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Cheering 〜覚めない夢〜 最終話

2017.02.25 00:01|Cheering 〜覚めない夢〜











「よぉ…… ドンジュ……」







ベッドに横たわるボングンの首にはコルセットがつけられ、足は動かないように吊るされて固定されていた…


顔には治りかけの擦り傷…手には包帯が巻かれている…


想像以上の痛々しさに側まで行くも言葉が出ず、ただボングンを見下ろしていた…







「来て早々、泣くなよ…」







「ごっ…ごめん…っ……

事故にあったって聞いて…それからずっと心配でっ…」






「この通り、酷い有様だろ?

でも見た目より元気だからさ、そんな心配すんなよ、な?」






脚の怪我で泣きたいのはボングンの方なのに涙が止まらなかった…

さっき、ちゃんと僕の気持ちをボングンに伝えようって決心したのに言葉にならない…






「相変わらず泣き虫だな…」







袖で涙を拭ってボングンを見ると呆れたように笑っていた…


その笑顔に勇気をもらって話しを切り出した…







「ボングン…… あのさ…

さっき、下でナヨンさんに会っていろいろ聞いたんだ…

離婚するって……

僕もね、少し前に離婚したんだ……」






「知ってる…」






「えっ?」







「ドンホに聞いてたよ…

あいつ、たまに電話かけてきてさ、お前の近況勝手に報告してきてたんだよ。

入院してからも、何度も電話してきて俺の病状聞いてさ。

だからそのうちお前がここに来るんじゃないかって思ってたよ…

お前、心配性だもんな?」








離婚のこと…知ってたんだ…


ボングンの病状は裏ルートで聞いたとか言ってたけど、まさか本人から聞いてたなんて…


まったくドンホは…


でも、そのおかげでこうして会いに来れたんだから文句言えないけど…








「じゃあ…ドンホから聞いた?

僕、財産ほとんどなくなっちゃったって…

あるのは実家の家と少しの貯金と祖父から継いだ会社だけなんだ…」








「ああ…聞いたよ…」








「こんな…頼りない僕だけど…

これからはボングンを支えたいんだ…

今まで何度も逃げたけど…

もう絶対に逃げないって約束するから…

僕ができることは何でもしてあげたいんだ…

だから側にいさせて欲しい…

高校生の時からずっと……

ずっとボングンが好きだったんだっ……だからっ…」







感極まって止まっていた涙がまた溢れ出してきた…







「やっとだな……

やっとお前の口から好きって言葉が聞けたよ…」







「うん…好き…

ボングンが好き…大好きだよ…」









僕はボングンの手をそっと握った…


その僕の手にボングンの反対の手が重なる…


ああ…やっとこれで正真正銘の恋人同士になれるんだね…







「ボングン…… 僕の恋人になってもらえる?」








「あ……それはな…ちょっと待ってくれないか?」








「え…」








そんなこと言われるなんて思わなかった…


ボングンの穏やかな雰囲気と優しい眼差しにすっかり僕と同じ気持ちなんだって一人で思い込んで舞い上がってしまって先走り過ぎた?


それか、ずっと曖昧な態度でごまかしてきた僕のことが信用できないとか?







「僕のこと…信用できないかな…

ボングンは…もう僕と恋人になりたいとか考えられない?

ただの友達の方がいいと思ってる?」







「そうじゃねーよ…

やっとお前が好だって言ってくれてすげー嬉しいし、すぐにでも恋人になりてぇけどさ…

こんな状態で付き合いたくないんだよ…」








「こんな状態って…怪我のこと?」








「そうだよ…

こんな脚じゃサッカーはもう無理だ…

サッカーができないってことは収入もなくなるってことだ…

俺、まともに歩けない上に無職になっちまうんだよ…

そんな状態でお前とは付き合えない…」








「そんな…

でも、それだったら僕も毎日リハビリ付き合うし、ボングンのために何でもできることするから!

仕事が無いんだったらうちの会社に入ればいいしさ…」








「だからだよ…だから駄目なんだ…

俺…今結構精神的に参っちまってさ…

お前が側にいたら頼りきって紐みたいになっちまいそうで嫌なんだよ…」








「紐だなんて…事故にあったんだよ?

困った時に頼ることは悪いことじゃないし…

それに、参ってるならなおさらほっとけないよ…」








「離婚後に息子のユノも俺が引き取ることになったんだ。

好きな奴に頼るばっかりな父親なんて情けないだろ?

俺もそんなヤローにはなりたくないんだ…

せめてちゃんと一人で歩けるようになってまともな仕事を見つけるまでは一人で頑張りたいんだよ…

お前も親なら分かるだろ?」







ボングンは一度こうと決めたら絶対に曲げない…


きっと何を言っても答えは変わらないだろう…


だから待つしかない…


でも…








「やだよ…一緒にいたいのに…」







聞き分けの悪い子みたいに拗ねて口を尖らせた…








「ごめんな?

