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Cheering 〜覚めない夢〜 6

2016.10.28 00:00|Cheering 〜覚めない夢〜












「ドンホ…僕やっぱり…」







「何だよ、ここまで来ておいて帰るとか言わせないぞ?」






僕はドンホに連れられて同窓会会場のイタリアンバルの店の前にいた。


道が混んでいて少し遅れて到着した上に入り口の前で入るのを渋る僕にドンホが痺れを切らして…






「ったく、俺先に入るからな!」






「えっ…そんな…ドンホ…」






僕を置いてさっさと1人で入って行った…


本当は来るつもりなかったのに、ドンホがしつこく一緒に行こうって誘うから来たのに…


あの日…車の中で僕のボングンへの気持ちを打ち明けた時、気持ち悪いって引かれるかと思ってたのに、ドンホは『好きになっちまったもんはしょーがねーよ。』と、あっさり理解してくれた。


そして、思いもよらないことを言い出した。









「俺はずっとボングンがドンジュに片思いしてるんだとばっかり思っていたよ。

だからあの時も部室でボングンがドンジュを無理やり襲ってるんだと思って焦ったんだ…

まさか、ドンジュもボングンのことが好きだったなんてな…

両思いだったってわけか…」







「そんなはずないよ。

だってあの時ボングンに僕のことは1度も友達だと思ったことないって言われたし…」







「そりゃそうだろ。好きな子とは恋人になりたいんだから友達だなんて思いたくないし。

逆にさ、好きなやつに友達だよって言われたらショックじゃねーの?」







「じゃあ…僕…ボングンに嫌われてないの?」







「だから嫌いどころか好きなんじゃないかって言ってんの。

お前さ、両思いだったのに振ったのか?

あいつ、フラれたのがよっぽどショックだったんだな…

それであんなふうにグレちゃったわけか…」







両思いだなんてそんなわけない…ドンホの勝手な思い込みのような気がする…


そもそも告白されてもいないんだから振りようがないし…


それにもしそうだったとしても当時の僕はどうすることもできなかった…


だって未だに僕はあの頃と変わらずに家に縛られたまま何もできないでいるのに…


だけど…







「もしドンホの言ってることが本当だとしたら僕は余計にボングンには会えないよ…」







「何でだよ。まだ泣くほど今も好きなんだろ?

ボングンが今はどう考えてるかわからねーけどもうあれから5年近く経ってるんだし、さすがにあいつも落ち着いてるだろうから会って話すくらいはさ…」







「そうじゃないよ…僕が駄目なんだ…

もうずっと好きで…好きすぎてボングンに会ってしまったら自分を抑えられる自信がない…

もし、少しでも僕の事が好きだったなら…

今も少しでも好きでいてくれたら…

今度は僕がボングンに何をするかわからない…」







「何するかって…ぶっ!あはははっ!

お前がボングンを押し倒すとか?

そりゃ〜いいや!好きにしろよ!

もしお前をそうさせるくらい強い想いがあるならぶつけてくればいいんだよ。

ずっと我慢ばっかりしてきたんだろ?

1度くらいやりたいようにやってみろよ。」








「それが駄目だから会わないって言ってるのに…」








「ほらまたそうやってすぐ駄目駄目ってさ。

大丈夫、俺が傍にいてやるから。

まずい状況になったら止めてやるって。」















…なんて言ってたくせに、すでにドンホの頭の中はクラスのマドンナだったウンソのことでいっぱいなはずだ…


どうしよう…もうボングンは店の中にいるんだろうか…


会いたいな…本当は凄く会いたいのに…


けど会ってしまったら全てをぶち壊してしまいそうで怖いんだ…


だから…やっぱり帰った方がいいのかも…








「入んねーの?」








「!!!」







突然後ろから声がした…聞き覚えのある声…


ゆっくりと振り返るとサングラスをしたラフな格好のボングンが立っていた…







「ボングン…」







「よっ、久しぶりだな?」







目の前にいるのが信じられなくてポカンと見つめていた。







「お前も今来たのか?」







「う…うん…でも…やっぱり帰ろうかなって…」







「そうなんだ。じゃあちょうどいい。

2人で飲みに行かねーか?」







「えっ…だって…同窓会は?」







「同窓会なんて興味ねーよ。

俺はお前に逢いたくて来ただけだから。」







「僕に?」







「ほら、他の奴らに見つかったら面倒くせーから早く行くぞ?」






そう言って僕の肩をガシッと掴んで肩を組んだままさっき歩いて来た方向へと向かった。


こんな展開想像もしてなかった。


僕に逢いたくて来ただなんて…


あんな気まずいまま口もきかずに卒業したのにまるで何もなかったみたいに平然と隣を歩いている…


ボングンとは違い僕はかなり動揺していた…







「元気だったか?」






「うん…

ボングンのことはテレビで見てたよ。

凄い人気だよね。」






「だけどサッカーのテクニックより違う方で目立っちまってカッコ悪りぃけどな?」






「そんなことないよ。ドリブルの速さはチーム内では群を抜いてるし、得点率も高いよね?

