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木枯らしの届く頃に 〜いつまでも〜 中編





日本デビュー11周年記念企画
『TVXQ 11th Anniversary』















「遅くなってすみません…」








昼の休憩時間はとうに過ぎていた。


走って戻ってきたチャンミンを見れば目を赤く潤ませていて、さっきまで泣いていたんだとすぐに分かった…


俺の前じゃなく、キュヒョンの前で…


泣きたい場所は俺じゃなかったんだと…


慰めてもらいたかったのは俺じゃなかったんだと…


そう思ったら苛立ちを隠せず…








「チャンミン、遅い!

頼んでいた図面はどうなった?」








「あっ…はい…

今、持っていきます!」








声を荒げた俺に驚いたように自分のデスクに行くと、図面をもってきて手渡された…







「駄目だ。こんなんじゃ使えない。

それにここも、ここも、修正頼んだよな?」







「えっ?…あっ!ごめんなさい…すぐやり直し…」







「テミン、これ悪いけど2時間以内に直してくれる?」







「え…いいですけど…」







テミンは俯くチャンミンをちらちら見ながら返事をしてた…







「チャンミン、やる気ないなら今日は帰っていいよ。」






「で…でも…

今日出来上がった図面…僕がキュヒョンに届けるはずじゃ…」






「いいよ、俺が行く。

やる気ない奴いても気が散るから今日はもう帰って家で勉強でもしてたらどう?」







チャンミンの口からキュヒョンという名前が出て、ついキツく言ってしまった。


チャンミンは今にも泣きそうな顔してテミンとドンへにペコッと頭を下げると帰って行った…







「おい…ユノ…今のはちょっと酷くねえか?

お前ら…何かあったのか?」







ドンへがそう言うとテミンも酷いと言わんばかりに首を縦に振っていた。







「何もないよ…」







そう…俺たち…何もないんだよ…















SME建設に持っていく書類が完成し、俺はチャンミンの代わりにそれを渡しにキュヒョンのいる部署へとやってきた。


応接室に通されるともう一人の担当の人が来るまでキュヒョンと2人きりで待つことになってかなり気まずかった…






「あれ?今日…チャンミンが来るんじゃなかったんですか?」






「チャンミンじゃなくて悪かったな…」







キュヒョンはわざとらしく大きなため息をつくと…







「チョンさん…

前から聞きたかったんですけど、チャンミンのこと、どうしたいんですか?」






完全に仕事相手にするような話し方じゃなくなっている俺に、キュヒョンも少しキレ気味にそう話し出した…







「4年も放置して、やっと迎えに来たかと思えば今度はただの従業員兼家政婦ですか?

こんなことならTB建設の内定蹴るって言った時、反対するんだったよ…」







何だって?


TB建設って言ったらSME建設に引けを取らない大手企業だ…







「それ…どういうことだ?

チャンミン…どこも内定取れなかったんじゃ…」







「そう言ってたんですか…あいつらしいな…

チャンミン…あなたの会社で働けるってめちゃくちゃ喜んでたんですよ。

やっと迎えに来てくれたって…

4年間…来るかもわからないあなたからの連絡をずっと待ってたんですよ?

どれだけ辛かったかわかります?

