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木枯らしの届く頃に 〜いつまでも〜 前編





日本デビュー11周年記念企画
『TVXQ 11th Anniversary』



※このお話は「木枯らしが届く頃に」の続編になります。読んでいない方はそちらからお読み下さい。
















朝起きるとテーブルの上にはチャンミンの作ってくれた朝食が並んでいる…


俺はそれを食べてからシャワーを浴びて着替えると、歩いて5分の会社に出かけた…


会社…といっても俺とチャンミンとあと2人だけ。


こんな小さな会社でも勉強しながら死ぬほど働いてやっと手に入れた俺の城…


そこには誰よりも早く来て掃除をしてくれている愛しい人がいた…







「ユノヒョン、おはよう。」







「会社ではユノって言うんじゃなかった?」







「あっ…そうだった…」







大手ゼネコン会社を辞めてまでこの会社を作りたかったのはチャンミン…お前が欲しかったからだ…








「朝はゆっくり俺と一緒に来ればいいって言ってるのに…」







「でも…僕は入社したばっかりだからドンへさんやテミンさんより早く来ないと…」








あの日…大学で数年ぶりに再会してからここに入社するまでの数ヶ月間、チャンミンと会うことはなかった。


ここはチャンミンの地元から飛行機を使うくらい離れていて、会社を立ち上げたばかりで休みがほとんど無い俺は会いに行くことができなかった…


まだ不安定なこの会社の給料での一人暮らしは大変だからと俺のマンションで一緒に住むことを提案し、チャンミンがやっとここにやって来たのは入社の日の前日だった…


もっと早く来て欲しかったけど、簡単に実家に帰れる距離じゃないし、何やらやることがあるとかで結局ギリギリになってしまったみたいだ。


キャリーバック1つで来たチャンミンは深々と頭を下げて「お世話になります。」そう言って家に上がったのはまだ2週間前のこと…


ようやく叶った俺の夢…


これからはずっとチャンミンといられる…


昔のあの頃のように恋人として…そして仕事のパートナーとして…


俺は期待で胸が一杯だった…


だけど…うちに来てからすぐに感じた違和感…


チャンミンはどこか他人行儀な感じであまり俺に近づいて来なかった。


はじめは緊張でもしてるのかと思ったけどそうじゃない…


まるで2人の間に透明な壁があるみたいに…


ここにいるのは『ヒョン、ヒョン』っていつも俺に構ってもらいたくて、甘えてくる幼くて可愛い昔のチャンミンじゃない…


自立した大人に成長した立派な男だ…


そして、誰もが見惚れるほどの美しく艶やかなその姿…


随分変わったな…


あの頃の甘ったれで可愛いチャンミンがいなくなったのかと思うと少し寂しい気もする…


あれから4年も経ってるんだ…変わらないわけがない。


それに、それを望んだのは俺自身だ…


4年も放置しておきながらすぐに昔のような関係に戻れるなんて虫が良すぎたな…


再会した時、泣きながら会いたかったって言って喜んでくれたから勝手に同じ気持ちなんだと思ってしまったけど…


でもいいんだ…これから少しずつ…ゆっくりでいい…


また昔のように俺を好きになってくれたら…


ここに来てくれたってことは、少しは期待してもいいよな?


それに…俺はチャンミンを手放す気はないから…








夜遅くに仕事が終わって家に帰ると、チャンミンが作ってくれた夕食がテーブルの上に俺の分だけ置いてあった。


今日も日を跨いでしまったな…







「チャンミン?入るよ?」







そう言ってチャンミンの部屋のドアを開けると机の上に突っ伏して寝ていた…









「チャンミン…またこんな所で…

ほら、風邪ひくぞ?」








「ん……ユノヒョン……」








寝ぼけたチャンミンは俺の腕に絡まるように捕まってベッドに移動するとすぐに寝息を立てて眠りについた…


この時だけは甘える昔のチャンミンみたいで可愛いくて堪らなくなる…


綺麗な寝顔につい顔を近づけてしまったけど何もせずに離れた…


キスしたい…昔のように抱きしめて眠りたい…


再会してからキスすらしていない…


もちろん寝る時も別々だ…


これじゃあまるでルームシェアの同居人だな…


昔の俺が見たら笑うだろうか…


あの強引さはどこへ行ったのかって。


初めてチャンミンを抱いた時…


あの時は俺も若くて半ば無理やりチャンミンを俺のものにした…


俺があの時我慢していたら、チャンミンは今頃普通の恋愛をしていたのだろうか…


俺と付き合わなければこの業界に進むことなく、自分の好きな仕事をしていたんじゃないか…


そんなことも考えたりした…


だから今は強引なことはしたくない。


チャンミンの気持ちが俺に向くまでは待つって決めたから…





机の上を見れば二級建築士の問題集が何冊も置いてある。


これ…全部やるつもりなのか?


