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Cheering 〜覚めない夢〜 14

2017.02.21 00:00|Cheering 〜覚めない夢〜










2人の居所はすぐに分かった。


いなくなったことに気がついてからすぐにチェリンの実家に電話をかけると『2人はここに帰ってきている。すぐにかけ直すから待つように』と使用人らしき人に言われて電話を切られた…


しばらくして電話してきたのはチェリンではなくチェリンが雇った弁護士からだった…


その弁護士から言われたのは、チェリンは離婚を望んでいること。そしてチャンミンを渡すつもりはないと伝えてきた…


今後の交渉は全て弁護士を介しての話し合いになる。そして、全てが終わるまでチャンミンには会わせないと…








「あの女、チャンミンのことなんてこれっぽっちも可愛がってなかったくせに何でチャンミンを連れてったんだよ!

離婚したいなら1人で出ていけばいいじゃないか!」







憔悴している僕を心配してドンホが家に来てくれた…







「ドンホ…… 実は昨日……」







病院で見たチェリンとあの医師の話をするとドンホは更に怒りはじめた。







「何だよそれ!

じゃあこれは結婚前から計画されてたことなのか?

ふざけんなよっ!」







僕は怒りよりもチャンミンが心配で仕方なかった…








「チェリンは…チャンミンに優しく笑いかけたこともない…

ママって言われても返事もしなかった…

だから産まれてからずっと僕がチャンミンを育ててきたんだよ…

チャンミンは甘えん坊だからおんぶやだっこしてあげないとすぐに不安になっちゃうんだ…

夜寝るときは眠るまで話したり背中をポンポンしてあげないと眠れないんだよ…

チェリンはそんなこと何も知らない…

きっと今頃不安になって寂しくて泣いてるよ…

どうしよう…僕がいないとチャンミンは…」








頭を抱えて項垂れているとドンホが僕の肩に手を置いて…







「ドンジュ、とにかく早くチャンミンを取り戻そう。

昨日のその話ぶりじゃ向こうはチャンミンが欲しいわけじゃないはずだろ?

取引の駒にしようとしているだけだ。

こっちも早く弁護士を立てて交渉するしかない。」







「うん…そうだね…悩んでる暇なんてない。

早くチャンミンを取り戻して抱きしめてあげなきゃ…」


















それからすぐに弁護士を立てて話し合いがはじまった…


向こうの要求はこうだ…


財産分与と昔の浮気の慰謝料合わせて僕の全財産の80%とチャンミンの親権、養育権を譲る代わりに祖父から譲り受けたチェリンの親の会社の持ち株を全て渡すこと…


思った以上の要求内容に怒りがこみ上げた…


このためにチャンミンを産んだのかと…







「80%って…ありえないだろ…

それに株だって相当数あるはずだろ?

それ全部渡せって正気かよ…… 」







「祖父が亡くなってから知ったことだけど、チェリンの親の会社の株をかなり買い込んでいたみたいなんだ…

もしかしたらむこうはそのせいで結婚を断れなかったのかも…

じゃなかったら嫌がる娘を無理やり結婚させたりしないよね…」








「まあ…お前の爺さんかなりビジネスには手厳しい人だったもんな…

向こうは会社を乗っ取られないように娘を人質にして守ろうとしたのかもな…」








正直、今チェリンと縁を切ったところでうちの会社としては何も困ることはない…


祖父も亡くなり、跡取りも産まれ、会社の跡を継いだ僕にもう誰も意見してくる人もいない…


それでもチェリンと一緒にいたのはチャンミンを産んでくれたから…


愛はなくてもチャンミンにとって唯一の母親で、重度の潔癖症という辛い病を患っている彼女を放り出すなんてできないと思った…


チャンミンが産まれたことでちゃんとした家族になれたらって一時は本気でそう思ったんだ…


でも、違った…


彼女は僕に嘘をつき、チャンミンを利用するためだけに産んだんだ…


でも…彼女にとってこの数年間の結婚生活はただ苦痛でしかなかったんだと思うと哀れに感じて心の底から憎む気にはなれなかった…


彼女もただ…好きな人と一緒になりたかっただけなんだ…


その気持ちは誰よりも分かるから…


もう互いのためにも終わりにしよう…


何よりチャンミンのために…








「ドンホ…

その要求、全部のむって弁護士に伝えて…」







「馬鹿!何言ってんだよ!!

こんな無茶苦茶な要求あっさりのむことないだろ?

向こうはずっと浮気して病気って嘘までついて騙してたんだぞ?

育児放棄して母親の資格すらないじゃないか!