まあ、4年も放置するような人にはわからないでしょうけどね。」







そう言われると俺は何も言えなくなった…


4年も連絡取らなかったのはチャンミンのためだとか言いながら、結局は自分に自信がなかったんだ…


あの頃…俺も自分のことで精一杯で、チャンミンに、会いたいと思いながらも仕事を優先してしまった…


転勤も決まって、遠距離恋愛になってしまったら、チャンミンがもっと自分のことに疎かになるんじゃないか…


そんなチャンミンを受け止めてやる自信がなかったんだ…


中途半端に受け入れたらお互い駄目になる…そう思って一方的にチャンミンから離れた…


だけどチャンミンのことは好きで、手放したくなくて、「別れよう」じゃなくて「離れよう」って言ったんだ…


そう言えば俺から離れないって…チャンミンならきっと待っててくれるんじゃないかって思って…


本当に勝手で卑怯だった…







「さっきだってあなたのせいで泣いてたんですよ。

恋人に戻れないかもしれないって…

ここに呼ばれた理由がわからないって…」







「でも…だったら何で…」







そこで担当者が入ってきてそれ以上は聞けなかった。


図面を渡すだけのはずが、以前提出した図面の解説を求められ、予定より遅くなってしまった…


その上、せっかくだからと次の仕事の打ち合わせも兼ねて飲みに誘われた。


早く帰ってチャンミンと話がしたい…


でも、次の仕事を取るチャンスだというのにここで断わるわけにはいかない…だけど…






「すみません…この後予定がありまして。申し訳ないのですが…」






いつもの俺なら迷わず仕事を優先していただろう…


でも、今帰ってちゃんと話をしないと終わってしまいそうな気がして俺は誘いを断って急いで家に向かった…







「チャンミン!」







玄関に入るなりそう呼んでみたが、真っ暗なリビングにはチャンミンがいる気配はない。


チャンミンの部屋にも、バスルームにも…


家中探してもどこにもいなかった…


まさか…出て行ったのか?


恐る恐るチャンミンの部屋のクローゼットを開けると、キャリーバックと共に衣類や荷物も消えていた…


俺は頭が真っ白になってしばらく空っぽになったクローゼットを眺めていた…


そして…リビングに戻るとダイニングテーブルにいつものように置かれていた夕食を見て、頭を抱えて床にしゃがみ込んだ…





チャンミンが出て行ってしまった…





キュヒョンの言葉を思い出す…






『ただの従業員兼家政婦ですか?』






そんなわけないだろう!…俺はチャンミンが好きで好きでずっと一緒にいたくて…だからここに呼んだんだ…


だけどチャンミンには全く伝わってなかった…


いや…伝えようとしていなかった…


4年前のあの時と同じだ…


忙しいからと仕事を優先してもチャンミンなら離れないだろう…そう自分の都合のいいように考えてチャンミンに甘えていた…


その上、仕事場であんな理不尽な扱いされたらさすがに嫌気がさしたんだろう…


TB建設の内定まで蹴って俺を選んでくれたのに、俺はチャンたミンのために何をしてやった?


ただ俺のエゴでチャンミンの人生をめちゃくちゃにしただけじゃないのか?


だけど…


嫌だ…駄目だ…チャンミンがいなくなるなんて…


俺がチャンミンにしばらく離れようって言った時…チャンミンもこんな気持ちだったのか?


深い深い谷に突き落とされたような…


もう2度と這い上がれないようなこの絶望感…


自分が同じような目にあってようやくわかるなんて…本当に俺って最低だな…




立ち上がり、テーブルの上にあるチャンミンが作った食事を見ると俺の好きなおかずばかりだった…


最後まで俺のこと考えて作ってくれたのかと思うと何だか泣けてきた…


それを手に取った瞬間…


料理が熱い…


出て行ったばっかりなのか?


まだ間に合うかもしれない…


俺は家を飛び出すと駅まで走った。


改札まで辿り着いたけどチャンミンの姿はなかった…もう電車に乗ってしまった?


でも今から電車に乗ったとしても今日のフライトには間に合わないはずだ。


きっと…まだこの街にいる…そう信じたい…


駅から家までの帰り道、チャンミンの入りそうなカフェやレストランを見て回ったり公園も探してみたけど何処にもいない…


キュヒョンにも電話したけど来てないと言われ、逆にチャンミンに何かしたのか?と怒鳴られた…


他に頼る人もいないのに1人でどこへ行った?



チャンミン…頼むから行かないでくれ…





暗い街を彷徨う俺を月だけが明るく照らしていた…


















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テーマ:二次創作(BL)
ジャンル:小説・文学

コメント

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Re: コメントありがとうございます♡

C◯i◯u様

いつもコメントありがとうございます♡

ユノ、チャンミンの態度の変化に戸惑って、踏み込めないでいる上に勘違いであんな怒っちゃって、そりゃ〜〜チャンミンいなくなりますよね〜〜。

意外と自信のないユノヒョンです。

私も早くイチャコラ書きたくてイライラです。笑

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プロフィール

こんにちは!Monakoと申します。 東方神起のユノ、チャンミンが大好きです。 好きってだけで始めた妄想小説ですので、文章が至らないところが多々あると思いますが、一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。 BLなR18も出てきますので、苦手な方はご遠慮くださいね☆彡 主人公は不死身、ハッピーエンド主義、ホミンラブです♡

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