でもすぐに治して仕事も見つけるからさ、それまで待っててくれよ…な?」







ボングンはご機嫌を取るように僕の手をスリスリさすってる…







「それまで…会っちゃ駄目なの?」







「ああ、そうだ」







「電話は?」








「電話は毎日俺がかけるよ…」








「うっ…… 分かった…じゃあ待つよ…

きっとボングンならすぐに歩けるようになって仕事だって見つかるよね?」







「ああ、目の前に人参ぶら下げてるからな?」







「人参って?」







「お前に決まってんだろ?

すぐに食いに行くから待ってろよ?

そしたらさ、一緒に暮らそうな?」







「ボングン…今なんて?」







「だから、一緒に暮らそうって言ってんの。

俺とお前と子供ら4人でさ…家族みたいにずっと仲良く暮らしていきたいんだよ…」







ああ…そうか…


ボングンはちゃんと僕たちの先のことまで考えてくれていたんだ…


恋人になりたいってそればっかりで駄々こねてた自分が恥ずかしい…


子供たちの幸せのためにもお互い支え合えるようにならなきゃ…


そして本当の家族になりたい…








「おい、泣くなって…」







「だって…嬉しくて……

僕たち…家族になるの?」







「そうだよ、そのために俺、頑張るからさ…

だからドンジュ…少しの間待っててくれよな…」







「うん…待ってる…」





















それからは毎日のように電話で話をした…


ボングンの脚は順調に回復し、強靭な精神力でリハビリに励み、予定よりも早く退院した…


サッカー選手を引退後、もともとタレント性のあったボングンは芸能プロダクションに入りすぐにスポーツニュースのキャスターを任され、他にもバラエティやCM、ドラマの話まで来て仕事には全く困らなく、逆に忙し過ぎて困るくらいだった…


僕は僕で新しい事業を展開し、忙しい日々をおくっていた…


お互い自立した良きパートナーになれる…そう自信がついた頃、僕たちはやっと恋人として会うことになった。


初めての待ち合わせはあのケーキ屋だった。


ボングンは恥ずかしげもなく薔薇の花束を肩に担いでカッコよく現れた…


そしてその花束を渡された時…耳元で…







『一生俺の側にいてくれ…』







そう囁かれてカッコよ過ぎて目眩がした…


それがボングンなりのプロポーズだったことに気がついたのは指輪を貰った数日後だった…


その後も何度か二人きりで会って愛を確かめ合い…


そして今日、初めて僕の家にボングンがユノ君を連れて遊びに来る…








「チャンミン、覚えた?

今から来る人がボングンおじさんとユノ君だよ?」







「うん!覚えたよ!

えっと…ボンボンおじさんと…」







「違う違う、ボングンだよ、ボングン。

ボンボンじゃないからね?」







「ゆのくんってだあれ?ぱぱのおともだち?」







「ユノ君はパパのおともだちの子供でね、チャンミンと同じ4歳だよ。サッカーが上手なんだって。

でね、ユノ君はユノ君のパパにそっくりなんだって。

だからきっとすごくかっこいい子なんじゃないかな?」







「ふ〜ん…」







♫〜♪〜♪〜♫〜








「あっ!きた〜〜!」








インターフォンが鳴って2人で玄関に駆けて行く…


扉を開けるとボングンと、その横にはチビボングン…って思うくらいボングンにそっくりなユノ君…






「ボングンいらっしゃい、ユノ君もいらっしゃい。

ほら、チャンミン…あれ??」







さっきまで遊ぶ気満々だったのに恥ずかしいのか僕の脚にしがみつくように後ろに隠れていた…







「おーーっ!!チャンミンか?

スゲー、ほんとドンジュそっくりだな?」







ボングンがそう叫ぶとびっくりしたのか余計に後ろに隠れてしまった…







「ほら、チャンミン、挨拶は?

さっき練習したよね?」







モジモジと隠れて出てこようとしない…


諦めてボングンとユノ君に家に入って貰おうかと思った時…







「おれ、ユノ。おまえがちゃんみん?」







「う…うん……」







そっと顔だけ出して返事をした…








「おれ、サッカーがとくいなんだ!