この間の試合なんて最後に難しいところからのボングンのパス回しが上手くいって点に繋がったから逆転勝ちできたんだし…」








「俺の試合…観てくれてるんだ?」







「えっ!ああ…うん。サッカー好きだし…」






恥ずかしい…まるでいつも見てますって言ってるみたいになっちゃった…







「そうか…」







ボングンは少し照れた様子で嬉しそうに笑っていた…



そんなたわいもない話をしながら駅前のシティーホテルに入っていく…


エレベーターに乗るとボングンは最上階のボタンを押した。


そこは夜景がとても綺麗な落ち着いたバーラウンジがある。


以前、接待で何度か来たことがあった。







「いらっしゃいませ…2名様ですか?」







「ああ、窓際の静かな席にしてくれ。」







「かしこまりました。こちらにどうぞ…」







案内された席は2人掛けのハイバックソファー。


天井から足元までガラス張りの窓に向かって配置してあるから目の前にはソウルの夜景が見渡せる…


ここはいわゆるカップル席だ…


接待の時は中央の普通の席で、ここには座ったことがない…


ソファーはゆったり2人が座れる広さなのになぜかボングンは僕の隣に膝同士がぶつかるほど詰めて座った…






「何飲む?

俺はウイスキーのロックで。」







「じゃあ僕も同じのを…」







「へえ…意外と酒強いんだ?」







「まあね…接待とかで飲む機会が多いし…」







「そうか…ドンジュももう会社員だもんな?

