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Cheering 〜覚めない夢〜 4

2016.10.25 00:00|Cheering 〜覚めない夢〜











あれから1週間もしないうちに夏休みに入った。


ボングンはクラブチームの長期合宿に参加するため、次の日から学校に来なかった。


だから僕とボングンはあれ以来話をしていない…


夏休みは受験勉強に明け暮れてあっと言う間に終わってしまった。


でも勉強の合間に暇さえあればずっとボングンのことを考えていた。


あの時…どうしてもボングンの名前を言うことが出来なかった…


僕は臆病だ…


同性を好きだという後ろめたさや…


家族の期待を裏切りることに対しての罪の意識…


何より自分の今の状況が変わってしまうことを恐れた…


あんなに好きだ好きだと思っていながら、僕はまだ子供で、いざとなったら怖気づいてしまったんだ…


キスされた時…嬉しいよりも驚いたし、少し怖いと思った…


あれって…本当にキスだったのかな?なんて思うくらい、まるでぶつけられたような事故みたいなキスだったけど…


ボングンは何であんなことしたんだろう…


あの時は僕のことが好きなのかもしれないって思ってしまったけど、ボングンから好きだって言われたわけでもないし、もしかしたらただ僕に好きな人がいるなら諦めて見合いなんかするなって言いたかっただけだったのかもしれないし…


時間が経てば経つほどあの時のボングンの態度がよくわからなくなってきた…


だけど、ボングンのことが好きだと打ち明ける勇気もないのに真意を問いただすなんてことできない…


学校が始まったらまたいつもみたいに笑って話ができればそれでいい…


結局、僕のボングンへの想いはその程度だったのかもしれない…























「あいつ、一体どうしたんだ?」







放課後、ドンホが僕のところにきて呆れたようにそう言った。


視線は窓際で女子に囲まれているボングンに向けられている…


夏休みが明けてからのボングンは周りが驚くほどすっかり様子がかわってしまっていた。


髪を明るく染め、耳にはピアスをし、爽やかな硬派イメージから一転、チャラチャラした軟派なイメージになっていた。


以前ならボングンに寄ってくる肉食系な女子をサラリとかわしていたのに所構わず肩を組んだり頭を撫でたり膝に座らせたり…


見るに堪えない光景…胸が痛くて堪らない…


夏休み中、一体何が起こったんだろう…







「ドンジュ、お前何か聞いてないのか?」







「うん…夏休み明けてから話してないから…」







「お前もか…

俺もどうしたのか聞こうとしたら『ほっとけよ』って言われてさ、ムカついてそれから話してないんだよ…」







「僕も避けられてるみたいで目も合わせてくれないんだ…」







「あんなにお前のこと気に入って構ってたくせにどうしちまったんだろうな…

ったく、あんなあからさまに入れ食いアピールいらねーだろ?

やっぱりプロになるからっていい気になってんじゃね?」







「えっ?プロって…?何のこと?」







「あいつ、高校卒業したらプロリーグの2軍に入るって先生達が話してるのを聞いたやつがいてさ…

夏休みにプロテストでも受けたのか、スカウトでもされたのか…

噂だから本当か知らねーけど…」







ボングンがサッカー選手に…


もし、それが本当だったら凄く嬉しい…


サッカー選手になるのが夢だってずっと言ってたし、そのためにかなり努力していたことも知ってるから。


ボングンの口からちゃんと聞いておめでとうって伝えたいのにあんな女子が周りにいたんじゃ近寄ることもできない…









「なあドンジュ、ボングンと話してみてくれよ。

お前になら何があったのか話すかもしれねーし。」








「話したいけど…あの状況じゃ無理だよ…」








「あ…お前女子の集団苦手だもんな?

