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Cheering 〜覚めない夢〜 1

2016.10.20 00:00|Cheering 〜覚めない夢〜
※ このお話は「cheering→cheering〜moving on」の番外編になります。
まだ読んでない方はこちらの作品を読む前にそちらからお読み下さい。

ユノ、チャンミンに瓜二つなドンジュパパとボングンパパのお話です。

私の中ではユノ、チャンミンのイメージで書いてます。

まだ携帯電話もデジカメも普及していない高校時代のお話から始まります。















ボングンを初めて見たのは高校の入学式の日。


僕は新入生代表の挨拶のために壇上に上がった。


暗記してきた挨拶の言葉をぐるぐると頭の中で唱えながら見下ろすと、最前列に頭ひとつ出ているのに小さく整ったその顔に一瞬ドキッと胸が弾んだ。


同じ一年生にしては大人っぽい顔立ち…


切れ長の目にスッとした鼻筋…


男に対してかっこいい…ってその時初めて思ったんだ。


僕はその時からボングンのことが気になり始めていた…


偶然にも僕もボングンも英語学科の同じクラス。


だけどボングンは社交的な性格の上、クラスには中学が同じだった友達が沢山いたようだったし、サッカー部のボングンと、写真部の僕では共通点もなかったから話す機会が全くなかった…


あっと言う間に男女共に学年1の人気者になっていったボングンと、地味な僕では友達になるなんて絶対に無理だと思っていた…


それに…僕はボングンと友達になりたいのかもよくわからなかったし…


ただ…ボングンが気になってつい目で追ってしまうだけ…


それがどうしてなのかも深く考えもしなかった。










ある日…


写真部の部室で僕が新しく買ったカメラを鞄から出していると…






「シム、凄いな…それ買ったのか?!ちょっと見せて?」







「あ…はい。」







写真部に入ってしばらくすると愛用していたカメラが壊れてしまい、僕は新しいカメラを買ったんだ。


カメラ屋さんの言われるままにいろいろつけたオプションの中に望遠レンズがあって、それを部長がスゲースゲー言いながら取り付けると窓から校庭をそのカメラで覗きだした。







「やばっ!こんな大きく見えるんだ!

シム、お前も見てみろよ!」






そう言ってカメラを渡されて言われるがままに覗いて見ると…







「わあっ!」







「な?凄いだろ?」







「近っ…す…凄い…」







カメラを覗いて真っ先に見えたのは校庭でサッカーをしているボングンの姿だった…


僕は思わず夢中でシャッターを押していた…


ボングンのサッカーをしている姿は教室にいる時の何倍もかっこよくて美しかった。


そしてそのキレのある動きに見惚れてしまった…


憧れ?それとも被写体として魅力的だから?…とにかく美しいものに弱いのかも…だなんて、この時はこの感情の意味がまだよくわかっていなかったんだ…





それからは時々みんなにわからないように望遠レンズをつけてボングンがサッカーをしている姿の写真を撮っていた。


盗撮行為…


わかっていてもボングンのサッカーをする姿があまりにもカッコ良くてどうしても撮らずにはいられなかった…


写真を撮るたびに僕はますますボングンに魅了されていった。


まだ一度も会話すらしたことがないというのに…





そして1年生の夏休み。


写真部の部活は自由参加だというのに、僕はサッカー部の練習がある日はほとんど登校していた。


こんな暑い中、学校に来る写真部員は僕1人だけ…でもその方が都合が良かった。


だって、周りを気にせず好きなだけボングンの写真を撮ることができるから…


いつものように窓から写真を撮っていると、ボングンがいきなり動きを止め、こっちの方向をジッと見つめているように見えた…


まさか…撮っているのがバレた?


僕はサッとカーテンの後ろに隠れた。


しばらくして恐る恐る隙間からそっと覗いてみると、校庭のどこにもボングンの姿がない…


あれ?休暇に入ったのかな?


ちょうどフイルムも一本使い切った所だし、怪しまれる前に今日はもう帰ろう…


そう思って僕は望遠レンズを取り外し、カメラの蓋を開けてフイルムを取り出し、ケースへ入れた。


フイルムをしまおうと鞄を開けると、今日学校に来る前に寄った現像屋さんで受け取ってきた出来上がったばかりの写真をバラバラと床に落としてしまった…


僕はしゃがんで1枚1枚拾いながら眺めては、やっぱりボングンはかっこいいな…なんて呑気に写真に見惚れていた…すると…







「犯人はお前か?」







「っ…!!」








誰もいないはずの部室…


しゃがんでいた僕の背後から声がした。


写真…見られた?


やましいことをしているという自覚のある僕はビクッと肩が震え、心臓が飛び出そうなほど驚いた。


恐る恐る振り返ってみると、そこには眉間に皺を寄せ、明らかに怒っている形相のボングンがいた…







「これ、お前が撮ったのか?」







そう言って僕の目の前に差し出された数枚の写真…


手に取って見てみるとボングンがサッカーをしている写真だった。


でも、明らかに僕の撮った写真じゃない…







「これは…?」







「見ての通り、俺の写真だよ。

これが1枚5000ウォンで女子に売られてたんだ。それも何枚も。

それを知ってからずっと犯人を探してたんだよ。

それがまさか優等生のシム・ドンジュ…お前だったなんてな。」






「ちっ…違うっ!僕はそんなことしてないよっ!」







ボングンは僕の前にしゃがむと落ちている写真を1枚拾って…






「じゃあ、これは何だよ?