俺はゆっくりでいいって言ったのに、チャンミンはどうしても今年、二級建築士の資格を取りたいらしく、毎晩この調子だ…


何故そんなに急ぐんだ?、…急ぐ必要なんてないのに…


俺も仕事で遅くなるし、チャンミンはいつもこうして眠りに落ちるまで部屋で勉強してる…


これじゃあいつまで経っても昔のような関係に戻れるわけがない…


2人で出かけたり、もっとゆっくりチャンミンと話をする時間が欲しい…


でも今は厳しい…


以前勤めていた会社から外注で入ってきた急ぎの仕事があって、これをとにかく早く終わらせないといけない。


開業したてのこんな小さな会社でも、昔の仲間がこうやって信頼して仕事を回してくれている。


だから絶対に落とせないんだ。


でも、それが終わったら2人で旅行にでも出かけようか…


そして俺の想いの全てを伝えよう…








それから2週間が過ぎて、チャンミンと俺は相変わらず同居人状態だった…


最近変わったことと言えば、前の会社の同僚が仕事の打ち合わせでうちの会社に来た時、新入社員を1人連れてきた。


チョ・ギュヒョンと名乗るその男はチャンミンと同じ大学の同期でかなり仲が良かったらしく、再会を喜んでいた。


チャンミンとキュヒョンは会社が近いこともあって、たまに一緒にお昼を食べに行くようになった。







「ユノヒョン…っじゃなくて、ユノさん。

キュヒョンとお昼を食べに行ってきますね。」








「ああ、わかった。」








それにしてもすごい偶然だ…


俺が昔働いていたSME建設はこの国でトップ3に入る大手企業…


いたるところに支社があるって言うのに仲の良かった大学の同期の友人がお昼を食べに行けるような近さにいるとか…


あの頃、チャンミンは俺と同じ会社に入って一緒に働きたいってずっと言っていた…


もし俺がまだあそこで働いていて、チャンミンがあの会社に入れたとしても、あちこちに支社があるから一緒に働ける可能性はほとんどないといってもいいくらいだ…


万が一同じ部署になったとしてもいつ転勤になってもおかしくない…


いつか自分の会社を持ちたいと漠然と考えてはいたけど、チャンミンとずっと一緒いるために俺は無理をしてでも早くこの会社を作りたかったんだ…


でも、大手の建設会社に内定をもらっていたらきっとここには来なかっただろうな。


だけど、チャンミンはどこからも内定をもらえなかった。


だからここに来てくれたのかもしれない…


それでもいい…


誰も知り合いがいないこの地に俺だけを頼って来てくれた…


それだけで本当に嬉しかったんだ…


でも、俺以外知り合いも友達もいないなんて寂しいだろうから、チャンミンの仲の良かった友達が近くにいたことが俺も嬉しかった。


友達や知り合いは大切だ。特に同じ業界なら尚更…


最近ちょくちょくキュヒョンとお昼を食べに行くチャンミンを見て、良かったな…と単純に思っていた。


キュヒョンの所に書類を届けに行くのもチャンミンに行かせたり、飲み会に誘われて躊躇している時も、社会勉強だよ?って行くように勧めたりもした…


でも、それはすぐに後悔することになったんだ…



俺はチャンミンが作った弁当を食べ終わるとタバコを切らしているのに気がついて近くのコンビニへと向かった…


コンビニの横の路地に目をやるとそこにはチャンミンとキュヒョンの姿が見えた…


俯いているチャンミンをキュヒョンはそっと抱きしめている…


俺は一瞬固まってしばらくその様子を眺めていた。


それにキュヒョンはすぐに気がついたけど、ジッと俺を睨みつけるだけだった。


キュヒョンは俺とチャンミンのこと知っているってその目を見てわかった。


挑戦的なその目つき…


あいつもチャンミンが好きなのか?


チャンミンもあいつを?


だから俺に近づこうとしないのか?


もしかして…ここに来たのはあいつがいるって知っていた?


早く資格を取りたいっていうのは、いつでも転職できるように…あいつのいる場所に行けるようにするためだったとしたら…


そうなのか?チャンミン…


俺はお前にとってなんなんだ?


ただの懐かしいヒョンなだけだったのか?





もう…手遅れなのか…?





俺は2人に背を向けると、タバコも買わずに会社に戻った…















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Re: コメントありがとうございます♡

k◯i◯o様

いつもコメントありがとうございます♡

いえいえ、コメントいつも励みになっています♡

楽しみに待っていて下さっているって聞くとヤル気でます!*\(^o^)/*

こちらこそ、読んで頂けて嬉しいです。

読まれなくなったら書けないと思うので、こうして書き続けられるのもk◯i◯o様みたいに待っていてくれる方々のお陰です。

続きも是非よろしくお願いします♡

Re: コメントありがとうございます♡

C◯i◯u様

いつもコメントありがとうございます♡

今回、初めて参加した、企画物です。

楽しんで頂けたら嬉しいです!

お友達とDVD鑑賞!羨ましいです〜〜(o^^o)

C◯i◯u様の期待通り、2人からお手紙来ましたね♡

Bigeastは幸せです〜〜♡

Re: コメントありがとうございます♡

よ◯ち◯ん様

いつもコメントありがとうございます♡

はい!今回初めて企画物に誘われました♡
よく、企画物してる方いらっしゃるの見かけるんですが、あまり繋がりがなくてお誘いなくて…(>_<)

張り切ってたんですが、いざ書き始めると短編難しい〜〜!!

せっかくの記念日企画なので楽しんでもらえたらいいんですが…σ(^_^;)

あ〜〜早くチャンミン甘やかしてよしよししてもらいたい!←私が!笑

Re: コメントありがとうございます♡

う◯こ様♡

いつもコメントありがとうございます♡

読み返して下さってたんですね!
あれを書いたのはチャンミンの行ってしまう日の朝、目が覚めて木枯らしを聴いた時にバ〜〜ッと浮かんで1日で一気に書き上げたんですよね〜〜。

書けない時は1話書くのに1週間くらいウダウダするのに。

うさこさんにも画像作ってもらって超嬉しかったです。

楽しんでもらえたら嬉しいです♡
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プロフィール

こんにちは!Monakoと申します。 東方神起のユノ、チャンミンが大好きです。 好きってだけで始めた妄想小説ですので、文章が至らないところが多々あると思いますが、一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。 BLなR18も出てきますので、苦手な方はご遠慮くださいね☆彡 主人公は不死身、ハッピーエンド主義、ホミンラブです♡

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