大丈夫、大丈夫、俺にまかせろ!」







「ちょっ…」








ドンホは僕の腕を掴むとボングンの前まで連れていった。








「ボングン、ドンジュが大事な話があるんだって。」







取り囲んでいた女子がボングンと共に一斉にこっちに視線を向けた…







「何?」







「えっと…その…」








「ドンジュはお前と2人っきりで話したいんだって。な?そうだろ?」








「う…うん…」








「わかった…」








ボングンは立ち上がると教室を出て行った。








「ほら、ドンジュ早くついて行けよ!」








ボーッとしていた僕はドンホに背中を押されて慌ててボングンについて行った。


一階に降りて渡り廊下を歩いていく。


この先にあるのは運動部の部室…


ボングンはサッカー部の部室の鍵を開けて中に入った。


少し薄暗い室内には独特の匂いが充満していた…



今日は全ての部活が休みの日だから誰もいない…







「大事な話って何?」








「あ…あのさ…

大事な話ってドンホが言ったけど、大事な話っていうか、聞きたいことがあって…」







「何が聞きたいの?」








「えっと…

サッカー選手になるって…本当?」








「ああそれね…

まだ正式には決まってないけど、そういう話が出てる。」








「すっ…凄い!良かったね!おめでとう!」







「だから、まだ決まってねーし。

聞きたいことってそれだけか?そんなら俺、もう戻るわ…」







「ちょっ!ちょっと待って!」







戻ろうとしたボングンの腕を掴んで引き止めた。








「夏休みの間…何かあったの?

なんか…ずいぶんと変わっちゃったから…

女子とばっかりいてどうしたんだ?ってドンホも心配してたし…

その…あんなにベタベタするとかボングンらしくないっていうか…」







「俺がモテるのなんか前からだろ?」







「そうだけど…」








「適当に遊んでるだけだよ。

好きな奴にも降られたし、別にいいだろ。」







「振られたって…1年の時に好きな子いるって言ってたけど…その子?」







「ああ。両思いかと思ってたら向こうは大して俺のこと好きじゃなかったんだ。

なんかいろいろ馬鹿みて〜だなと思ってさ。」







「だからって…好きでもないのに遊ぶって…」







「何?好きでもない奴とは寝るなって言いたいの?」






「…………」







「お前だって好きでもない奴と親の言われるままに結婚するんだろ?

同じじゃねーかよ。

もう相手は決まったのか?そいつともう寝たの?」







「しっ…しないよっ!

結婚もしてないのにそんなこと…」







「あははっ!今どきそんな奴いるんだ!

それとも、それも親に言われたわけ?」







「違うっ…

僕は…ただ相手に対して誠実でいたいだけで…」








「ふ〜ん…誠実ね…

じゃあ、結婚まで他の女とも遊ばないわけだ?」








「あ…当たり前だろ!」








「じゃあさ…」








「わっ!」







ボングンは僕の肩を勢いよく押した。


その勢いですぐ後ろにあったソファーに倒れるように仰向けになって…


そこにボングンが僕を跨ぐように覆いかぶさる…







「男ならいいんじゃねーの?」







「えっ…ボンッ…んんんっ…」







キスされた…


この間のぶつけるようなキスじゃなく、舐めるようないやらしいキス…







「やっ…やめっ…んっ…」







両手を掴まれて上に乗っかられているから全く身動きが取れない…


散々キスされて、やっと唇が離れた…







「ボングン…な…何でこんなことするの?」








「結婚するまで何にもできねーなんて可哀想だから俺が遊んでやるよ。

相手が女じゃなきゃ裏切ったことにならないんじゃねーの?童貞のままならいいんだろ?」






そう言いながら僕のシャツのボタンを開けていく…


僕は慌ててボングンの両手を掴んで…








「友達同士で…こんなのおかしいよっ…」







「友達?