裁判すれば勝てるはずだろ?」









「チャンミンのためだよ…

きっと彼女は何を言っても要求を曲げることはないはずだよ…

裁判になったら勝てるかもしれない…いや、勝てると思うよ。

でも、その間チャンミンとは会えないんだ…

何ヶ月?…もしかしたら一年以上かかるかもしれないんだよ…

そんなの耐えられない…」








「そりゃ…辛いのはわかるけどさ…

それにしたってあいつらの言いなりになるなんて悔しいじゃねーか…

それに金額がさ…」








「いいんだよ…

お金なんて会社があれば後からいくらでも取り戻せるけど、今のチャンミンと過ごせる時間は今だけなんだ…後で取り戻すことは出来ないんだよ…

それに…チェリンの考え方は理解できないけど、僕の子供を産んでくれたことには感謝してるんだ…

本当だったら一生子供なんて持てなかったはずだから…

だから僕はもうチャンミンがいてくれればそれでいいから…」








「ドンジュ、でもっ……」








ドンホは何かを言おうとして黙り込んだ…


しばらく沈黙が続くと…








「あ…もしもし、シム・ドンジュの第二秘書のイ・ドンホですが、ヨンミン弁護士はいらっしゃいますか?……はい、そうです……」








いきなりうちの顧問弁護士に電話をかけだした…


しばらく話をして電話を切ると…








「ヨンミン弁護士、明日の朝一に来てくれるってさ。

やるならさっさと片付けて早くチャンミン迎えに行こうぜ?」








「うん…ありがとう…ドンホ……」



















数日後…


全てむこうの要求をのむ代わりに、すぐにチャンミンを返してもらい…そして二度とチャンミンには会わせないというこちらの条件をのみ、チャンミンは僕の元に帰って来た…


『パパがいない〜〜』と散々泣き喚いていたらしく、チェリンの両親も持て余していたらしい…


チャンミンが戻ってすぐにマンションを出て祖父が亡くなってから空き家になっていた実家に戻った…


財産はかなり持っていかれてしまったけどこの家は残った…


ここだけは譲れなかったんだ…


ボングンとの思い出がたくさんある僕の部屋…


よく学校帰りに来て、一緒に勉強したりゲームしたりして遊んだよね…


本棚にはまだ沢山高校生の頃のボングンの写真がある…


でも…今はまだ見られない…見ると悲しくなってしまうから…


やっと僕は自由になったのに、ボングンは結婚して幸せに暮らしている…


ボングンの幸せを願っているなんて綺麗事で…


本当は結婚なんてしないて欲しかったっ思ってる…


そうすれば今すぐすぐに飛んで行けたのにって…


自分から終わりにしておいてこんなこと考えるなんて本当…僕は自分勝手で弱い人間だ…


いつまでもひきずっている自分にウンザリするけど忘れられない…


でもこれでいいんだ…


僕にはチャンミンがいる…


これから何があってもチャンミンと二人で幸せにやっていくんだ…


ボングンとの思い出と共に……















それからしばらくはチャンミンとの穏やかな日々が続いていた…


そんな晴れたある休日の昼下がり…







「ドンジュ!お前今何してるんだ?」







「ドンホ?休日に電話してくるなんて珍しいね?

今、チャンミンと家の近くの公園に来ててね…」







「じゃあ、まだ知らないんだな?」







「どうしたの?そんなに慌てて…」







「ボングンが車にはねられたんだ…」







「ボッ… ボングンが?!」







「歩道を歩いていたところに車が突っ込んできたらしい…

テレビでやってるのを見ただけだからまだ詳しい情報はわからないけど意識が無いらしくて……

ドンジュ?…おいっ?!ドンジュ!大丈夫か?……」






ショックで電話のドンホの声が遠くなっていく…


目の前が真っ暗になって携帯電話を落としてその場に座り込んだ…


どうしよう…ボングンが……







「ぱぱ?…おなかいたいの?」







ブランコで遊んでいたチャンミンがやって来てうずくまる僕を心配そうに覗き込んでいる…


チャンミンを見てハッと我に返った…







「ううん…違うよ…

パパのお友達がね…… 怪我しちゃったんだよ…」







「かわいそうだね〜〜

いたいのいたいのとんでけ〜しよっか?」







「そうだね…… そうしたら治るかな…」








「うんっ!なおるよ〜〜!!」








僕はチャンミンを抱きしめて泣きそうな情けない顔を隠した…




















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こんにちは!Monakoと申します。 東方神起のユノ、チャンミンが大好きです。 好きってだけで始めた妄想小説ですので、文章が至らないところが多々あると思いますが、一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。 BLなR18も出てきますので、苦手な方はご遠慮くださいね☆彡 主人公は不死身、ハッピーエンド主義、ホミンラブです♡

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