ちゃんみんはなにがとくいなの?」







「え…… えっと……レゴがすき……

ぼくのへやにあるよ…」








「ほんと?みせて!みせて!」








「いいよ…こっちだよ…」







ユノ君がチャンミンの手を握って2人でニコニコと二階のチャンミンの部屋に上がって行った…







「おい…ドンジュ、ユノはチャンミンのこと女の子だと勘違いしてないよな?」






「えっ?何で?」







「なんか目がハートになってたような…

いや、気のせいかな?」







「とりあえず仲良くなりそうで良かった…

これなら一緒に暮らしても大丈夫だよね?」







「ああ、そうだな…」







「あのね、一緒に住むためにちょっとリフォームしようかなって思っててね、二階の子供部屋だけど…

ボ…ボングン??」








正面からいきなりギュッと抱きしめられた…


背丈は大して変わらないのに抱きしめられると包まれたような安心感があってホッとする…








「なあ、初めてここに俺が来た日のこと…覚えてるか?」







「うん…

ボングンが僕の写真を持って来てくれたよね…」








「俺さ…ドンジュの撮った俺の写真を見た時によくわからない感情が生まれてさ…

それでドンジュのことが気になって仕方なくなって…

今思えばあの時すでにお前の魅力にやられてたんだろうな…」







「僕も…今思えば入学式の挨拶でボングンを見た時からずっと気になってて…

きっとあれが一目惚れって言うんだよね…」







「はぁ…ずっと両思いだったのにな…

俺たちいろいろ遠回りしすぎだな…

でもまさか、俺がここに住むことになるなんてな…

なんか変な感じだよ…」







「うん…

今…こうしてボングンに抱きしめられてるのも…

これからみんなで一緒に暮らせるなんて…夢みたいで少し怖いよ…

いつもみたいに目が覚めた時…誰もいなかったらって…」







「ああ…本当に夢みたいだな…

でもこれが夢だとしたら目覚めることがない覚めない夢だ…

だから俺は絶対にいなくならないから安心しろ」








「覚めない夢…」








「ああ、そうだ。

ドンジュ…お前はこの夢の中で俺と子供たちとずっと生きていくんだ…」








「うん…」











ずっと…僕はボングンの夢ばかり見ていたんだ…


でもそれはすぐに目覚めてなくなってしまう夢だった…


でもこれから見る夢は1人で見る覚めてしまう夢じゃないんだね…


ボングンと子供たちで作る覚めない夢…



未来へ続く…永遠の夢…















Cheering 〜覚めない夢〜 fin










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コメント

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Re: コメントありがとうございます♡

ヒ○ャ○5○様

コメントありがとうございます♡

はじめまして!読んで頂きありがとうございます〜!(^^)

こちらこそ、こうして読んで下さっている方に喜んでもらっていると思うと2人のいない寂しさぶっ飛ばせます!٩( 'ω' )و

本当にリアルで薔薇の花束似合うのでお迎えの時に持ってって欲しい!笑

ユノ、怪我したんですか?!知りませんでした!
小説書いてるとリアルがなかなか追えなくて…たいしたことないといいですが…

またちょこちょことアップしていきますので良かったらまた読みに来て下さいね!

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あ〜「覚めない夢」終わっちゃた(*´-`)monakoさんの書くお話は、切ない場面でも、なんていうか 心がひどくは痛まないし、いつも幸せな気持ちになるから大好きです❤︎文章力・構成力は勿論、毎回安心して読み進められます←って私ってば何様⁉︎‥スミマセン>_<でもホント毎回楽しみです(*´˘`*)♡また新しいお話 ゆっくり期待して待ってますネ❤︎浮気性チャンミンに ヤキモチ妬きユノ っていうのが個人的に大好物なんですけど monokoワールドには無理ですか〜〜⁇(*´艸`*)

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Re: コメントありがとうございます♡

よ○ち○ん様

いつもコメントありがとうございます♡

最後までお付き合いありがとうございました!!

何とか現代に繋がったかな?

ドンジュがユノ、チャンミンの付き合いに寛容なのは
自分たちが大変だったからなんですよ〜(^ ^)

でも、ドンジュの後は会社どうするんですかね〜〜
養子貰えばいっか!笑


写真でウケてもらえて良かったです。笑

なるべく話のイメージで写真を物色するんですけど、なかなか見つからない時は1時間くらい探してたりするんですよ。笑

忙しい時は見つけるのが大変なのでもう同じ写真にしちゃおうかな…とか思ったりもするんですけど、楽しんで貰えてるなら頑張っちゃいます(о´∀`о)




Re: タイトルなし

K様

いつもコメントありがとうございます♡

お待たせしてばかりでしたが、ようやく終わりました!
いつも楽しみに読んで頂いて感謝感激です(((o(*゚▽゚*)o)))♡
文章力、構成力…いえいえ、もう何度も書き直してこのレベルなので本当にお恥ずかしいです…

浮気症チャンミンにヤキモチユノ…(*^ω^*)
いいですね!今度妄想してみますo(^-^)o
うまく妄想できたら是非書かせて貰いますね!

Re: コメントありがとうございます♡

う○こ様

いつもコメントありがとうございます♡

う○こ様のリクエストのCheeringからのパパ編まで、すっごくお待たせしながらやっと書き終えました〜〜

Cheeringは次のCheering〜moving on まで書く予定ではじめたんですけどね。パパ編はおまけのつもりが長すぎでした…

妄想が止まらなくて。笑

う○こ様に気に入って頂けたら嬉しいです!

あまりにも長引いちゃってもうユノ帰ってきちゃう。笑

う○こ様のおかげで沢山妄想できました!楽しかったです!
ありがとうございました!!

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プロフィール

こんにちは!Monakoと申します。 東方神起のユノ、チャンミンが大好きです。 好きってだけで始めた妄想小説ですので、文章が至らないところが多々あると思いますが、一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。 BLなR18も出てきますので、苦手な方はご遠慮くださいね☆彡 主人公は不死身、ハッピーエンド主義、ホミンラブです♡

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