俺はお前のこと友達だなんて思ったことねーし。」







言葉が出なかった…


ずっと仲良くしていたつもりだったのに…


ショックで呆然としてるとシャツのボタンは全て外され、ボングンの手が首筋から胸にゆっくりと降りてきて…







「やっ…いやだっ…」







「嫌って…こんなに抵抗してねーのに?」







そう言われてカッと真っ赤になった…


驚いてはいるけど、ボングンにさわられることが嫌なわけじゃなかった…


むしろ、ドキドキしてる…


だけど駄目だ…こんなのいけない…








「ボングン駄目だよっ!こんなことしたくないっ!」








僕はジタバタと暴れだし、ボングンも負けずと僕を押さえつける…







「俺だって…こんなことしたくねーのに…」







小さくボングンがそう呟いた時…








「ボングンッ!お前何やってんだよ!!」








急に部室のドアが開いてドンホがボングンを僕から引き離した。







「なかなか出てこないから気になって覗いて見れば…

ボングン、お前どうしちまったんだよ!」







ドンホが僕を起こして心配そうに肩を抱いてくれた…






「うるせーな!

俺は前からこんな奴だよ!またこんなことされたくなかったら近寄ってくんな!」







そう言い捨てると部室を出て行ってしまった…







「ドンジュ、大丈夫か?殴られたりしなかったか?」






「大丈夫だよ…心配しないで…」







「あいつ…本当にどうしようもねーな…」







「きっと…僕が気に触るようなこと言っちゃったんだよ…

だからボングンのことそんなに怒らないで?」








「ドンジュ…お前って本当にいい奴だなぁ…

もうボングンに虐められないように俺が守ってやるからな?」







「う…うん…」








やっぱり勘違いだった。


友達とさえ思っていない僕のことなんて好きなはずないのにもしかしてだなんて…


ボングンがこんなことしたのは好きな子にフラれてヤケになっていたから…


なのに…嫌じゃないなんてどうしようもないのは僕の方だ…


遊んでやるって言われて一瞬でも期待してしまった…


ちゃんと好きって言えもせず、自分の立場を変える勇気がないからってこのまま強引に…ボングンのせいにして奪ってもらいたかったとか…


相手に誠実でいたいだなんて嘘だ…


ただ単に女の子に興味がないからなだけ…


ボングンが女の子と遊んでるって聞いて死ぬほど嫌だった…


そんな子と遊ぶくらいなら僕と…って思ってしまったんだ…


本当に僕は卑怯で弱虫だ…


またこんなことがあったら次こそは抵抗できないと思った…


もし、そんなことしてしまったら一生忘れられなくなってしまう…


そんなの…辛くて苦しいだけだ…


だから僕もこの日を境にボングンを避けるようになった…


そして、一言も話さないまま高校を卒業した…

















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コメント

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Re: コメントありがとうございます♡

よ○ち○ん様

いつもコメントありがとうございます♡

お久しぶりです!お元気でしたかぁ〜?*\(^o^)/*

長々とお休みしちゃっていきなり更新なので気がつかないですよねσ(^_^;)

このパパ番外編はサラッと書いて終わりにするつもりが結局がっつり書いちゃって、6話くらいの予定が…もう何話になるやです…σ(^_^;)

ドンジュ、ボングンパパの世代はアラフォーですから昔は今よりオネエもゲイも生きにくい世の中だったことでしょう〜(-_-)

結局はハッピーエンドなんですけどね〜(^◇^)



写真集、まだ買ってません〜

日本語版増刷しないかな〜なんて待っていたらツベで動画みれちゃうし、訳してくれてるブログあるしでDVDの方はとりあえずこれで落ちついたのであとは写真集どうしよう…な感じです。

何しろデカイ!重いんですよね?
見たくて見たくて我慢できなくなったらポチります!とりあえずはこのお話を終わらせてから…(*^_^*)

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こんにちは!Monakoと申します。 東方神起のユノ、チャンミンが大好きです。 好きってだけで始めた妄想小説ですので、文章が至らないところが多々あると思いますが、一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。 BLなR18も出てきますので、苦手な方はご遠慮くださいね☆彡 主人公は不死身、ハッピーエンド主義、ホミンラブです♡

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