これもお前が撮ったんじゃないって言うつもりか?」






「これは僕が撮ったけど、売ったりなんかしてないし、そんなこと考えたこともないよ。

ほら、写真紙の裏の文字見て。僕がいつも使ってるのとフィルムのメーカー名も違う。」







そう言ってボングンに渡された写真と僕が撮った写真を手に持って差し出して見せようとした。


でも、そんな僕の手をボングンはバッと叩き落とした…







「痛っ…」







「メーカーなんて、いろいろ変えて使ったりもできるだろ?そんなのいいわけにもなんねーよ!

正直に言えよ!今まで何枚売って幾ら稼いだんだよ!」







ボングンは完全に僕を犯人だと思い込んでいた。


当たり前か…こんな盗撮してるなんて普通じゃない。


もう何を言っても無理だ…


初めて話をしたのがこんな会話だなんて辛くてそのことに胸が痛んだ…


叩かれてジンジンと痛む手が赤くなっているのを見て悲しくてじわじわと涙が出てきそうになって…







「おいっ!!待てよっ!」







僕は走って逃げた。


ボングンの前で泣くのだけは絶対に嫌だったから。


追いかけられたらサッカー部のボングンに敵うはずはなかったけど、幸いにも追いかけては来なかった。


ショックと悲しみで今にも泣いてしまいそうだったけど家に帰るまで耐えて耐えて…そして自分の部屋に着くとベッドに飛び込んでボロボロと泣いた…


その時ようやくわかった…


僕はボングンの事が好きだったんだって…


かっこいいって思うのは憧れなんかじゃなかった…


自分が男を好きになるなんて認めたくなかったけどこの胸の苦しみや悲しみはそれ以外の何物でもなかった…


気がついてしまったこの気持ちを誤魔化す術はもう何もない…


僕はボングンが好きだ…好きなんだ…


だけどそれがわかった時にはすでに嫌われた後だったなんて…


それも盗撮した写真を売っていた犯人扱い…


盗撮していたのは本当のことだから責められても仕方ないけど、それがお金目的だとは思われたくなかった…


だからと言って本当のことを言うこともできない…


学校が始まった頃にはきっと全校生徒に噂が広まってるだろう…


もうボングンと顔を合わせる勇気もない…


転校した方がいいかもしれない…


もともと歩いて通えるという理由だけで選んだ高校だったんだ。


編入試験を受ければ遠いけど親が勧めてくれていたもう少し上のランクの高校にも通えるだろうから両親も反対はしないはず…


きっと学校が変わればボングンのことは忘れられる…


もともとこんな気持ち…いつかは忘れなくちゃいけないんだし…


そうだ…そうしよう…


これで…良かったんだ…






すべてを諦めたように力なくベッドに横たわり、泣き疲れていつの間にか寝てしまっていた…


その数時間後…









「あの…ドンジュさん…

お客さんが見えてますが…」







トントンとドアをノックする音と家政婦さんの声…


目をさますと辺りは薄暗く、陽も沈みかけていた…







「お客って?」







「学校のご友人のチョン・ボングンさんが来ていますが、どうされますか?

お部屋にお通ししますか?」








「えっ!!ボ…ボン…

ちょっ…ちょっと待って!」







僕はガバッと起き上がった。


まさか…ボングンがうちに来るなんて…


走って逃げたから余計に怒らせたんだろうか…


嫌だ…もうこれ以上傷つきたくない…







「えっと…今はちょっと…

具合悪いとか言って適当に追い返して貰えませんか?」







「はあ…わかりました。」







本当に具合悪いなんて言ったら医者でも呼ばれて大変だから嘘はつけなかった…


もう駄目だ…家まで来るなんてよっぽど腹立ってるんだな…


すぐにでも転校しないと…







「あの…ドンジュさん…

カメラを届けに来たそうです。

直接じゃないと渡せないとかで帰ってくれそうにありませんが…」







「あっ…」







そうだ…カメラを部室の机に置きっぱなしだった…


それに床に散らばった写真も…


鞄だけ持って走って逃げたから…


どうしよう…カメラは返してもらいたいし、ボングンも渡さずには帰らなそうだし…


玄関でささっと受け取ろうか…


でも玄関で盗撮のことを騒がれたら家政婦さんに聞かれてしまうし…それは嫌だ…







「あの…チョンさんを僕の部屋に…」







「はい、分かりました。」







僕はベッドから立ち上がると服の袖で涙を拭った。


何を言われても黙ってよう…


きっとボングンも言いたいことを言えば気が済むだろう…


誤解されたままでも仕方ない。もう僕がやったんじゃないって証明なんてできないし、どうせ転校するんだから2度と会わないし…


2度と…会わない…


そう思ったらせっかく拭ったのにまた涙が溢れてきた…


階段を上がってくる足音が聞こえる…


僕はまた慌てて袖で涙を拭ってるとノックをする音がして…







「シム・ドンジュ、開けるぞ?」







「はい…」







そう返事をしたと同時に扉がゆっくりと開いた…


















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こんにちは!Monakoと申します。 東方神起のユノ、チャンミンが大好きです。 好きってだけで始めた妄想小説ですので、文章が至らないところが多々あると思いますが、一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。 BLなR18も出てきますので、苦手な方はご遠慮くださいね☆彡 主人公は不死身、ハッピーエンド主義、ホミンラブです♡

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