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Cheering 〜覚めない夢〜 15

2017.02.23 00:00|Cheering 〜覚めない夢〜











「ドンジュ、ボングンの病室は、特別室の501号室だぞ?」









「う…うん…… あのさ…やっぱりドンホも一緒に…」









「いいから一人で行けって。

同級生として見舞いに行くだけなんだから大丈夫だよ。

俺はチャンミンを保育園に迎えに行って家に連れて帰っておくからさ」








「分かった…行ってくる…」








僕はが車から降りるとドンホはすぐに走り去って行った…

ここはボングンが入院している病院の正面玄関だ…


あれから…ドンホが裏ルートでボングンの病状をいろいろ調べてくれた…


事故から2日間意識が戻らなかったらしい…


でも、頭は軽く打っただけで幸いにも異常はなく、上半身も酷い怪我も内臓の損傷もなかった…


ただ…右足を複雑骨折してさらに靭帯も切れてしまい、かなり大変な手術をしたそうで、歩けるようになるまで辛いリハビリが必要らしい…


サッカー選手としての復帰は絶望的だと言われている…


それを聞いた時に胸が潰れそうに辛かった…


ボングンがどれだけサッカーが好きで、血の滲むような努力してきたのかは高校の時にいつも見ていてよくわかってるから…


今…ボングンはどんな気持ちでいるんだろう…


そう思うといてもたってもいられずにドンホにここまで連れてきてもらったけど…


正面玄関を通り、エレベーターの前で待っていると段々と不安になってきた…


勢いで来てしまったけれど、ボングンはメール一つで関係を終わらせた僕なんかに今更会いたくないかもしれない…


ドンホは大丈夫って言ってたけど、同級生として会いに来た…なんて言ったら友達以上の関係だった癖に何言ってんだって思うだろうし…


それに…もし病室に奥さんと子供がいたら…


そんな光景…やっぱり見るのは辛いな…


急に臆病になり、エレベーターが開いた瞬間引き返そうと後ろを向いた…すると…








「ドンジュ…さん?」








呼ばれた方に振り返るとエレベーターから降りてきたのはボングンの奥さん…イ・ナヨンだった…







「シム・ドンジュさんですよね?」







「あ…はい……」







面識は無いはずなのになぜ彼女が僕の名前を知っているんだろう?


ボングンが何か話したんだろうか…








「ボングンに会いに来たんですよね?」








「はい…お見舞いにと思ったのですが…

ご迷惑でしたら帰りますので…」







ナヨンさんを見てやっぱり来なければ良かったと思った…

僕の居場所なんてもうボングンのところには無いのに…







「いえ、迷惑なんてことないですよ。

きっと喜びます…

でも…その前に少しお時間よろしいですか?

お話ししたいことがあるんです…」








そう言われて断れずにしぶしぶ彼女について行くと病院の中庭にあるベンチに座った…


ボングンの奥さんとこうして並んで座っているなんて変な感じだ…


何の話をするんだろう…足の怪我のことだろうか…








「あの…話って何でしょうか?」








「これ…見てください…」








渡された封のしていない茶封筒から中身を取り出してみると驚いたことにそれはボングンとナヨンさんの離婚届…


それもすでにサイン済みだった…







「今、病室でサインして貰ったんです。

今から役所に出してくるつもりです…」







「そんな…… ボングンが今入院してる時にどうして……」







「酷いと思いますよね…

でも、周りにはまだ知られてないけど、もう一年近くも別居してるんですよ…

それで事故が起きたあの日…ボングンは離婚届を書くために私の住むマンションに向かっていたところだったんです…」







別居……


そうだっんだ…テレビでは夫婦円満で通っていたのに…








「あの…… なぜそんな話を僕に?

それに僕はナヨンさんのことはテレビで拝見して知ってますけど、ナヨンは僕と会ったことはないですよね?」







「ありますよ…ボングンのマンションによく来ていたでしょう?

と言ってもドンジュさんには気がつかれないように隠れて見ていただけですけど…」







「隠れて?…見ていたってどういうことですか?…」







「あの頃は私…ボングンに片思いしてて、かなり積極的にアピールしてたんです…

そんな時、誘ってもいつも人が来ているからって断られる事が増えて、てっきり彼女ができたんだと思ったんです…

それで自分が諦めるためにも誰が来ているか確かめようと隠れて見ていました…

それが男友達だったとわかってもカモフラージュなんじゃないかと後を何度もつけたり…

今考えるとストーカーみたいで怖いですよね…」







みたい…じゃなくて立派なストーカーだと思うけど……


でも、そのくらい本気で好きだったとも受け取れる…








「そんなに好きだったのにどうして離婚を?」







「それは…ボングンが私のこと好きになってくれなかったから…」







「ボングンもあなたのことが好きだから結婚したんじゃないんですか?」







「彼は……ただ責任を取っただけです…子供が好きだから…

私はそうなることを望んでました…

子供ができればきっと結婚してくれるって思ったんです。

順番は逆でも、結婚して一緒に暮らせば絶対に好きになってくれると信じて…

だからフラれて弱っていた彼を私の家に呼んでお酒を飲ませて泥酔させて……」







「もういいです…

そんなことまで話さなくても…」







どうしてここまで話すのか理解できない…


こんな話…普通話したくないはず…


なのに…








「いえ、聞いてください。

ドンジュさんに聞いて欲しいんです…

彼は…泥酔しながらも私を優しく抱いてくれました…」







「本当にもう…やめてください…っ…」








これ以上こんな話聞きたくない…


僕はベンチから立ち上がり、拳を握りしめて気を鎮めようと必死だった…


もうここから立ち去ろうか…と思ったその時…









「でも…抱いている間…ずっと『ドンジュ』って呼んでたんです…」








「え……?」








ボングンが…僕の名前を?


