その時は是非読みに来て下さいね♡
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プロフィール

こんにちは!Monakoと申します。 東方神起のユノ、チャンミンが大好きです。 好きってだけで始めた妄想小説ですので、文章が至らないところが多々あると思いますが、一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。 BLなR18も出てきますので、苦手な方はご遠慮くださいね☆彡 主人公は不死身、ハッピーエンド主義、ホミンラブです♡

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