何か変な感じだな…」







「そうだよ…あれから5年も経ったんだよ…」







僕達はお酒を飲みながら互いに5年間に起きた出来事を話し出した…


はじめは酷く緊張していたけど、お酒を飲み始めると徐々に力が抜けていった…


仲良かったあの頃のように会話も進み、2時間ほど経った頃、2人とも程よく出来上がっていた…







「ボングン、ボングン…」






「何だよ。」






「ふふっ…呼んでみただけ。」






「ったく、この酔っ払いめっ!」






そう言って昔みたいに僕の頭をグシャグシャっと撫でた…


ああ…大好きだったあの頃のボングンがここにいる…







「だって…夢みたいで…

もうボングンとはこんなふうに話したりできるなんて思ってなかったから…

名前を呼んで返事が来るだけでも凄く嬉しくて…」







「………」







今まであんなに陽気に話していたのに急に黙り込んだボングンを見て、また何か失敗してしまったのかとサーッと酔いが覚めていく…


何か言わなきゃと思えば思うほど何も出てこない…


せっかく前みたいに話せるようになったのにまた元に戻ったらどうしよう…


そうなる前に帰ろう…その方がいい。







「ボングン…具合悪いならそろそろ帰…」







話終わる前に膝の上に置いていた僕の手の上にボングンの手が被さったかと思うとギュッと握られた…







「ドンジュ、ごめんな?」







さっきまで俯いていたボングンは顔をあげると僕をジッと見つめた…







「今日はどうしてもお前に会って謝りたくて来たんだ…

高校3年の時、俺の勝手な思い込みで酷いこと言ったり無視したりして…

俺、あの時はガキ過ぎてお前の家のこととか会社のこととか全然理解できなかったんだ…」







「うちは普通じゃないから理解できなくて当然だと思う…

だけど、あの時何でそんなにボングンが怒ってたのかよくわからなくて…」






そうだよ…あの時のキスの意味は何だったのか…


部室でのあの行動はただヤケになってたからなのか…


部室で遊んでやるって言った言葉は悪ふざけだったのかそれとも…







「本当にわからないのか?」







うん…って頷こうとした時、ボングンの長い指が僕の顎に添えられてチュッと唇に触れるだけのキスをされた…







「…っ…なっ…何でキスなんかっ…」








「好きだからだよ…

今もあの時も好きだからドンジュにキスをしたんだ。

初めて話したあの日からずっと好きだった…

お前も俺のこと好きなんだって勝手に信じてたから見合いしてるって聞いてショックでさ。

それで俺のこと好きじゃねーのかよって勝手に怒ってヤケになって…

自惚れてたんだよな…お前は何があっても俺を選ぶって思っていたなんて…

本当にごめんな?」







「…っ…うっ…」







「何で泣くんだよ…」







「…っ…だって…嬉しくて…」







「ドンジュ…」







ボングンの胸にすっぽりと包み込まれるように抱きしめられた…


あやすように背中をポンポンと叩きながら僕の頭にキスをしている…


ボングンも僕と同じだった…


僕のことを好きになってくれていた…それも初めて話したあの日からだなんて…


夢みたいだ…


目を開けたら覚めてしまいそうでこのままずっとボングンの胸の中でこうしていたい…







「あれからお前を諦めるつもりでいろいろ付き合ってみたけどみんなどれも違ってた…

ドンジュ…お前以外本気になれるやつは見つからないんだよ…

なあ…俺はどうすればいい?

お前の気持ち聞かせてくれよ…」







「僕は…っ…」







言いたくない…言ったら離れて行ってしまう…


離れたくない…離したくない…


だけど言わないと…


僕はボングンの背中に手を回して抱きついた…






「僕は…婚約してるんだ…

2ヶ月後に結婚する…」







「そうか…

やっぱりもう決まってたのか…

お前があまりにも可愛い反応するからさ、また俺、勘違いしちまったみたいだな…

お前が俺のこと好きなんじゃないかってさ…」







そう言うとボングンは僕の背中を叩くのをやめて僕から離れようとした…


僕はしがみつくように腕の力を強めてボングンから離れなかった。







「おい…ドンジュ…?」








「あの時の…部室で言ったこと…覚えてる?」







「部室?」







「遊んでやるって…男なら裏切ることにならないだろって…」







「あ…あれはさ…」







「いいよ…ボングンとなら…」







「何言ってんだよいきなり…」







「それとも…あれはからかっただけ?」







「お前…本気で言ってんのか?」







少し怒ったような呆れたような声でそう言われて僕は震えた声で「本気だよ…」と答えると身体をバッと離されてボングンはどこかへ行ってしまった…


僕は1人残され、目の前にあった飲みかけのウイスキーを一気に飲み干した…


婚約者がいてもうすぐ結婚するのに何てこと言ってるんだ?って呆れたのかもしれない…


それとも、真面目に告白しているのに遊んでくれなんて言われて怒ったのかな…


きっとその両方だ…








「ドンジュ、立てよ…」








腕を引っ張られた方を見るとボングンがいた…








「ボングン、帰ったんじゃ…」







「これ、持ってろ…

ほら行くぞ…」








渡されたのはこのホテルのカードキーだった…















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コメント

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Re: コメントありがとうございます♡

ゆ○し○様

初コメントありがとうございます♡

わわわわ〜〜!((((;゚Д゚))))))) ドンジュの決め台詞が台無しです!!(T_T)

間違い教えて下さってありがとうございます♡
本当に助かりましたぁ〜〜(>_<)

読んで下さってありがとうございます。またコメント下さいね♡


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Re: コメントありがとうございます♡

よっ◯ゃ◯様

いつもコメントありがとうございます♡

お返事、本当に遅くなってすみません〜(>_<)

いろいろあって気持ちがなかなか小説に向かなくなっていました。
でも、書くのが嫌になったわけじゃないんですよ…
しいていえば時間と優先順位の問題です…

なかなか長い睡眠も取れない状況で、書いているとすぐに眠くなっちゃったりで…

2人は想い合ってるからから身体だけ先にむすばれちゃうっていう切ない展開になっちゃいました…

でも、結末はわかっているので安心ですよね?


写真集、DVDといろいろ考えて頂いて嬉しいです♡ありがとうございます♡

チャンミンが美し過ぎて…

わかりますよ〜〜!私はどっちも大すきですがチャンミンの今だけのあの肉体美は本当に綺麗ですからね♡ 頑張って鍛えただけのことはありますよ♡

その年齢ごとの美しさってありますよね〜♡目の保養です♡


Re: コメントありがとうございます♡

う◯こ様♡

いつもコメントありがとうございます♡

お待たせしすぎて読み返さないと忘れちゃいますよね…(^_^)a

ドンホって名前。ドンへをもじったの?って思われそうですが、ドンホはドラマ「地面にヘディング」で、ボングンの犬猿の仲のサッカーのチームメイトです。

まだボングンはドンホが秘書だって知らないですからね。知ったら嫉妬しちゃいますよね。笑


う◯こさんが気になっていたこと。ボングンがいつからドンジュが好きだったのか気になっていたんですね!

なんだろう、なんだろう?ってずっと気になってましたよ。笑

ちゃんと書けて良かったです〜(^^)


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