彼女を見下ろすと悲しそうな顔をしていた…


そんな顔しながら話していたことに今頃気がつく…







「あの時…ボングンは私のことあなただと思って抱いてたんですよ…

そして次の日の朝…彼は何も覚えてませんでした…

私はその時ようやくあなたがただの友達じゃないって気がついたんです…

でも、その時はボングンが好きな相手があなたで良かったと思いました。

相手が男なら勝てると思ったんです。

そして思惑通りに妊娠して、結婚して、あなたに勝ったと思いました。

これでもうボングンは私のものだと…

でも、それは間違いでした…

結婚してからも彼は私のことは友達のようにしか接してこなかった…

恋愛対象には全く見てくれなくて、そのことでボングンとは何度も喧嘩して…

結局、私はあなたに勝てなかったんです…

その前にスタートラインにさえ立たせてもらえてなかった…

でも、それは全て私が悪いんですけどね…」








ボングンも…僕と同じく好きな人と結婚したわけじゃなかったんだ…


そんな話を僕に全て話して一体どうしたいんだろう?


僕とボングンの関係を暴露しようとか、脅すような雰囲気はまるでないし…







「ナヨンさん、あなたはこんな話を僕に聞かせてどうしたいんですか?」








「彼の心には始めからドンジュさん…あなたしかいない…

だから…もしまだ彼のことが好きなら支えてあげて欲しいんです…

今の彼にはドンジュさんが必要なんです。

彼……強がってるけどかなり参ってるから…」








「僕も…できるものならボングンの力になりたいと思っています…

でも僕は…彼から2回も逃げたんです…

そんな自分勝手な僕を今更ボングンが受け入れてくれるかどうか…」







「それは絶対に大丈夫です…

だって…2日間意識が無かった時、目覚めて初めて発した言葉があなたの名前だったんですから…」



















ナヨンさんはその後も何度もボングンのことをお願いしますと言って帰って行った…


彼女にはすでに新しい恋人がいて、離婚したことをマスコミに騒がれる前に近々2人でイタリアに発つ予定らしい…


こんな状態のボングンを1人置いていくのはさすがに胸が痛んだらしく、僕が偶然現れたことで、咄嗟に声をかけて全てを話し、ヨリを戻してくれたら安心だ…と思ったらしい…


いきなり思いもよらない話をされて動揺が半端ない…

僕はしばらくベンチに座ってナヨンさんに聞いたことや、これから自分がどうしたいのかを考えていた…


そして外は段々と暗くなり、雪がパラつきだした頃、僕はようやく決心すると立ち上がってボングンの病室へ向かった…


ナースステーションで名前を告げると、ボングンが許可した人しか病室に入れないとのことで看護師に確認をお願いした…







「シム・ドンジュさん、面会を許可されました。

中へどうぞ…」








「はい…」








病室の扉をゆっくりと開いて中へ入って行くと、横たわって顔だけこっちを向けたボングンがいた…








「よぉ…… ドンジュ……」








ボングンは力なく僕の名前を呼んだ…

















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Re: コメントありがとうございます♡

う○こ様♡

いつもコメントありがとうございます♡

なかなか進まない割には長編になっているこのお話。

Cheeringの話を考えていた時にこのパパ編のストーリーをざっくり考えてたんですよね。

どうしてユノとチャンミンが一緒に住んでいるのかとか、パパ達はどうしてお互い子供がいるのに離婚して2人くっついたのか…と。

Cheeringは若くて明るい感じに対してパパ編はヘビーですみません…σ(^_^;)

う○こさんの曲のイメージ崩れないか心配です。

Re: コメントありがとうございます♡

よ○ち○ん様

いつもコメントありがとうございます♡

お久しぶりです〜〜!お元気そうで何よりです!

Cheeringの本編よりパパ編ドロドロさせて重たいですよね。笑

ユノとチャンミンをどうやって産ませようか悩みました。
もともとあんまり女子絡めるの嫌だったので…
でも、絡めないと産まれないし、かなり無理がありましたがあんな感じに…笑
女は怖い怖い。笑


君のいない〜また読み直してくださってありがとうございます。
最近のはイチャコラ少なめなお話しだったので次は君のいない〜でイチャコラがっつり書かせて頂きますね!笑

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こんにちは!Monakoと申します。 東方神起のユノ、チャンミンが大好きです。 好きってだけで始めた妄想小説ですので、文章が至らないところが多々あると思いますが、一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。 BLなR18も出てきますので、苦手な方はご遠慮くださいね☆彡 主人公は不死身、ハッピーエンド主義、ホミンラブです♡

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